桜とボルダーと先輩風

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百戦錬磨のアルパインクライマー・タロー氏がボルダリングに興味を抱き始めた。昨今のクライミングキャリアパスの流れに全力で逆らっているのは流石としか言いようがない。

というわけで週末は時間的制約からご近所、聖人岩。氏曰く「とりあえず1級か初段を宿題に…」とのこと。

私と言えば「こいつぁ、先輩風を吹かせる千載一遇のチャンス。ボルダリストの底力をアルパインクライマーに見せつけてやるぜ」とばかりに桜が咲き乱れる越生の田園でほくそ笑んだ。

 

柚子 1級/初段 RP

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およそ一年ぶりに触れる石灰岩はやはり厳しい。久しく忘れていた尖ったエッジとスパイクのようなコルネ、乏しいフリクションにゆっくりと感覚をならしてゆく。

一通りアップを済ませて本日のターゲット「柚子 1級/初段」に取りつく。

しかしラインが判然としない。スタート位置から手を伸ばせば7級ラインに合流出来てしまうが、あまりにも簡単になるので却下。スタート後直上し、リップで7級と合流するラインに落ち着く。

タロー君がどう考えても手首に悪そうなアンダーカチに執心しているのを横目に、豪快なランジムーブを提案。検討の末に採用を勝ち取り、先輩風を吹かせることに成功する。

だが、そう簡単にランジは止まらない。どうにも出にくい体勢から、甘いホールドとイマイチ踏み切れないスメアに耐えて飛び出す。振られも尋常ではなく落ちる度に指皮がざっくりと削られていく。

やってればそのうち止まるだろうと繋げトライを2回出すが2回ともリップを捉えてフォール。指皮の消耗も激しく、やや消極的になっているとタロー君が繋げトライ開始。

スムーズな足送りから上部のサイドカチまで淀みなくムーブを繋ぐ。ランジ体勢に入り、不安と気合いがヒシヒシと伝わってくる。次の瞬間、リップを鷲掴みにすると同時に吠えながら気合いのトップアウト。

まじか…吹かした筈の先輩風は一瞬にしてかき消されてしまった。

こうなっては最早あとには引けない。気持ちを入れなおして三度目の正直でリップを止めて完登。

それにしてもこの男、底が知れない。

 

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クールダウン

首尾よく成果を得たあとはゆったりリード。数年来宿題となっている「ウェーブ 5.12a」を冷やかすが、中途半端な気持ちで触るもんじゃないと痛感。タロー君も長年宿題となっている「貂が見ていた」をトライするが二人してヨレを痛感するばかり。

最後に「ダイエットシェイク」から「鯖唐」に抜ける自由なラインを上って終了。

帰路も満開の桜を愛でながら最高のドライブ日和を楽しみましたとさ。

 

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