三人そろうと100%雨、という定説を覆しミケ&オショー&ガミによる奥多摩スカイハイクライミングを満喫してきた。
とはいえ前日は結構な降雨。ホントどうなってんだか。だがしかし、評判通り氷川屏風岩の乾きは早く、アルパインゲレンデ感あふれるチャートはなんだか懐かしかった。
スパイシーなアップ
とりあえずB峰下部でアップ。ドライアルパインなルンゼをスパイスたっぷりで登った後、「第一苔ハング 5.10b」と思われるラインに取り付く。スタートのテラスがカタカタと小気味良い音を奏でる(オイ。
慎重に剥離チェックをしながら上がっていくがホールドを見つけられずまさかのテンション。この手のクライミングは久しぶりだったとは言えちょっとショック。
オショー&ミケのTrトライを見届けた後、一応RP。
直上右ルート 5.10a MOS
A峰に場所を移してスラブ。チャートのスラブとか久しぶりすぎる。トポ通り「快適なフェイスからスラブ」へと上がる。やや湿っぽいホールドをごまかしながらじわじわと完登。なかなか良いラインでした。
オショー君が緊張感のあるナイスクライミングを披露した後、ミケちゃんに回収をお願いして懸垂下降&掛け替え講習タイム。
その後、C峰へ。
アップで登ったルンゼをザックを背負ってアプローチシューズで這い上がる。そしてフォローをビレイ。スポートルートをやりに来たとは思えない展開だが超楽しい。
イクイノシシ 5.11d RP
露出間のあるC峰は城山の二間バンドを小振りにしたみたいな雰囲気。こいつぁ気持ちがいいぜ。さっそくイクイノシシをオブザベーション。1ピン目は渋い高さだ。この岩場はどこまで我々を試すのだろうか。
しばし1ピン目を眺めるがクリップできなかった場合、ルンゼを転がり落ちるのは火を見るよりも明らか。諦めてプリクリップする。安全には変えられない?いえ、私がクソ弱いだけです。
そしてOSトライ。出だしから悪い。刻みながら2,3手進めてポジティブなサイドカチへ…と思ったら清々しいまでの外傾カチ。なんじゃこりゃーと叫びながらフォール。改めてプリクリップで良かった。
とりあえず力ずくで抜け2ピン目に進む。オブザベーションどおりここはホールドが遠い。これまた力ずくで突破。繋がるんかコレ。
3ピン目はだらりとチェーンが垂れ下がっている。もちろん信頼性は不明。というか延長しなくてもフツーにクリップできるぞ。そしてまたしても遠いホールド。今度はダイナミックに気持ち良くデッドを放つ。
ロワーダウンしながら力ずくムーブをブラッシュアップ。だが「さっきどうやって抜けたんだっけ」を連発。オショー君が「現代人はスイカのせいで電車賃も覚えられねえ。記憶能力の低下だ」とまさかのスイカdisを展開していたが真摯に受け止めようと存じます。
地上に下りてミケちゃんのトライを見ながらレストタイム。出だしで苦戦する彼に「そこはXXで〜」とかアドバイス。
んで、2トライ目。出だしで行き詰まる。得意げにアドバイスしていた赤っ恥をムーブと一緒に忘れてしまいたい。とはいえ比較的無理のないムーブを探り当て仕切り直し。
順調にムーブをこなし、3ピン目の遠いホールドも捉えビクトリーガバへ。しかし、おや?微妙に遠いんですが…。まごまごしていたら指が滑ってくる。軽くタメを作ってデッド。微妙に違う所をはたいてフォール。しょっぺーーー。
一同完登を確信していただけに落胆も大きい。最後のムーブを今一度詰めて次に備える。
けっこうヨレてきているが踏ん張りどころの3トライ目。ムーブが馴染んできて疲労を感じさせないスムースクライムで2ピン目まで。核心の遠いホールドに一瞬怯むが止まると信じてデッド。なんとか捉える。
焦らず冷静かつ丁寧にムーブをつないで完登。マントルを返して岩峰の頂上に立てるのもこのルートの魅力だ。
岩峰で記念撮影したあと、裏のルンゼをラペルで下降。最後までアルパインゲレンデっぽい展開だった。