裏妙義 谷急沢 右俣遡行−左俣下降

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台風一過の影響でいい感じに増水した谷急沢に行ってきた。メンバーはミケ&コバ両氏。ミケちゃんは沢デビューである。

 

右俣遡行

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入渓地点は中木川の堰堤から。東京起点120の遡行図よりやや手間から降りた。川幅が広く気持ちいい。程なくして谷急沢との分岐、更に右俣へと分岐する。

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分岐後すぐにF1が現れる。傾斜もゆるくホールドも豊富。まさにシャワークライムデビューにうってつけ。ミケラインが遠慮がちなのは彼の思慮深さの表れだろう。ちなみに、右壁水線を突破した俺氏は早くもヒルにやられる。

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ナメも気持ちよく水量もちょうどいい。むしろ平水だとちょっと退屈だろうな。とくに夏場は。

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小滝が程よい間隔で現れ飽きさせない。

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スラブ滝。ホールドは豊富。

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ハイライトとなる二段滝。ここは是が非でも水線突破だよねーとか言っていたが意外に水量が多かった。すでに寒さが辛くなっているミケちゃんは何やら叫んでいた。

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上部は左のほうが登りごたえがある。

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最後の滝。水流右がやや立っていて楽しい。

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稜線に抜け左俣への途中で浅間山を望む。

 

左俣下降

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左俣は源頭部から広く植生も美しい。

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しばらく降っても依然として明るい。

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全体的にナメ滝で構成されているので下降には最適。途中から登山道も並走するのでエスケープも容易。子連れで簡単な沢歩きが楽しめるなーとか思ったところでまたしてもヒル。なぜか他の二人は一切ヒルにやられなかったんだがどういうことだろう。

最後は深い釜をもつ直瀑にドボンして締め。内容のあるよい沢でした。

十一面継続登攀

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調和の幻想とJoyful Momentを継続登攀してきた。天気予報がハッキリしないため不動沢のショートルートで溜飲を下げようとするも未練タラタラっぷりを見かねたSAT6師匠から「マルチ行った方がいいYO!」と言っていただき突撃。快く送り出してくれてた皆様にはこの場を借りて多謝であります。

 

8:00 調和の幻想

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前回は偶数ピッチだったので今回は奇数ピッチ。Mサカ氏とギアチェックして登攀開始。相変わらず1ピッチ目はキツイ。2ピッチ目は前回も湿ってたが今回も湿りがち。3ピッチ目は一瞬ルートファインディングに戸惑ったが無事解決。

 

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4ピッチ目の木登りと変化に富んだフレークスラブをMサカ氏が抜け、最終5ピッチ目のフレアワイド。前回フォローだったのでリードが楽しみで仕方ない。すると期待を裏切らない極上ピッチ。適度なランナウトと快適なムーブ、最後はピリッとOWで〆。改めて素晴らしいルートだと思う。

 

IMG_8015[適度なランナウト]

 

11:30から懸垂開始、12:00ごろ取り付き。大休止を入れて十一面奥壁へとハイクアップ。

 

IMG_7996[ガスに覆われる末端壁]

 

13:30 Joyful Moment

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アプローチで少々迷ったが大きなロスはなく登攀開始。1−2ピッチを繋げて抜ける。本チャンっぽいが岩は硬く快適。

 

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3ピッチ目はMサカ氏が軽快に高度を稼ぐ。時間的に敗退も覚悟していたが杞憂だった。4ピッチ目はリービテーションがバチ効き。なんだけど慣れてないので結局奮闘系となってしまった。5ピッチ目は歩きから少しだけ登攀。

 

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15:10に岩頭へ抜ける。下降路へのクライムダウンも侮れなかった。

 

装備

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今回、装備に幾つかの工夫を凝らした。

まずハイドレーション。この時期は水不足になることが予想されたのでビレイ中の水分補給を確実にこなしたかった。結果、ビレイ中に荷物落下を気にせず適量づつ水分補給が可能になった。水分補給だけではなく心理的負担軽減にも効果的。

次にPASを省いてメインロープでのセルフビレイに切り替えた。以前からカムがPASに引っかかるのを煩わしいと思っていたので、今回思い切って取り除いた。結果、ビレイループ周りがスッキリし、登攀中にカムが引っかかることもなくなった。懸垂下降の時はスリングでカウテールを作って対応。PASは沢やアルパインでは有効だが、岩主体の場合は必要ない気がする。

 

所感

ルート選択が功を奏したようで無理なくマルチピッチ継続を楽しめた。数字的には「2ルート/9ピッチ/最大グレード5.10a」となるだろうか。もう少しアクセントになる要素が欲しい気もするが初回ということを考えれば十分なクライミングだったと思える。

ちなみにアクセントを入れるとなると、ピッチ数15以上とか、5.11aを含めるなど。或は情報の無いピッチを含めるとか、トラッドボルダーを交えるってのも楽しそう。更には沢遡行からの継続とかも良さそう。欲望は尽きない。

乾徳山ハイク&クライム

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最近定番となりつつあるソーメイ&スラビスタとのトリオパーティで乾徳山。前日の雨の影響で湿気ムンムンだったがボルダーもハイキングも楽しかった。

 

太平高原−道満尾根

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太平高原からアプローチ。牧場に家畜は一切いなかったがどういう位置づけなんだろうか。

 

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尾根上のボルダーを偵察しながらすすむ。

 

扇平

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月見岩を登るソーメイ

 

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富士山をバックにカンテラインを登る。

 

苔絨毯スラブ

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サイコーに美しいスラブを見つけるが美しい苔絨毯をまとっている。秋に来てトライしてみたいが、この美しい絨毯をはがして良いんでしょうか。

 

とりあえず裏面のジムなスティックな課題を登る。三ツ星課題だがリップは沢かよってレベルでビショビショ。トップアウトも濡れた苔絨毯のおかげでワイルド。

 

髭剃りチムニー

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今回の目玉、髭剃り岩。チムニーはこれ以上無いくらい快適。スラビスタもご満悦。

 

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ソーメイも挟まってみる。まさかのニーバーサイズ。

 

雨乞い岩

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ハイボールというか若干フリーソロな雰囲気の雨乞い岩。スタートはカンテにあるピンチからガバカチにデッド。快適なムーブ。登山道脇なのでトライする場合はハイカーへの配慮が必要です。

 

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雨乞い岩横のスラブも気になる。これも秋にトライしてみたい。

 

鳳岩

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鳳岩の鎖場はロープをつけて登る。フルボディハーネスもそろそろサイズアウト。

 

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富士山のシルエットを背景に記念撮影して早々に下山。

 

雑感

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というわけで往復4時間くらいのトレッキングで、チムニーとハイボールと薄被りと超簡単なクラックで遊んだ。

これを「アプローチ4時間でノーマットボルダー」と捉えると変態感が半端ないんだけど、「トレッキングしながら見つけたボルダーを楽しむ」と捉えるとカジュアルでいいんじゃないかな。

「アプローチもランディングもクライミングに含まれる」という考え方は割とストイックなスタイルとして受け取られることが多いと思いますが、もっとカジュアルかつ自由なスタイルなんじゃないかなーと。

スポンジみたいに水を含んだ苔スラブを登りながらそんなことを思いました。

30日間登らないとクライマーはどうなるのか

結論から先に書くと大きなパフォーマンス低下はなかった。

数値的な裏付けはないが保持力、体幹、バランス、コーディネーション、関節可動域は休止前と大差ない感じ。一方で指皮の弱体化は想像以上だった。ちなみに該当期間中は自宅にて自重トレーニングは継続した。

以下、もう少し詳しい報告と雑感。

Stats

具体的な休止期間は5/3-6/6の約一ヶ月。

この間のトレーニングは以下を中1-2日でルーティン。

  • 懸垂10回
  • 腕立て10回
  • バランス系体幹 2-3セット
  • 腹筋系体幹 2-3セット
  • 股関節系体幹 2-3セット

フルセットをハードに行うのではなく、7-8割の強度で継続した。鍛えるより整えるイメージ。余談だが忙しさのせいか体重が1-1.5kgほど減った。
上記を経て6/6に江戸川橋でリニューアルした舟壁をトライ、結果は以下の通り。

  • 若草3 FL
  • 若草F RP
  • 若草E バラし
  • 青H RP
  • 青G OS

休止前から青はOS圏内、若草はRP圏内なのでパフォーマンス低下はほぼ無い。あったとしてもごく僅かだろう。一方、前述したように指皮があっという間に痛くなってしまい3時間が限界だった。また、登り終わった後にタワシで洗おうとしたら非常に痛い。クライマーの手の皮厚すぎだろ。

ちなみに登る前は若草を1本登れたら御の字くらいに考えていたので、2本も登れるとは思いもよらなかったし、指皮が残っていれば3本目も登れた公算が高い。つーわけでパフォーマンス低下は無いと結論付ける。(減量による恩恵を考慮しても)

今後のトレーニング

というわけでパフォーマンス低下が防げたのを喜ぶと同時に、これまでのトレーニングが如何に非効率だったかを直視せざるを得なくなった。

「週一回だと維持はできても強くならない」とか「オフシーズンは週三回以上で登りこむ」みたいな考えを当然のように受け入れていたが、果たして正しいのだろうか。故障のリスクを高めてるだけでトレーニング効果は低いんじゃないだろうか。もっとストレッチとか疲労快復とかコンディショニングにリソースを割いた方がトータルパフォーマンスは上がるんじゃないだろうか。

今回の経験だけで適切なジム頻度を導き出すのは難しいが、それでも週三回はオーバートレーニングだと思う。しばらくは外岩も含めてクライミングは週二回に留めて、残りはレストとコンディショニングに充てたい。楽しいとつい登りたくなるんだけど、自分にとって一番大切なのは外岩なので、ジムで消耗しちゃうのは本末転倒なんだよな。怪我なんてしちゃった日にゃあもう…

という観点をもってやっていこうと思います。

ただし、指皮だけはジム以外に鍛え方がわからないので、情報をお待ちの方は(以下略

ひとつきぶり

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梅雨目前だが生岩を触ってきた。実に45日ぶりである。ジムへは数回通ったが、それでも一ヶ月ぶり。こんなにも長いブランクはここ数年記憶にない。間違いなく感動に打ち震えるだろうと思ったが、意外とフツーだった。

 

不動沢最下部

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今回はボルダー&トラッドな贅沢プランだったので不動沢最下部へ。以前から気になっていた林道を挟んで小クジラ岩と対面にあるボルダーで遊ぶ。

アップのつもりがマントル課題でいきなり爪を割り流血、さっそく花崗岩の洗礼を浴びる。

IMG_7720[SD課題]

IMG_7737[嘆きライクなライン]

続いて「嘆きの壁」っぽい渋い課題をスラビスタと探る。なんとなくムーブが出来てきたがフリクションが悪いのか指皮がヘタレになってるのか(たぶん両方)完登ならず。

 

二刀流

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道中のボルダーで遊びながら今回のメイン、「二刀流 二段」へ移動。スラビスタはお気に召したようだが三手目のタルいホールドが持てない。フリクションが悪いのか指皮がヘタレになっているのか(どちらかというと後者)。

しょうがないのでスラブで遊んだりツェルトを張って遊ぶ。そんなわけで二刀流の写真は無し(オイ)。

 

食パン

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二刀流とキャッキャウフフなスラビスタをたぶらかして上部にある「食パン 5.11d」に取り付く。ボルダーとしては初段となっているので高をくくっていると中間部までノープロテクション。

ボルダーとして登れる、というよりもプロテクション事情からハイボルダーにならざるを得ないって感じだ。逡巡した末にダイレクトラインを諦めてカンテラインからプロテクションをとって進む。

核心手前でフィンガーサイズを固め取ってムーブを探る。だが悪い。「地獄編」ライクなハイステップムーブが正解と思われるが厳しい。いっそランジしてやろうかと考えがよぎったが結局テンション。カンテから抜けてロワーダウン。プロテクションが悪いのかメンタルがヘタレになっているのか(やっぱ後者)。

代わってスラビスタもピンクポイントでトライするが核心は解決できず。2トライ目に賭けようとおもってるとまさかの雨。敗退となった。

 

どっ被りボルダー

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撤収ついでに出合いボルダーの偵察に行くと晴れ間が出始める。手頃なハングボルダーが見えたので締めのセッションを開始。するとそこへ名古屋から1000夫妻が登場。

手始めに右面のポッケ課題から触るがすでに指皮が売り切れていて辛い。ちょっと危うかったが無事OSに成功。スラビスタも続く。

続いてソーメイとハング部の凹角ラインを探る。リップまでは快適なガバホールドが続くが抜けが悪そう。木の根っこでトップアウトすればいいじゃんと言ってみるが全力で却下。知らぬまにクライマーとしての矜持が芽生えつつあるようだ。その後、指皮が売り切れているにも関わらず粘って最後はボディジャムっぽいムーブで完登。よいクライミングでした。

一方どっ被りラインは強度の高さから不可能感が漂いつつも、三人よれば文殊の知恵よろしくムーブが完成。ビルトリーガバにあと一手と迫るが指皮と時間切れで宿題となった。前半に触った課題も面白いので、(自分的)名前を知らない三部作は必ず登りたいと思います。あと最近毎回書いてるけど情報をお持ちの方がいらっしゃれば…

 

IMG_7759[どっ被り凹角ボルダー]

 

IMG_7763[出合いボルダー]

ハンドサイズは#0.2

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ご無沙汰しております。

先日、スーパーかわい子ちゃんと十月十日を経てご対面しました。周囲からはプッチョだサーシャだアシマだとお祝いの言葉を頂戴しています。個人的にはこれからはパメラだと思っています。それはさておき、岩とか山に限らず自然を愛せる人に成長してくれると嬉しいですね。

そんなわけで早くても秋シーズンまではあんまり登りに行けないですが、感触を忘れない程度にボーイズを連れて岩場には行きたいところです。

クライミングに限らず、家庭環境や仕事に大きな変化があるとスポーツや趣味を継続するのは難しくなります。特に高難度を追求する上で必要となるトレーニング頻度やパフォーマンスを維持するのは容易ではありません。

以前ならそうした部分に強い葛藤を感じもしましたが、最近は難易度の追及よりも未知の岩との出会いだとか、こども達とのハイク&クライムにシフトしてきたこともあり、わりとどうでもようくなってきました。

こういう風に書くと「ああ、ゆるく登るようになったのね」と聞こえるかもしれませんが(間違ってはないけど)、未知の岩に自らのラインを求める行為は、根源的な何かが宿っている気がします。

娘の5歳の誕生日には三つ星課題をプレゼントできるように、2mくらいのスラブやフェイスをストックしておきたいと思います。

伊豆ヶ岳 Bouldering Circuits

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奥武蔵のグランド・ジョラス的存在である伊豆ヶ岳は同エリア最大規模の鎖場と、やせた岩稜帯が山頂へと続いている。ここだけを切り取ると西上州に近い山容だが、チャートで構成される故に西上州のような脆さはない。

子連れハイキングやトレイランのコースとして通っていたころからクライミングの可能性を感じていたが、この春、ついに実現に至った。

 

かわらのいわ

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西武線の高架を抜けて直ぐの河原に転がっているボルダーでアップ。カンテ、スラブ、フェイスなど幾つかラインが取れるので好きなように楽しむ。

 

碧馬頭

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登山道を入って直ぐ護岸工事奥のボルダー。スラブ、チムニー、カンテ、フェイスなどラインは豊富でいずれも個性的。上流側カンテが登攀意欲を掻き立て、個人的には一押し。渇水期以外は登れない可能性が高いので初登かもってことで課題名をつける。馬頭観音にあやかって「碧馬頭」とした。

続いて左隣の低い位置にガバアンダーを発見、SDラインを登る。こちらも初登なんじゃね?ってことで「白馬頭」とする。情報をお持ちの方がいらっしゃればお知らせください。

 

ちかばこ

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登山道をのぼって長岩沢分岐付近のボルダー。背の高い岩やクラックもある。チャートだと思うがボコボコしていて凝灰岩を彷彿とさせる。なぜかゴミ箱が打ち捨てられているが気にせず掃除してトライ。ソーメイは外岩で初めてヒールフックを繰り出すが完登時のムーブは全く別物であった。

 

長岩沢上部

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長岩沢に入ると立派な杉とやしろがある。岩と大樹が神秘的。

 

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やしろの背後には小さいが節理が美しいハング。アンダーホールドでスタートを試みたが強度が高すぎたので一瞬で断念。なんとなーく良すぎないスタートホールドを選んで登った。

 

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てごろなボルダーはまだまだある。

 

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こちらは渇水期限定な予感。

 

シアーライト

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最後は非常にカッコいいボルダー。残念ながらやや脆い。カンテラインを試みるが真っ向勝負では手首がぶっ壊れそうなので弱点をついて抜ける。真っ向ラインは「シアー」としてすでに登られているようなので派生ラインとして「シアーライト」とさせていただいた。

派生ラインをこうして記載するのはちょっと迷うところなんだけど、核心ラインやムーブはほぼ別物であり、個人的には自然なラインだったので書いてみることにした。ご意見がありましたら是非お待ちしております。

 

 

よみひとしらず

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前回に引き継いてSSK。メンバーも同じくSAT6師匠とスズメちゃん、カサE氏。二週間ぶりのアプローチは慣れもあったのか「あれ、こんなに近かったかしら」みたいな感じ。八海山をスルーして一気に末端壁まで。

到着後、アップ開始かと思いきや各自岩の匂いにつられて岩探し。あのラインがーとかこのクラックがーとか言ってたら10時を過ぎていた。情報が少ないと岩を探す楽しみがあっていいね。なんなら一日中岩探ししてられるかも。

 

IMG_7399[急登を駆け上がり岩を探す面々]

 

IMG_7394[とにかくかっこいい]

 

 

Like A Squamish

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今回の目当ては末端壁でひと際目をひくボルトライン。名前も初登者もグレードもわからないがとにかくセクシー。行ったこともないけどスコーミッシュっぽいので勝手に「スコーミッシュぽいやつ」と呼んでいる。

さくっとアップを済ませてオンサイトトライ開始。序盤のダイクの突破が意外に難しい。慎重にムーブを探りなんとか突破。核心部へ至る。

想定ムーブを試すが絶望的にカンテが遠い。レストは安定しているのでじっくりムーブを読みラインを変更する。よく見れば足もある。苔が乗っているが乾燥しているので気にしないことにして突入。

だが部分的にホールドが悪く、行きつ戻りつを繰り返す。ようやくシーケンスを固めるがやはり不安。そういえばボルトルートを本気でオンサイトトライするのっていつぶりだろうか。こういう時は吠えるに限る、イージーな一手目から吠えて寄せの一手、カンテへの一手、計3回くらい吠えた。

カンテは居心地が良すぎて長居すると集中力が切れそう。休みすぎないようにして無事にオンサイト。テラスに立ち上がって完登とした。いやーグレードがわからないオンサイトトライって充実する。

勢い「5.11a-bくらいあってもいいんじゃないかと」と言ってると超絶スムースにSAT6師匠がフラッシュ。核心部では全くリキみのないスタティックムーブ。吠える要素など皆無である。「うん、どう考えても11はないでしょ」とのこと。スズメちゃんも粘ってFLした後、「花崗岩の11台を一撃したことないからこれはもう少し簡単なのでは…」とのご意見。

ですよねー。俺もそうじゃないかなーと思ってたんだよ…

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA [photo by スズメちゃん]

 

フォールサイズ更新

OLYMPUS DIGITAL CAMERA[photo by スズメちゃん]

 

非常に充実したのところでアップの際に偵察したフィンガークラックにトライ。ジャミングというより縦カチをつないで登るタイプ。全体的にバランシーかつプロテクションにも緊張感が漂う。リップを叩けば終わると肚をくくって手を進める。

だが予想に反してリップは甘かった。荒い息を整えつつホールドを探るが足が抜けてフォール。#0.5は抜群のプロテクション性能を発揮してくれた。過去に本気フォールしたカムサイズは#0.75なので、ワンサイズ更新である。今回は落ち練もする予定だったのでいい練習になったと思う。

尚、イージーだと思っていたリップ突破が実は核心だったわけだが、ロープの流れやプロテクション、ムーブなどを考えるとマントル中に落ちるとやばそう。さらに回収もフォーロー回収でない限りひと手間必要。とはいえ次はRPを狙いたい。

 

アイブリフェイス

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午後からはNP&ボルトなミックスフェイスルート。左側のフレークをNPで登って核心部はボルト。傾斜はスラブから垂壁、最後は少しかぶっている。もちろん名前もグレードもわからないが間違いなく面白そう。(帰宅後調べた結果、アイブリ5.11d-12?と思われる)

細い松の木にランナーを取って下部の階段状を上がる。やや緊張しながら高い位置でフレークに#0.5を決める。フレークが割れることはないと思うがあまりいい気分ではない。さらに高度を上げ信頼に足るスリットに#1を決める。徐々に悪くなるホールドを辿りながら一本目のボルトにクリップ。さらに手を進めるとホールドは悪くなるばかり。二本目のボルトに決死の覚悟でドローセットしてA0クリップ。うーん痺れる。

そして予想どおりここからが核心。スローパーと甘いカチ、悪いフットホールドがメンタルを削る。少しムーブを探ってSAT6師匠と交代、核心部を繊細なフットホールドを捉えて高度を稼いでいく。「このへんホールドが剥離しまっくてる」と言ってたけど、なんつーかメンタル系だ。そしてついに三本目直下のガバを捉える。そのあとはイージーと踏んでいたがそこからも小核心っぽい。だが嬉しいことに四本目のボルトを発見。最後はジャリジャリのハンドクラックにジャムを決めて終了点へ。予想どおり設定盛りすぎの一本であった。

その後、回収便で二本目クリップ後にフォール。終了点までのムーブも自分なりに解析して次回の目標とした。

 

快適チムニー

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装備をまとめて〆のチムニーに移動。スズメちゃんの奮闘トライをギャラリーしつつ「デイドリーム」の見学に行く。既にいい時間になっているのでSAT6師匠に挟まってもらって自分はギャラリーに徹する構え。

するとなんですかね。トップロープとはいえワイドの手本のように背中で登っていくじゃないですか。時間いっぱいフルフルで奮闘してもらう予定があっさりトップアウト。「ワイドおもしろいね!」と言ってたけどチートってやつじゃないかと。

すると微妙に時間ができてしまった結果、お鉢が回ってくる。しかたなくトップロープでお茶を濁そうとすると「絶対にリードでいくべき!」と猛プッシュの末、気がつけばワイドサイズのカムをぶら下げてクラックの中。あれ、なんか前回も同じ展開があったような…

しかし、両者の登りから多大なヒントを得たおかげで快適に前進することに成功。スクイーズサイズの奥には入り込まず手前の快適なレンジでプッシュとバックアンドフットを繰り返し登っていく。自分史上最高に快適なワイドクライミングとなった。

薄々気がついてはいたけど、びびってクラック奥に入り込むとメットは引っかかるわ足はツルわでいいことない。勇気を持って外へ出ていけば活路が開けるのだ。とにかく初めて心の底から「ワイドたのしい!」と思えるようになりました。もうベルジュエールのチムニーピッチも怖くないぜ。

 

 

よみひとしらず

今回トライした課題は最後のチムニーを除いてあまり情報が出てこない。ボルトの設置や整備を行ったであろうクライマーは察しがつくが、初登に関してはどうだろう。太刀岡や甲府幕岩開拓期と同時期にひかれたとしても不思議ではないと思う。

過去にトポも存在したようだが、それが出版物だったのか山岳会の会報程度のものだったのかもよくわからず、ローカルではない自分にとって、古文書とか密教的な経典のように思える。

もちろん、この地に詳しいクライマーに尋ねればすぐにわかるのかもしれない(第一人者と呼ぶべき人にはもう聞けないけど)。しかし謎は謎のまま、神秘的なこの岩場を楽しむほうが良いような気がしている。発表された情報からではなく、自分の目で岩を見て登りたい。

Wild Wide Wall

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原始的かつ野性味あふれるクラックを登りたい、という極めて個人的欲求にお付合いいただきましてカサE氏、スズメちゃん、SAT6師匠と花崗岩クラック。

前夜は路面凍結と未知のルートへの不安と期待が交錯してなかなか寝付けなったが、当日はスーパー快晴につきアプローチもルートファイディングも問題無かった。(ごくわずかですが日陰のコーナーに路面凍結あり)

 

アップ

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ナナメクラックまで上がってアップ開始。併せてSAT6師匠にカムの使い方とか注意事項をざっくり説明、低い岩でカムセットと回収の練習を行う。なかなか珍しい光景だ。

その後、以前ボルダーで登ったハイボールをスズメちゃんとトップ&フォローで登る。カムが効くと期待したクラックはビミョーな塩梅でスズメちゃんが痺れつつ突破、後に続く。危険度はボルダーと大差ないかも。

 

IMG_7344[テーピング大会]

 

IMG_7350[プロテクション練習にうってつけ]

 

白鳥正宗 5.10a

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で本日お目当ての一本。じゃんけん大会でカサE氏からスタート。正面からだとわからないが真横から水準器を使って撮影すると立派な前傾壁。本当に5.10aなのかよと思ってると荒い息を吐きながらカサEが見事にOS。一応OS狙いのためトライは見ないつもりだったが写真撮ったりガンバ送ったりでチラチラ見てしまった。

代わって取り付いてみるとなるほど前傾壁である。凹角にスメアを張れば傾斜は逃がせるがアームバーを深く決めたりするとモロに傾斜を食らう。この辺のサジ加減が面白い。岩肌がかつてないほど荒々しくさっそく前腕から流血。肩とメットを凹角にスメアして高度を上げる。フットジャムはバチ効き。快適にマントルをこなして無事OS。ムーブ的にも長さ的にもボルダーのようなルートだった。いつかハイボルダーとして登ってみたい。スズメちゃんも抜群の安定感で一撃。師匠も初クラックなのに危なげないハンドジャムでトップアウト。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA[photo by スズメちゃん]

 

一同気分よく移動する。だがこの後、苦渋のワイドが待ち受けていようとは知る由もなかった。

 

イエローゲート 5.10?

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100mほど上がってこれまた立派なワイドクラック。

個人的にはトライすべきか否か大いに悩んでいたが「このワイドをみて触りもしないなんて、ずいぶん奥手なのね」ってオーラを感じたので謹んでオンサイト権を謙譲。歓喜に打ち震えるスズメちゃんのOSトライ開始。スタート付近は浮き石が堆積しててのっけから厳しい予感。そしてワイド入り口はハング。てっきりワイドに入るまでは容易と思いきやハング越えが難題。レイバックかジャミングか思い切るのが難しい。

こいつは厳しそうだなーと眺めつつ周辺の岩場探索。セクシーなフィンガークラックを見つける。たぶん「晩秋の交差点」だろう。

 

IMG_7360[美しいフィンガークラック]

 

待ってる間にSAT6師匠と東面のラインを見いだして登る。こちらもスタートはワイルド系、ぼろぼろと粒子が欠ける。一段上がって太い灌木の間を縫って進む。イワタケのこびり付いた岩に#4を決めてレイバックからマントル。先程のフィンガークラックまでとした。体感5.7くらい。

戻ってくるとスズメちゃん、カサE氏ともにワイド突入ならず「レイバックで入るのが正解と思うけど落ちたらテラスががが…」とのこと。

出来るだけ穏便に済ませようと「さ、移動ですかね」的な発言をするが「がみけんムーブを見せて」とか「クラックというよりフェイスムーブだから」とか押し切られて気がつけばハング下。

プロテクションをチェックしてホールドを確かめる。ふむ、レイバックはありそうだ。意を決してガストンからレイバックに移行して高度を稼ぐ。すると一気に身体が入る位置まで。ムーブは大正解だったようだ。しかしレイバックからクラックに入るムーブが悪い。強引に腕をスタックさせて身体をねじ込む。プロテクションは既に足下。あな恐ろしや。

入ってみるとスクイーズチムニー。開き気味の#6を腰の辺りに決める。次のプロテクションは数メートル先までない。この手のワイドを確実に登れるようになりたいもんだ、と思いつつ回収もまた壮絶だった。

 

16990502_2228322354059720_717309303_o[photo by hirayama satoshi]

 

末端壁

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ワイドを堪能したあとは末端壁へ。途中で目の覚めるような美しいフィンガークラックを発見。官能的なレベルで端正。これをボルダーとして登ったら最高だろうな。

ワークアウトは5.7のワイド。快適。カンテを挟んで右側のフィンガークラックも登る。こちらも面白い。上部は土が堆積してるので灌木を掴んでマントル。5.9くらいかな?

 

IMG_7380[ワイド 5.7]

 

IMG_7387[フィンガー 5.9]

 

最後にスクイーズチムニー5.8。終了点から「情熱の薔薇」を眺めて本日の締めくくりとした。トラッド楽しすぎる。

 

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石灰岩トラッドソロ

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週末は何をトチ狂ったかカムを持って河又。それもコウモリ岩ではなく雷エリア。ちなみにソロ。ボルダーも登るつもりだが下地良さげなのでノーマット。一体どこに向かってるのか自分でもよくわからないが、身軽なのは快適。

 

卍岩

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アプローチはコウモリ岩左端から尾根を登って回りこむ。思っていた通りそれなりに急登。ピンクテープが続くが途中で尾根筋を外れ急斜面を右に下っていく。後から思えば蛇岩上部へのトレースだろう。とりあえず初見なので踏み跡の濃い稜線を行き、コルに降りると卍岩。

名前は見たまんま。昔のマンガでこういう岩に妖怪が封じられてる、みたいな展開を読んだことがあるな。テキトーに遊んで最後に水平ガバからリップへランジするラインにトライ。簡単なランジだけどリップがギザギザなので確実に止めないと指皮が持っていかれます。

 

 

小泉エリア

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気持ちよくランジを決めたところで、トラッドソロ。小泉エリア最上部の簡単そうなルンゼを登る。アルパイングレードで3−4級くらいじゃないかな。終了点がかなり怪しい。

左となりには魅力的なコーナークラック。5.9とされてるので今日は眺めるだけ。

 

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さらに左にはダブルコルネ。これも魅力的。

 

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雷岩

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続いて明るく開けた雷岩。わりと立派なルーフボルダーがある。左下からルーフ下部をトラバースして右ガバまで、そこから直上。

最近トラバース系には食指が向かなかったけどやってみると面白い。ヒールフックやらピンチフックが出てきてジムナスティック全開。直上部のムーブも楽しい。奥多摩、奥武蔵でも有数の面白さじゃないだろうか。ハング部のダイレクトラインは一本指ランジかな?可能性あるんだろうか…

 

蛇岩

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最後に蛇岩。日当たりが悪いという話だったが、あまり気にならず、むしろ明るいとさえ感じた、水平方向に広がっている感じがなんとなく甲府幕岩に似てる。ラインも最も豊富に感じた。強傾斜、前傾カンテ、クラックなどなど。ただし全体的に粉っぽい。

 

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とりあえず右端の95度くらいのフィンガークラックに取り付く。出だしに#0.5を決め離陸、次のプロテクションを探るが見当たらない。一旦クライムダウンして練り直す。左のボルト付近のホールドを探るがこちらも甘い。もう一度クライムダウン。結局二手目から右カンテに逃げて#0.4を決める。あとはルンゼをたどってまたしても怪しい終了点まで。

カンテに逃げたとはいえ2本目のカムを決めるまでは面白いムーブもあって楽しい。ナッツの方が相性いいかも。

 

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最後にワンポイントなハンドサイズを登る。クラックにカムを決めてると目にゴミが入る始末。今日イチで粉っぽいラインだった。

 

IMG_7319[強傾斜]

 

IMG_7316[ワイドクラック]

 

下山は往路とは違って直下降ぎみに降りてみた。コウモリ岩経由より楽かと期待したけどあんまり変わんないかも。