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30日間登らないとクライマーはどうなるのか

結論から先に書くと大きなパフォーマンス低下はなかった。

数値的な裏付けはないが保持力、体幹、バランス、コーディネーション、関節可動域は休止前と大差ない感じ。一方で指皮の弱体化は想像以上だった。ちなみに該当期間中は自宅にて自重トレーニングは継続した。

以下、もう少し詳しい報告と雑感。

Stats

具体的な休止期間は5/3-6/6の約一ヶ月。

この間のトレーニングは以下を中1-2日でルーティン。

  • 懸垂10回
  • 腕立て10回
  • バランス系体幹 2-3セット
  • 腹筋系体幹 2-3セット
  • 股関節系体幹 2-3セット

フルセットをハードに行うのではなく、7-8割の強度で継続した。鍛えるより整えるイメージ。余談だが忙しさのせいか体重が1-1.5kgほど減った。
上記を経て6/6に江戸川橋でリニューアルした舟壁をトライ、結果は以下の通り。

  • 若草3 FL
  • 若草F RP
  • 若草E バラし
  • 青H RP
  • 青G OS

休止前から青はOS圏内、若草はRP圏内なのでパフォーマンス低下はほぼ無い。あったとしてもごく僅かだろう。一方、前述したように指皮があっという間に痛くなってしまい3時間が限界だった。また、登り終わった後にタワシで洗おうとしたら非常に痛い。クライマーの手の皮厚すぎだろ。

ちなみに登る前は若草を1本登れたら御の字くらいに考えていたので、2本も登れるとは思いもよらなかったし、指皮が残っていれば3本目も登れた公算が高い。つーわけでパフォーマンス低下は無いと結論付ける。(減量による恩恵を考慮しても)

今後のトレーニング

というわけでパフォーマンス低下が防げたのを喜ぶと同時に、これまでのトレーニングが如何に非効率だったかを直視せざるを得なくなった。

「週一回だと維持はできても強くならない」とか「オフシーズンは週三回以上で登りこむ」みたいな考えを当然のように受け入れていたが、果たして正しいのだろうか。故障のリスクを高めてるだけでトレーニング効果は低いんじゃないだろうか。もっとストレッチとか疲労快復とかコンディショニングにリソースを割いた方がトータルパフォーマンスは上がるんじゃないだろうか。

今回の経験だけで適切なジム頻度を導き出すのは難しいが、それでも週三回はオーバートレーニングだと思う。しばらくは外岩も含めてクライミングは週二回に留めて、残りはレストとコンディショニングに充てたい。楽しいとつい登りたくなるんだけど、自分にとって一番大切なのは外岩なので、ジムで消耗しちゃうのは本末転倒なんだよな。怪我なんてしちゃった日にゃあもう…

という観点をもってやっていこうと思います。

ただし、指皮だけはジム以外に鍛え方がわからないので、情報をお待ちの方は(以下略

コンディショニング 2016秋

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秋というか既に冬なんだけど今シーズンのメモ

スペック

170cm 60.0±0.5kg

途中経過(9−11月)は初段 x 4本、5.12a x 1本という結果。9月が台風の影響で有効に使えなかったこともあり前年に比べて物足りない印象。自分的難易度は以下。

初段

易しいけど怖い x1
普通 x2
やや難しい x1

5.12a

普通 x1

食事と睡眠

普段の過ごし方も岩場の過ごし方も前年と大差なし。睡眠に関しては以前よりも早く寝入れるようになった。睡眠導入呼吸法みたいなヤツが一段と定着してきたかと。

ジムトレ

9月下旬にパスが切れてから週0.5くらいのペース。ソーメイと行くことも多く、体感的にはほとんどジムトレしていない。

ジムへ行かないと「大きな筋肉が落ちる」という意見を散見するが今のところ影響は感じない。二日前に久々にガッツリ登ったが、若草9,10,Iを登ることが出来た。ランジ課題のIが登れたことからも前述の筋力低下は感じなかった。ダブルダイノもほぼ3ヶ月ぶりだが4連続、3連続がこなせてるので維持出来ているという認識。

上記の筋力維持を可能にしているのは2日に1度のペースでおこなう懸垂10回と思ってる。筋肥大を目的とするのではなく、背筋を意識したフォームと、コーディネーションの確認を目的としている。

一方、ジムに行かないことで低下したと感じる部分もある。強傾斜壁でのリズムや呼吸、脱力などがそれにあたる。自分にとってジムっていうのはコーディネーションや神経系の維持に有効なんじゃないかと。

筋肉疲労と体重増加

筋肉疲労による体重増加はあまり話題に上がらないが、個人的には最も強く影響を受けている気がする。とくに大腿部周りの筋肉痛が酷いとき少し遅れて1kgほど体重増加が見られる。

いわゆる「筋繊維回復による浮腫」が主要因と推測されるが大腿部は大きな筋肉なので特に顕著。部位的にヒールフックを多用した場合や、下山で駆け下りた場合、これらの症状が発生する。

がっつり登ったときにかぎって呑んでるからだろ、というツッコミに対しては「呑まずに登って何が楽しいんだ?」と返したいと思います。

年末に向けて

「限られた時間」「消費者」に関してはシーズン終了のお知らせなんで来期に持ち越し。つーかハードボルダーはモチベーション的にひと月が限界です。シーズンの残りは自由なラインを登ったりマルチピッチに行きたい。

最近テーマになりつつある「自由な発想で登る」に関してですが、MTB界隈ではFreeRideという概念があり、「タイムを競うのではなく、取り回しの良いマシンで幅広くトレイルを楽しむ」みたいなスタイルがあります。

クライミングに置き換えると「グレードを追わず、身軽な装備で色んな岩を楽しむ」とでも言い換えればいいんじゃないかと思いますが、奇しくもFreeClimbingとFreeRideは共にFreeがPrefixされています。

FreeClimbingのFreeはAidからの解放を意味していたはずですが、現代において解放を望むものは何だろうか。

ホールディングスキル

imgp6948[写真と本文は関係ありません]

 

ルートやクラックなど最大強度が比較的低いクライミングから、ハードボルダーのような最大強度が強いクライミングに戻ってくると色々と(再)発見があって面白い。

最近強く実感したのはホールディングに関して。

先日登った「ジュゴン 初段」や「穴会長 V8」はいずれもホールディングによって解決、完登へ繋ぐことができた。

前者は左手親指のオープンピンチを発射ボタンピンチ(なんだこりゃ)に修正することでシットスタートからの一手目が飛躍的に安定した。後者は左手オープンポッケから俵ポッケへ修正し、それに伴い一・二手目の手順を入れ替えデッドの成功率を高めた。

両者とも初見では最適な持ち方がわからず、試行錯誤の末にたどり着いたホールディングだった。最近トライを開始した「消費者 二段(ホントかよ!)」「限られた時間 三段」も感触を確かめるようにホールドを馴染ませながら少しずつ高度を伸ばしている。

「感触を確かめるようにホールドを馴染ませながら」というのはルートではあまりやらない。限界グレードをトライしてないからって話もあるが、ルートではムーブの連続性やクリップポイント、レストポイントの試行錯誤が多い。たったひとつのホールドを穴があくまで凝視したり、あらゆる角度から撫で回したりは非常に稀だ。だからこそボルダーに戻ってきたとき、それまで日常的に行っていたあらゆる行為が新鮮に感じられ、そこに新たな解釈と知見が生じるんだと思う。

やっぱ色んなクライミングをするのがスキルアップには最適なんじゃないかな。

 

手首

具体的にはまず、手首。

以前からスローパなどは指だけではなく掌全体を使うことを意識していたが、最近では手首まで拡大解釈している。「指、掌だけでなく手首を使って効かせる」「手首の内旋、外旋モーメントの有効活用」などを意識している。

尚、個人的には右手外旋時では、2時~4時方向で保持力が最大となる。一方、12時~6時方向への内旋は故障しそうなのであまりやらない。

手首の重要性は花崗岩クラックやカンテのクライミングで再認識し、ボルダーで検証と言語化が進んだ。

 

力の効率化

次に、力の効率化。

単純にホールドに加える力を最大化させるのではなく、ホールドを起点とする力の流れを体幹の安定性やムーブにつなげたいと考えている。

「限られた時間」ではアンダー保持による右肘引き込みと右体側部のテンションがフットホールドの荷重に一役買っている。「ジュゴン」では左手親指の修正により左脇の絞り込みがスムースになり、背筋群を有効に使うことができた。

両者ともに「持ち感」に大きな変化は感じなかったが、ムーブの完成度は高まっている。あくまでも体感値だが「ホールドへの荷重量」に変化はほぼなかったと考えている。もし「ホールドへの荷重量が小さいままムーブが出せる」ようになったとすれば、一つの理想形じゃないだろうか。

保持力という言葉が示すように「単純にホールドに加えられる力」は重要な要素だ。だが「効果的にホールドに力を伝えられる能力」や「少ないエネルギーで保持できる能力」とかを開発できないかなーとぼんやり考えている。

かつてニーチェは言った「ホールドに力を込めるとき、ホールドもまたこちらを押し返すのだ」(うそですごめんなさい)

春の魔物

久しぶりにソロボルダーに行ったんだけど、登れたのはハイボールな5.7くらい。スラブ、マントル、前傾SD、カンテ等々、どれもこれも中途半端なトライで成果なし。

それなりに楽しかったけどやはり悔しい。
…いや、結構悔しい。

そういえば去年も春シーズンは初段3本、5.12a1本とイマイチ振るわなかった。秋シーズンが初段4本、二段1本、5.12a5本なので、数字の上からも春の不振が見てとれる。

たぶん春には魔物がすんでるんじゃないかと思うわけです。しかも二匹くらい。

 

一匹目、雪山

まずは最大にして最強の魔物、「雪山」

こいつのフェロモンったら尋常ではなく、どれほどスルーを決め込んでても最終的にはアイスやらスノーハイクやらアルパインに行ってしまう。

シーズン前はオレも言ってたんだよ「今年はアイスはいいかな。フリーの調子良いし、専念しようかな」って。

しかし蓋を開ければ低山トレッキングを含めてなんやかんやで4回。さらに今年はトラッドやらマルチピッチに手を出したからもーーー。

 

二匹目、なまくら

で、そんな感じで雪山へ行ったり城山、城ヶ崎エリアでルートクライミングしてると、ボルダーに必要なハードムーブが出せなくなってきます。

ボルダーにおけるハードムーブの成否は、課題やムーブに対する集中力が大きく影響していると考えています。この集中力は、対象への分析やシミュレーション、鍛錬、思い入れなどによって高めることが可能です。ここら辺をカミソリのように限界まで研ぎ澄ました結果、

「初めはできるとは微塵も思わなかったムーブができるようになって限界突破で完登したぜ。ひゃっはー!」

というカタルシスへと昇華し、ボルダーの醍醐味って正にこれだろ、と思ってます。

しかし、集中力には限界がありカミソリ級の集中力を維持できるのは1,2課題程度です。もちろん、RPグレードから2−3グレード下回る簡単な課題を数多くトライする選択肢もありますが、経験的にそういう日は「不完全燃焼な日」として記憶されることが多いです。

一方、ルートクライミングでは思い入れの深さは同等でも分析やシミュレーション、鍛錬は異なってきます。必要とされる集中力もカミソリではなく、包丁くらいがちょうどいいイメージでしょうか。限界まで研ぎ澄ますより、汎用的な切れ味と耐久性や確実性を求めます。

そういったことが影響してか、ボルダーとは対照的にルートクライミングでは簡単な課題をトライしても「今日はいろんなルートを楽しんだ日」として記憶されます。

ちなみにアルパインに関しては包丁どころかナタか斧くらいのイメージです。

春シーズンのボルダー不振の主因は、ルートとアルパインの比率が増えたことによる切れ味不足、集中力のなまくら化にあるんじゃないかなーと思っています。

さらに拙いことに、なまくらカミソリでボルダーに挑んだ結果、準備不足が露呈してルートよろしくエンジョイクライミングにスイッチしようとします。しかし前述したようにボルダーを楽しむには限界まで研ぎすますことが前提、ボルダーではエンジョイクライミングは成立しないのです(あくまでも個人的に)。なまじルートではエンジョイできているだけに、いっそう大きな落差を感じることになります。

挙げ句の果て、スランプに陥りボルダーにとどまらずルートの成果も伸び悩むことに…

 

まとめ

ずいぶん長くなったのでまとめると、

  • アルパイン、ルートクライミングの頻度アップ
  • ルートクライミングは簡単なグレードでも楽しい
  • アルパインはそもそも限界トライしない
  • 限界に挑む機会が減る
  • ボルダーと異なるスキルを鍛える
  • ボルダーのスキルがなまくら化
  • ボルダーに復帰
  • ボルダーのスキルがなまくらのまま
  • 限界トライするための準備不足露呈
  • 簡単なグレードでは不完全燃焼するだけ
  • やたらと不振が誇張されスランプに陥る

という感じかなっと。

念のため言及すると、「なまくら」なのはあくまでもカミソリを要求した場合だけ。包丁やナタとしては十分な切れ味があり、繰り返しなるが「汎用的な切れ味と耐久性や確実性」を追求したから。カミソリ、包丁、ナタにそれぞれの特性があり、優劣をつけるものではないってことを強調したい。

とはいえ研ぎなおさないとボルダーは楽しめないんだよなー。さーて研ぎなおしますよー!

 

コンディショニング 2015 秋

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シーズンも佳境ですね。

秋口はIPAがサイコーに美味かったですが、秋が深まるにつれヴァイツェンが美味くなってきた気がします。とはいえ”Far Yeast First Ascent IPA“をまだ呑んでないので、早急にゲットせねばと焦っております。

つーわけで今日はコンディショニングをメモ。

 

スペック

170cm 60.0±0.5kg

身長はともかく、体重もここ数年変動なし。クライミングのパフォーマンスに関係なく60.0kgを行ったり来たり。食っても食わなくても痩せも太りもしない。そんな感じ。

秋シーズン途中経過(9−10月)は初段 x 3本、5.12a x 4本という結果。表記上は同一グレードだけど、自分的難易度は異なるので以下に所感。

初段

  • とても易しい x1
  • 易しいけど怖い x1
  • やや易しい x1

5.12a

  • やや易しいけど解析難x1
  • 易しいx1
  • ほとんどボルダーx1
  • やや難しいx1

蛇足ですがリーチがかかっている「難しめ初段」及び「スタンダードな二段」があります。

 

普段の食事

腹八分目、時々ガチ喰い。昼は野菜がっつり。間食はしない。二日に一回くらいビール。350mlx2本くらい。揚げ物が重くなった(トシってやつですかね)。

 

岩場の食事

チョコとかクッキーで間食。血糖値をキープして集中力持続。コンビニのレトルト惣菜が旨い。ラーメンとかは眠くなるからあんまりやらない。おにぎりよりサンドイッチ派(潰さずに運ぶのが核心)

 

睡眠

ムーブのことやら運転のことを考え出すと眠れないタイプだったが、最近は安眠傾向。すぐに眠れる呼吸法的(テキトーにググればいいと思うよ)なやつを試してから変わった。

しかし、この手の睡眠導入ハックは普段から行わないと効果がないと思う。外岩に行かない日も、ルーチンとして呼吸法を用いることで睡眠のスイッチを入れやすくなったんじゃないかな。

従って呼吸法にかぎらず、ルーチンとして繰り返せば効果を得られ可能性は高い。それこそ「羊を数える」でも十分かもね。

実は今季最大の収穫と思っている。

 

怪我

GW明けから左足ハムストリング周辺が固まっていたのは秋頃に解消。長かった。その後、特に問題はなし。

 

ジムトレ

ジムは週1回。

スタティックストレッチ、アクティブストレッチ、強度の低い課題で大きな動きを意識してクライミング。という順番でアップ。

150度で得意ムーブな課題を強度上げて数本。遠い系より、悪い体勢、足残し、固めるムーブが中心。

キャンパはダブルダイノ、3本指で遠いラダー。最後に4−5分の長モノ。リードはあんまりやってない。1−2日インターバルで体幹トレ。

 

岩場

ジムと同じルーチンでストレッチ。岩でも木でもいいからぶら下がって大きな動きを意識してアップ。

夏の間は外岩から遠ざかっていたので比較的簡単な課題から自信を付けていこうと計画。計画通り調子は上がってきたが、お買い得ハンターっぽくなってきたので襟を正す。

 

年末に向けて

年内最大の目標は、リーチのかかっている二段、および初段を完登すること。余力があれば5.12bを登ってグレード更新を狙いにいこうっと。

以上、634くんからのリクエストに答えてコンディショニングメモでした。後は分かるな?

故障のトレンド

昨日、ホームジムに行くと「クライミングにおける故障のアンケート」的なものがあったので記入してきた。医療系団体が実施しているアンケートとのことで、期待値も高い。故障の予防や治療に関して、情報やノウハウが蓄積され共有されるとありがたい。

摂ブログのアナリティクスでも「膝」「故障」「ドロップニー」といった検索ワードに対するトラフィックは常に一定以上ある。やはり故障に悩むクライマーは多いのだろう。

ちなみに個人的な故障歴は下半身、それも左足股関節から膝に集中している。クライマーの故障と言えば「指」「肘」「肩」などが多数派と思われるが、僕自身には当てはまらない。それら部位の故障も経験しているが、いずれも軽度な故障だった。

「左足股関節および膝の故障」で診断名が付いたものは「腸腰筋炎」「膝内側側副靭帯損傷(MCL損傷)」がある。「膝内側側副靭帯損傷(MCL損傷)」に関しては明確にドロップニーで痛めたと言い切れるが、「腸腰筋炎」の原因は曖昧だ。ヒールフックやサイファーの後に受傷したような気もするが確証はない。

原因ムーブはともあれ、右足にはほぼ問題が無く左足に集中していることから、右足と左足に差異が有るのは明白だ。その差異こそが弱点であり、それを特定し克服すれば改善に繋がるだろう。そこで左足股関節の稼働域と柔軟性に注目し、クライミング前に股関節廻りのストレッチを入念に行うことにした。昨今のトレンドではクライミングのようなスポーツの前にスタティックストレッチを入念に行うのは逆効果であるとされているが、結果としてコンディションは向上したと感じている。

ちなみに股関節の改善によりドロップニーも改善することができた。経験的に、股関節の内転稼働域が狭いとドロップニー時の膝負担が大きくなると感じていたが、チバトレの千葉さんに質問したところ、概ね間違っていないようだ。

そんなわけでここ半年くらい大きな故障は起こしていませんが、皆様におかれましても末永く達者で登りつづることを切に願うのであります。

小春日和は「俊足」で

天気予報が連休中の厳しい寒気を伝えていた。どうやら三連休は極寒の様だ。御岳に繰り出そうものなら凍てついたチャートに苦しむ事は必至、場合によっては早々に河辺のスーパ-銭湯&はなの舞というデブ敗退もあり得る。ようやく体重が戻り始めているというのに、このパターンに陥ってはならない。熟考の末に我々が出した結論は、温泉と海の幸、真冬の桃源郷「湯河原幕岩」であった。

 

HIGHWAY/SUBWAY

翌朝、安定の寝坊により7時に都内を出発するが、東名がどこまでも快適。夏場の渋滞からは想像できないほど快調なドライブを堪能していると、厚木分岐を定刻通りにスルー。大井松田で降りて下道から小田原東で合流(とはいえ20分ロスくらい)。道草、それは人生のアクセントである。

幕山公園目前のいつものセブンイレブンに到着。朝市とかやってるのでニンニクを購入。青森産なのはなぜなんだぜ。

9:30くらいに最上部の駐車場に付くと満車。登山者、クライマー共に賑わっている印象。

見上げると山肌は葉を落とした梅林に覆われ、岩が近く感じる。日当りがよく真冬にも関わらずアプローチで軽く汗ばむ。こころなしか体も軽い。まさしくそこは桃源郷であった。あとは成果さえ出れば…

米粒岩

DSCF3074

俊足」クライマーのスポットをしながらストレッチ&アップ。一応上履きを持ってきているが、「俊足」のほうがフリクションが良いらしい。プロフェッショナルのこだわりである。

アップ6Q、スラブ4Qなどで体をほぐし、前回senkatz先生が登っていた米蔵を触る。

DSCF3082左のカチガバを限定するか否かでモヤモヤするが、とりあえず完登。やはり限定が妥当と思われる。帰りにもう一度触るつもりで貝殻へ移動。

パイプライン

今日の本命は「パイプライン初段」である。前回触った時はヒールが安定しなかったが、今回はいきなりパー練で成功。先月完登した「花畑」で「トウフックからの片手解除」というムーブがあり、このときも解除に苦戦したが最終的に「ソっと解除」することで解決。振られを最小限に出来る事に気付いた。このムーブは「パイプライン」でも効果がありそうだったので試してみるとバッチリ。もはや完登は時間の問題かと思われた。

しかし、である。実はスタートを勘違いしていたためスタートのムーブを探る事に。トウフックが良いとの情報は得ていたが自分のポジションが定まらない。とりあえずな足を探しスタートするが、いい加減なスタートだと初手の寄せが精度悪く二手目のデッドでパワーを使いすぎる。

比較的優良なトウフックを探し当てたが、なんと今度はヒールの精度が下がってしまった。仕方ないのでもう一度ヒールを探す。だが色々と試すもあのパーフェクトな安定感は戻ってこない。完全にヒール迷子に陥る。完成度をあげようとしたら逆にバランスが狂った典型例である。一旦気持ちを切り替える事にして、昼食&昼寝。

だが、長レストを挟んでもヒールは戻ってこず。遂に太陽が山陰に隠れてしまい、一気に気温が下がる。フリクションが良くなるので粘るのも一計だが、今回は子連れなので次回に持ち越し。最後に米蔵をもう一度触るが、午前中に持てたカチが保持できない。ヨレですね、って事で閉店。

 

温泉&海の幸

トイレ前に案内用紙があった「こごめの湯」でまったり。案内用紙が割引券になってて900円で入れる。ちなみに貴重品ロッカーの100円は帰ってきません。(キリッ

ディナーは海岸沿いに並ぶ海鮮料理屋に行くぜ!と考えていると俊足クライマーからカレーライスの提案が。「地元の商店を積極的に云々…」みたいな説明でなんとか納得を得て煮魚定食。激スムーズな東名を経て帰りましたとさ。

 

ちょっと「エンクラ癖」

リードの調子が良く、「最高にハイってやつだぜ!」と息巻いていたらボルダーの調子が下降気味。背筋の張りが抜けなかったり肉体的な問題を自覚しているが、それ以上に集中力とかメンタルに大きな問題を感じる。モチベーションが低いのではなく、課題に対して「入っていけない」感じだ。

「エンクラ癖」とでも呼べばいいだろうか。終止ゆる〜い感じで緊張感不足。もっと力を振り絞って登らねばならない。エンクラもいいんだけど、密度の濃いクライミングをやんないと結局満足しないって事を再確認した。

 

ジムリハビリ

蛇足だがジムに関しても備忘録しておく。
秋から外岩三昧だったので、相対的にジムボルダリングの回数減。それに伴い、遠いホールドへのダイナミックムーブ力が低下。また、限界ギリギリのムーブも出にくくなっている印象。外岩固有の着地への備えが無意識にムーブを制限しているのかもしれない。

こういう時はホームジムでオーバーホール。とりあえず中野グレードで8番(130度)まで回復することが出来た。 ジムでムーブを詰めるのはやはり楽しい。もうちょっと外岩とジムのバランスを意識してトレーニングを進めよう。そして、中野グレード9も触ってみないと。

膝痛めたメモ

俺は今、モーレツに哀しい。

前回、「やっと股関節回復したよ、これでがっつりボルダーやるよ」的な宣言をした所、数日後に左膝を故障してしまいました。「膝内側側副靭帯損傷(MCL損傷)傷度1」という比較的メジャーなスポーツ障害だそうです。

原因となったムーブ

およそクライミング本と呼ばれる書籍には「ドロップニー(キョン)」の解説に必ず「膝に負担がかかるので、故障に注意するように」と書かれています。今回はまさに指摘通りの状況で受傷。

前傾壁(135度)で左足が決まりきっていないままドロップニーへ移行しようとした瞬間、左膝から「ゴリッ」と異音が。左膝下が大きく外旋したまま、膝上が内旋したので内膝に過度の力が加わったのでは無いかと。

元来ドロップニーは苦手な部類ですが、それに加えて強傾斜、さらにケガ明けでブランクが合ったりとネガティブな要因が重なるとやはり危険ですね。

治療と予後

受傷直後はこれと言った痛みも無く、とりあえずドロップニーは封印して軽くボルダー、リード、そして帰宅後アイシング。就寝後から痛みが発生し、寝返りでもビリっと痛みが走る様に…

翌日接骨院へ、そして前述の診断となりました。治療は周辺筋肉の緊張解放と湿布、包帯。受傷の影響で周辺筋肉の緊張が解けず、痛みの原因になるんだそうです。あとは安静に過ごして、全治2週間。

今回は傷度1なので、比較的治りやすい部類だそうです。これが傷度2、3と深刻度が上がるとそうも行かず場合によって手術もありえるとか。不幸中の幸いと思う事にして、一日でも速く復帰できるように頑張ります。

ケガログ

photo

ひさしぶりの江戸川橋(Twall)は実に一ヶ月ぶり。ホールド替え済みの135度をかるーく触ってさっさと引き上げるつもりが結局ガッツリ撃ってしまった。まあいいんです。楽しかったから。

黄色テープ

  •  18:OS
  •  19:RP(4-5try)
  •  20:x(怖くて心折れた)
  •  21:RP(4-5try)
  •  22:x(ほとんど赤だよ)

赤テープ

  •  16:ばらした
  •  17:RP(4-5try)
  •  18:さわって即やめ
  •  19:さわってない
  •  20:さわってない

黄色22が極悪で赤17よりどう考えても難しい。赤16は次はつながりそう。他の赤テープは…辛いなー。とは言え一ヶ月ぶりの江戸川橋でそれなりに登れたのでちょっと安心。

左股関節痛

一ヶ月ブランクは、ジムでボルダーを打ち込むのは避けていたから。10/13に「普通の日」を撃った際に左股関節痛を痛めたのが原因。右足でヒールフックする課題なのになぜ左足なのか?

自分でも腑に落ちないが、ヒール時に左足はフラッギングする。この際全身がほぼ水平になるが、股関節への負荷が高かったのだろう。ムーブは大きく異なるが、一年前に「ファットブロッカー」を完登した時にも右足の同様の箇所を痛めた。股関節の稼働域、柔軟性、筋力など故障しやすい条件があるのかもしれない。

一年前は完治に一ヶ月は要したが、今回も同じだけ時間が掛かってしまった。多くのクライマーが指や手首、肘を故障するのに対して、僕は股関節や腹斜筋、背筋を痛める事が多い。とにかく再発しないようにストレッチと適度な筋トレを続けて行くしか無いようです。

ウェーブ

ウェーブ5.12a@聖人岩を週末に1便だけtry。前傾壁クラック〜トラバース〜カチと多彩。百岩では星なしだけど、凄く面白いルートだと思う。河又のルートよりボルダー向けなのもいい。つながるかなー。つなげたいなー。