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湯河原トラッド

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当初のプランでは「子持山 獅子岩マルチ」を「残置無視トラッド」でメイクするっつー鼻息荒い妄想を繰り広げておりましたがよく考えりゃ2月。加えて寒波到来で伊香保方面はバッチリ降雪。

転戦先は城ヶ崎か湯河原が挙がったわけですが梅が見たいよねってことで湯河原正面壁をセレクト。キャメロットを携えて五分咲きの梅とクラックを愛でてきました。

 

ベビーピナクル 5.9

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梅林を抜けて正面壁基部に着くと、ひときわ目を引くハンドクラックを発見。トポと照らし合わせながら「エミリー(5.9)っぽいね」「まちがいねーな」「サイコーに綺麗だぜエミリー…」とか言ってたが実際は「ベビーピナクル 5.9」だった。(R&S 2015 069参照)

「No7ルート 5.10b」でアップして意気揚々と「エミリー」に取りつく。M坂氏がOS権を熱望するので快諾。近くで見てみると思ったより短いクラックだったが快適なハンドサイズ。カンテを乗っこしたところに終了点があり「ベビーピナクル 5.9」としてのラインはここまで。ルートは続いているが「樵ハング 5.12b」のラインである。

だがそうとは知らない(百岩あるある)M坂氏はとりあえず前進。しばし探ったあげく「どう考えてもありえない」って感じで戻ってきた。

 

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交代して僕ターン。快適クラックを抜けスラブ面に出る。のっぺりしたスラブはどうみても5.9に収まりそうにない。予想通りテクニカル。スラブと甘いカンテを駆使してバランシーに高度を上げていく。非常に面白い。なんとか落ちずにスラブを抜けると張り出したハングに到達。

しかしこれまたマスターでは痺れるボルト位置。クリップできなかった場合はスラブの最終ボルトを支点に頭から転がり落ちる予感。ハング下部の角ばったホールドを効かせてクリップ。突破を試みるが手が甘くテンション。じっくり探ってみたいところだが今日はトラッドの日。次回の楽しみのためA0で抜け、Y下氏と交代。

しかしこのルート、クラックに始まりスラブ、カンテ、ハングと設定盛りすぎな「隠れた名ルート」なんじゃないかな。

 

ダブルクラック

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一巡したところで今一度エミリーを探すためトポを開く…全くわからん。

何となくそれっぽいヤツを自由な発想で登ることにしてコーナークラックに取りつく。実はこれが「エミリー 5.9」だったのだがクラックから雑草。一本目のカムを凹角部に決めるや左のクラックにトランスファー。「小ハング右凹角ルート 5.10a」の上部にあたると思ぼしき、これまた快適なハンドサイズを登る。

それにしても百岩の乖離が酷かったが、正面壁解禁の際に近接しすぎているルートや不自然な蛇行ルート、クラック直近に打たれたボルトは撤去したからだろう。その辺は前述R&Sに詳しいが、現在の状態が適切だと感じた。幅4,5mの間に3本もルートあったらなにがなんだか解らんよな。

 

No.1 ルート 5.10a

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軽くお昼を挟んで「No.1 ルート」にトライ。「幕岩を代表するクラック」だそうだが取りつきからだと簡単なスラブしか見えない。

ジャンケンで先攻を勝ち取ったM坂氏が意気揚々とスタート。中間部のテラスでラインを読むのに苦労して右往左往。右に大きく回り込んでしまった結果、灌木でロワーダウンという結果に。きっとビレイヤーからのOS権強奪オーラに負けたんだと思う。

 

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つーわけで強奪者ターン。ソーリューションに履き替えて気合い十分。中間テラスまで上がってクラックを見上げると、思ったより快適そう。テラスの下降点にドローをセットして右側のフィンガークラックから取りつく。

トラバースを丁寧にこなしメインのクラックに入る。絵に描いたようにスッパリ切れたクラックにカムをセット。ジャミングとステミングで快適に高度を上げる。だがテラスのドローが原因でロープが重い。そして次第にクラックは細くなってくる。気がつくと最後にセットした#1は足下50cmくらい。緊張感と同時にパンプが襲ってくるが冷静にカムをセット…できない。

サイズ選択にまごつきながらも何とか冷静を保って一本決める。だが一本では心もとない。更にもう一本突っ込む。今度は座りが悪い。カムよりむしろナッツの方が相性が良さそうだが無い物はしょうがない。落ちたところで#1が効いてるんだから止まるはず…と思うことにして懸命にレスト、粘りに粘って突破に成功。雄叫びを上げたいところだったが梅祭り期間なのでグッと堪え、充実感に浸りながら回収した。

その後M坂氏も無事完登。最後は三人でマルチのロープワークを練習して本日のワークアウトは完了。

 

所感

トラッドルートの楽しさを過去最高に感じた一日だった気がする。湯河原はトラッドの岩場として評価が高いわけではないが、今の自分の実力にはちょうどいいんだろう。自分よりキャリアのあるクライマーと登って得られる経験値は貴重だが、身の丈にあった場所で自分で考えて登るのが基本的な成長プロセスだと思う。正解は教わるより試行錯誤から導きだした方が圧倒的に楽しい。ムーブの解析と一緒だ。(安全性に関わる部分は一概に言えないけど)

つーわけで5.10aでこんなに楽しかったのってあまり記憶にないので、「トラッドはグレードじゃない」がすこし解った気がします。成長させてくれる5.10台のルートって大量にあると思うのでこれからが楽しみでしょうがない。グレードを追求するんじゃあなくて一本一本を大切に登って行きたいですね。

あ、でも「樵ハング」はハングさえ越したら5.12bなんですよね…
5.12bか…
…ふ〜ん…。

梅酒ロック、ダブルで。

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2016年になったと思ったら早くも2月が到来。そういえばまだ1回もボルダー行ってないんだぜ。

先日、「普段はリードなの?ボルダーなの?」って聞かれたんだけど、「もちろん、メインはボルダーです!」と即答。

だがクラッシュパッドを背負うのは実に2ヶ月ぶり。言ってることとやってることが大きく乖離してきた感が…や、でもいいんです。山と岩と雪は全部繋がっている、はず。

 

梅まつり

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というわけで1000氏&アンジーと湯河原幕岩。

自宅でカレーを食ったのにもかかわらず小田原港で刺身定食を完食し「梅まつり」初日の現場へ向かう。ちなみに体重は安定の厳冬季仕様である。

まずはアップで米粒岩。梅見のお客さんと歓談しながらボチボチ温める。

カンテ完全限定の米蔵を冷やかしていたつもりが、それっぽいムーブが出てきてやや前のめり。「これ、最後のトライなんで」を4,5回…いや6,7回リピートしてようやく貝殻岩へ移動。

 

Wプロジェクト 二段 RP

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初めて触ったのは2年前、離陸すら出来なかったのを覚えている。

しかし昨年1月、まったく期待していなかったが、アッサリ離陸に成功。調子にのって意気揚々とムーブをバラす。だが肝心の初手は止まることはなく、わずか2回で2015年の湯河原ボルダーは終了。

そしてこの日、決して期待値が低いわけではないのだが、「まーやってれば何かの間違いで指入っちゃうんじゃないの」という達観したアティチュードで向かう。

明鏡止水、いや、則天去私ってやつだ。

だがしかし、昨年ばらしたムーブの確認でつまづく。何やら色々とバランスが悪い。前回残した足もバンバン切れる。しかも久々の外ボルダーで指皮の消耗が激しく、早々に痛くなってくる。ざっくりムーブ確認を終え、繋げトライに入る。

 

 

1回目、ボディテンション100%から初手を出すがポッケを外す。まあ一発目はそんなもんだろう。

2回目、アンダーのホールディングを微修正し、初手を出すがミートせず。

3回目、足位置を変えるが離陸がきつくなり逆効果。徐々にヨレ始める。

4回目、ボディテンション120%から初手を出すがポッケを外す。やはり厳しい。

5回目、ボディテンション150%から、以下同文。

 

 

この時点で「なんか前回と同じ展開だわー。どーにもならんわー」と諦念モードまっしぐら。隣でサブウェイを打つアンジェラも同じような雰囲気を醸しており同病相憐れむ状況。

挙句、「フルロックがだめなら、ロード&リリースの脱力ムーブがあるじゃない」とヤケクソとも取れるムーブ変更を提案。駄目元でスタートから初手を放つ。

 
すると、おや?

 
過去最高に余裕のある離陸となり、滞空時間も長く感じるムーブ。何よりもフルフロックにならないのでヨレが少ない。

「こいつは間違っちゃうんじゃないの〜」とか言いつつ何度か感触を確かめ、ムーブ確認用にカメラセット。さらに溜めを大きく作りムーブを探るつもりで初手を放つ。

 
すると、あれ?

 
かろうじて指先がかかるじゃないか。ガリガリと指を削りながら持ち直す。周囲の「え?何?止まったの?」的などよめきを受けつつ足をあげて一気にリップを叩く。さっきまで足が切れ切れだったパートもトゥフックを決めホールドを繋いでいく。そして遂にマントル体勢へ。

私のヘタレマントルっぷりを誰よりも良く知る1000氏の「ぁあぁ、慎重にっっ」の声援に押されてマントルを返し、トップアウト。

狐につままれたような気分でハイタッチを交わした。

 

 

所感

まだ先は長いだろうと思っていた矢先に、まさかの完登。正直なところ現実見が薄い。初手の負荷がこれまでで最も少なく、冗談抜きでカカトが擦ってたのではないかと疑いもした。

こんなとき最も役に立つはずのカメラも「まだ登れはしないだろう」って理由からテキトーなアングルになっており、足元が見切れているのが痛い。ただし、フレームインしてたとしても体の陰に隠れて検証できない気もする。もう一度再現できればスッキリするんだが…

ちなみに離陸〜初手ムーブのヒントは、瑞牆ボルダーの竜王から着想を得ている。

一見、フルパワーが正解に思えて実際は力の入れ方と方向、タイミングこそが鍵だった。多分、あらゆるムーブがそうであるように。

 

Rip And Cheat

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本日も湯河原幕岩。本当は笠間に行きたかったが、雨の影響を鑑みてリスク回避の傾向。

幕山公園でミケちゃんとストレッチをしながら、634君が細Eさんを駅まで迎えにいくのを待機。いい感じにほぐれたところで合流。みんなで正面壁エリアへアプローチ。634君は「スパイダーキッド」を狙いにいったので、ボルダー組(ミケ、1,000、細E、アンジェラ、ぼく)は亀岩でアップ。

 

 

ヒールマン 1級

 
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湯河原には珍しいスッキリした大きなボルダー。リップラインが美しい。左から右へリップを抜けるラインが「ヒールマン 1Q」である。しかし、「あー、またリップトラバースですかー。ちょっと食傷気味」とか言ってるとミケちゃんから「最近わがままばっかじゃないすか!」と痛烈な批判が。猛省したいと存じます。

ミケちゃんと細Eさんが、のっけからヒールマンをばらしにかかるのを横目に、7Qとか8Qとか9Qで遊ぶ。気がつくとヒールマン組が核心まで手を進めているのでシレっと合流。ムーブドロボーとは私の事でございます。しかしみんなが苦戦している核心はどうやら恐怖核心。甘いリップに「怖えー」といって降りてくる展開だ。ここは一つ肝の据わった登りってやつを見せてやるかとファーストコンタクト。

 

 
快適にリップを辿り、いざ核心へ。

 
……

……

……確かに甘い。

 
しかも落ちそうな場所には大岩。

 

 
いや、やってやれない事はないんだけど、このまま一撃してしまってはミケ、細Eの両氏に申し訳が立たない。そう、大人の配慮ってやつだ。ゆったりとマットに降り立つと「うむ、進展があれば呼んでくれたまえよ」と言い残し2Qに転戦。

ほどなくして遂にミケちゃんがRP。どうやら、甘いリップをヒール寄せて固めるのが正解らしい。ハイエナのように再び「ヒールマン」に戻ると、おもむろにスタート。快適にリップを進め、核心の甘いホールドをヒールを寄せてしっかり保持。めでたくRP。

 
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再び2Qに戻り、お次は1,000氏のムーブをハイエナする。1,000氏はサクっとRPしたが、スメアが効く靴じゃないとSDが厳しそう。スカベンジャーは諦めて細Eのガンバ係にチェンジ。苦手な恐怖核心に果敢に挑む細Eさんであったが、時間切れでサンセットへ移動。

 
 

サンセットダディ 1級

 
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あいかわらず不案内なトポに翻弄されつつ、ルートミスしながらなんとかサンセットへ到達。

トポには「正面壁左端からフィックスロープをたどってニューエリアへ」とか書いてあるんだけど、正面壁下部の左端からはニューエリアへは行けないのだ。初めて行く場合は、正面壁にいるクライマーにニューエリアへの踏み跡を尋ねる事を強くおすすめします。ちなみにアプローチはフィックスロープでルンゼを詰める楽しいハイクです。

 
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到着すると、目を奪われたのはサンセットボルダーではなくてイノキ岩のスラブ。非常に美しい。近いうちに必ず登ろうと心に決めて「ファンタジスタ 二段」を記念受験。

しかし当然ファンタ仲間だと思っていたミケちゃん、1,000さんがよもやのダディ宣言。一人寂しくファンタジスタを触る事に。いや、そもそも孤高の存在なのだよ、ファンタジスタとは。

だが、プアなホールドにハードなムーブ。加えてデンジャーなランディングと三重苦に早くも意気消沈。対照的に隣のダディ組は和気あいあいとセッション。それでも何となくムーブがわかってきた頃、ミケちゃんが「サンセットダディ 1Q」をRP。

ミケちゃんをファンタジスタに取り込み、ムーブ解析を進めてると今度は1,000さんがRP。「この流れ、次は俺だな」という<ファンタジスタ的>閃きに導かれ、またしてもシレっと転戦。

初手がやや悪く、いくつかのムーブがありそう。探ってみると、地ジャンでサイファーが超絶気持ちよい事を発見。「このムーブこそあるべき姿ではないか」と力説するがミケちゃんに「ちゃんとスタートしてください」と至極真っ当な意見を頂戴した結果、しっかりスタートを固めてサイファーっぽく初手どり。特に気持ちよくないが、二手目からはポジティブなホールドに導かれそのままRP。

 

 
セッション効果っていうかムーブドロボー甚だしいが、そんな日もあっていいだろう。細Eさんもムーブは固まり後一歩だったがヨレでRPならず。惜しくも宿題となった。しかしこのアプローチをこなして再びトライするかどうか、ダディ愛が問われるところだ。

結構良い時間になったので、貝殻岩に移動して634君と合流。日没までWプロジェクト時々サブウェイで今日のワークアウトは終了。WPは「ゔぉっく病」が確定しました。

Beauty / Beast

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登り初めは湯河原。なんと一年ぶりの湯河原ボルダー。お相手はミケちゃん、マキさん。

8:55に湯河原駅に着くや否や、バス停へとダッシュ。そう、バスの発車時刻は9:00なのだ。ちなみに電車で湯河原行ったの初めてだったけど、時間帯的にクラッシュパッド持って高校生に混じるとか高度な羞恥プレイでした。本当にありがとうございました。

んで、当初は「サブウェイ」でもやるかなーって案配だったけど、ミケちゃんの「Wプロジェクト」へのモチベーションの高さに感化され合流。一年前は離陸もままならなかったスタートは、ミケちゃんをして「野獣にならないとれない」と言わしめるハードムーブ。「ま、去年よりは腰浮くんじゃないの?」という達観したアティチュードでスタートポジションへ。

 

 

すると、なんということでしょう。フワリとRI☆RI☆KUであります。

 

 

ハードだと思っていたアンダー保持と足のツッパリが、いつのまにか「まあ〜これくらいの強度なら」に変貌。とは言えいざ左手で初手のポッケを取りにいこうとするとミートせずフォール。やはり初手取りが核心だ。ビースト・ミケも雄叫びをあげつつ初手を取りにいくがどうも止まらない。

そこで初手取りは一旦リスケして、二手目以降を探る。だが三手目のスローパーも良くない。やや遠く、足が切れる。こりゃあ先が長そうだなーと思っているとビースト・ミケが上部パートのお手本を披露。や、もうね、ビューティー・ミケですよ、ホント。圧倒的完成度の上部パートをみて「そっか、足が残らないなら切ればいいじゃない」と開き直るとあっさり上部が完成。あとは初手を止めるだけとなった。

合間合間に「サブウェイ」のバラしを進めたり、「十朗」を触ったりしながら、延々と初手トライ。しかし止まらない。そういえば瑞牆でミケちゃんと敗退した「ゔぉっく」もこんな展開だった気がする。あの日も、よく晴れた日だった。

幾度のトライの末、止まりそうで止まらない初手に対して「これいける課題な気がするんだよなー」と言った僕に、ミケちゃんはポツリと呟いた。
「それ、ゔぉっく病じゃないすかね」

同病を患う我々は、マキさんのマントルトライに見当違いなアドバイスをひとしきり放言したあと、16時のバスに遅れまいとダッシュしたのでした。

梅とヒールの迷宮ーラビリンスー

パイプライン 初段

長かった。通算3日。こっちのヒールは甘いぞ、そっちのヒールは悪いぞと、幾多の罠と幻影に惑わされた末、遂にヒールの迷宮から生還。

ムーブに関しては前回書いた通りで、新たに試した事は特にない。今回も1トライ目からヒールがきっちり安定、リップまで進む。惜しくもリップのカチが捉えられず落ちるが、もはやレッドポイント出来なければ嘘である。しかし前回はそこから迷いに迷ったあげく、結局不発。同じ轍を踏まない為にも、気合いを入れて迷いを断ち切る。リップ取りの引きつけを確認して2トライ目。

スタートからリップまでこれ以上無く安定したムーブで繋ぐ。体幹が良く効いている。そしてヒールフック。悪くない感触だが不安が無いと言えば嘘になる。とは言え迷いは禁物。意を決してそろりと左手を解放する。ヒールがどうのと言うより体幹の安定感が別次元。そして危なげなくポッケを取る。引きつけてリップへ。少しズレたが修正してマントルを返し……..めでたくレッドポイント。

ヒールが死角に入ってしまうのでヒールの位置ばかりに意識が及んでしまったが、終わってみると体幹の使い方だった。そして体幹を活かすにはホールディングやムーブも重要なんだけど、疲れのないフレッシュな状態でトライするのも重要。当たり前だが、その辺が今回の勝因となった。

 

梅林ボルダー

本日の任務が完了したので、後は種まき&エンクラ。48さんの「秋晴れ 初段」に付き添って梅林ボルダーへ。 48さんを上部から撮影しながらガンバコール。見事なRPをカメラに収める。

AKIBARE

初めは興味無かった「秋晴れ」だが、トライを見るとその魅力に開眼して種まき。ムーブ解析が楽しそうだけどトライを見ちゃったのでさっくり解決。この手のトラバース課題はムーブ解析が醍醐味なので、ちょっともったいない気もする。さすがに指皮が痛いので次回の宿題に。

アイアンメイデンもポッケまで繋がったので次に収穫しよう。しかし難しい3Qである。ティックマークが酷いので念入りにブラッシングしてから移動。

 

ダイヤモンドスラブ2Q

お次ぎはスラブ修行僧のsenkatz師の案内で「ダイヤモンドスラブ2Q」へ。滑り台の様なフェースと相対する。角度も申し分無く「さあ、滑ってくれ!」って感じ。トポには「(カンテは言うに及ばず)トゥルットゥルの部分だけつかて滑って登ってね」と書かれている。

当然ここで、「何処までがトゥルットゥルなのか」に付いて議論が巻き起こる。あらゆる可能性を含めてゼロベースで提案をして行く私に対して、スラブ修行僧から容赦ない却下の結果、左サイドの薄いアンダーカチと左下のフットホールドが封印される事態に。およそホールドらしいものは皆無である。

とは言えグレードは2Q、なんとかなるだろう。僅かだが粒子を探りエッジを効かせ乗り込む、そしてスタート……

 

 

んー立てませんな。

 

「粒子なんて飾りです」と言わんばかりに左足が滑る。全く立てる気がしない。ホールディングやムーブを探るが選択肢が乏しく意味をなさない。こうして、もはや滑り台でしかない石塊を前に、永遠と思えるスタート輪廻が出現する事となった。

しかし、トライを繰り返すうちに僅かであるが乗り込みが良くなってくる。

幾星霜のトライを経て、遂にスラブ修行僧がスタートを止める。惜しくも二手目(足?)で滑るが、大きな前進である。僧曰く「スラブは浮遊感」とのことだが、舞空術の話だろうか。そういえばパイプラインをトライしてると強烈な太陽拳を喰らった。きっと私には計り知れない極意があるに違いない。

舞空術はともかく、後に続けと精神統一を行う。深く息を吸い込みゆっくりと完全に吐ききる。丹田に落ちきった所で、ふわりと離陸する。止まった…!やはりクライミングは呼吸だ。非常に気持ちがいい。惜しくも二手目でスリップするが、解脱の時近し。

その後、トライを重ねるごとに手の保持も向上し、呼吸も安定してくる。そして遂にsenkatz師が完登。続いて拙僧も完登。非常に良い課題、良いトライだった。

 

蛇岩

望外のスラブ2Qを完登し、賢者タイムのまま最後は蛇岩。二本のラインからそれぞれ派生ラインが存在し合計四本の課題を擁する。全てSDスタートのヒールを駆使するジムナスティックなボルダーである。

とりあえず「マムシ 3Q」をバラしてからRP。さすがにヨレててキツい。

続いて「コブラ1Q」へ。しかしスタートが謎。トポには「左手でカチ」と書かれているので、最もカチっぽいホールドでスタート。必然的にクロスホールドになるが慣れると意外にも効きが良くなってくる。ヨレの影響もあり1Qは無理と判断して「ハブ3Q」へスイッチ。苦戦の末なんとかRP。

ムーブを探るのが面白く、先ほどのスラブとはあまりにも対照的だが両者共にクライミングの素晴らしさが詰まっている好課題だった。

まとめ

しばらくボルダーで成果が無かったので、本音を言うと「パイプライン」は嬉しいと言うよりホッとした感じ。一方で「ダイアモンドスラブ」と「ハブ」に関しては純粋に楽しめた。このまま上り調子で「秋晴れ」「アイアンメイデン」、そして「サブウェイ」と続けたい。もちろん、楽しむ事を大前提で。

小春日和は「俊足」で

天気予報が連休中の厳しい寒気を伝えていた。どうやら三連休は極寒の様だ。御岳に繰り出そうものなら凍てついたチャートに苦しむ事は必至、場合によっては早々に河辺のスーパ-銭湯&はなの舞というデブ敗退もあり得る。ようやく体重が戻り始めているというのに、このパターンに陥ってはならない。熟考の末に我々が出した結論は、温泉と海の幸、真冬の桃源郷「湯河原幕岩」であった。

 

HIGHWAY/SUBWAY

翌朝、安定の寝坊により7時に都内を出発するが、東名がどこまでも快適。夏場の渋滞からは想像できないほど快調なドライブを堪能していると、厚木分岐を定刻通りにスルー。大井松田で降りて下道から小田原東で合流(とはいえ20分ロスくらい)。道草、それは人生のアクセントである。

幕山公園目前のいつものセブンイレブンに到着。朝市とかやってるのでニンニクを購入。青森産なのはなぜなんだぜ。

9:30くらいに最上部の駐車場に付くと満車。登山者、クライマー共に賑わっている印象。

見上げると山肌は葉を落とした梅林に覆われ、岩が近く感じる。日当りがよく真冬にも関わらずアプローチで軽く汗ばむ。こころなしか体も軽い。まさしくそこは桃源郷であった。あとは成果さえ出れば…

米粒岩

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俊足」クライマーのスポットをしながらストレッチ&アップ。一応上履きを持ってきているが、「俊足」のほうがフリクションが良いらしい。プロフェッショナルのこだわりである。

アップ6Q、スラブ4Qなどで体をほぐし、前回senkatz先生が登っていた米蔵を触る。

DSCF3082左のカチガバを限定するか否かでモヤモヤするが、とりあえず完登。やはり限定が妥当と思われる。帰りにもう一度触るつもりで貝殻へ移動。

パイプライン

今日の本命は「パイプライン初段」である。前回触った時はヒールが安定しなかったが、今回はいきなりパー練で成功。先月完登した「花畑」で「トウフックからの片手解除」というムーブがあり、このときも解除に苦戦したが最終的に「ソっと解除」することで解決。振られを最小限に出来る事に気付いた。このムーブは「パイプライン」でも効果がありそうだったので試してみるとバッチリ。もはや完登は時間の問題かと思われた。

しかし、である。実はスタートを勘違いしていたためスタートのムーブを探る事に。トウフックが良いとの情報は得ていたが自分のポジションが定まらない。とりあえずな足を探しスタートするが、いい加減なスタートだと初手の寄せが精度悪く二手目のデッドでパワーを使いすぎる。

比較的優良なトウフックを探し当てたが、なんと今度はヒールの精度が下がってしまった。仕方ないのでもう一度ヒールを探す。だが色々と試すもあのパーフェクトな安定感は戻ってこない。完全にヒール迷子に陥る。完成度をあげようとしたら逆にバランスが狂った典型例である。一旦気持ちを切り替える事にして、昼食&昼寝。

だが、長レストを挟んでもヒールは戻ってこず。遂に太陽が山陰に隠れてしまい、一気に気温が下がる。フリクションが良くなるので粘るのも一計だが、今回は子連れなので次回に持ち越し。最後に米蔵をもう一度触るが、午前中に持てたカチが保持できない。ヨレですね、って事で閉店。

 

温泉&海の幸

トイレ前に案内用紙があった「こごめの湯」でまったり。案内用紙が割引券になってて900円で入れる。ちなみに貴重品ロッカーの100円は帰ってきません。(キリッ

ディナーは海岸沿いに並ぶ海鮮料理屋に行くぜ!と考えていると俊足クライマーからカレーライスの提案が。「地元の商店を積極的に云々…」みたいな説明でなんとか納得を得て煮魚定食。激スムーズな東名を経て帰りましたとさ。

 

ちょっと「エンクラ癖」

リードの調子が良く、「最高にハイってやつだぜ!」と息巻いていたらボルダーの調子が下降気味。背筋の張りが抜けなかったり肉体的な問題を自覚しているが、それ以上に集中力とかメンタルに大きな問題を感じる。モチベーションが低いのではなく、課題に対して「入っていけない」感じだ。

「エンクラ癖」とでも呼べばいいだろうか。終止ゆる〜い感じで緊張感不足。もっと力を振り絞って登らねばならない。エンクラもいいんだけど、密度の濃いクライミングをやんないと結局満足しないって事を再確認した。

 

ジムリハビリ

蛇足だがジムに関しても備忘録しておく。
秋から外岩三昧だったので、相対的にジムボルダリングの回数減。それに伴い、遠いホールドへのダイナミックムーブ力が低下。また、限界ギリギリのムーブも出にくくなっている印象。外岩固有の着地への備えが無意識にムーブを制限しているのかもしれない。

こういう時はホームジムでオーバーホール。とりあえず中野グレードで8番(130度)まで回復することが出来た。 ジムでムーブを詰めるのはやはり楽しい。もうちょっと外岩とジムのバランスを意識してトレーニングを進めよう。そして、中野グレード9も触ってみないと。

貴船、二撃。メンタルが足りない。

うーん、メンタル。「絶対登れるんだ!」とか、「何が何でも登ってやるぜ!」みたいな気合いと気迫で押し切るのって自分はない要素だなーと再確認した「貴船 初段」

いや、どういう事かと申しますと、今日は初めての湯河原幕岩ボルダーでした。
もちろん貴船 初段を撃ちに行くわけです。聞けばジム的な豪快なムーブだとか。一撃は十分にあり得るとか。そう多くはない初段一撃のチャンスだと皆さん仰るわけです。

一撃に拘らない僕も、ひとつ頑張るかと入念にオブザベーションをして挑みました。

そしていざスタートホールドに触れ、足の位置を確認すると初手が案外ピンポイントだと気付きました。いや、ピンポイントって程ではなく十分保持できるホールドのはずがそう感じてしまった。つまり呑まれてたんですね。一撃と言う名のアレに。

なんとかなるだろ、とおもむろにスタートするがあっさりフォール。
いやーしょっぱい。

苦笑しつつ2try目であっさり完登。ないねー。メンタルがー。

その後、パイプラインをトライ。これも皆が口を揃えて言う様にヒールが微妙。見えないポイントにジャストミートさせるのが非常にナイーブ。打ち込もうかと考えつつサブウェイ、Wプロジェクト等に浮気しまくり。そして案の定はじかれ、ヨレる。当然の帰結としてパイプラインは未回収。

帰りは東名が集中工事で大渋滞。下道に降りるがお約束の下道も混雑。結局高速のまま帰った方が早かった模様。

いやー色々勉強になった一日でした。