カテゴリー別アーカイブ: ボルダリング

眼力

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珍しいメンバーで瑞牆ボルダー。

シーズンも佳境を迎えるところだが季節外れの春陽気。エリアによっては上裸トライになるくらいのポカポカ具合。寒くなったり暑くなったり読めない秋だよホント。

 

阿修羅

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植樹祭でSAT6師匠とKnさんとジョインしてハイキングコースから山形県エリアへ。

アップは阿修羅だ。何を言ってるのかわかんねーと思うが、M坂氏は到着するなりトライ開始。ザキ氏もミケちゃんもイソイソとシューズを履く中、ひとり周辺のボルダーで体をほぐす。

いい感じにほぐれてきた頃に阿修羅に合流。久しぶりにスタートをやってみると右薬指の皮がズル剥。幸い出血はなかったが「ちょっとまだクラックの状態が…」と呟いて即離脱。

SAT6師匠のレアトライを激写してから移動。

 

ヒドラ

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前回スラビスタとムーブを解決しているのでサクッと完登して大面岩下へ上がる構え。とりあえずミケちゃんをけしかける。ひとしきりムーブ迷子になった彼を見届けてからトライ開始。

件のフットホールドにバッチリ乗り込んで上部のポッケを捉える。やはり私の見立ては正しかったようだ。更に上部の良さげなポッケに手を伸ばす。が、やや遠い。「なんか違うなー」と言って降りる。その後同様の展開を二・三度ループしたところで「ちょっとまだポッケの状態が…」つーことで移動。

 

B岩 無名 初段 RP

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それから単身大面岩下。

なんやかんやで1年以上の付き合いだが初手が止まらないB岩をちょっとだけトライ。サンサンと照りつける日光のおかげで明らかにホールドが温まっている。今日も予定調和に終わるのかと思いきや…おや、止まった。

二手目のランジもこなし手を進めるが繋げてくると悪い。足が切れるが耐えてさらに繋ぐ。リップ直下のカチを捉えて勝利を確信したとこで滑ってフォール。安定のしょっぱさ。

気をとりなおして再トライ。初手は安定して止まるがまたもや滑ってフォール。強烈な猫パンチを見舞って流血。あまりの暑さに日が陰るのを待つか、いっそ移動しようかと迷い始めるが粘ってRP。心理戦を制したのはスーパー嬉しかった。

ちなみに初手止めの要は下半身だと思う。一見するとカチの保持力と思いがちだが、足位置、はさみ込み、腰の入れ方、重心位置など、下半身の安定感を高めることが重要だった。また、それらを十分に意識するため、スタートして下半身が安定するまでは次のホールドを見ないで視線を足元に残すと上手く行った。

意識と視線のコントロールは竜王のスタートと同じロジックだなーと思う。保持力、バランス力、ムーブ解決力など、クライミングスキルの一角に「眼力」を付け加えるべきだと申し上げたい。

 

限られた時間

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で、ようやくの本命課題。スタートから数手をリピートするが思った以上に辛い。B岩で結構消耗したのが原因だろう。非常に良くあることです。指皮の残弾も残りわずかなのでカンテ以降のムーブを解析。

強々クライマーが落ちまくってる最終局面のカチ取りが納得の悪さ。ブラインドでエッジの効いたカチにデッドを放つムーブ。迂闊に手を出すとザックリと掌を裂きそう。正対デッドやらフラッギングやら諸々を試した結果、トウフック的な何かに落ち着く。そこらで疲労と湿度上昇となり5時前に撤収。

今日も一日がっつり課題と向かい合えて幸せでした。繋がるかなー…

 

ハードボルダー御開帳

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ここんところ「本気のファンクライミング」が主流でしたがようやく「本気のハードクライミング」を開始しました。舞台はもちろん瑞牆山大面岩下エリア。パーティはINO&スラビスタ

 

猫頭ントル 初段 RP

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植樹祭から遊歩道を歩いて大面岩方面へ向かう。途中で猫頭エリアでアップ。しかしガスっててシケシケ。

マントル課題をトライする条件下ではないが看板課題なのでやってみる。当然のようにリップのフリクションは悪い。更に濡れた松の葉が広範囲に積もっている。そういえば阿修羅で痛い目を見たのも松の葉が一因だった。

あまり執着心はなかったがスラビスタの助言のおかげもあって最後は踏ん切り勝負のマントル。本人も驚きのRPだった。

個人的にはメンタル系マントル課題だと思う。奮闘系やテクニカル系ではない。だから登れたんだと思ってる。SSKの「なまはげ」を登れた時が真のマントリスト初段ではないだろうか。

 

消費者

ガスが晴れてきた頃に未公開エリアを見学して大面岩方面。日当たりがよく乾いてる。このエリアは冬のコンディションが抜群。

昨年「べしみ」を登った後にトライした「消費者」と再会。本日の目標は一手目だか二手目のホールド取り。コーヒ淹れたりランチしながらトライ。指皮を削りつつも少しずつ感触がよくなり、ついに止まる。

と同時に人差し指から鮮血がほとばしる。はい終了。

ちなみに止めた後も厳しいムーブが待っている。消費者は継続できないので「限られた時間」を探ってみるがこちらの方が指には優しくムーブ的にも可能性を感じる。今度はこっちもちゃんと触ろう。

 

ネズミオン

「ガルーダ」っぽいということで意気揚々とトライしたがガルーダより圧倒的に意味不明。三人で仲良くスタート敗退。きっつー。

ちなみに裏面のクラック課題は快適でした。

 

ヒドラ

最後は山形エリアに戻ってスラビスタ執心の「ヒドラ」にトライ。オブザベーションでは「あのポッケ、余裕で届くっしょ」とか言ってたが、いざトライしてみると遠いのなんの。試行錯誤したが結局クライムダウン。

その後、テキトーにサジェストしたフットホールドがスラビスタにズキュンと刺さって猛烈にテンション上昇。最後の一手を繋ぐ鍵となり、一気に完登が見えてきた。提案者本人はソリューションで踏めなかったが、次回オゾンに変えたら踏める…はず。

 

雑感

というわけで意外な完登もあったが、その他の進歩も含め実り多い一日だった。そして、久しぶりのハードボルダーには楽しいと同時にある種の安堵感を覚えた。

それは、こういったクライミングに対する貪欲さを、自分はまだ失っていないということへの安堵感だった。

僅か一手、いや一手とも呼べない微細な動きであっても、それが解決の糸口や成長の証であれば肚の底から喜ぶことができる。そういったプリミティブな部分を再確認することができた。

今シーズンばまだ一ヶ月以上残っている。

 

御岳ログ

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ミケちゃんと「田中くん」「ネクロフォビア」をトライした。御岳で本気トライするのは久しぶり。

田中くん

到着時は「やや湿っぽい」くらいだったが、昼前から完全に結露。ここは裏御岳と同じくらいコンディションが難しい。

スタンドで初段か一級、SDで二段という話だったが割とスムースにSDからスタンドまで繋がった。スタンドの一手目となるムーブも乾いていれば問題ない。次回のコンディションによってはRPできると思う。問題はコンディションなのだよ。

ネクロフォビア

こちらは比較的乾いている。相変わらずどっかぶりが凄まじい。

三手目が遠く何度かトライすると届くようになったが足が切れる。足元に視線を残したまま動くと足は切れないがミートしない。距離は十分に出る。むしろ出過ぎ。というわけで、距離感を磨いて足元を見たまま動くか、三手目を見て足元の意識をキープするか、いずれかを選択する必要がある。ノールックがかっこいいので前者を選びたいが果たして…

豚の鼻 一級

最後にワークアウトがてら「とけたソフトクリーム」で遊ぶ。なんとなく「豚の鼻」って課題があったよねと遊んでいたら登れた。一級らしい。ごちそうさまでした。

キッズボルダー開拓

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小僧クライマーズを連れて瑞牆キャンプへ行った。今秋初のキャンプ&クライミングである。

植樹祭広場でスラビスタと雑談したのちハットエリアへ向かう。植樹祭周辺より人気が少なく手付かずのボルダーも豊富。

まずはケロケロ岩のスラブでアップ。V0ならノッチは問題なく登る。ソーメイはスタートでまごつくがほどなく解決。

続いて入門岩。V1マントル課題を典型的なアザラシマントルで抜ける。V2は指が痛いっつーことで早々に見切りをつける。久しぶりのボルダーをノッチは自由に楽しんでいる様子。一方ソーメイは水晶探しに精を出す。

 

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移動してガンダーラまで上がる。「山ガール」をトライしながら周辺のボルダーを探す。大小様々、フェイスからクラックまで豊富に存在するが脆さや下地など、なかなか条件が揃わない。

 

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幾つか掃除してみたが結局ガンダーラ真下に位置する激低なスラブを掃除して登る。SDスタートは離陸までこぎつけたが初手が止まらず。是非解決してほしい。

一方「山ガール」はリップまで到達するもスイートスポットを逃し粘ったがフォール。その後、先客のクライマーさんが移動してしまったのでノースポット。最上部からランディングの倒木へとフォールしまくっているとノッチから「父さん、それ一人でやる課題じゃないんじゃないの?」と至極真っ当な意見を頂戴する。返す言葉もございませんとばかりに「ダイヤモンドゆかい」「やっこだこ」を登って本日は終了。

 

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植樹祭に戻りキムチ鍋を食べて9時くらいには川の字で就寝。

 

二日目

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翌日もハットエリア。植樹祭で二週連続SAT6先生と会って雑談。

穴課長まで上がって「穴会長」をトライしながら周辺のボルダーを探す。林道下に程よい高さのボルダーがあるがどれも苔が激しい。適当なスラブ課題を設定して苔ダリング。これはこれで楽しい。

 

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その後、左手ルンゼのテラスに小振りだが苔の全く付いていないボルダーを発見。ノッチは指皮完売により戦線離脱。ソーメイとムーブを探り少しずつ手を進める。当初は足が切れ切れだったがトライを重ねるごとに安定感UP。リップまで進みマントル体勢に入ったがヨレて完登ならず。これも是非完登してほしい。

 

穴会長 V8 RP

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さて、今回の本命課題の一つでもある「穴会長 V8」はガバポッケ取りが気持ちいい。当初は悪いホールドからの飛び出しに怯んでいたがホールディングと足位置の調整で解決。スタートからの数手を試行錯誤したのち本気トライ。上部でややまごつくが無事にRP。

一人でじっくりとムーブを解析しつつ、上部は未知のまま完登。出来すぎなんじゃないのっていうクライミングだった。

 

臍 FA(?)

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その後、林道下にある顕著な大穴からスタートする課題を登る。体感V3かな?

初登だと嬉しい。

 

ジュゴン 初段 RP

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植樹祭でテントを撤収してお蕎麦で昼食。最後は小クジラ岩で〆。

ソーメイは完全にチャンバラモードだがノッチはスラブなら登りたいと課題探し。簡単なスラブを登ったあと、何故かワイドクラックを登ることになる。大奮闘の末にFLに成功。完登後の彼の言葉は「二度とクラックはやらない」であった。

ジュゴンは過去に何度か触っていたがスタートがしっくりこないまま封印となっていた。今回も触り始めは同じような印象だったが左手のホールディングで一気に解決。気持ちよく初手を捉えてRPすることが出来ました。

 

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帰りは「おいしい学校」でお風呂に入ってさっぱり。境川でジェラートを食べて男三人による秋の開拓祭りは幕を閉じた。

 

 

キバドン

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マルチピッチでボロ雑巾のごとくヨレ切った体に鞭打ってソーメイ&スラビスタと瑞牆ボルダー。

ちなみに前日は22時東京帰着からの翌朝5時発で植樹祭にとんぼ返り。駐車場でSAT6先生に出くわすとゾンビ状態の僕を見て苦笑い。「まあ今日はキッズ課題の開拓なんで〜」とか言って別れる。

 

花畑エリア

まずは皇帝岩から花畑方向へ手頃なボルダーを探す。小学2年生には少し高い気もするが簡単そうなスラブを掃除して登る。トップアウトした後ポケットに手を突っ込むので厳重に注意。続いてすぐ近くのスラブを触るがこちらは足が細くて大きめのキッズシューズでは乗れないようす。しばし粘った後、諦める。

 

キバドン

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再びボルダー探し&沢の水堰き止め大会。グリーンロージあたりまで探しに行くが良い物件が見つからず。戻ってくると小ぶりな三角ボルダーを発見。掃除済みなのか南面が綺麗。こんな小さなボルダーを誰か本気トライしたのだろうか?確かめる術はないが一気にモチベーションアップ。右カンテから左上するラインを探る。初めのうちはスメアが滑りまくっていたが徐々に精度が上がる。スタートの手順やらトウフックやら諸々の最適化の結果、めでたく完登。

すでに登られてる気もするが、この課題を本気でトライできるのは小学低学年までだと思うので初登っつーことにして「キバドン」と命名。名前の由来は牙にような形から。そういえばSSKに「牙王」という故吉田氏の課題があったなーと思いを馳せる。

 

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首尾よくソーメイが成果をゲットした後、「花畑」から沢を挟んだ対岸にあるハイボルダーを登る。右面のフエコ2個を使ってスタート、凹角に入ってトップアウト。すでに登られていると思うがチョーク跡はなし。下地の都合上、ノーマットでトライ。マントルは初見だとちょっと緊張する。

 

 

ヤマナシ県エリア

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昼食後は秘密基地作り&「ガルーダ」。スラビスタは「十五夜」をトライ。ヨレ具合的に離陸が精一杯のガルーダは進展なし。秘密基地作りに飽きてきたソーメイと再びボルダー探しに出かける。山形県エリアから大面岩方面へ100mほど移動したあたりを探索。誰かが「ヤマナシ県エリア」と呼んでいたがいい加減ややこしい名称をなんとかして欲しい…

すでに掃除済みの魅力的なボルダーが点在していたが、ソーメイは自分で見つけて掃除したのち初登したいと譲らない。意識たけーな。

結局、ほどよいボルダーを見つけ掃除&トライを開始する。だがどうにも脆い。粘って作業を続けたが終いにはごっそりとホールドが剥離したので断念。先ほどの掃除済みボルダーに戻る。

 

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顕著なバンドからスタートし、当初はダイレクトに上部に抜けるラインを探っていたがリップがやや遠く苦戦。トラバースラインに鞍替え。中間部のコケ帯はあえて掃除せずにコケダリングが楽めるワイルドなラインだった。ゴールもトップアウトではなく潅木という自由な発想テンコ盛り。身長130cm以下の方にオススメ。

その後、沢筋を上って大きめのボルダーを数個確認、どれもすでに登られている様子。今度はヨレてない時に来たい。

 

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結局夕暮れまでしっかり遊び植樹祭に戻るとSAT6先生がちょうど帰るところ。「え、結局この時間までいたの?」とまたしても苦笑。今度はカサメリ行きましょうと約束して我々も帰路に着いた。

 

地蔵岳

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キッズの引率で鳳凰三山の一角、地蔵岳に登った。初日はドンピシャのタイミングで雨雲をかいくぐり雨に濡れることなく鳳凰小屋まで。翌日は秋晴れの中を山頂まで。下山後は御座石鉱泉でひと風呂浴びて帰りました。

 

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[道中で見つけたベニテングタケ]

 

 

御座石-鳳凰小屋

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どんよりしているが雨は止んでいる。午前中はパラリと降ることもあったが午後は少しづつ青空も見えはじめる。

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小学2年と3年の彼らは非常に健脚。終盤こそダレ始めていたが疲れというよりも飽きてきたという印象。良くがんばりました。

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山小屋初体験だが彼らの適応力はたくましく早々にトランプをはじめる。夕食後は全員即爆睡。

 

 

鳳凰小屋-地蔵岳

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快晴で迎えた二日目、頂上へ向かう。下山体力温存のためパーティを分け、頂上へは3名。

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賽の河原に出るとやや曇り気味。太平洋側は雲海も見える。適当にボルダーを登ってみるが風化が激しくホールドが乏しい。

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地蔵岳頂上から甲斐駒が近い。

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秋雲と北岳。

 

 

賽の河原ボルダー

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オベリスク登攀へ向かうがフィックスロープが無い。ハンドジャムの効きは最高でグレード的には5.7-5.8くらいと思われたが下降がヤバそうなので断念。

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ボルダーを探して賽の河原をさまよう。

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岩は美しくロケーションも最高だが前述の通り風化が激しい。

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魅力的なラインも近づいてみるとボロボロでガバホールドがごっそりもげたり。

とは言えこのロケーションで1本でも登れたのでそれなりに満足であります。

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下山は無雪期グリセードでダウンヒルを楽しむのでした(翌日筋肉痛で大腿四頭筋死亡)

 

シケた秋の過ごし方

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毎週のようにしっけしけなので御岳とか河又に足を運んでいる。9月上旬に策定したロードマップでは花崗岩にかじりつきまくって魂を震わせる課題たちと蜜月している想定だったが、天気ばかりはどうにもならない。ここ数年、御岳とか河又は主に混みすぎが原因で足が遠のいていたが改めて訪れると割と楽しい。フリクションってなんだっけと言わんばかりのスリッピーなスローパーやフットホールドもこれはこれで好きと思える。

発電所エリア

御岳発電所対岸の小ぶりなボルダーをミケ、和尚、サイトー氏らとトポに拘らず遊んだ。岩を見て登りたいラインを決めて遊べるようになったんだなーとつくづく思う。カンテをSDで抜けるラインが特に面白かった。

モスグレイハンド 5.11d RP

去年グランドアップに拘って下からムーブを作っていたら居合わせたクライマーから「そのムーブであってますよ。そこから先は〇〇で…」とまさかのネタバレになった課題。いや、親切心からなのは分かってるし河又という場所柄、そういうもんだとは思うんですが…。というわけで今回はガッツリハングドックしてやりましたよ。ええ。おかげで正解と言われたムーブより省エネムーブを開発。

その後、「デザートソング」にトライ。限定がどーだとかありますがとりあえずそれっぽいやつは触らず。初見でムーブはほぼ解決したので満を持して2トライ目。調子は悪くなかったが核心手前で左手が攣る。痙攣する指と前腕を騙しながらクリップ、さらにムーブをつなぎ核心も突破。あと1手でガバだったがフォール。悔しいが水をこまめに飲まなかったのが敗因だろう。その後レストを入れてトライするがヨレが色濃く持ち越し。順番待ち核心のこのルート、果たしてRPできる日は来るだろうか…

夏トレと秋雨

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満を持して小川山ボルダーへ行った。夏の間に研ぎすましたスキルを全力で投入する構えだったが、なんつーかシットリ。一見乾いているように見えた岩肌はほぼ例外なく取り付けば実にシットリ。

分岐岩

「分岐4級」を登って、「中央3級」をトライ。フリクションが低くて辛い。何とか登ったが右に逃げた感があるので快適なときに再挑戦したい。

「MNP」も触るがポッケの中がシットリ。ポッケマッチで右手を甘めに持ちたいがフリクションが低すぎて厳しい。

AIT

石魂に移動して「AIT」をINOさんとトライ。実にフィンガリーな課題。三手目まではなんやかんやで解決したがソコからの足位置が解らない。フリクションも低いし指の負荷も高いのであまり深追いせず。

テンペル・タットル

箸休め的にランジ課題に遊びにいく。初見では絶望的に遠く感じたホールドだったがトライを始めてみると可能性を感じる。ダブルダイノではなく片手を残した立ち上がりムーブでスローパを止めるムーブが面白い。フリクションが良くなれば楽しそう。

犬岩

悪名高い「レイバック9級」を登る。ハイボールという程の高さではないと思うけど初心者には厳しいかな。ワンポイントのスメアにスパイスが効いてました。

そして最後は「虹の入り江」にトライ。足位置を探しながら水平ホールドに手を伸ばすが全く足が極らない。ムロ氏が気合いの完登を見せるが氏のフットホールドとは没交渉。その後INO氏の足位置を参考に微調整を繰り返すと劇的に左足の上げが改善。水平ホールドは捉えられなかったが次回は登れそう。

秋雨前線

というわけで二言目には「フリクション」と言ってたけど面白かった。1000ジェラ夫妻によると「前週より遥かにマシ」とのことだが前週はいったいどんなだったんだ。

改めて感じたがボルダーはルートに比べて湿気やすい。地面から近いからだろう。やっぱ季節とコンディションによってクライミング対象は慎重に選ばないといけない。

一刻も早く秋雨前線の解消を心から願う。

夏トレ

7,8,9月は週2.5ペースで江戸川橋。135,110度の課題を登ったり設定したり。2/3級が2本と2級が1本が登れた。BCTの初段も登れそうなのでそれなりに成長してると思う。右手中指関節にやや痛みがあるのが気になる。

体幹トレーニング系は夏前の1.7倍程度増やした。といってもあくまでもコンディショニングとして。強度ではなく動作時の連動性を意識するイメージ。身体がクリアになる感じでヨガやってるみたいな感覚。(ちゃんとヨガやったことないけど)

昨シーズンあたりからクラックとボテ系フリクションクライミングに傾倒していてスラブやカンテ、スローパーやフレークが大好き。高い足位置を拾って甘いホールドを効かせる動きやプッシュからのアンダー取りとかが楽しい。強傾斜でカチを引きつけフッキングをこねくり回していたのはいつのことだったか…我ながら変われば変わるもんだなーと思っている。(あ、もちろん強傾斜もトウフックも大好きです)

トポにないライン

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自由な発想で面白そうなラインを登った。

初登とか開拓とかってやつじゃなく手元のトポにはないけど登ったら楽しそうなやつを掃除してトライ。なので名前とかグレードは書いてはみるけど「個人の感想です」って塩梅でお願いします。

ちなみに本当は「眠った風」とか「ガルーダ」をがっつり打つ予定だったけどフリクションがね…今年の春シーズンはあっという間に終わっちゃったなーと強く思いました。

 

おやつのじかん

IMG_5143[おやつのじかん]

 

手始めにキッズ課題。簡単に掃除してトライ。大人だとリップに手が届いてしまうが5−10歳くらいにはちょうどよさそう。

登られた形跡はほぼない、というか大人はやらないだろう。「これ、ショトーなの??」と彼らの鼻息があらいのでハイハイと流していると「おやつのじかん」という名前を付けていた。

ついでに左隣りのラインをトライ。しかしマントルを返せずプロジェクト入り。いつか完成させてくれ。

 
img[プロジェクト]

 

しめった風

ひとしきりキッズと戯れた後、先住岩に上がって「眠った風」をトライ。到着直後はフリクションは良好。核心ムーブもサクサクとつながる。

しかし時が経つにつれ瞬く間にフリクションは低下。平地からの風が山頂付近でガスになっている。とんだしめった風である。ホールディングが定まらないと痛めている右薬指が不安。案の定スプーンカットで嫌な負荷がかかる。

気合いでピンチ取りまで繋ぐがクロスが出ない。深追いせず終了。

 

生き仏SD(仮)

img1[生き仏(仮)]

 

先住岩上部にあるルーフクラック「現人神」取り付き付近の岩小屋を登る。SDスタートとして使った棚は上部のルーフとは独立した岩だが気にしない。ジムナスティックなムーブが楽しめるいいライン。マントルも程よい。体感4-5級。

登られた形跡はあまりなさそう。とりあえず「現人神」にちなんで「生き仏」とした。(情報をお持ちの方がいらっしゃればお知らせください)

その隣にランジ課題を見出したが手も足も悪くて敗退。初段以上はありそう。

 
img2[ランジプロジェクト]

 

現人神を見上げるフェイス

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なんとなくキジ場っぽい枯葉たまりからスタートするフェイス。潤沢なガバでこれまたジムナスティック。体感5-6級。

こちらはスタートホールドに明確なチョーク跡。割と登られている様子だ。しかし普段とは別の意味で下地が気になる。

他にも可能性が見出せそうなハイボールやスラブが4,5個くらい。また来よう。

 

ポール・ロビンソン

IMG_5173[優しげなイケメン現る]

 
午後は「ガルーダ」を打ちに阿修羅岩。前回スタートに成功したので今回は初手止め。足位置を修正してごにょごにょしてるとNEXXOを持った物静かな白人男性が現れる。

「お、おれも同じのもってるよ、それいい靴だね!」とか思ってるとよく見るとポール・ロビンソン。そりゃあNEXXO持ってるわけだよ。

なにやらプロモーションで瑞牆に来ているらしく、スタッフの女性が「サインもらいますか?」とアゲアゲで提案してくれるので流れに任せてマイNEXXOにサインしてもらう。

ポールはハンパなく小顔のイケメンであった。

ちなみにガルーダの初手は一瞬止まりそうになった。もうちょっと打ち込んでみたいな。

 

路傍のクラック

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山形県エリアからパノラマコースを辿ると道端にあるクラック。トポにはないけど間違いなく登られてるやつ。ジャミングしなくても登れるけど是が非でもジャムをキメて登りたい。体感は10級くらい。めっちゃ快適。

 

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さらに上部にハイボールなスラブ。こちらも掃除バッチリなので登られてるっぽい。最後の窪みがガバなのかスローパーなのか下からは判断できず。クライムダウンして敗退。

そんなこんなで割と楽しい1日だった。

太刀岡山三種競技

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連休初日は指皮温存のために安山岩の岩場をセレクト。行き先は太刀岡山。ほんとうは榛名黒岩で「キメイラ 5.12a」を登りたかったんだけどお天気には勝てない。

パーティーはソーメイとワイフとUEchangとワタシの4名構成。チョーナンは部活だ。

 

ヴァレンタイン・イヴ 5.10b/c RP

小山ロックに上がると一番乗り。やや気温が低い。でもって壁も濡れている。とりあえずアップで簡単そうなやつに取り付くがフリクションが悪くスメアが効かない。岩も冷たくてホールドが持てない。でもって濡れてる(二度目)。

結局テンション入れてトップアウト。アップにならないのでリピートしてRPしておく。

 

おさわがせしました 5.11d/12a RP

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UEchangとワイフのビレイを挟んで「おさわがせしました 5.11d/12a」の思い出し便。前回トライしたのはちょうど一年前。初手と核心の強度が高かったのをよく覚えている。

あいかわらず初手が悪いがまあなんとか。そして核心へ。錆び付いたアンカーを見て一年前の記憶が蘇ってくる。ここではあまり落ちたくない。しかしムーブの強度が…と思ってると前回気がつかなかったフットホールドを発見。劇的にムーブが楽になる。

その後は記憶通りのクリップ姿勢からトラバース。上部のマントルも危なげなくこなしてトップアウト。

次のトライで完登できちゃうなーと思ってると核心後のトラバースでまさかのスリップ。ダッセー。次々トライでRP。

一年前はあんなに難しく感じたルートがサクッと登れたことは嬉しかった。フィジカルよりムーブの解析やリードクライミングへの慣れなどテクニック面が向上したように思う。少しはクライミングがうまくなったに違いない。(スリップしたけどな)

 

 

太刀岡山右岩稜 4p目

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大一番が終わったので付近を探索。鋏岩下部のスカイラインに露出感サイコーのボルトラインを発見。大興奮してUEchangとトップ&フォローで登る。調べた感じでは「太刀岡山右岩稜 4p目」かと思う。今度は取り付きからマルチピッチで登りたい。

 

ボルダー開拓

IMG_5017[キッズ課題]

 

右岩稜4P目の裏はルンゼ状となり手頃なボルダーがある。下地は落ち葉で天然のクラッシュパッド。ソーメイ、UEchangと初登大会。7級くらいのスラブ課題を登った。

 
IMG_5031[木漏れ日が美しい]

 

一通り遊んでUEchangの「ハッピーバースデー 5.11a」をビレイ。さすがの強さでスイスイと高度を上げていく。あまりのスムースさに完登を確信したが最後の2,3手で無念のフォール。テラスでもう少し休めば間違いなく登っただろう。実に惜しかったが、こういう戦略性がルートクライミングの面白さだよな。

 

義理チョコ 5.9 MOS

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UEchangがレストしてる間に、NP課題の「義理チョコ 5.9」にトライ。短いがハンドサイズのクラックだ。仕入れたばかりのキャメロットを嬉々としてセットする。

ジャミングで抜けようと足掻くが上部がハンドとフィストの中間くらいでうまく決まらない。結局スラブ面のポッケを使いつつトップアウト。充実したのでもう一回登る。

 

ハッピーバースデー 5.11a 再登

UEchangが2トライ目をきっちりRPしたので、ワークアウトがてらに再登。改めて登ってみていいルートだと再確認。

前回登ったのはなんと3年ぶり。初めてここを訪れた時だ。時間の流れは早い。あの頃はワンデイの中でスポートルートとトラッドルートとボルダー開拓を同時開催しようなんて発想はなかった。そりゃあ、チョーナンも大きくなるわけだ。