ルンルンしてられるのも今のうちだぜ

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二度目の有笠山。スチームボーイ・タローとバイリンガル・S兄貴。

今回も安定の曇天。週中までは晴れ予報だったはずが一転、関越道に大粒の雨が降り注ぐ。しかし我々が目指す場所はそう、ヘルケイブ。ドライコンディションの約束された地である。S兄貴が「この雨で行くとか、お前ら正気なの?」的な雰囲気を醸しているが、アクセルを踏む足はゆるまない。

 

アップは沢登り

東の駐車エリアに今回も一番乗り、フェアリーへ上がる。アップは二度目にして恒例となった”びしょ濡れ”パスファインダー5.11b/c。S兄貴から「この状態でアップって、お前らアップの意味わかってる?」的な視線が突き刺さるが粛々とトライ開始。

核心部は前回同様にびっしょり。一方で抜け口のガバカンテは比較的ドライ。沢登りとしてはやや不完全燃焼である。(違

 

ルンルンしんすけ 2ten

アップも早々にヘルケイブへ上がる。前回、壮絶な3tryの末、やっとのことでトップアウトした「ルンルンしんすけ 5.12b」と再会である。一番乗りと思いきや先客がいらっしゃる。ありがたくドローを拝借。

さて、本日のミッションは2 tension、あわよくば1 tensionに迫りたい。「ワンテン地獄」と名高い当ルート、噂ではワンテンに達したままRPできない者が集う「ルンルンクラブ」とやらが存在するらしい。なんとも恐ろしい話である。

まずは本日の一本目、ムーブを探りながらトップアウト。相変わらず最後の核心と4−5pin間が厳しい。一方で第一核心は少しづつ安定してきているが、更にひと工夫欲しいところ。

するとタロー君が第一核心のニーバーを解決。前回8g氏だけがベストポジションを得ていたが彼も足位置を発見。「これだよー!」とか言ってるのでパクってみたところ「これかーー!!」って感じ。

更に、最終核心直下の水平クラックでのホールディングを兄貴が大発見。驚愕のフィンガージャムを見出す。「キメれば親指解放して握らなくてもOK」と意味不明の発言まで飛び出す。これは検証せねばなるまいとチェックするがジャムが決まらない。クラックマイスターの匠の技かそれともガセかと思い始めた頃、おや?

なんと小指がガッツりジャムっているではないか。その効きっぷりたるや次の手を出すときにスタックするレベル。最終核心直下で絶好のレストポイントが出現。

三人いれば文殊の知恵とはよく言ったものである。前回より大幅にムーブは洗練され、本日2try目で2ten。更に1tenに迫るつもりだったが、4−5pin目の解析不足でフォール。4try目は時間的にも体力的にも断念、移動することにした。

二日目にしてこの進捗率。この様子だとRPは意外と早いかもしれない。兄貴からも「ルンルンクラブ」に入会することなくRPしちゃえばいいじゃん。と強気のエールをいただく。入会せずにRPできるかはわからないが、ルンルンとか言ってられなくしてやるぜっ。

 

大いなる山の日々 5.11a OS

〆は東の石門エリアへ。濡れている故かヘルケイブとまったく異なる岩質に思える。兄貴推薦の「大いなる山の日々 5.11a」にトライ、まずはタロー君から。兄貴がOSトライを推すので岩陰でレスト。彼のトライをサウンドオンリーで楽しんでいると、何やらホールドを探すのが難しそう。ついに痺れを切らしたか、11aとは思えないダイナミックムーブの気配が。残念ながらランジは止まらなかったようでバトンタッチ。

予想通りホールドの繋ぎがキモのルート。ヨレで落ちそうになるがガバに救われなんとかOS。結構危うかった。

今シーズン中にはルンルンしたいなー。とムーブを反復しながら渋滞なしの関越で帰京。お疲れさまでした。


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