気が狂ったように熱い東京を抜け出して沢に浸かって来た。行き先は数年来行きたいといってた白毛門沢。メンツは昨年谷急を遡行したミケ&コバ&俺氏のトリオパーティである。
入渓
駐車場から即入渓。堰堤を越えて少し行くと上越の沢らしく開けてくる。予想より水はぬるい。なにせ水上とはいえ最高気温は32度。まあしょうがない。積極的に水に飛び込むスタイルで遡行する。
ハナゲの滝
他のパーティやキャニオニングツアーに出会うことなく「ハナゲの滝」まで。今回はラバーソールを履いてきたのでスメアリング性能を試すには最適。と思ってたらミズゴケを踏んで盛大にすっ転ぶ。
「ハナゲの滝」を越えると優しい渓相が続く。釜に飛び込みながら進む。出合いをすぎると小瀧が連続する。できるだけ水線を攻めつつ、一箇所だけロープを出して左岸を登攀。
タラタラノのセン
一般的には巻だが登れそうな雰囲気。まあハナから登る気全開なんだが。右壁は逆層に見える上、灌木帯が近いので却下。水流左の凹角から左壁にかけて登攀ラインを見出す。
そしてコバリードにて登攀開始。なんか出だしから悪そう。抜ければ多段テラスだから問題ないだろうと気楽に構えてるとヌメリがひどくて痺れる展開。
プロテクションはカム類を一切受け付けず残置ピトンやらRCボルト。もちろんグサグサに錆びている。
唯一乾いたハングを探るがこちらはホールドに乏しく、結局凹角に入り込む。その後も際どいクライミングで中間部の灌木帯に抜けピッチを切る。
フォローで登ってみたけど予想以上に悪い。コバ氏マジスゲーよ。ちなみに快適な2ピッチ目は私が美味しくいただきました。
充実の登攀のあとは癒やしのナメを登って大岩で昼休憩。
トップアウト
詰めはルートファイティングを少々ミスって壮絶な藪こぎでピークに。下山はこれまた膝にくる登山道をなんとか降りきって無事終了。
帰りにみなかみホルモン亭ってとこによって補給。めっちゃコスパ良かった。大盛りごはんがどう見ても特盛サイズでした。