月別アーカイブ: 2015年3月

Daemon / Granite

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二週続けて「なまはげ」。もちろん秋田のじゃなくて山梨の。

 

パスウェイ 初段 RP

まずはアプローチ開始直後に表れるパスウェイ。初段でアップと言いたいところだが、周辺のボルダーやらSD3Qを触って遊ぶ。

そしてパスウェイ。前回あまり好印象を持てなかったので実は消極的。しかし、指皮のコンディションが良いのかカンテを保持する右手が劇的に良い。「あ、浅く持った方が効くやつなのね」とか言いつつヌルりとスタート。前回あれだけ苦労したスタートと同じとは思えない。そのまま初手を放つが、ミートせずフォール。デッドのイメージを固めて再トライに望む。

コツ系ムーブはコツを掴むと実に快適、ヌルっとスタートからスパッとデッド、ピシャリと止まる。そのまま手を進めてマントルを返し完登。やや苦手意識を感じていただけに登れてしまうと一転、「何度でも登りたい名課題」に感じる。いや〜、現金なもんですな。その後、「カメラ回してなかったので」というブザマなエキスキューズを入れつつ、再登。うむ、すばらしい課題だった。是非もう一度、いや何度でも登りたい。

 

 

悪い子はいねぇがぁ〜

 
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そしてもう一つの宿題、「なまはげ 初段」。結論から先に述べると、またしても鬼退治ならず。多分、良い子じゃないと登れないのだ。その左証に、ミケ&イノはあっさり完登(イノ氏は再登)。今回も後一手、いや最後の一手を掴みつつも指のかかりが浅く、無念のフォール。どんだけマントルセンスないんだよって話。

 

ウーマンフロムトーキョー

 
ミケちゃんが打ちたいというので、またしてもマントル課題。あまり登られていない雰囲気だが、ここは彼の気持ちを尊重して他二名も友情の接待トライ。しかし、極悪スタートから初手を取りにいけず3-4トライを出した後、驚愕の一言を放つ。「あんまり…もういいかな」

 

Mr Boo

 
野外劇場ハング(勝手に呼んでるだけ)裏にあるルーフ課題。全くムーブが解決できない。二手目からトウフックをかけマッチに進むがそこから謎。そもそもトウフックじゃないかも。

 

オフスプリング 3Q RP

野外劇場ハングのアンダートラバース課題。マントル直前までアンダーホールドを掴み逆層スラブをトラバースする。前回見た時に一目惚れ。スリップで惜しくもOSならずだったが、その後RP。マントルが怖かったがヒールをかけるとあっさり返せた。

 

 

ミケちゃんは流石のOS。ino氏は苦手系と見え危うくはまりかけたあげく、チョークバックなしでマントルに突入。「手が滑ってきた〜」と焦りながらも無事完登。念のため断っておくが、我々は当然「inoパイセン、俺のチョークバック使ってください」と申し出たのだ。

 

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その後「ナナメクラック」に移動するがまさかの雪。結局回収ならず。

 

たきちハング

 
降りてくると雪も止んで、ヨレた体でレッツどっかぶり。「Mr Boo」よりムーブ解析の進捗は良いが、とんでもなく粒子が粗い。ルーフのスタートをあれやこれやと探り、フリクション系マントルで指皮を削りまくって終了。

 

摩擦係数

帰りの車中ではino氏が婚活ブログを始めようかなと言うのでみんなでブログタイトルの大喜利。多数の候補(下ネタ含む)の中から珠玉の一本を選ぶのは難しく、結論は持ち越し。そのうち公開されたら摂ブログから大量のトラックバックを飛ばそうと存じます。

 

とある岩場の登攀目録

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未公開エリアって奴に行ってきました。未公開と言っても有名な観光地で、写真を見れば分かる人にはわかるレベル。お天気も良く、駐車場のニャンコも非常にフレンドリー。売店のおっちゃんもウェルカムな雰囲気いっぱいでした(後述)。

 

IMG_1612[見たこともないような柔和な表情の1000氏]

 

巨岩群

 
とりあえずエリア最上部までボルダーを散策しながらハイクアップ。川沿いのトラバースが悪いが、概ねトレースは整備されていて快適に歩ける。そして、巨岩群。瑞牆、小川山を凌駕するスケールも多数。ボルダーの対象としては大きすぎるが、このエリアのポテンシャルに圧倒される。

 

IMG_1635[絵に描いたようなクラック]

 

IMG_1655[野外劇場みたいな大ハング]

 

ナルコレプシー 初段 RP

 
そしてエリア最上部「ナルコレプシー 初段」に到着。想像以上の強傾斜、おそらく130度強だろう。いわゆるトラバース課題だがリップを使わず中間部を抜ける魅力的なライン。これだけの強傾斜にもかかわらずポジティブなホールドがつながり、しかも初段に収るってのは稀有な存在だ。

早速ムーブを探りたい欲求に駆られるが、腰痛休養中のミケちゃんから「FLで」とオーダーが出てるのでぐっとこらえる。アップは下流の7mボルダーのカンテ。ムーブが面白いけど、トップアウトは腐ったような木の根。実際に腐ってそうなのでトップアウトは割愛。整備してトップアウトできるようにすれば5〜6Qの好課題になりそう。

ナルコに戻ると既に1000氏はアップでお触り終了。シレっと1000氏のムーブをパクる気全開でオブザベーションを開始。どうやら核心は中間部のようだが、現場処理に賭けてスタート。少し嫌らしいスタートから右上し、クライムダウン気味に核心へ。やや遠いカチを気合一発で取るが、そっからスタック。次の一手を出すべく、遥か頭上の足位置をコネコネしてるとあっという間に消耗、フォール。

やはりFLはムズイ。

その後1000氏と仲良くムーブ探り。中間部の一手を解決すべく、あの手この手を検討。そして遂にシャレオツなトウフックムーブを発見する。さらにスタートをより理想的な左クラックからのマッチスタートに修正し、ピースは揃った。

そして繋げトライ二回目。安定して中間部に行くが指が滑ってフォール。どうも指皮と前腕がダレてる気がするがレスト。トイレに行って戻ると1000氏が完登。

流れに乗っかるように三回目のスタート。中間部まで進み、核心部に到達。頭上でヒール&トウをコネくり回して全く足が切れることなく突破、マントルへ突入する。マントルはガバ帯、楽勝の筈が前腕がパンプ。ここで弱気になっては登れるものも登れないと強引にデッドを放つ。更にモチャモチャとホールドをつないで完登。そういえば年内初の初段、いい課題だった。

 

 

ナナメクラック

 

crack

 

「ナルコ」で充実した後は、再びボルダー散策しながら来た道を戻る。すると2Qと言われる端正なクラック課題、その名も「ナナメクラック」に遭遇。このラインを見てスルーはないだろ、と1000氏、Ino氏の反応を伺う間もなくトライ。しかし粒子の粗いクラックと既にヨレ始めている体幹が故かフォール。そしてお約束の展開、「OSトライより高度が上がらない展開」に陥る。ま、次来た時のお楽しみに取っておくかなーと思っていたらIno氏がFLトライ。マントルが以外に悪く、木を使って抜けたが流石。

 

なまはげ

 
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そしてマントル課題の「なまはげ 初段」、完全に苦手系。一方、1000氏は間違いなく得意系。彼のムーブを参考しようと思ってるとまさかのFL。「え、なんなの?実はめっちゃ簡単なんじゃね?」と後に続くが、全く手が止まらない。そうこうしてるとIno氏もあっさりRP、居残りが確定する。その後、あと一手まで迫るが完登ならず。残念。

 

パスウェイ

 
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〆は「パスウェイ 初段」、指皮が完全になくなりスタートがやっとだったが、ここでも1000氏は見事にRP。いやー今回は勉強させていただきました。

 

とある岩場

 
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というわけで初シークレットエリアは1000氏の力量に圧倒されつつ、最高のグラナイトトライブができました。帰り際に売店のおじさんに挨拶して帰ると、前述したように非常にウェルカムな雰囲気でした。「観光シーズンまでは登れますか?」と質問したところ「いつでも登りに来ていいよ!」ってな感じでした。とはいえ、昨今のクライミングを取り巻く事情や(過剰反応とも思える)自粛行動やら、何よりこのエリアを大切にしているローカルクライマーのことを考えると、この場で「いつでも登りに行っていいよ!」とは言えないんだけど。

付け加えておくと「観光客とクライマーは行き先が違うからね」「渓谷から見える大岩壁を登るわけじゃないでしょ」とおじさんは言ってたので、仮にもし「公開」するとして、自治体との調整は慎重にやる必要があるだろうな。

阿弥陀岳 北稜

今シーズンの締めくくりは「阿弥陀岳 北稜」
ようやく雪と岩がフツーに出てくる、所謂「アルパインルート」を登った事になります。

 

南沢大滝

 

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今回の行程は一泊二日。初日は南沢大滝でアイスクライミングを行う。メンバーは「剣岳源次郎」と同じZK夫妻。源次郎の時から「冬は北稜ですな」って話をしていたので割と構想は長い。ちなみに今回の山行終了時で「来シーズンは北西稜ですな」ってことになっている。

さて、大滝は既に10名ほどのクライマーが取り付いており、空いてるラインは右端のみ。おそらく最も難しいラインだ。しかしZK氏はアップもなしであっさりリード。抜群に安定したクライミングを魅せる。その後、奥様と続き私。もちろんTRである。ちなみに1try目でアックスがすっぽ抜けてフォールしたのは秘密だ。

 

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三人で5本ほど登って撤収。行者小屋へ向かう。

 

阿弥陀岳 北稜

 
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翌日、6時に起床して外を見るとなんと雪。そして阿弥陀も赤岳もガスの彼方。某天気予報によればA判定の登山日和だったはずだが、やはり山の天気。転戦すべきか検討しつつ出発を一時間延ばす。

一時間後、若干回復の兆しが見えてきた事もあり突っ込まない前提で出発。既に10組近いパーティーが先行しているため、トレースは明瞭かつラッセルいらず。1時間程でサクっとジャンクションピークに到達。岩稜取り付きに到着すると順番待ち10人強。幸いにも無風なので気長に順番を待つ。

 

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そしてようやく登攀開始。出だしのチムニーにアックスを掛けてみるが、ドライツーリングのセンスの無さを痛感して早々に手で登る。その後、2ピン目を経て短いトラバースをやや緊張しながら通過、草付きと雪面にダガーポジションを効かせてテラスへ抜ける。

2ピッチ目は初めからアックスをクリッパーに掛けたまま登攀。ピナクルにランナーを取ることも考えたが、特に問題なさそうなのでフリーソロのまま抜ける。乗っこすと小さな痩せ尾根。もしやこれがナイフリッジなのか?いや、岩稜短すぎない?と思いながらZK氏の元へ。

 

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「ひょっとしてこれで終わり?」「いや、いくらなんでも…」とか話していると先行パーティの方から「ここで第二岩稜は終わりですよ」と教えていただく。ZK奥様も上がってきて三人であっけにとられたまま阿弥陀頂上までハイクアップ。

頂上から中岳のコルを経由して中岳沢から行者へ約1時間。無事、行程を終える。
早朝の降雪時は敗退・転戦も考えたが、終わってみると快適かつ余裕のある山行だった。技術的にも体力的にも十分なマージンを取って行動する事ができたのでアルパイン初級としては理想的な展開だったかと。

 

 

頭文字N

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秋名榛名山に行ってきた。

本当は赤城山に行く予定で県道4号を走っていると、路面凍結のため前の車数台がスタック。自分たちの車もスタッドレスとはいえFF車なのでリスクを避けて転戦。榛名山に向かった。

しかし榛名にやってくると一転、ほとんど雪がない。どうしたものかと考えたあげく、登山道の通っていない「幡矢ヶ岳」を目指してバリエーションハイク。榛名湖に面した稜線から沢筋を下降、幡矢ヶ岳取り付きとなる沢出会いを目指す。南面はほぼ完全に雪が無く、落ち葉と枯れた滝を下るのが独特で面白い。ワイフ同行のため、少々時間が足りず取り付きでリターン。往路をそのまま戻る。

途中で往路を外れ、雪の残る急峻な沢を詰め稜線に乗っこす。つぼ足で少々冷や汗をかきながら突破。ペツルのサムテックが購入以来最も活躍した山登りだったかも。天目山で一服して、雪が残る稜線をグリセードを交えて下降。4時間少々のスーパーライトバリエーションハイキングでした。

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