梅とヒールの迷宮ーラビリンスー

パイプライン 初段

長かった。通算3日。こっちのヒールは甘いぞ、そっちのヒールは悪いぞと、幾多の罠と幻影に惑わされた末、遂にヒールの迷宮から生還。

ムーブに関しては前回書いた通りで、新たに試した事は特にない。今回も1トライ目からヒールがきっちり安定、リップまで進む。惜しくもリップのカチが捉えられず落ちるが、もはやレッドポイント出来なければ嘘である。しかし前回はそこから迷いに迷ったあげく、結局不発。同じ轍を踏まない為にも、気合いを入れて迷いを断ち切る。リップ取りの引きつけを確認して2トライ目。

スタートからリップまでこれ以上無く安定したムーブで繋ぐ。体幹が良く効いている。そしてヒールフック。悪くない感触だが不安が無いと言えば嘘になる。とは言え迷いは禁物。意を決してそろりと左手を解放する。ヒールがどうのと言うより体幹の安定感が別次元。そして危なげなくポッケを取る。引きつけてリップへ。少しズレたが修正してマントルを返し……..めでたくレッドポイント。

ヒールが死角に入ってしまうのでヒールの位置ばかりに意識が及んでしまったが、終わってみると体幹の使い方だった。そして体幹を活かすにはホールディングやムーブも重要なんだけど、疲れのないフレッシュな状態でトライするのも重要。当たり前だが、その辺が今回の勝因となった。

 

梅林ボルダー

本日の任務が完了したので、後は種まき&エンクラ。48さんの「秋晴れ 初段」に付き添って梅林ボルダーへ。 48さんを上部から撮影しながらガンバコール。見事なRPをカメラに収める。

AKIBARE

初めは興味無かった「秋晴れ」だが、トライを見るとその魅力に開眼して種まき。ムーブ解析が楽しそうだけどトライを見ちゃったのでさっくり解決。この手のトラバース課題はムーブ解析が醍醐味なので、ちょっともったいない気もする。さすがに指皮が痛いので次回の宿題に。

アイアンメイデンもポッケまで繋がったので次に収穫しよう。しかし難しい3Qである。ティックマークが酷いので念入りにブラッシングしてから移動。

 

ダイヤモンドスラブ2Q

お次ぎはスラブ修行僧のsenkatz師の案内で「ダイヤモンドスラブ2Q」へ。滑り台の様なフェースと相対する。角度も申し分無く「さあ、滑ってくれ!」って感じ。トポには「(カンテは言うに及ばず)トゥルットゥルの部分だけつかて滑って登ってね」と書かれている。

当然ここで、「何処までがトゥルットゥルなのか」に付いて議論が巻き起こる。あらゆる可能性を含めてゼロベースで提案をして行く私に対して、スラブ修行僧から容赦ない却下の結果、左サイドの薄いアンダーカチと左下のフットホールドが封印される事態に。およそホールドらしいものは皆無である。

とは言えグレードは2Q、なんとかなるだろう。僅かだが粒子を探りエッジを効かせ乗り込む、そしてスタート……

 

 

んー立てませんな。

 

「粒子なんて飾りです」と言わんばかりに左足が滑る。全く立てる気がしない。ホールディングやムーブを探るが選択肢が乏しく意味をなさない。こうして、もはや滑り台でしかない石塊を前に、永遠と思えるスタート輪廻が出現する事となった。

しかし、トライを繰り返すうちに僅かであるが乗り込みが良くなってくる。

幾星霜のトライを経て、遂にスラブ修行僧がスタートを止める。惜しくも二手目(足?)で滑るが、大きな前進である。僧曰く「スラブは浮遊感」とのことだが、舞空術の話だろうか。そういえばパイプラインをトライしてると強烈な太陽拳を喰らった。きっと私には計り知れない極意があるに違いない。

舞空術はともかく、後に続けと精神統一を行う。深く息を吸い込みゆっくりと完全に吐ききる。丹田に落ちきった所で、ふわりと離陸する。止まった…!やはりクライミングは呼吸だ。非常に気持ちがいい。惜しくも二手目でスリップするが、解脱の時近し。

その後、トライを重ねるごとに手の保持も向上し、呼吸も安定してくる。そして遂にsenkatz師が完登。続いて拙僧も完登。非常に良い課題、良いトライだった。

 

蛇岩

望外のスラブ2Qを完登し、賢者タイムのまま最後は蛇岩。二本のラインからそれぞれ派生ラインが存在し合計四本の課題を擁する。全てSDスタートのヒールを駆使するジムナスティックなボルダーである。

とりあえず「マムシ 3Q」をバラしてからRP。さすがにヨレててキツい。

続いて「コブラ1Q」へ。しかしスタートが謎。トポには「左手でカチ」と書かれているので、最もカチっぽいホールドでスタート。必然的にクロスホールドになるが慣れると意外にも効きが良くなってくる。ヨレの影響もあり1Qは無理と判断して「ハブ3Q」へスイッチ。苦戦の末なんとかRP。

ムーブを探るのが面白く、先ほどのスラブとはあまりにも対照的だが両者共にクライミングの素晴らしさが詰まっている好課題だった。

まとめ

しばらくボルダーで成果が無かったので、本音を言うと「パイプライン」は嬉しいと言うよりホッとした感じ。一方で「ダイアモンドスラブ」と「ハブ」に関しては純粋に楽しめた。このまま上り調子で「秋晴れ」「アイアンメイデン」、そして「サブウェイ」と続けたい。もちろん、楽しむ事を大前提で。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です