DryとWet、あるいは地獄と妖精

OLYMPUS DIGITAL CAMERA[photo by taro inomata]

 

めっきり涼しくなってきたと思いきや、台風ラッシュで未だシーズン開幕とはいかないこの数週間。ようやくなんとかなるかなーって感じで有笠山に行ってきました。毎度お世話になっているタロー君のパジェミに乗り込むのは、はんなり系クライマー8g氏とタロー君、そして僕。

ちなみにタロー君と僕は有笠山初上陸。8g氏を誘ったはいいが全く不案内。車内では以下のようなやり取りが交わされた。

  • 8「二人とも有笠はしょっちゅう行ってんの?」
  • タ&僕「へ!? まったくド素人ですが」
  • 8「え!? 二人とも庭みたいなもんやろうから付いてく気マンマンやったのに」
  • タ「まあアプローチ近いみたいだし」
  • 僕「分からなかったらエリアに居るであろう常連さんに聞けばなんとかなる。はず…」
  • 8「まじか…」

だが悲しいかな、駐車エリアには一台たりとも先客はいなかった。

 

パスファインダー 5.11b/c RP

東口からフェアリーロックに上がる。やはり事前情報通り目と鼻の先だ。しかし、予想外の潤いっぷり。しっとり、とかシケシケなんてチャチなもんじゃぁ断じてない、所謂「ビショビショ」ってやつだ。挙げ句の果てに上部からはひっきりなしに水滴が降り注ぐ。

どう考えても不利な条件だが、とりあえず「パスファインダー」だけはやっておくかと既に完登済みの8g氏を交えてセッション開始。比較的濡れていない下部を抜けるもビショビショの核心でスッポ抜け祭り。粘って3try目で完登。タロー君も続く。

IMG_3202[沢登りと化した上部をマスタートライするタロー君]

 

ヘルケイブ

IMG_3216

午後から「Blast Off」を触るためヘルケイブに移動。フェアリーとは打って変わってドライな岩肌。流石どっかぶりエリアである。その名前とは裏腹に非常に開放感かつ快適。むしろ濡れて険悪なフェアリーのほうがよっぽど地獄的なんじゃね?と我々は囁き合った。

常連クライマーさんのドローを拝借して「Blast Off」を触ってみるが、1pin目から悪いうえに濡れている。三人で一巡するや、早々にスーパードライを誇る「ルンルンしんすけ」に浮気。

 

ルンルンしんすけ 5.12b トップアウト

しかし、こちらも相当手強い。出だしこそガバが続くがフト気がつけば一転、悪いクリンプと甘いスローパが襲いかかる。第一核心を常連さんの的確なアドバイスでなんとかこなすがクリップも恐ろしくA0。

IMG_3208[快適なガバ帯をゆく8g氏]

三人が一巡したところで、「ムーブきっついしクリップ怖いけどコイツぁおもしれー」と意見の一致を見る。

そして2try目。第一核心を白いブロック状ホールド、通称「豆腐」のマッチから薄ピンチを保持、右足ハイステップからスローパーへデッド。踏み替えて立ち上がりポッケを取る。クリップは出来なかったが可能性を感じる。

各駅停車で上部に抜け、第二核心に到達。明らかに悪そうなクリンプへデッドを放つが予想通り悪い。「ここまで上がってきて、これにデッドすか。まじすか」と言った印象だがこれはまだなんとかなる。問題なのはデッド後の左手マッチ。この一手が非常に辛い。第一核心がムーブの組み立てを含めて困難であるのに対して、第二核心では真っ向勝負を挑むこととなる。それも持久力と保持力とメンタルのトリプルコンボだ。

迎えた3try目。トップアウトは無理っぽいがせめてムーブの最適化を進めようと取り付く。第一核心は安定してきたが、生憎のヨレでA0クリップ。第二核心まで前進し、件のクリンプと対峙する。やはりマッチが出来そうにないが、常連さんからフラッギングのアドバイス。この局面ではフラッギング自体が厳しいが、アドバイスを信じてフラッギングからマッチ。ギリギリで保持。

その後はガバが続くんだけど、ヨレっぷりがハンパなく吠えまくってトップアウト。完登したわけじゃないけど充実しました。

 

沢渡温泉

IMG_3224[風呂上がりにコーヒーを振る舞われる図]

 

撤収後、常連さんおすすめの沢渡温泉(サワンドじゃなくてサワタリね)の公衆浴場(300円 !!)で汗を流して蕎麦食べて一息。中之条ビエンナーレ会期中なので時間があれば立ち寄ってみるといいんじゃないかな!
IMG_3228[クルミとゴマだれの天ぷら蕎麦]


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です