足慣らしの沢登りで奥多摩は入川谷へ行ってきた。思い立ったが吉日ってやつで単独遡行。ガイド本によれば遡行時間4-5時間、遡行グレード2級。遡行時間はともかくグレードに関しては単独ってことを考えると少し緊張感が漂った。
薄曇りの奥多摩
当日は薄曇り、気温もやや低め。稜線付近はガスっているが雲間から日差しが時おり差し込む。あんまり濡れたくない雰囲気でイザ入渓。
入渓直後のミニゴルジュは濡れたくない一心で右壁をヘツる。あやうくドボンしかかったが無事突破。倒木が多いと思ったら左岸が崩壊していてゴルジュはほとんど埋まっていた。悲しい。
その後、平凡な河原と伏流地帯を淡々と進み「布滝」まで。変化に乏しく、やや退屈。
「オキの倉骨」を抜けて「外道滝 5m」に到着。可能性があれば登攀したいと考えていたが残念ながらホールドが乏しい。右岸から巻く。
つづいて「銚子滝 8m」が姿を見せる。こちらは左上バンドが弱点となりそう。さらに上部は凹角状になっている。プロテクションをセットする余地もありそうな雰囲気。おそらく凹角はツルッツルに間違いないがそこは気合いで突破だ。ま、もちろん単独トライなんてするわけないけど。こちらも右岸から巻く。
速滝
いかにも奥多摩的な仄暗い速滝に到着。ハイライトとなる滝だがこれも登れず。右岸から巻くが、可能な限り滝に近いラインを辿り下段の落ち口へトラバース気味に到達。
上段は立派な滝。巻きは右岸からルンゼ詰め岩稜を上がる。
ロクな滝登攀がないまま終わってしまうのかと危惧したが小滝がチラホラ。とは言え物足りない。
ようやく5m滝が出現。快適に水流右を抜ける。
さらに10m滝。これも快適。
もう終わりかなーとおもったらまだまだ。今回の滝の中で一番手応えがあった。
駄目押しの滝。抜け口直下がハングしている。灌木にプロテクションを取ってハングを乗っこす。
これにて遡行終了。右岸に仕事道が続き鳩の巣方面へ抜ける。
2級の沢ということで気合いを入れて入渓したが終わってみると登攀要素が少ない印象だった。銚子滝を直登できれば一気に遡行価値が上がる気もするが、そうすると3級くらいになるんだろうか…
鳩の巣駅への登山道は古い石垣があったり部分的に広葉樹が生えていたりとよい雰囲気だった。