オリーブ男子

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GWに引き続き、カサメリ沢。前回触った「プラチナム」と「ポパイ」の為に。ちなみに最初に断っておきますが浮気性の為にどちらも触っておりません。(ッエ

 

レーザーズエッジ 5.10d MOS

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今回は久しぶりのドラパイセンとMサカ氏とSザキ氏。小クジラでアップしてからのモツランド。浮気(めんたいこ 5.11b)のため放置プレイとなっていた「レーザーズエッジ 5.10d」にトライ。(百岩では10c/dと記載されているが最近刊行された瑞牆リードトポでは10d)

もちろんマスタートライだが、あわよくばオリーブまで頂いてやるぜと鼻息MAX。総数14本のドローをぶら下げて取り付く。いささか重さを感じつつも無事完登。そして「オリーブ」を見上げた。

 

浮気相手は「オリーブ」

全長25mのオリーブはトポの通り被ったラインにガバが散見。これはイケそうと、ビレイヤーのドラパイセンに「オリーブ、頂いちゃいます」と告げおもむろにスタート。サクッとオリーブを頂戴した後、ポパイに転戦する構えだ。もちろんそんな甘い考えが通用するはずがない事は冒頭で述べた通り。

ガバを丁寧に辿り、パンプを抑えつつ高度を稼いでゆく。しかし慎重になりすぎたか核心部に至る頃には割とギリギリ。クライムダウンするがレストポイントを見失い、消耗したまま核心部へ。するとこれまたトポの通り、ビクトリーガバが遥か彼方。「こんなの届かねーよ、ここでランジとかマジすかー」となってフォール。セルフが取れない程のパンプは久しぶりだった。

その後トップアウト、レストポイントの再確認と核心ムーブを確認してロワーダウン。核心ムーブがいまいち悪い。

Sザキ氏に「めんたいこ 5.11b」のムーブを押し売りした後、昼寝。ドラパイセンは「最近登ってないから5.10cがやっとだよー」とか言ってたがあっさり一撃。
IMG_2229[参考にならないアドバイス失礼しました]
そして2try目。ムーブに不安が残るが中間部の大レストを挟めば突破できると踏んで取り付く。ビレイをしてくれるワイフには「昼寝してるんじゃないかってくらい休むのでよろしく」とおよそ本気トライらしからぬエクスキューズを入れてスタート。

レーザーズエッジを抜け、終了点から右へトラバース。やや脆いが広々としたテラスで休む。たっぷり休んだところで「さて戻ろうかな」と来た道を戻ろうとするが、なにやら悪い。「これ、行くのはいいけど戻るの辛いんじゃね」と思いながらも何とか戻って再開。

案の定、核心へ到達するがヨレ気味。予定通りハイステップとガストンで突破し、遠いガバを取るためキョンに入ろうとするが体が入らない。「やっぱこのムーブじゃあ辛いかー」と敢えなくテンション。

若干途方に暮れつつ、ふと見上げると良さげなポッケを発見。「あの1try目はどこ見てたんだよ」と小一時間問い詰めたくなるが、ポッケ一つで万事解決するほどでもなく、3try目の疲労度を考えるといよいよ厳しい。「こりゃあ仕切り直して後日フレッシュな状態でトライかな」という諦めが漂いはじめた時、見つけてしまった。

最高にイカしたムーブを。

詳細は伏せるが、それは外岩で出したことのないムーブだった。いや、インドアでもここまで顕著なアレは滅多にないだろう。不安定かつパワフルだったムーブが、絶妙なバランスと手順で一転、スムーズに上部まで繋がりクリップに不安もない。まさにピースがはまったと確信した。

ロワーダウンしながら「このルート、チョー楽しいー!」を連呼、「たらこ 5.11d」を打つドラパイセンとMサカ氏を観戦しながらレストに入った。
IMG_2248[登ってないとの事だったが、「たらこ5.11d」にワンテンまで迫るパイセン]

 

オリーブ 5.11c RP

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そして迎えた、3try目。決して小さくない疲労を感じながらレーザーズエッジを抜ける。今度のレストポイントは終了点。改めて立ってみるとテラスより休める気がする。あの2try目は(以下略

そしてハングへ突入。連続するガバを抜け核心へ、前腕のパンプから逃げるように高度を稼ぐ。既にハイステップが厳しいがガストンへ繋ぎ、そして例のアレに。ピシャリとハマったアレはサイコーにフィールソーグッドだった。だがここで「慎重にレスト」とかしちゃうと恐らく1try目の二の舞。軽くシェイクしてポッケへ、そのまま気合いとともにガバを押さえた。しかしまだ安心はできない。もはやヨレ切っている体をギリギリの所でコントロールして遂に終了点へ。

思っていたより展望が開けなかったので、終了点のハングを乗っこして完登とした。(特に視界は変わらなかったけど)

 

浮気から始まる本気について

IMG_2240[本日の勝負Tシャツ]
というわけで二週連続、浮気からの本気は見事成就。素晴らしいクライミングで花崗岩グレードを更新させていただきました。

5.11cというグレードに対しては2tryで登れるのが理想的ですが、体力的限界に近い3try目で登った事により、結果的に極めて充実度の高い登攀になりました。そして、何度も言うけど「例のアレ」。ホントーに吃驚するぐらいハマッた。事前情報無しで是非探っていただきたい。(体のサイズが合わない場合はご了承ください)

そして次回こそはポパイ、、、なんだけど「チョーサイコールーフ」という魅力的な課題があってですね…

 


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