月別アーカイブ: 2022年1月

サンセットボルダー

7年ぶりにサンセットボルダーを訪れた。前回いいところなく終わった「ファンタジスタ 二段」が狙いである。流石に7年も経てば強くなってるはず、あわよくばワンデイ(と言っていいかは当人の記憶力次第)といきたいところ。他にも課題が追加されトポにも掲載されているようだが、めんどくさくて間に合わなかったので買っていない。登るべきラインは紙ではなく岩を見て決めるのが作法(かもしれない)。

湯河原最遠のアプローチをこなしてエリアに向かう。以前より踏み跡が明瞭になってる気がする。到着すると先客が10人ほど。大人気エリアのようだ。そりゃあ歩きやすくもなるな。

よく見ると中野のシュウジ先生を発見。最近ちょいちょいお会いする。

イノキ岩で適当にアップしてファンタジスタに混ぜてもらう。7年前は限定ホールドがどうとかあったが特に気にしない。とは言え以前は存在しなかった or 使われていなかったガバカチが出現しているように見える。コレを取れば登れるだろう、という雰囲気。

下部からムーブを作っていく。カバカチはランジで解決できそうだが振られと下地を考えると思い切りが必要。中継カチはいずれも悪く、足位置を調整しながら試行錯誤する。シュウジ先生が「意外に持てるよ」というので気合入れて中継カチを握り込んでランジ。ガバカチを捉え損なって落ちるが非常に好感触。

その後、しっかりレストを入れてトライ。

中継カチを保持して足位置を微調整、ガバカチへ飛ぶ。振られを耐えて上部に目をやる、カンテ左の弱点をついてトップアウト。よいクライミングだった。(残念なことにシュウジ先生は撤収ずみであった)

さて、お気づきの方もいらっしゃるかと思うが、このラインはトポに記載されているラインとは異なるようだ。トポではカンテ左へ出ずに右面を直上するらしい。トポがどこまで初登者に裏どりして記載されているかわからないが、おそらく初登時のラインも直上だろう。そう考える理由は、核心のガバカチにある。初登時に存在しなかったとすると、カンテ左に出るのは直上より悪いと予想されるからだ。(憶測してないでトポ見ろよって指摘はごもっとも)

もちろん、登り直しという言葉が頭に浮かんだ。しかし、核心後に壁の中で判断したラインは合理的に思えたし、緊張感のあるよいクライミングをした自負もある。そう言ったもろもろを取り消してまでトポあるいは設定ラインをなぞるのはとても不自由に思えた。野暮と言い換えても良いかもしれない。したがって、このままでよいと結論づけた。

ちなみにグレードは初段くらいに感じた。よいクライミングでした。

ついでに。ジムスタッフを多く知ってるわけではないが、シュウジ先生のアドバイスの的確さは他に類を見ない。もっとも、「意外に持てるよ」と「そこはガンバっす」の情報量にどれだけの差があるのかと問われると何も言えないが、その話はまたどこかで。

ゲルニカ

年末年始と城ヶ崎に行く機会があったので、池田功氏初登の「ゲルニカ 5.10d」を登った。トラッドグレードの更新である。フェイス的なムーブではなく、手も足もがっつりジャミング勝負だった。少しはジャミングが上手くなってるのかもしれない。

ちなみにシューズは今回もジーニアス。最近、複数のクライマーから「そのシューズを岩場で履いてるひと初めてみた」という意見を頂戴したが、未だノーエッジはマイナーカテゴリーなのだろう。そう考えるとこのコンセプトを世に出したスポルティバは慧眼というか野心的というか、イノベーターだと感服する。

ストップ・ザ・トマフォーク

ゲルニカの後は隣の「〜トマフォーク」をゆるくトライ。こちらも難しい。毎度のことながらフェイスとクラックはグレーディング体系分けた方が良いのではないかと思う。

この時、いっしょにトライしていた仲間の#3がすっぽ抜ける。幸い#2がセットされていたのでことなきを得た。城ヶ崎は潮の付着によりカムの脱落があるという話は聞いていたが。まさか#3が抜けるとは…下地も良くないしこれからは多めにセットしたい。

一応ムーブは解決したと思われるが滑りがひどくてRPならず。また今度やりたい。