先日、「生と死の分岐点」から無事生還(RED POINT)したのはご報告の通り。早速吉報を届けに行ったところ、盛大な賛美と祝福に包まれると思いきや、
「ふーん」みたいな。
「まー二日もかけりゃね」的な。
「そりゃ登れてトーゼンってもんだよ」とかって反応。
や、分かってるんです。これくらいで満足するなと。まだまだお前は高い所に行けるはずだと。厳しい言葉も全て、期待感の表れなんだと。私、もちろん気付いておりましたとも。
で、次に進むにはどうしたら良いかと考えたところ、まずは弱点克服ではないかと。「分岐点」に 2Days 5Try を要した原因は
- ムーブのボキャブラリー不足
- ボルダーだと辛くないムーブがリードだと辛い問題
が大きかったと感じています。この弱点を克服するには一本でも多くのルートを登って経験値を積むのが正攻法だと思うので、5.11台の良質のルートを沢山登りたいと思います。と言うわけで城山のナイスな5.11に登ってきました。
メンバーはUEChang,NOBUtang,Mサカ氏,Sザキ氏,Nミチくん,僕。総勢6人。
チャンディーラサ 5.11a
当然のFlash狙いで取り付くが、下部のディエードルでまごつく。そしてテラスへ上がって核心のマントル。ムーブが分からず、早速弱点を露呈。しかし弱点克服の好機と奮闘マントルへ突入。ピンチこそがチャンスなのだ。渾身の強引100%のマントルが返ろうとした瞬間….フォール。FLならず。しょっぺー。
2try目でマントルを返してRP。返した後にロープの流れが悪くて焦った。
その後、ディエードルとマントルの変態職人ことUEchangに交代。かつてこれほど相性の良い関係があっただろうか。ディエードルを見つめる彼の視線は、無機質な岩に対するそれではなかった。
まずはディエードルをヌルヌルと抜ける。見よ、このセクシーなキョンを。そして、ハイキックのようなハイステップからスムーズなマントル。私の強引ムーブとは一線を画す優雅なクライミングにため息がもれる。抜群の安定感で終了点に到達。クリップをかける彼の表情は恍惚そのものだった(見てないけど)。
ジャンバラヤ5.11c
そして本日の大物、「ジャンバラヤ 5.11c」にMサカ氏とトライ。まずはMサカ氏から。
オブザベーション通りハングまでは特に難しくない様子。しっかりレストしてハングに突入。左のクラックから入っていくが、悪そう。何とかハングを越えるも、次のクリップができず一旦ロワーダウン。
交代して僕。もちろんここでもFL狙いだが、ハングでやはり苦戦。その後のクリップを何とかこなそうとするがA0。とりあえずトップアウトしてムーブ確認。核心はハングから次のクリップまでだ。クリップはリードにありがちな「ちょっと手を進めた方が安心できるクリップ」。ハングはボルダーライクな「手数をかけずに黙ってデッド」。
そして2try目。ハングまでのアプローチでややスタックするが、ハングに到達。予定通りサクっと抜け、手を進めてクリップ。最終局面でパンプを感じるが、気合いとともに保持。無事にRP。一応「2TryRP」なんだけど、FLするにはまだまだムーブの引き出しが足りないなーと痛感。特にハング後のクリップに関しては如実に経験不足を感じた。次は「ジゴロ」のFLを狙いたい所。
Mサカ氏も3try目でRP。や、つーか強すぎだわ。外リード三回目くらいのはずなんだが。
プチマルチ
〆に「クロスロード 5.10a」から「ロングディスタンス 5.10d」に抜けるプチマルチ。60mロープで登れるんだけど、あえてピッチを切ってハンギングビレイ。沢とか山でしかマルチピッチシステムを使った事がないので、後学の為。テラスに上がる風が冷たかった。
今年は本格的なスポートマルチ登りたいなー。