およそ二年ぶりの本格的なアイスクライミングに行ってきました(ガイド山行なので連れて行ってもらったのほうが正しいかな)。事前に美濃戸河原奥の氷柱で擬似リード練習(コソ練)したんだけど「付け焼き刃は効かんのだよ」と150mの氷瀑に弾かれました。
DAY.1
前日に幕営地までハイクアップ。意外にも雪が少なくてせっかく用意したワカンの出番はなし。積雪が少ない部分は表土が完全に凍結。スリッピーすぎるのでアイゼン歩行に切り替えて前進する。気持ちよい天気だけど翌日は崩れる予報。
[幕営地から大滝を樹間から望む。いまいちスケール感が伝わらないかも]
DAY.2
翌日は2:30起床の4:00発。
暗闇の中、前衛滝を登攀。暗すぎてもはやケイビングに見える。
夜間行動でアイスクライミングなんて山岳漫画か小説だけのフィクションと思っていましたが、どうやら実在するようです。意外にもフツーに登攀可能。もちろん氷瀑自体が簡単ってことなんだろうけど。
明るくなってきた頃、大滝取り付き地点到着。
取り付いてみると強烈なスケール感。他のパーティがいないので快適に登攀開始。
氷の状態は程よくアックスも良く決まった。ハイステップで一気に前進せず、丁寧に足を決めスクリューを決めることを想定して登る。カカトを下げ、腰の入った美しいフォームで着実に高度を稼ぐイメージだ(あくまでも脳内では)。2p目くらいから予報通り降雪。風がないので比較的余裕がある。
下降は同ルート懸垂。降雪が強くなり、アイスシャワーがいつの間にやら雪崩の様相を呈し始める。取り付きに戻るとデポした荷物は既に雪の下。ロープ回収してるとまたしてもアイスシャワー。もはや「立派な雪崩ですね」ってレベルになっているので一目散で離脱。スパイスの効いた山行でした。
今シーズンはあと2回はアイスの予定が入ってるので、もう少しスキルアップしたい。純粋な登攀能力だけじゃなく、状況判断や読図力、歩荷力など諸々を含めて。