とある岩場の登攀目録

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未公開エリアって奴に行ってきました。未公開と言っても有名な観光地で、写真を見れば分かる人にはわかるレベル。お天気も良く、駐車場のニャンコも非常にフレンドリー。売店のおっちゃんもウェルカムな雰囲気いっぱいでした(後述)。

 

IMG_1612[見たこともないような柔和な表情の1000氏]

 

巨岩群

 
とりあえずエリア最上部までボルダーを散策しながらハイクアップ。川沿いのトラバースが悪いが、概ねトレースは整備されていて快適に歩ける。そして、巨岩群。瑞牆、小川山を凌駕するスケールも多数。ボルダーの対象としては大きすぎるが、このエリアのポテンシャルに圧倒される。

 

IMG_1635[絵に描いたようなクラック]

 

IMG_1655[野外劇場みたいな大ハング]

 

ナルコレプシー 初段 RP

 
そしてエリア最上部「ナルコレプシー 初段」に到着。想像以上の強傾斜、おそらく130度強だろう。いわゆるトラバース課題だがリップを使わず中間部を抜ける魅力的なライン。これだけの強傾斜にもかかわらずポジティブなホールドがつながり、しかも初段に収るってのは稀有な存在だ。

早速ムーブを探りたい欲求に駆られるが、腰痛休養中のミケちゃんから「FLで」とオーダーが出てるのでぐっとこらえる。アップは下流の7mボルダーのカンテ。ムーブが面白いけど、トップアウトは腐ったような木の根。実際に腐ってそうなのでトップアウトは割愛。整備してトップアウトできるようにすれば5〜6Qの好課題になりそう。

ナルコに戻ると既に1000氏はアップでお触り終了。シレっと1000氏のムーブをパクる気全開でオブザベーションを開始。どうやら核心は中間部のようだが、現場処理に賭けてスタート。少し嫌らしいスタートから右上し、クライムダウン気味に核心へ。やや遠いカチを気合一発で取るが、そっからスタック。次の一手を出すべく、遥か頭上の足位置をコネコネしてるとあっという間に消耗、フォール。

やはりFLはムズイ。

その後1000氏と仲良くムーブ探り。中間部の一手を解決すべく、あの手この手を検討。そして遂にシャレオツなトウフックムーブを発見する。さらにスタートをより理想的な左クラックからのマッチスタートに修正し、ピースは揃った。

そして繋げトライ二回目。安定して中間部に行くが指が滑ってフォール。どうも指皮と前腕がダレてる気がするがレスト。トイレに行って戻ると1000氏が完登。

流れに乗っかるように三回目のスタート。中間部まで進み、核心部に到達。頭上でヒール&トウをコネくり回して全く足が切れることなく突破、マントルへ突入する。マントルはガバ帯、楽勝の筈が前腕がパンプ。ここで弱気になっては登れるものも登れないと強引にデッドを放つ。更にモチャモチャとホールドをつないで完登。そういえば年内初の初段、いい課題だった。

 

 

ナナメクラック

 

crack

 

「ナルコ」で充実した後は、再びボルダー散策しながら来た道を戻る。すると2Qと言われる端正なクラック課題、その名も「ナナメクラック」に遭遇。このラインを見てスルーはないだろ、と1000氏、Ino氏の反応を伺う間もなくトライ。しかし粒子の粗いクラックと既にヨレ始めている体幹が故かフォール。そしてお約束の展開、「OSトライより高度が上がらない展開」に陥る。ま、次来た時のお楽しみに取っておくかなーと思っていたらIno氏がFLトライ。マントルが以外に悪く、木を使って抜けたが流石。

 

なまはげ

 
namahage

 

そしてマントル課題の「なまはげ 初段」、完全に苦手系。一方、1000氏は間違いなく得意系。彼のムーブを参考しようと思ってるとまさかのFL。「え、なんなの?実はめっちゃ簡単なんじゃね?」と後に続くが、全く手が止まらない。そうこうしてるとIno氏もあっさりRP、居残りが確定する。その後、あと一手まで迫るが完登ならず。残念。

 

パスウェイ

 
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〆は「パスウェイ 初段」、指皮が完全になくなりスタートがやっとだったが、ここでも1000氏は見事にRP。いやー今回は勉強させていただきました。

 

とある岩場

 
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というわけで初シークレットエリアは1000氏の力量に圧倒されつつ、最高のグラナイトトライブができました。帰り際に売店のおじさんに挨拶して帰ると、前述したように非常にウェルカムな雰囲気でした。「観光シーズンまでは登れますか?」と質問したところ「いつでも登りに来ていいよ!」ってな感じでした。とはいえ、昨今のクライミングを取り巻く事情や(過剰反応とも思える)自粛行動やら、何よりこのエリアを大切にしているローカルクライマーのことを考えると、この場で「いつでも登りに行っていいよ!」とは言えないんだけど。

付け加えておくと「観光客とクライマーは行き先が違うからね」「渓谷から見える大岩壁を登るわけじゃないでしょ」とおじさんは言ってたので、仮にもし「公開」するとして、自治体との調整は慎重にやる必要があるだろうな。


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