ゴールデンスラブ

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連休後半の初日はまたしても安山岩。家族総出で榛名黒岩。

往きに「みさと芝桜公園」に立ち寄るがピークを完全に過ぎており、まばらな芝桜を眺めながらソフトクリームを食べる。早々に黒岩へと移動するのだった。

 
IMGP1948[長男・次男のテンプレのような写真]

 

練習岩

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麓では青空が見えていたが、黒岩に上がるにしたがってお天気はどんよりアンニュイ。なにやら湿度も高く感じる。極め付けは壁からの染み出し。「キメイラ」が染みてないことを祈りながら練習岩でトップロープ。

多分一年ぶりくらいにキッズがトップロープ。二人とも楽しかった様子。その後二人は秘密基地作りへと消えていくのであった。

 

IMGP1997[本日の力作]

 

掃除と開拓

そして今日の本命に取り付く。とはいえまずは掃除とドローセットから。同時に前回やや強引なトラバースとなった部分をより自然な右上ラインへと修正する。回収用ビナから上部は汚れが酷い。丁寧に掃除しながらホールドもしっかり確認しておく。テキトーだと間違いなく落とされるだろう。

そして上部。右カンテに一切体を出さない方法を探るが結局ワンポイントだけ右に出たのち左に戻ってきて直登に落ち着いた。

ロワーダウンしてくると上部で落とした土埃が中間部のホールドに積もっていた。もちろん再度お掃除。

レストがてらキッズボルダー開拓に混じる。ロクでもないムーブを提案すると「お父さんは黙ってて!」的なことを言われたのでスゴスゴと退散。

 
IMGP2018[中1には狭い]

 

IMG_5074[小2にはジャスト]

 

キメイラ 5.12a RP

そして繋げトライ2回目。

2クリップ目まで上がって、フットホールドを再確認。呼吸を整えて核心へ入っていく。柔軟性を要求されるムーブから息を吐きながらデッド、クリップをこなしてハイステップで高度を稼ぐ、甘いホールドにガチャっとジャムを効かせてバランシーな寄せ、さらにチクタク、からのハイステップ、そしてようやくクリップホールドへ。

核心を抜けた後もなんどもレストを繰り返しようやく終了点まで。いやー充実した。

 

 
ゴールデンウィークは花崗岩とがっぷり四つの予定だったが、蓋を開けてみると安山岩の割合が高く、しかも成果まで付いてきてしまった。棚からボタ餅な感もあるがゴールデンスラブをがっつりと味わうことができて感無量。

再登者の少なそうなラインだが、もっと登られてよい魅力的なスラブルートだと自信をもってオススメします。

 

テクニカルライン

ここ数ヶ月で急速にスラブ熱が高まったきっかけは、ベースキャンプトーキョーとかロッキーの巨大ボテを使った緩傾斜課題の影響が大きい。

巨大ボテを使った各種ムーブはコンペ向きのテクニックと捉えられがちだが、実際には花崗岩や安山岩のスラブやカンテ、ディエードル、クラックで十分に使える。

例えばマントル、プッシュ、バランシーな立ち込み、全身でのジャムやチョック、フリクションを効かせたホールディングなどなど。

石灰岩や凝灰岩の強傾斜課題では出番の少ないムーブかもしれないが、先に挙げた岩場では不可欠なテクニックだ。

他にもデュアルテクスチャのマイクロアンダーホールドをプッシュして立ち込む、とか思いっきり花崗岩のテラス這い上がりで出てきそうだし。

こういった繊細がゆえに地味と見られがちなムーブやテクニックの楽しさを再確認させてくれたジムには割と本気で感謝している。


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