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In 2021

ここ2年ほど新年エントリーを書いてなかったので久しぶりに書いてみようと思う。

2020年は色々あったわけだが、下の子も3歳になり以前より岩場に行ける回数は増えた。ありがたいことにキャンプ大好きっ娘に育ってくれたので瑞牆や廻り目平に関しては非常にアクセッシブルになった。あとはビレイを習得してくれれば…

昨年最大の成果としてはベルジュエールのレッドポイントだが、その後登ったもので印象に残ってる課題を備忘録しておく。

ナーガ 1級

これは2020年で一番面白かった課題。可能な限り足先行にこだわってスタートしたかったので満足度高し。中間部もバチ効きのフットジャムとハンドジャムで構成される秀逸な構成だった。体感グレードはよくわからないけど2級でもいいのかもしれない。ちなみにチップクラック2級は登れてないぞ。

生命力

ここ数年登った中で、トップアウト後にもっともシャウトした課題。

中間部のポッケを捉えるまでムーブ解析とトライ数を要したが、ポッケを捉えてからは2トライで登れた。リップから先は完全に初見だったので脳汁がMAX。めちゃくちゃ充実した。

初日はスラビスタとセッションだったので、完登はソロが理想的と思っていた。念願叶ったわけだが、登れたら登れたで誰でもいいからグータッチをさせてくれと割と本気で思った。人とはわがままな生き物ですね…

グレードは雷帝と比較すると易しく感じた。新しいトポによると生命力 初段(V8), 雷帝 初段 (V7)とグレーディングされているが、個人的には生命力 初段(V7), 雷帝 初二段(V8)あたりが妥当に思える

Hapinnest You

これは3日ほどトライしているがまだ登れていない。春シーズンには登りたい。めちゃくちゃ面白い。

水際カンテ

年始に御岳に行ったのでかねてより気になっていた池田功の名作にトライ。

下地がかなり上がっているのでお買い得だよと居合わせたクライマーさんに教わる。せめてスタートは地面からやるかとトライ開始。思ったよりホールドはよくてそのままリップまで。

リップは予想通りツルツル。カンテと言うか稜線というかとにかく岩の形状に合わせてもがくとなんと登れてしまった。

え…!? もしかして..これって….二段フラッシュ…ってやつじゃ…

と思いながらスポットしてくださったクライマーさんに「いやでも、ちょっと左上気味でしたかね…デュフフフ」みたいに浮かれポンチな会話をかましてしまったのでかなりキモかったと思われる。

とは言え奮闘感溢れる直登マントルラインも魅力的なので再度トライを開始。だが、見事にスベスベかつ足もない。何度かトライしたのち、下手にホールドを探っても望みは薄いと判断し、リップをマッチして返しきるムーブを選択。

秋冬に緩く継続した懸垂15回3セットの真価を見せる時がきたのだ。

リップマッチから全力でプッシュするがほぼ膠着状態。やっぱムーブ間違ってるんじゃね、という思いと、諦めんな返し切れ、という思いが交錯しているとジワジワ体が上がってきてなんとか完登。期待を裏切らない奮闘系マントル課題だった。カンテ、とは…

 

今年の抱負

というわけで今年も可能な範囲で登っていこうと思います。特段大きな目標を立てるつもりはないけれど、こどもたちとマルチピッチができると楽しそうだな、と思っている。

御岳ログ

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ミケちゃんと「田中くん」「ネクロフォビア」をトライした。御岳で本気トライするのは久しぶり。

田中くん

到着時は「やや湿っぽい」くらいだったが、昼前から完全に結露。ここは裏御岳と同じくらいコンディションが難しい。

スタンドで初段か一級、SDで二段という話だったが割とスムースにSDからスタンドまで繋がった。スタンドの一手目となるムーブも乾いていれば問題ない。次回のコンディションによってはRPできると思う。問題はコンディションなのだよ。

ネクロフォビア

こちらは比較的乾いている。相変わらずどっかぶりが凄まじい。

三手目が遠く何度かトライすると届くようになったが足が切れる。足元に視線を残したまま動くと足は切れないがミートしない。距離は十分に出る。むしろ出過ぎ。というわけで、距離感を磨いて足元を見たまま動くか、三手目を見て足元の意識をキープするか、いずれかを選択する必要がある。ノールックがかっこいいので前者を選びたいが果たして…

豚の鼻 一級

最後にワークアウトがてら「とけたソフトクリーム」で遊ぶ。なんとなく「豚の鼻」って課題があったよねと遊んでいたら登れた。一級らしい。ごちそうさまでした。

シケた秋の過ごし方

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毎週のようにしっけしけなので御岳とか河又に足を運んでいる。9月上旬に策定したロードマップでは花崗岩にかじりつきまくって魂を震わせる課題たちと蜜月している想定だったが、天気ばかりはどうにもならない。ここ数年、御岳とか河又は主に混みすぎが原因で足が遠のいていたが改めて訪れると割と楽しい。フリクションってなんだっけと言わんばかりのスリッピーなスローパーやフットホールドもこれはこれで好きと思える。

発電所エリア

御岳発電所対岸の小ぶりなボルダーをミケ、和尚、サイトー氏らとトポに拘らず遊んだ。岩を見て登りたいラインを決めて遊べるようになったんだなーとつくづく思う。カンテをSDで抜けるラインが特に面白かった。

モスグレイハンド 5.11d RP

去年グランドアップに拘って下からムーブを作っていたら居合わせたクライマーから「そのムーブであってますよ。そこから先は〇〇で…」とまさかのネタバレになった課題。いや、親切心からなのは分かってるし河又という場所柄、そういうもんだとは思うんですが…。というわけで今回はガッツリハングドックしてやりましたよ。ええ。おかげで正解と言われたムーブより省エネムーブを開発。

その後、「デザートソング」にトライ。限定がどーだとかありますがとりあえずそれっぽいやつは触らず。初見でムーブはほぼ解決したので満を持して2トライ目。調子は悪くなかったが核心手前で左手が攣る。痙攣する指と前腕を騙しながらクリップ、さらにムーブをつなぎ核心も突破。あと1手でガバだったがフォール。悔しいが水をこまめに飲まなかったのが敗因だろう。その後レストを入れてトライするがヨレが色濃く持ち越し。順番待ち核心のこのルート、果たしてRPできる日は来るだろうか…

御岳遠征

「遠征」とは本来、軍隊が遠くに出かけて敵をやっつける事だそうです。えーと例えば十字軍とか。つーわけで、今回は「御岳遠征」なんですが、我々はやっつけられる側で、関西から4人の刺客を迎えたのであります。

 

暗雲立ちこめる 2Days

今回のプランは「土日で満喫、春の御岳二日間の旅(宿泊先はA-yard」なんだけど、週中あたりから微妙な天気予報がチラホラ。予報内容も安定せず降るのか晴れるのか判然とせず。なるようになるだろと土曜を迎えると、出ました!快晴!!

意気揚々と中央線は中野駅に向かうと電車が大幅にダイヤ乱れ…世の中は甘くないようだ。御岳でヒゲさん、姐さん、黒さん、うのっちと合流したのは11時半を回った頃でした。

挨拶も早々にデッドエンドに向かう。途中でデラシネでアップ。

「イギリス人のトラバース」を皆で打つが、相変わらずのツルツルっぷり。北山公園や瓢のフリクションの良い岩に慣れた関西クライマーは予想通り苦戦。つっても僕も登れなかったんですがね。

 

デッドエンド フラッシュ

「イギリス人」をスルーしてヒゲさんにデッドエンドのラインを教える。ヒゲ氏がデッドエンドで苦戦してる間に「勅使河原 1D」でもバラそうと画策していると、なんと1try目でポッケ取りに成功。予想外の展開だがそのまま次のムーブを指示、一気にリップまで辿り着く。こうなったらもう登りきるしかないが、ヒゲさんの「一回降りようかなオーラ」がハンパなく伝わってくる。ここで降ろしてはなるまいと「上にガバあるから!」「絶対大丈夫」「とにかくガンバ」と笑いを堪えつつ、声援を送る。そして見事完登。いやーすばらしかった。

その後、他のメンバーにデッドエンドのラインを説明しつつ、テッシー。二個目のポッケがとれそうでとれず苦戦。しかし、以前より背筋の負荷を強く感じなくなったし、外傾カチの保持も良くなっている。続けていれば攻略できそうな気配だが時間が来たので忍者へ移動。

恒例の忍クラトライを開始するが、テッシーでよれて全然進まない。ヒゲさんはここでも「忍者返し」を1try目でクラックまで進むが、カチを上手く保持できずフォール。非常に惜しいが、強さに驚くばかり。指皮が痛むのでマミ岩で茶を濁してこの日は撤収。

A-yardの下にあるトンカツ居酒屋でビールと澤の井のみまくって、就寝。

 

スラックライン、そして雨

目が覚めると前日の酒が澱の様に溜まっているが、スラックラインで酔い覚まし。説明書と格闘しながらなんとか張る。しかし、乗れない。笑えるほど膝が揺れる。皆で爆笑しながらスラックラインに興じていると雨が。すぐ止むものと雨宿りするがほどなく本降りに。30分足らずで敗退を決定、品川ロッキーへ移動。

 

御岳→品川ロッキー

東京の端から端のような移動を経て品川ロッキー。帰りの新幹線を考えると合理的な判断だと思う。緑ーオレンジ辺りをセッション。うのっちと紺色を共にゲット。夜に用事があるので17時に皆とバイバイ。

 

雨が残念だったけど楽しかった。やっぱ泊まりでクライミングは良い。今度は瓢か鳳来辺りで合宿したい。

御岳シーズン再開

ファットアタッカー 初段

「ファットブロッカー」完登から1年あまり、不義理を続けてきた「ファットアタッカー」にご挨拶に言ってきました。

件のホールド欠損により若干ムーブが悪くなったが、グレードが変わるほどではない印象。欠損前にばらしたムーブにも大きな変更は無く、中間部で膝を極コンパクトに格納するムーブも健在。核心はやはり左カンテから中間部のポッケ取りまで。スリッピーな百万人足は相変わらずだけど、ホールド欠損により部分的にパワームーブが挿入されて以前より内容が濃くなった気がする。

各ムーブは特に難しくないが、中間部のシーケンスがなかなかきれいに繋がらない。試行錯誤を繰り返し、良い感触を得たところで本気トライ。すると、手が滑って核心手前でフォール。これぞ御嶽って感じだ。チャートの岩肌にしっとりと汗じみが付くのにももう慣れた。

少しレストして再開。中間部にすすみパワームーブな左手の寄せ、そして膝の格納からピンチ取り。1年前より股関節の柔軟性が飛躍的に向上しているので比較的スムーズ。そして、百万人足を置き直し、右足を送って、ややきつい左手デッドから右手送り。そしてポッケへ。あとはガバを慎重に辿って完登。

「ファットブロッカー」の時のような感情の爆発はないが、これでもかってくらい念入りにブラッシングしてピンチ岩を後にしました。

 

素登り 初段

なんとなく感傷に浸りつつ忍者岩へ移動。もちろん「忍者クライマー返し」を打ちにいったわけですが、珍しく「素登り」にクライマーが。これが俗にいう濡れ手に粟って奴かと、忍クラを申し訳程度に2回触ってサクっと転進。最近浮気心が激しい。いや、浮気じゃない、本気なんだよ。

改めて下から眺めると、キーホールドのポッケがやや遠い。その他は問題なさそう。

早速トライ開始。ヒールが特徴的なジムナスティックなムーブでポッケへ。と思ったらポッケをロスト。ムーブ体勢からだとロクに見えねえ。「もっと左ー」とか言われてるが怖くなって降りる。ポッケの位置を再確認してトライ。今度はとらえた!が意外にポッケが甘い。というか滑ってる。ヌルヌルじゃねーかと思ってるうちに耐えられず降りる。

この時点でクロスムーブは無理ってことを悟る。そう、分不相応にも「素登りはクロスムーブで登りたいよねー」とか抜かしてたのは他ならぬ私なんですが、光の速さで忘れる事にした。

「ポッケはあんまり深く持たずに第一関節を掛けるくらいでいいよ」と助言を頂き3try目。確かに深く持つより効きが良いようだ。しかしリップのホールドがこれまた遠い。デッドでなんとか出すが保持できずフォール。マットに無事着地。スポッターの皆さんありがとう。リップはもう少し奥がバチ効きだと情報を得る。

そして4try目。マットとスポッターのお陰で(そんなに)怖くないので思い切ってリップを取ろうと意を決する。何気に指皮が痛むがポッケまでスムースに抜ける。そしてリップへデッド、助言通りのバチ効き。そこからマントル。なんだけどちょっと迷う。ここで時間をかけたくないが焦ると余計に危険。思い切ってヒールでマントルを返して、完登。


 

およそ3ヶ月ぶりの御嶽はまずまずの成果を得ました。次回はまだ行ってないロッキーと裏御嶽も行きたいな。パートナー絶賛募集中だよ!

ブランク、それは苦かった

40余日ぶりの御岳へ。
膝の案配は九割五分。キョンを封じれば特に大きな問題とはならない。

前週の瑞牆では予想以上に登れたので、忍クラの進展にも期待がかかる。前回はトラーバースのマッチから右手送りまで。感触も良かった。その後のムーブもyoutubeで見る限りは非常に可能性を感じる構成。ひょっとして本日完登しちゃうかも。そしたら暇になるじゃん、ぐふふ。とか妄想してたけど全く甘かった。激甘の極みであった。

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1try目、忍者の飛ばしがとれない。ちょっと目が覚める。
トラバースパートに入ってもマッチが全く安定しない。完全に目が覚める。
マッチから右手送りもなかなか出ない。逆にふて寝したくなってきた。
前回の最高到達点になかなか達っしないままトライ数ばかりかさむ。

やっぱ40日も立ってるとムーブが体から離れるもんなのね。当然の帰結とは言え意気消沈せずにはいられない。日も陰ってきてトホホな気分。大して寒くもないのに焼き石を作って指を暖める。暖かいってイイネ。

結局、この日は大きな成果は無し。とは言え微妙な足位置の修正によりムーブが少し洗練されてきたようだ。地味だが確かな成果である。とりあえず次回はなるべくインターバルを明けずに御岳にいかねばならない。年の瀬、如何にして時間を捻出するか、それが問題だ。

デッドエンド横断

ようやくデッドエンド横断 初段を完登。

触り始めたのは春で、2日程度でいい感触を得る事が出来た。夏前には終わるだろうと考えていたが、核心デッドポイントのリップホールドが定まらず夏に突入。結局リップホールドを見直して変更。ついでにデッドポイントへの右手ホールドも変更。遂に完登できました。通算3,4日。

デッドへの右手は、カチ→スローパー→カチとチクタクっぽいホールディング。同じやり方を取る人はあまりいないと思う。

デッドエンド


今シーズンの手始めとして、デッドエンド 1級にトライ。

デッドエンド岩に来るのはこれが初めてなんだけど、どうしてこんなにツルツルなんですかね?「とけたソフト」がツルツルなのは河原直近ということから納得できるのですが、デッドエンドは河の影響はほとんどないはず。とりあえずカンテ7Qを触るがフリクションの悪さに膝がわらう。「イギリス人のトラバース」も触るが指が痛いのでムーブをバラす気になれない。一通り触って、「うん、つるつるですな」と確認した所で漸くデッドエンドに着手。

(以下、ムーブが含まれます)

スタートから、一手目までどちらも上手くホールディングできない。特に一手目のガチャガチャが外岩っぽいいやらしさ。トゥフックから2手目へと進むがそこからのムーブに自信が持てず、なかなかポッケへ手が出ない。色々とムーブを探りつつ、時間が過ぎて行く。結局教えてもらうと何の事はない、一番最初のムーブがスタンダードだとか。

ムーブをリセットしてトライする。しかし流石にヨレてて届かない。日が暮れかけた頃、初めてポッケに届くが後の事を何も考えてなかったので、フォール。1Dayならず。んーおしいなー。いや、ちゃんと考えとけよって話ですね。

この日は諦めて撤収。翌週2try目で完登しました。

ファットブロッカー

初めて登った初段、ファットブロッカー。

触り始めた時は2,3手進めるだけでも非常に辛く、こんな課題が本当に登れるようになるのか全く自信が持てなかった。

スタート直上のアンダーから岩の右側へのトラバースがキツく、カチに到達してもアンダーの左手が深く効きすぎて次のホールドにトバせない。かといってアンダーを浅く持つと今度はトラバースが全く出来ない。

アンダーを浅くホールドし、なおかつ効かせるには、脇を締めて掬い上げる様に体幹をよじる。するとトラバースも安定し、カチもトバす事が可能になった。多分ここまでに2日間は費やしたはず。しかも他の課題に移動せず、ずっとピンチ岩の前。

後はデッドでリップを止めるだけなんだけど、これが止まらない。原因はデッドの位置がちょっと右過ぎだったからだけど、トライを繰り返すうちに下部パートがどんどん体に馴染んで自動化されていく。自動化したパートを繰り返すのは嫌って人もいるけど個人的にはとても楽しい。完全にトリックが決まるまで反復練習を繰り返す、BMXとかスケートボードと良く似ている。

そして三日目だか四日目くらい。もう、ヒールも安定しまくり。一緒にトライしてたお兄さんが、「ちょっと右過ぎるんじゃない?」とアドバイスをくれる。内心「えー今更ホールド変更するの」と思わないでも無かったが、修正してトライ。いやーばっちり効きました。

とにかく初初段って事で帰りの電車は動画見ながらニヤけっぱなし。キモくてすいませんでした。

忍者返しとweblogging

忍者返し 1級 RP

忍者返し
このエントリーのタイムスタンプはレッドポイント時のもので、投稿時のものではない。もう一年以上前の出来事だけど、割とよく覚えている。

夏になる寸前の、御岳に行くにはコンディションがいいとは言えない日曜だった。加えてジムで登った疲労が抜けず、全身が筋肉痛。さらにクライミングパンツの代わりに何故か海パンを持ってきてしまい、ストレッチの全くないズボンで登る事となった。

そんな訳で正直なところ、この日登れるとは全く考えていなかった。

前回トライでは核心の飛ばしをキメられたのは僅かに2回。上部のクラックにすら触る事が出来ず、数トライでヨレてスタートすら安定しなくなった。そこに前述したようなバッドコンディションの三重苦。モチベーションも上がらない。

ところが2try目で飛ばしがキマる。そのままクラック手前まで進む。思ったよりクラックは遠くない。手を出せば届きそう。

しかし、「クラックの下の方を中継して上を取りに行く」という事前情報が頭をよぎり、クラック下部に手を出す。ところが持てない。どこ持つんだよーと焦ってるとヨレてフォール。

しばしレスト。これ、いけるんじゃないの?といい予感がしてくる。

そして3try目。若干ヨレているが飛ばしがキマり、クラック下までスムーズに進む。左のサイドガバに全く不安がない。足も異様に安定している。これはクラック上部に届くだろ、と確信して右手を出す。あっさり止まる。

そっから先は考えてなかったが、ここで落ちるわけにはいかないとばかりに左手を薄カチに伸ばす。こいつは事前情報通り、良くはないが保持できる。ところが足が悪くて、安定したフットホールドが見つからない。なんとかごまかしつつ左足をあげる。下の方からガンバコールが聞こえる。そしてクラックの更に上部にあるガバを取る。

マントルを震えながら返して、終わったー。

今にして思えばバッドコンディション故に課題を楽しめてなかったなーとか思う所もあるんだけど、この時は本当に嬉しかった。ああ、やっと1級クライマーって言って良いんだ、という感慨に浸った。

weblogging

このエントリを書いてる時点では忍者クライマー返しを触り始めた所。
この間、クライミングに関する記録はtwitter/FBを中心に流していたが、文字通り流れてゆき、そして留まらない。いや、厳密には残っているんだけど、記録としての利便性とか実効性に欠けると強く感じるようになってしまった。

いつ、何をどう登って、どう感じたのか。

今はまだ思い出せるけど、もっと長く確実に残すにはブログなんだと思う。
と言う訳でちょっとずつだけどクライミングにまつわるノートを書いて行きます。

とりあえず、もっと鮮明に思い出す為にもう一回忍者登ろうかな。