「有頂天」を登ったあと、「月の黒兎」なるラインを登った。
岩の場所はエリア内でもアプローチ最短、多分車から3分とかからない。遊歩道が右に流れ始めるところを左下方に降りて行く。不法投棄が残念だが岩からは見えない。(焼石に水とわかりつつちょっとずつゴミを拾っている。なにもしないよりはマシかな…)
そこにエリア最大クラスのスラブと120~130°のハングがある。
カサEさんとスラブのラインを2本登ったあとにハングに取り付く。顕著なカチから中間部のクレーターを経由してリップに出るラインを妄想するが、初手からなんもできない。取り先は高いアンダーホールドだ。加えて130°。果てしなくクレーターが遠い。
しれっとクレータースタートに切り替えるが、高いアンダーホールドでスタートするのも楽な話ではない。さらに腰が下がった状態でリップに…出れない。微妙に足位置を調整すること小一時間、ようやくリップが止まる。スタートで楽な足を選ぶと初手が出せなくなるパターンであった。危うくどハマりするところだったが万事解決、これで完登目前と2手目を出すが遠い&痛い。なんとか止めるが今度は足が上がらない。カサEさんがふと「直上できるのかなあ」などと言い出すが、あのクソ遠いスローパーに何を夢見てるんだと臍で茶を沸かして無事敗退となった。
だが後日、驚きの事実が知らされる。
これは「月見酒」。
直上は「月の黒兎」というラインです。— 山森 政之 (@gniyama) March 5, 2023
いやはや、試しもしないで無理と決めつけた己の不明を恥じるばかりである。
数週間後、娘氏に付き添ってもらって直上ラインをトライ。心なしか前回より近く感じる。とりあえず地ジャンでリップにぶら下がり飛ぶ。…意外に距離は出る。スローパーもインカット部分があり保持感はよい。そうか、これは可能なラインだったのかと改めて納得。
数トライの末、無事スローパーを止めて完登。なんでもやってみることが大事。とてもよい勉強になりました。ちなみにカチからクレーターに繋げるラインとカチから直上するラインは継続案件なのでセッション熱望中です。