大面岩のフリーウェイを登った。ダーヤマ先生と2日間のトライでチームレッドポイント。
DAY1
数年振りに大面岩へ。カンマンボロンと比べて朝は日が入らないのでちょっと寒い。1ピッチ目は正規のボルトルートからではなく、やや左のクラックから。あまり深く考えた訳ではなく、こっちの方がプロテクション的にもライン的にも自然に思えたので採用。そのまま左のクラックを抜けようとしたが状態が悪いのでいったん戻る。直上ラインにハンガーを発見し正規ルートへ合流する。体感は5.10-。ちなみに左抜けは “Im Old Fashioned”のラインだと後で知った。
続いて核心の2ピッチ目。2本目のボルトからもう悪い。yoyoスタイルで入れ替わりながらムーブを詰める。カンテ、フェイス、トラバースときてクラックで〆。各所にムーブがあって実に秀逸。花崗岩全部のせですか?みたいな構成(傾斜だけはないけど)。なんやかんやで3トライを費やしRPに漕ぎつける。
3ピッチ目は快適なクラック。右側に綺麗なハンド・フィンガークラックが並走しており、どうやら黒髭バリエーション、あるいは “Im Old Fashioned” の2ピッチらしい。これも登りたい。
4ピッチ目は滑りそうな木登りスメアから這い上がってチムニーへ。チムニー内にプロテクションが取れるのでリングボルトは無視できる、ただし屈曲に注意。そしてダイクトラバース、ここをルンゼ直上ではなくトラバースを選ぶセンスとその高度感にしびれる。途中で直上クラックに心を奪われそうになるが忠実に右端まで。5ピッチ目の取りつきまで確認してこの日はここで終了。懸垂で黒髭バリエーション上部のクラックを通過するが、登攀意欲を掻き立てる素晴らしいクラック。これは登りたい(2度目)
DAY2
前回から2週間を経て一気に寒い。晴れ予報だが雲が日光を遮り、かつ時折風がつよい。とりあえず2ピッチ目まで上がれば日が当たるだろうとダウンを着たまま登る。終了点に到着すると日が当たるがなんと雪が残っている。遠くを見ると金峰山は冠雪。冬かよ(冬です)。
前回のムーブを再現するだけの簡単なお仕事、のはずが数メートル進んだところで指が急激に悴む。核心を超えたあたりでもはや何を持っているのやら。首筋で指先を温めようと試みるが焼け石に水。なんとかクラックにたどり着くが前回より悪く感じる。それもそのはずジャミンググローブが破れているではないか。出し切って終了点まで。あわよくば黒髭バリエーションから抜けようと考えていたが、すでに腹一杯なのでノーマルルートにシフト。今回はダーヤマ先生セレクトで4ピッチ目を直上クラックで抜ける。快適なクラック。このピッチはクライマーの感性に合わせてどう登っても楽しいと思う。
そして5ピッチ目。豪快なV字クラック。取りつきからV字の先が見えないのがまたよい。V字の左から抜けてクラックを辿り再びカンテまで。クラック内がガタガタしているので雑にセットするとよろしくなさそう。丁寧にセットすれば#4までワンセットで行けるだろう(ご利用は計画的に)。終了点はハンド・フィンガーサイズのカムで構築。いつのまにか風は止んでてポカポカ。
6ピッチ目、カンテスラブをダーヤマ先生が渾身のRP。時間が迫ってきてるのでフォローはA0で抜ける。
7ピッチ目、快適なクラックから岩茸が残るカンテをプルプルしながら抜ける。だいぶ疲れてる。今日イチ快適なテラスに到着。
8ピッチ目、実質の最終ピッチ。時刻は16時、日没まであと30分程。ここまでかという雰囲気を感じつつ、出だしのムーブさえこなせば上部は簡単そうに見える。あがってきたダーヤマ先生の「ここまでですかね〜」に被せ気味で「ワンムーブだけやってみてダメならおりましょう!」とトライ開始。
しかし予想より難しい。一か八かで手を出すがなにもないスローパーを叩いてあっさりテンション。ホールドを確認して次に備える。既に時刻は16時15分。こんなに難しいなら上部は楽勝でしょうと盛大にフラグを立てる。集中してなんとか突破。あとはウィニングロードを辿るだけと中間部のスラブに入る。ところがまたしても予想より難しい…無事、フラグ回収である。しかも手順を間違えるのと修正できそうにないので出だしより遥かにプレッシャーが大きい。今日イチの集中力を動員して即興で細かいホールドを繋ぐ。2日間を通して一番よいクライミングをした気がする。
終了点に着くと程なくして日が沈んだ。





