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地蔵岳

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キッズの引率で鳳凰三山の一角、地蔵岳に登った。初日はドンピシャのタイミングで雨雲をかいくぐり雨に濡れることなく鳳凰小屋まで。翌日は秋晴れの中を山頂まで。下山後は御座石鉱泉でひと風呂浴びて帰りました。

 

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[道中で見つけたベニテングタケ]

 

 

御座石-鳳凰小屋

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どんよりしているが雨は止んでいる。午前中はパラリと降ることもあったが午後は少しづつ青空も見えはじめる。

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小学2年と3年の彼らは非常に健脚。終盤こそダレ始めていたが疲れというよりも飽きてきたという印象。良くがんばりました。

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山小屋初体験だが彼らの適応力はたくましく早々にトランプをはじめる。夕食後は全員即爆睡。

 

 

鳳凰小屋-地蔵岳

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快晴で迎えた二日目、頂上へ向かう。下山体力温存のためパーティを分け、頂上へは3名。

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賽の河原に出るとやや曇り気味。太平洋側は雲海も見える。適当にボルダーを登ってみるが風化が激しくホールドが乏しい。

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地蔵岳頂上から甲斐駒が近い。

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秋雲と北岳。

 

 

賽の河原ボルダー

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オベリスク登攀へ向かうがフィックスロープが無い。ハンドジャムの効きは最高でグレード的には5.7-5.8くらいと思われたが下降がヤバそうなので断念。

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ボルダーを探して賽の河原をさまよう。

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岩は美しくロケーションも最高だが前述の通り風化が激しい。

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魅力的なラインも近づいてみるとボロボロでガバホールドがごっそりもげたり。

とは言えこのロケーションで1本でも登れたのでそれなりに満足であります。

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下山は無雪期グリセードでダウンヒルを楽しむのでした(翌日筋肉痛で大腿四頭筋死亡)

 

スーパークリエイターと氷瀑を登ってみた

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おなじみ、ヤマーン!メンバーとスーパークリエイター・ムタさん(本人曰くハイパーマルチフリーター)という異色のパティーにてアイスクライミング。

メンバー的にお気楽スポットがマストなのでマップと睨めっこ。すると甲斐駒の麓にアプローチの良さそうな滝を発見。ネットで検索してみると割とメジャーな氷瀑らしい。日向山南面にただずむ「錦滝」だった。

当日は二月半ばにしては最高気温15°と小春日和。氷結が心配だがとにかく好天。アプローチの林道も雪が少ない。駐車位置から一時間弱で錦滝に到着すると、F1はしっかり氷結しておりコンディションも良好。しかし今回の目当てはF2。取り付きまで上がると、抜群の日当り。当然氷結はゆるそうだが、中間部までは比較的硬そう。

装備を整えトップロープを張るためリードで登る。実は初リード(疑似リードは経験アリ)だ。慎重に間隔を詰めてスクリューを打っていくと、6本を使い切り一旦ロワーダウンして回収。再び登り返して前進。残り1/3くらいから氷結が極端に甘くなり、スクリューはスカスカ。階段状になっているため落ちる心配はほぼ無いが、緊張する。

 

DSC_2466[photo by YAMAAN!]
 

落ち口に到達すると氷は一段と緩い。というか既に一部融解している。左の草付きへ逃げるが、岩盤の上に泥が堆積しているだけなので緊張を強いられる。想定よりも時間(とメンタル)を消耗したが、無事トップアウトを果たしトップロープを張ってロワーダウン。

その後、ヤマーンチームに続いてムタさんの人生初アイスクライミング、ちなみにボルダーとかリードの経験もなし。掛け値なしのバージントライである。意外と、いや、初めてとは思えない安定感で高度を稼いでいく。話題のNorrønaブランドのハードシェルが眩しい(借り物)。順調に落ち口直下まで前進するが流石にパンプに耐えきれずテンション。ロワーダウンしてカップ麺を食すと、「こんな旨いカップ麺ははじめてっ」とスーパークリエイターにしては凡庸な感想を口にしていた。

 

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ひとしきり登った後は日向山山頂に向かう予定だったが時間的に中止。ラッセル大会およびシリセード大会で幕を閉じたのであった。

 

IMG_1373[シリセードで童心を取り戻す代表]

大武川一の沢大滝

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およそ二年ぶりの本格的なアイスクライミングに行ってきました(ガイド山行なので連れて行ってもらったのほうが正しいかな)。事前に美濃戸河原奥の氷柱で擬似リード練習(コソ練)したんだけど「付け焼き刃は効かんのだよ」と150mの氷瀑に弾かれました。

 

DAY.1

前日に幕営地までハイクアップ。意外にも雪が少なくてせっかく用意したワカンの出番はなし。積雪が少ない部分は表土が完全に凍結。スリッピーすぎるのでアイゼン歩行に切り替えて前進する。気持ちよい天気だけど翌日は崩れる予報。
 

IMG_1131[好天に恵まれ汗だく]

 

IMG_1133[幕営地から大滝を樹間から望む。いまいちスケール感が伝わらないかも]

IMG_1137[北東方向には甲斐駒。いつみてもかっこいい]

 

 

DAY.2

翌日は2:30起床の4:00発。
暗闇の中、前衛滝を登攀。暗すぎてもはやケイビングに見える。

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夜間行動でアイスクライミングなんて山岳漫画か小説だけのフィクションと思っていましたが、どうやら実在するようです。意外にもフツーに登攀可能。もちろん氷瀑自体が簡単ってことなんだろうけど。

明るくなってきた頃、大滝取り付き地点到着。

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取り付いてみると強烈なスケール感。他のパーティがいないので快適に登攀開始。

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氷の状態は程よくアックスも良く決まった。ハイステップで一気に前進せず、丁寧に足を決めスクリューを決めることを想定して登る。カカトを下げ、腰の入った美しいフォームで着実に高度を稼ぐイメージだ(あくまでも脳内では)。2p目くらいから予報通り降雪。風がないので比較的余裕がある。

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下降は同ルート懸垂。降雪が強くなり、アイスシャワーがいつの間にやら雪崩の様相を呈し始める。取り付きに戻るとデポした荷物は既に雪の下。ロープ回収してるとまたしてもアイスシャワー。もはや「立派な雪崩ですね」ってレベルになっているので一目散で離脱。スパイスの効いた山行でした。

今シーズンはあと2回はアイスの予定が入ってるので、もう少しスキルアップしたい。純粋な登攀能力だけじゃなく、状況判断や読図力、歩荷力など諸々を含めて。

北岳 (広河原-大樺沢-左俣-山頂-肩ノ小屋-草スベリ-広河原)

前シーズンの赤城山スノーハイク以来となる久しぶりのトレッキングは、国内第二位の高峰「北岳」。ルートは非常にメジャーな「左俣からの草スベリ下山周回コース」を設定。特に技術的核心と言えるものは無く、強いて言うならば帰りのバスに間に合わせること。

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大樺沢から北岳を望む。しびれる。

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沢筋はずっと日陰だったので、ようやく日光をあびる。積雪量が中途半端なのでアイゼン無しで通過。稜線に出てから装着。

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バットレスが近い。

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八本歯のコル直下。日が射すと暑い。

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今日も富士山が美しい。

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山頂への西側斜面は若干クラスト気味な部分もあったが、アイゼンが新しいので効きはバッチリ。トラバースも不安要素なし。ピッケルも不要。

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ほい。山頂。何故か集合写真がない。

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肩ノ小屋でランチ。お手製スコーン。

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下山はグリセードからのトレイルランの様なペースで2時間ほどで広河原。バスを待つ間にボルダー。

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クライミングシューズ持ってけば良かった。

行程(1Day)

  • 06:30 広河原
  • 11:30 北岳山頂
  • 12:10 肩の小屋(昼食
  • 13:00 下山開始
  • 14:00 白根御池
  • 15:00 広河原