月別アーカイブ: 2019年9月

ムーブメモ

雨月

  • 右手右足で手に足クロスヒール
  • 右手、悪いカチを刻む
  • 左手、さらに悪いフレークカチを保持って右足に乗り込んでいく
  • 左手、甘いカンテ状を抑える
  • さらに右足に乗り込めば多分リップに届く

熊岩フィンガークラック10c

  • 小ハングまではエイリアン黄、緑、ナッツ
  • 小ハングアンダーにC4#.4が決まるが回収注意
  • レイバック気味に上がる
  • ハンドサイズからはクラック右を利用
  • 上部はレイバックで快適に抜けられる(はず)

セルベッサ

下部ハング

  • テラスから左手インカットカチ、右手たるいカチでトラバース
  • 左手、薄いピンチホールド
  • 右手、やや高いサイドアンダーから足あげて左手カチへ
  • 左手、飛ばしでガバ
  • 右足、ハイステップから右手、サイドガバ
  • クリップ
  • 足位置調整して左手、ピンチポッケ
  • 左手、飛ばしてスローパ。スローパ上部の窪みに2&3番指を効かせる
  • 腰を落として右手、ピンチポッケへ寄せ(悪い。もっといいムーブあるかも)
  • 左手、ガストンカチ。右手、一気に上部ガバ
  • ハング左側の良いホールドでクリップ

上部ハング(うろ覚え)

  • ハング最下部のガバでクリップ
  • 戻ってレスト
  • 再びハング最下部のガバ
  • 左手、サイドガバ。足位置調整
  • 右手、アンダーポッケ中継(中継しないほうがいいかも
  • 右手、ガバ上部までデッド。左手マッチ。足位置調整
  • 左手、遠いリップ直下のガバへデッド
  • あとはよしなに

下部ハングは1try目にhangdogで解決。最適化の余地はあるだろうな。上部を探らずRPトライに挑むと、予想以上に遠くて撃沈。個人的には未知の要素を少しでも残したいのでこの判断は支持したい。あえて江戸川橋的な表現をしてみると下部ハングは◯ッシー課題で、上部ハングは岩◯課題な塩梅。また行きたい。

B1ハング

  • ハング下 C4#1
  • ハング上スリット Nシルバー
  • ハング上ガバ上部 エイリアン黄色
  • 確信手前のカチピンチ上スリット Nゴールド
  • 右手甘いかち、左足ハイステップ、右手クラック、右足クロスステップ、右腰つけて立ち上がる、左手カチ、右手ガバ

鷹見岩南山稜

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カサEさんと鷹見岩南山稜を登った。当初は鷹見岩ー大日岩ー五丈岩をオープンビバーグを交えて継続する、という野心的なプランだったが天気やらなんやらで日帰りにダウンサイジング。とは言え山っぽいクライミングができてめっちゃよかった。

 

アプローチ

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瑞牆山荘から富士見平小屋を経て鷹見岩分岐まで。およそ1時間。カンマンボロン、大面岩、小面岩を真南から望む。新鮮なアングル。

鷹見岩のコルから右斜面に下る想定だが、不明瞭なので偵察。鷹見岩岩頭までハイクアップして他に選択肢がなさそうなので、コルから右斜面に降る。100m-200m下った辺りでケルンを確認。確信を得て進む。一般登山者の道迷いを防ぐため、あえて分岐付近は不明瞭にしてるのかな?

 

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取り付きの洞窟まで予想より下りが長い。およそ40分。トレースが薄くなるとケルンが現れるので迷うことはなさそう。

 

1ピッチ 5.10

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11:20から登攀開始。カサEリードでスタート。洞窟内は湿っぽいが濡れてはいない。おそらくコンディションは良さげ。1ピッチ目としては辛そうなムーブを抜けていく。

フォローはこれまた大変。バックパックが挟まって身動きがとれない。心拍数急上昇。終了点への胎内くぐりを土下座ムーブで抜ける個性的なピッチだった。

 

2ピッチ 5.10

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空へと続くような凹角ハンドクラックをパワフルに登っていく。めちゃくちゃ快適…と思っていると、おや?カム少なくないスか?振り返ると遥か足元にちょっと多めにカムが決まっている。残り4-5m。クライムダウンできなくもないが危うい。余った#3を真横にゴリ押しで決め、なけなしの#0.4を慎重にセット。ガバとはいえ緊張感のあるランナウトをこなす。

小テラスに這い上がりほっとするのも束の間、その先のスラブも手強い。むしろグレードはスラブにつけられている気がする。体感5.10bから5.10cかな。もっといいムーブがあるのかもしれない。なんとか押し切ってOSを達成。

このピッチだけでも十分な価値がある三つ星ピッチだった。控えめに言って最高。

 

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photo by kasai

 

3ピッチ 5.8

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脆い出だしから張り出したアンダークラックをたどる。簡単だけどこれまたバックパックがつっかえる。

 

4ピッチ 5.7

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簡単なチムニーを超えて岩綾歩き。このピッチはコンテで通過。右手に大日岩を望む。

 

5ピッチ 5.10-

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ハイライトとなるピッチ。序盤のトラバースでまごつくがとりあえず抜ける。チムニーを渡ってからは快適。最後のワンポイントがバランシーで面白い。壁が寝ているので高度感はあまり感じなかった。

 

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5,6ピッチ全景

 

6ピッチ 5.10-

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photo by kasai

 

最終ピッチ。雨雲に焦りつつスタート。絶妙な感覚でホールドがつながっていく。ボルトがなかったら相当頭を使っただろう。ルートファインディングが楽しいピッチだった。雨に降られることもなく一坪テラスへ。

[追記] インシデントレポート

このピッチで1ピン目のドローが脱落した(上記写真でドローのかかっていないハンガーが確認できる)。
原因は以下と考えられる。

  • ドローを上下逆に設置したため、ハンガー側のビナが回転防止ラバー付きだった
  • トラーバースによるロープの流れでドローが回転
  • 2ピン目クリップ時のたぐりよせでゲートがハンガーに接触して脱落

2ピン目でたぐり落ちた場合、スラブとはいえ墜落係数は1を超える。重大事故となったかもしれない。
改善策は以下。

  • ドローをギアラックにセットする際、上下確認を行う
  • ドローをハンガーにセットする際、上下確認を行う

特にギアラックにセットするときはあまり意識していない気もする。ダブルチェックが好ましいが現実的にどこまでできるか…

badclipドローが上下逆にセットされている

 

7ピッチ 5.10(?)

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photo by kasai

 

おまけその1。岩綾歩きを経て10mほどの垂壁に出る。トポに書かれているラインを雑に探して取り付く。脆い凹角から薄被りへ…薄被りとか書いてたっけ?

剥離しそうなホールドをテストしながら抜けていく。思ったより傾斜を食らう。被りを抜けると多少安定するが表面の粒子は相変わらずボロボロ。抜けが読めないが#2を決めて突っ込む。登れてよかった。

 

8ピッチ 5.8

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おまけその2。更に岩綾歩きを経てヘッドウォール(と呼んでみたい)直下の左上クラック。抜けると正に岩頭。気持ちよいフィナーレを迎える。

 

Stats

  • 瑞牆 山荘 8:40
  • 鷹見岩分岐 9:45
  • 下降 開始 10:20
  • 取り 付き 11:00
  • 登攀 開始 11:20
  • 一坪テラス 15:10
  • 鷹見岩岩頭 16:30