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伊豆ヶ岳 Bouldering Circuits

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奥武蔵のグランド・ジョラス的存在である伊豆ヶ岳は同エリア最大規模の鎖場と、やせた岩稜帯が山頂へと続いている。ここだけを切り取ると西上州に近い山容だが、チャートで構成される故に西上州のような脆さはない。

子連れハイキングやトレイランのコースとして通っていたころからクライミングの可能性を感じていたが、この春、ついに実現に至った。

 

かわらのいわ

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西武線の高架を抜けて直ぐの河原に転がっているボルダーでアップ。カンテ、スラブ、フェイスなど幾つかラインが取れるので好きなように楽しむ。

 

碧馬頭

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登山道を入って直ぐ護岸工事奥のボルダー。スラブ、チムニー、カンテ、フェイスなどラインは豊富でいずれも個性的。上流側カンテが登攀意欲を掻き立て、個人的には一押し。渇水期以外は登れない可能性が高いので初登かもってことで課題名をつける。馬頭観音にあやかって「碧馬頭」とした。

続いて左隣の低い位置にガバアンダーを発見、SDラインを登る。こちらも初登なんじゃね?ってことで「白馬頭」とする。情報をお持ちの方がいらっしゃればお知らせください。

 

ちかばこ

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登山道をのぼって長岩沢分岐付近のボルダー。背の高い岩やクラックもある。チャートだと思うがボコボコしていて凝灰岩を彷彿とさせる。なぜかゴミ箱が打ち捨てられているが気にせず掃除してトライ。ソーメイは外岩で初めてヒールフックを繰り出すが完登時のムーブは全く別物であった。

 

長岩沢上部

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長岩沢に入ると立派な杉とやしろがある。岩と大樹が神秘的。

 

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やしろの背後には小さいが節理が美しいハング。アンダーホールドでスタートを試みたが強度が高すぎたので一瞬で断念。なんとなーく良すぎないスタートホールドを選んで登った。

 

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てごろなボルダーはまだまだある。

 

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こちらは渇水期限定な予感。

 

シアーライト

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最後は非常にカッコいいボルダー。残念ながらやや脆い。カンテラインを試みるが真っ向勝負では手首がぶっ壊れそうなので弱点をついて抜ける。真っ向ラインは「シアー」としてすでに登られているようなので派生ラインとして「シアーライト」とさせていただいた。

派生ラインをこうして記載するのはちょっと迷うところなんだけど、核心ラインやムーブはほぼ別物であり、個人的には自然なラインだったので書いてみることにした。ご意見がありましたら是非お待ちしております。

 

 

よみひとしらず

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前回に引き継いてSSK。メンバーも同じくSAT6師匠とスズメちゃん、カサE氏。二週間ぶりのアプローチは慣れもあったのか「あれ、こんなに近かったかしら」みたいな感じ。八海山をスルーして一気に末端壁まで。

到着後、アップ開始かと思いきや各自岩の匂いにつられて岩探し。あのラインがーとかこのクラックがーとか言ってたら10時を過ぎていた。情報が少ないと岩を探す楽しみがあっていいね。なんなら一日中岩探ししてられるかも。

 

IMG_7399[急登を駆け上がり岩を探す面々]

 

IMG_7394[とにかくかっこいい]

 

 

Like A Squamish

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今回の目当ては末端壁でひと際目をひくボルトライン。名前も初登者もグレードもわからないがとにかくセクシー。行ったこともないけどスコーミッシュっぽいので勝手に「スコーミッシュぽいやつ」と呼んでいる。

さくっとアップを済ませてオンサイトトライ開始。序盤のダイクの突破が意外に難しい。慎重にムーブを探りなんとか突破。核心部へ至る。

想定ムーブを試すが絶望的にカンテが遠い。レストは安定しているのでじっくりムーブを読みラインを変更する。よく見れば足もある。苔が乗っているが乾燥しているので気にしないことにして突入。

だが部分的にホールドが悪く、行きつ戻りつを繰り返す。ようやくシーケンスを固めるがやはり不安。そういえばボルトルートを本気でオンサイトトライするのっていつぶりだろうか。こういう時は吠えるに限る、イージーな一手目から吠えて寄せの一手、カンテへの一手、計3回くらい吠えた。

カンテは居心地が良すぎて長居すると集中力が切れそう。休みすぎないようにして無事にオンサイト。テラスに立ち上がって完登とした。いやーグレードがわからないオンサイトトライって充実する。

勢い「5.11a-bくらいあってもいいんじゃないかと」と言ってると超絶スムースにSAT6師匠がフラッシュ。核心部では全くリキみのないスタティックムーブ。吠える要素など皆無である。「うん、どう考えても11はないでしょ」とのこと。スズメちゃんも粘ってFLした後、「花崗岩の11台を一撃したことないからこれはもう少し簡単なのでは…」とのご意見。

ですよねー。俺もそうじゃないかなーと思ってたんだよ…

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA [photo by スズメちゃん]

 

フォールサイズ更新

OLYMPUS DIGITAL CAMERA[photo by スズメちゃん]

 

非常に充実したのところでアップの際に偵察したフィンガークラックにトライ。ジャミングというより縦カチをつないで登るタイプ。全体的にバランシーかつプロテクションにも緊張感が漂う。リップを叩けば終わると肚をくくって手を進める。

だが予想に反してリップは甘かった。荒い息を整えつつホールドを探るが足が抜けてフォール。#0.5は抜群のプロテクション性能を発揮してくれた。過去に本気フォールしたカムサイズは#0.75なので、ワンサイズ更新である。今回は落ち練もする予定だったのでいい練習になったと思う。

尚、イージーだと思っていたリップ突破が実は核心だったわけだが、ロープの流れやプロテクション、ムーブなどを考えるとマントル中に落ちるとやばそう。さらに回収もフォーロー回収でない限りひと手間必要。とはいえ次はRPを狙いたい。

 

アイブリフェイス

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午後からはNP&ボルトなミックスフェイスルート。左側のフレークをNPで登って核心部はボルト。傾斜はスラブから垂壁、最後は少しかぶっている。もちろん名前もグレードもわからないが間違いなく面白そう。(帰宅後調べた結果、アイブリ5.11d-12?と思われる)

細い松の木にランナーを取って下部の階段状を上がる。やや緊張しながら高い位置でフレークに#0.5を決める。フレークが割れることはないと思うがあまりいい気分ではない。さらに高度を上げ信頼に足るスリットに#1を決める。徐々に悪くなるホールドを辿りながら一本目のボルトにクリップ。さらに手を進めるとホールドは悪くなるばかり。二本目のボルトに決死の覚悟でドローセットしてA0クリップ。うーん痺れる。

そして予想どおりここからが核心。スローパーと甘いカチ、悪いフットホールドがメンタルを削る。少しムーブを探ってSAT6師匠と交代、核心部を繊細なフットホールドを捉えて高度を稼いでいく。「このへんホールドが剥離しまっくてる」と言ってたけど、なんつーかメンタル系だ。そしてついに三本目直下のガバを捉える。そのあとはイージーと踏んでいたがそこからも小核心っぽい。だが嬉しいことに四本目のボルトを発見。最後はジャリジャリのハンドクラックにジャムを決めて終了点へ。予想どおり設定盛りすぎの一本であった。

その後、回収便で二本目クリップ後にフォール。終了点までのムーブも自分なりに解析して次回の目標とした。

 

快適チムニー

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装備をまとめて〆のチムニーに移動。スズメちゃんの奮闘トライをギャラリーしつつ「デイドリーム」の見学に行く。既にいい時間になっているのでSAT6師匠に挟まってもらって自分はギャラリーに徹する構え。

するとなんですかね。トップロープとはいえワイドの手本のように背中で登っていくじゃないですか。時間いっぱいフルフルで奮闘してもらう予定があっさりトップアウト。「ワイドおもしろいね!」と言ってたけどチートってやつじゃないかと。

すると微妙に時間ができてしまった結果、お鉢が回ってくる。しかたなくトップロープでお茶を濁そうとすると「絶対にリードでいくべき!」と猛プッシュの末、気がつけばワイドサイズのカムをぶら下げてクラックの中。あれ、なんか前回も同じ展開があったような…

しかし、両者の登りから多大なヒントを得たおかげで快適に前進することに成功。スクイーズサイズの奥には入り込まず手前の快適なレンジでプッシュとバックアンドフットを繰り返し登っていく。自分史上最高に快適なワイドクライミングとなった。

薄々気がついてはいたけど、びびってクラック奥に入り込むとメットは引っかかるわ足はツルわでいいことない。勇気を持って外へ出ていけば活路が開けるのだ。とにかく初めて心の底から「ワイドたのしい!」と思えるようになりました。もうベルジュエールのチムニーピッチも怖くないぜ。

 

 

よみひとしらず

今回トライした課題は最後のチムニーを除いてあまり情報が出てこない。ボルトの設置や整備を行ったであろうクライマーは察しがつくが、初登に関してはどうだろう。太刀岡や甲府幕岩開拓期と同時期にひかれたとしても不思議ではないと思う。

過去にトポも存在したようだが、それが出版物だったのか山岳会の会報程度のものだったのかもよくわからず、ローカルではない自分にとって、古文書とか密教的な経典のように思える。

もちろん、この地に詳しいクライマーに尋ねればすぐにわかるのかもしれない(第一人者と呼ぶべき人にはもう聞けないけど)。しかし謎は謎のまま、神秘的なこの岩場を楽しむほうが良いような気がしている。発表された情報からではなく、自分の目で岩を見て登りたい。

Wild Wide Wall

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原始的かつ野性味あふれるクラックを登りたい、という極めて個人的欲求にお付合いいただきましてカサE氏、スズメちゃん、SAT6師匠と花崗岩クラック。

前夜は路面凍結と未知のルートへの不安と期待が交錯してなかなか寝付けなったが、当日はスーパー快晴につきアプローチもルートファイディングも問題無かった。(ごくわずかですが日陰のコーナーに路面凍結あり)

 

アップ

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ナナメクラックまで上がってアップ開始。併せてSAT6師匠にカムの使い方とか注意事項をざっくり説明、低い岩でカムセットと回収の練習を行う。なかなか珍しい光景だ。

その後、以前ボルダーで登ったハイボールをスズメちゃんとトップ&フォローで登る。カムが効くと期待したクラックはビミョーな塩梅でスズメちゃんが痺れつつ突破、後に続く。危険度はボルダーと大差ないかも。

 

IMG_7344[テーピング大会]

 

IMG_7350[プロテクション練習にうってつけ]

 

白鳥正宗 5.10a

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で本日お目当ての一本。じゃんけん大会でカサE氏からスタート。正面からだとわからないが真横から水準器を使って撮影すると立派な前傾壁。本当に5.10aなのかよと思ってると荒い息を吐きながらカサEが見事にOS。一応OS狙いのためトライは見ないつもりだったが写真撮ったりガンバ送ったりでチラチラ見てしまった。

代わって取り付いてみるとなるほど前傾壁である。凹角にスメアを張れば傾斜は逃がせるがアームバーを深く決めたりするとモロに傾斜を食らう。この辺のサジ加減が面白い。岩肌がかつてないほど荒々しくさっそく前腕から流血。肩とメットを凹角にスメアして高度を上げる。フットジャムはバチ効き。快適にマントルをこなして無事OS。ムーブ的にも長さ的にもボルダーのようなルートだった。いつかハイボルダーとして登ってみたい。スズメちゃんも抜群の安定感で一撃。師匠も初クラックなのに危なげないハンドジャムでトップアウト。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA[photo by スズメちゃん]

 

一同気分よく移動する。だがこの後、苦渋のワイドが待ち受けていようとは知る由もなかった。

 

イエローゲート 5.10?

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100mほど上がってこれまた立派なワイドクラック。

個人的にはトライすべきか否か大いに悩んでいたが「このワイドをみて触りもしないなんて、ずいぶん奥手なのね」ってオーラを感じたので謹んでオンサイト権を謙譲。歓喜に打ち震えるスズメちゃんのOSトライ開始。スタート付近は浮き石が堆積しててのっけから厳しい予感。そしてワイド入り口はハング。てっきりワイドに入るまでは容易と思いきやハング越えが難題。レイバックかジャミングか思い切るのが難しい。

こいつは厳しそうだなーと眺めつつ周辺の岩場探索。セクシーなフィンガークラックを見つける。たぶん「晩秋の交差点」だろう。

 

IMG_7360[美しいフィンガークラック]

 

待ってる間にSAT6師匠と東面のラインを見いだして登る。こちらもスタートはワイルド系、ぼろぼろと粒子が欠ける。一段上がって太い灌木の間を縫って進む。イワタケのこびり付いた岩に#4を決めてレイバックからマントル。先程のフィンガークラックまでとした。体感5.7くらい。

戻ってくるとスズメちゃん、カサE氏ともにワイド突入ならず「レイバックで入るのが正解と思うけど落ちたらテラスががが…」とのこと。

出来るだけ穏便に済ませようと「さ、移動ですかね」的な発言をするが「がみけんムーブを見せて」とか「クラックというよりフェイスムーブだから」とか押し切られて気がつけばハング下。

プロテクションをチェックしてホールドを確かめる。ふむ、レイバックはありそうだ。意を決してガストンからレイバックに移行して高度を稼ぐ。すると一気に身体が入る位置まで。ムーブは大正解だったようだ。しかしレイバックからクラックに入るムーブが悪い。強引に腕をスタックさせて身体をねじ込む。プロテクションは既に足下。あな恐ろしや。

入ってみるとスクイーズチムニー。開き気味の#6を腰の辺りに決める。次のプロテクションは数メートル先までない。この手のワイドを確実に登れるようになりたいもんだ、と思いつつ回収もまた壮絶だった。

 

16990502_2228322354059720_717309303_o[photo by hirayama satoshi]

 

末端壁

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ワイドを堪能したあとは末端壁へ。途中で目の覚めるような美しいフィンガークラックを発見。官能的なレベルで端正。これをボルダーとして登ったら最高だろうな。

ワークアウトは5.7のワイド。快適。カンテを挟んで右側のフィンガークラックも登る。こちらも面白い。上部は土が堆積してるので灌木を掴んでマントル。5.9くらいかな?

 

IMG_7380[ワイド 5.7]

 

IMG_7387[フィンガー 5.9]

 

最後にスクイーズチムニー5.8。終了点から「情熱の薔薇」を眺めて本日の締めくくりとした。トラッド楽しすぎる。

 

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石灰岩トラッドソロ

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週末は何をトチ狂ったかカムを持って河又。それもコウモリ岩ではなく雷エリア。ちなみにソロ。ボルダーも登るつもりだが下地良さげなのでノーマット。一体どこに向かってるのか自分でもよくわからないが、身軽なのは快適。

 

卍岩

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アプローチはコウモリ岩左端から尾根を登って回りこむ。思っていた通りそれなりに急登。ピンクテープが続くが途中で尾根筋を外れ急斜面を右に下っていく。後から思えば蛇岩上部へのトレースだろう。とりあえず初見なので踏み跡の濃い稜線を行き、コルに降りると卍岩。

名前は見たまんま。昔のマンガでこういう岩に妖怪が封じられてる、みたいな展開を読んだことがあるな。テキトーに遊んで最後に水平ガバからリップへランジするラインにトライ。簡単なランジだけどリップがギザギザなので確実に止めないと指皮が持っていかれます。

 

 

小泉エリア

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気持ちよくランジを決めたところで、トラッドソロ。小泉エリア最上部の簡単そうなルンゼを登る。アルパイングレードで3−4級くらいじゃないかな。終了点がかなり怪しい。

左となりには魅力的なコーナークラック。5.9とされてるので今日は眺めるだけ。

 

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さらに左にはダブルコルネ。これも魅力的。

 

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雷岩

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続いて明るく開けた雷岩。わりと立派なルーフボルダーがある。左下からルーフ下部をトラバースして右ガバまで、そこから直上。

最近トラバース系には食指が向かなかったけどやってみると面白い。ヒールフックやらピンチフックが出てきてジムナスティック全開。直上部のムーブも楽しい。奥多摩、奥武蔵でも有数の面白さじゃないだろうか。ハング部のダイレクトラインは一本指ランジかな?可能性あるんだろうか…

 

蛇岩

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最後に蛇岩。日当たりが悪いという話だったが、あまり気にならず、むしろ明るいとさえ感じた、水平方向に広がっている感じがなんとなく甲府幕岩に似てる。ラインも最も豊富に感じた。強傾斜、前傾カンテ、クラックなどなど。ただし全体的に粉っぽい。

 

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とりあえず右端の95度くらいのフィンガークラックに取り付く。出だしに#0.5を決め離陸、次のプロテクションを探るが見当たらない。一旦クライムダウンして練り直す。左のボルト付近のホールドを探るがこちらも甘い。もう一度クライムダウン。結局二手目から右カンテに逃げて#0.4を決める。あとはルンゼをたどってまたしても怪しい終了点まで。

カンテに逃げたとはいえ2本目のカムを決めるまでは面白いムーブもあって楽しい。ナッツの方が相性いいかも。

 

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最後にワンポイントなハンドサイズを登る。クラックにカムを決めてると目にゴミが入る始末。今日イチで粉っぽいラインだった。

 

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IMG_7316[ワイドクラック]

 

下山は往路とは違って直下降ぎみに降りてみた。コウモリ岩経由より楽かと期待したけどあんまり変わんないかも。

湯河原トラッド

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当初のプランでは「子持山 獅子岩マルチ」を「残置無視トラッド」でメイクするっつー鼻息荒い妄想を繰り広げておりましたがよく考えりゃ2月。加えて寒波到来で伊香保方面はバッチリ降雪。

転戦先は城ヶ崎か湯河原が挙がったわけですが梅が見たいよねってことで湯河原正面壁をセレクト。キャメロットを携えて五分咲きの梅とクラックを愛でてきました。

 

ベビーピナクル 5.9

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梅林を抜けて正面壁基部に着くと、ひときわ目を引くハンドクラックを発見。トポと照らし合わせながら「エミリー(5.9)っぽいね」「まちがいねーな」「サイコーに綺麗だぜエミリー…」とか言ってたが実際は「ベビーピナクル 5.9」だった。(R&S 2015 069参照)

「No7ルート 5.10b」でアップして意気揚々と「エミリー」に取りつく。M坂氏がOS権を熱望するので快諾。近くで見てみると思ったより短いクラックだったが快適なハンドサイズ。カンテを乗っこしたところに終了点があり「ベビーピナクル 5.9」としてのラインはここまで。ルートは続いているが「樵ハング 5.12b」のラインである。

だがそうとは知らない(百岩あるある)M坂氏はとりあえず前進。しばし探ったあげく「どう考えてもありえない」って感じで戻ってきた。

 

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交代して僕ターン。快適クラックを抜けスラブ面に出る。のっぺりしたスラブはどうみても5.9に収まりそうにない。予想通りテクニカル。スラブと甘いカンテを駆使してバランシーに高度を上げていく。非常に面白い。なんとか落ちずにスラブを抜けると張り出したハングに到達。

しかしこれまたマスターでは痺れるボルト位置。クリップできなかった場合はスラブの最終ボルトを支点に頭から転がり落ちる予感。ハング下部の角ばったホールドを効かせてクリップ。突破を試みるが手が甘くテンション。じっくり探ってみたいところだが今日はトラッドの日。次回の楽しみのためA0で抜け、Y下氏と交代。

しかしこのルート、クラックに始まりスラブ、カンテ、ハングと設定盛りすぎな「隠れた名ルート」なんじゃないかな。

 

ダブルクラック

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一巡したところで今一度エミリーを探すためトポを開く…全くわからん。

何となくそれっぽいヤツを自由な発想で登ることにしてコーナークラックに取りつく。実はこれが「エミリー 5.9」だったのだがクラックから雑草。一本目のカムを凹角部に決めるや左のクラックにトランスファー。「小ハング右凹角ルート 5.10a」の上部にあたると思ぼしき、これまた快適なハンドサイズを登る。

それにしても百岩の乖離が酷かったが、正面壁解禁の際に近接しすぎているルートや不自然な蛇行ルート、クラック直近に打たれたボルトは撤去したからだろう。その辺は前述R&Sに詳しいが、現在の状態が適切だと感じた。幅4,5mの間に3本もルートあったらなにがなんだか解らんよな。

 

No.1 ルート 5.10a

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軽くお昼を挟んで「No.1 ルート」にトライ。「幕岩を代表するクラック」だそうだが取りつきからだと簡単なスラブしか見えない。

ジャンケンで先攻を勝ち取ったM坂氏が意気揚々とスタート。中間部のテラスでラインを読むのに苦労して右往左往。右に大きく回り込んでしまった結果、灌木でロワーダウンという結果に。きっとビレイヤーからのOS権強奪オーラに負けたんだと思う。

 

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つーわけで強奪者ターン。ソーリューションに履き替えて気合い十分。中間テラスまで上がってクラックを見上げると、思ったより快適そう。テラスの下降点にドローをセットして右側のフィンガークラックから取りつく。

トラバースを丁寧にこなしメインのクラックに入る。絵に描いたようにスッパリ切れたクラックにカムをセット。ジャミングとステミングで快適に高度を上げる。だがテラスのドローが原因でロープが重い。そして次第にクラックは細くなってくる。気がつくと最後にセットした#1は足下50cmくらい。緊張感と同時にパンプが襲ってくるが冷静にカムをセット…できない。

サイズ選択にまごつきながらも何とか冷静を保って一本決める。だが一本では心もとない。更にもう一本突っ込む。今度は座りが悪い。カムよりむしろナッツの方が相性が良さそうだが無い物はしょうがない。落ちたところで#1が効いてるんだから止まるはず…と思うことにして懸命にレスト、粘りに粘って突破に成功。雄叫びを上げたいところだったが梅祭り期間なのでグッと堪え、充実感に浸りながら回収した。

その後M坂氏も無事完登。最後は三人でマルチのロープワークを練習して本日のワークアウトは完了。

 

所感

トラッドルートの楽しさを過去最高に感じた一日だった気がする。湯河原はトラッドの岩場として評価が高いわけではないが、今の自分の実力にはちょうどいいんだろう。自分よりキャリアのあるクライマーと登って得られる経験値は貴重だが、身の丈にあった場所で自分で考えて登るのが基本的な成長プロセスだと思う。正解は教わるより試行錯誤から導きだした方が圧倒的に楽しい。ムーブの解析と一緒だ。(安全性に関わる部分は一概に言えないけど)

つーわけで5.10aでこんなに楽しかったのってあまり記憶にないので、「トラッドはグレードじゃない」がすこし解った気がします。成長させてくれる5.10台のルートって大量にあると思うのでこれからが楽しみでしょうがない。グレードを追求するんじゃあなくて一本一本を大切に登って行きたいですね。

あ、でも「樵ハング」はハングさえ越したら5.12bなんですよね…
5.12bか…
…ふ〜ん…。

海金剛

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上部城塞基部で残りの2ピッチを見上げながらカサE氏が言った。

「まあ上まで抜けれないんならここで降りてもいいかな」
「あとちょっとなのに…”メルー”とおなじ展開や…」M坂氏が続ける。
「え…僕まだ観てないんですが…」まさかのネタバレに絶句する俺氏。

すこし強まった風の中、我々は撤退を決断した。

 

小春日和

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というわけで「海金剛 スーパーレイン 7ピッチ 5.10a」に行ってきました。メンバーは上記三名に加えてスズメちゃん。

とにかく風がハンパないとの噂だったがこの日はほぼ無風。青空もひろがりポカポカ陽気、駿河湾を挟んで富士山を望みつつ雲見キャンプ場入り。なんだよ春じゃねーか。

はやる気持ちを抑えつつアプローチを行くが早くもM坂氏がドーパミン全開。よくわかんないけど解放されちゃったようです。何からだよ。

海岸線へ懸垂で降り少し岩稜を登るとドカーンと大岩壁。周囲には巨大なボルダーがゴロゴロ。興奮を抑えきれずうっかりルートファインディングミス。ちょっとだけ彷徨った後、明瞭な踏み跡を発見。

 

First Pitch 5.7

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カサE氏 撮影

 
すでに10時を回ろうという時間帯、てっきり先行パーティは遥か上部と思いきや最後の一組がリード中。この時点で後の展開が予想されたが装備を整えてスズメ&僕ペアが先行。

久しぶりのカムセットを確かめながら凹角を抜ける。グラつくチョックストーンとか灌木へのランナーセットが懐かしい感じだ。先行パーティに追いついてしまったので一段下の灌木でピッチを切る。

 

2nd Pitch 5.8

緊張を強いられるトラバースをスズメちゃんが安定の突破。凹角にナッツとやらをセットしていたがナッツ童貞の俺氏、一瞬戸惑う。冷静を装いつつ回収するが今度はトラバースが怖い。スズメちゃんはダイレクトに突破していたが上部のガバから巻いて抜ける。

 

3rd Pitch 5.10a

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前座が終わっていよいよ本番。暑くなってきたので半袖で登攀開始。

左上気味に上がると露出感のあるアンダークラック。#0.3と#0.4を決めて足を上げていく。クラックが終わるとガバがお出迎え。ワンポイントかもしんないけど痺れた。だが楽しい。

先行パーティからビレイポイントを一本拝借して灌木と組み合わせて支点構築。間隔を空けるためフォローはしばし待ってもらう。半袖に風がちょっと寒い。先行パーティのお姉さんと雑談しながら待機。初めてのマルチだと仰ってたが中々チャレンジングである。(リスキーと言い換えるべきか迷う)

 

4th Pitch 5.10a

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続いて見た目最高のワイドクラック。スズメちゃんの目が完全にワイドに見入っている。ワイド直下のアンダーフレークがやや悪そうだがここでも安定したムーブ選択で突破。

カサE氏が上がってきたので一緒にワイドに突入するスズメちゃんを観察。ビレイポイントからだとプロテクション状況がよくわからずランナウトしてるようにも見えたがしっかりとカムは取られていた。

フォローでもアンダーフレークはちょっと悪い。またしてもナッツが出現したが経験者たる余裕をみせて(回収だけ)、慌てることなく回収。ワイドも簡単ではなく改めてスズメちゃんの実力を思い知った。

 

5th Pitch 5.10a

多段ハングとでも言うべきラインは3-5ピッチの中で最もフェイス的に感じた。乗っこす前にカムを多めに決め、乗っこした後にバッククリーンという戦術をとる。カムの節約になるしロープの流れも良くなる。もちろん乗っこし後に信頼出来るプロテクションを取れた場合に限る。

ついでにナッツでも決めてやるぜってことでいざパッシブプロテクション。バチ効きであります。もうナッツなんて怖くないぜ。

上部城塞基部に出ると下降パーティと先行パーティがいて大にぎわい。ビレイポイントは堆積している岩にメインロープで構築。風が強まる中フォローを迎える。

 

6th Pitch 5.7

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そして冒頭のやり取りに至る。トップアウトは諦めていたが、1ピッチだけロープを伸ばし最終ピッチを写真に納め下降開始。カサE&M坂ペアは城塞基部から先行して下降。

エーデルリッドのダブルロープはしなやかすぎるので何度も絡まったが、スズメちゃんおすすめの左右振り分けスリング固定方式にすると一気に解決。やっぱロープワークの基礎は面倒でも丁寧にやるのが肝要ですね。

キャンプ場への帰着時間が迫っていたのでカサE&M坂ペアに先に戻ってもらい後に続く。夕焼けで赤く染まる太平洋を背に海金剛を後にした。

 

所感

脆くて怖くて風が強い、とばかり思ってた海金剛ですが結果的には程よくスパイシーって印象でした。

天気に関しては非常に運が良かったし、年明けに行われた開拓者による整備の恩恵抜きには語れないが、しっかりと気持ちの準備が出来たことが充実の登攀を支えたと思っています。

登攀のイメージやアイデア、状況のシュミレーションや選択肢の整理など、「自分で判断して登るための準備」を実践できたと思ってます。(登山や沢では当たり前に意識していた筈なんだけど)

これからも自分の判断とかアイデアを大切にして登っていきたいな、と。つーわけで今回最大の判断ポイントとなった「敗退」に関しては「戦略的撤退」と呼ばせていただきます。んで、次こそはピークを踏んでやるぜ。

謹賀新年2017

気がついたら2017年ですね。あけましておめでとうございます。

旧年中は色んなクライミングができて楽しかったです。ざっくり振り返ってみるとトラッドやマルチ、お気楽開拓が大きな割合を占め、グレード更新だとかハードなボルダリングっつうのはあんまりやっていません。

ボルダリングとはやや距離が生まれてしまった印象もありますが、念願だった沢泊や、アルパイン山行などより幅広いクライミングを実践できたんじゃないかと。

グレード的に成果がないのは寂しくないといえば嘘になりますが、2016の年始に掲げた「グランドアップ」「初登」に関してはこだわりを見せれた気がします。

2017年も心魅かれるラインや岩を自由に登りつつ、想像力を働かせるトラッドとかマルチに取り組みたいです。

そしてワイドクラック。ガチで挟まりに行きたいので是非#6をぶら下げて行きましょう。

太刀岡山 右岩稜

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ほどよくワイルドなロッククライミングがしたいっつーことで「太刀岡山 右岩稜 6pith 5.10d/11a」に行った。

「ほどよく」ってところが微妙にヌルい感じだが、「基本NPで登りたいけど、ブランクセクションのボルトは許容しつつ(内心ウェルカム)、あまり踏まれてないのでルートファインディングがそれなりに必要」みたいなニュアンス。わかっていただけるだろうか?

 

First Pitch 5.10a

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というわけで季節外れの太刀岡山。メンバーはM坂、カサE、Y下(敬称略)である。駐車場に着いた時点でマイナス2−3度くらい。落葉樹の葉が落ちきっているので下部岩壁までのアプローチは明確。だが寒い。当然かもしれないが他にクライマーの姿は見えない。

岩壁下を右へと移動して取り付きを発見。しかしボルトが多く1ピッチ目の終了点が判然としない。装備を整えつつボルト位置とトポを見比べながら終了点を定める。

システムとコールの確認などをおさらいして、M坂氏からスタート。岩が冷たく足裏感覚も鈍いので2クリップ目からクライムダウン。何度か行きつ戻りつを繰り返しアップの替わりとする。凹角に入るまでが意外に悪そうだが無事に終了点に到達。フォローで続く。

 

img_7072[かっこいいシャーク岩]

 

2nd Pitch 5.9

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2ピッチ目からは少し日が差し込む。スタート直後から痺れるムーブをこなすと、ノープロテクションな浮石地帯が出現。クライミング難易度は低いが本ちゃん的な雰囲気。

落石に気をつけながら灌木にランナーを取ってほっと一息。樹林帯に入るがこれまた終了点の位置が判然としない。上部にハングと蜂の巣、右手にワイドハンドクラックという位置関係から大きなズレはないと判断してピッチを切る。

グレードはスタート後のワンポイントについてるんだろうが、体感は5.9Rって印象。さすがワイルド系だけあって「Rなんて飾りです」という意志を感じる(個人の感想です)。

 

3rd Pitch 5.10a

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そして苦戦必至と噂のNP&ボルトのミックスピッチをM坂氏がトライ。屈曲を避けるためスリングを大きく伸ばす。ハング下でカムセットを行い、カンテへとトラバースに入る。カンテの乗っ越しが悪いようで凹角を探ったりじっくりとラインを探るがテンション。初見では抜け口へのラインが見出すのが難しそう。ちなみにカサE氏はバッチリ突破。さすがである。

終了点はカム構築を想定していたので固め取りが命取りになるかとヒヤヒヤしたが、アンカーが設置されていた。ロープの流れがやや重くなったが概ね想定内。さらにスムースにするには最左側の#2を回収すれば良さそう。

ちなみにカンテ手前のボルトを目視した瞬間、我々は歓声をあげていた。ワイルドとはなんぞや。

 

img_7088[3ピッチ目終了点]

 

4th Pitch

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4ピッチ目は以前登っているので快適に抜ける。とはいえ5.7にしては少々ホールドが悪いんじゃないかと。1クリップ目から左にトラバースして直上するがラインが違うかもしれない。しかし高度感のあるクライミングは楽しい。体感は5.8。

 

5th Pitch

ここは懸垂だけ。枯葉のクッションに降り立つ。

 

6th Pitch

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そして最終ピッチへ。グレードではこのピッチが最難だが、ボルトもあるしフツーに考えて登りやすい5.10d/11aだろうと予想。オブザベーションでも予想を覆すものはなかった。だがここで再び、ワイルドはなんたるかを突きつけられる。

不要な装備を預け、軽くレストを入れたあと身心共に軽やかなクライムオン。すると、1クリップ目から2クリップ目へのトラバースでオブザベーションの甘さが露呈。ホールドは極端に悪いものではないが進行方向に対して向きが悪く、加えて足もタルい。取り付きに置いてきたソリューションがあればその名の通り一発解決なのだが後の祭り。

フォールすればグラウンドの可能性が高いが、ある程度はテンションで落下速度が抑えられるだろう。ランディングも斜面に枯葉マットなので衝撃はバックサイド吸収が期待出来る。普段のノーマットボルダーと大差はない。何よりも登山道が目前なのでエスケープも容易。

つーことで肚をくくって乗り込みトラバース。無事にホールドを捉える。ひょっとするとトラバースではなくダイレクトに上がれたのかもしれないが、充実感のあるムーブだった。あとはリップを乗っ越してビクトリーロードを行くだけ。そう思って勝利のマントルを返した。

だがそこは枯葉の堆積したワイルドスラブだった。埋もれたガバポッケを掘り起こし、枯葉を払いのけ足場を確保して前進する。既にRの範疇を超えてXに手が届きそうな雰囲気。だが「森の生活」にRやXがつくだろうか。いや、つかない。いわんや「先住者」「生命力」においておや。後者2課題は触ってもいないがそういうことにして灌木帯まで一気に抜ける。探せばプロテクションを取れたかもしれないが、体感は5.10d R。

鋏岩の終了点は強い風が吹き付けていたが日当たり最高。これでもかってくらい写真撮影会をしてラッペル。無事に登攀を終了した。

 

img_7103[おれの胸に飛び込んでこいよ(とは言ってない)]

 

ワークアウト

当初の予定では左岩稜に継続する予定だったが、時間の都合上ショートピッチとボルダーに切り替え。小山ロックの「義理チョコ」「チェリーブロッサム」を登り、小山ロック下のボルダーで適当に設定して登る。最後に左岩稜の取り付きを確認して1ピッチ目だけ登って終わった。次は左岩稜かな。

 

古え人

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大阪からヒゲ氏が来てたのでINO氏、ZAKI氏を迎え4人パーティにて某岩場。ICを降りて市街地を通り抜け山間部に入っていくとマイナス2度の表示。日陰の気温とはいえなかなかハードな予感がした。

 

ちびちびトラバース 2級 FA

アプローチを開始してもなかなか日が当たらず寒い。とりあえず大ハングまで上がる。アプローチ慣れしていないZAKI氏に「アプローチ楽勝だよ!!」とか言ってたけどナマハゲから大ハングまではちょこっと登りだった。あと序盤の切り立ったトラバースでも面喰らってたな…この場を借りてテヘペロしておきます。

アップは大ハングの裏面。適当に掃除して簡単な課題を登る。「スイトラレバース」のスタートをやってみるけど極悪。左ハムストの調子もイマイチなので即座に鞍替え。ZAKI氏が「このトラバースあるかも」つって楽しんでる課題に参戦。

巨大ボルダーの足下をちびちびとトラバースするある意味贅沢な一本。

中央にある顕著な棚ホールドから右にトラバースして棚足まで来たら直上。トップアウトは木を使う。中間部の一見ブランクセクションに見えるところが核心。ムーブの組み立てが面白い。最後、木を掴んだ瞬間に訪れるパラダイス感で昇天。

ラインはアップでμ UP!が詳しい。

既に登られてるかもしれないけど、とりあえず「ちびちびトラバース 2級」と遊びで名前を付けておいた。情報をお持ちの方や、ご意見などがありましたらこちらまで。

 

大ハング

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スラブトラバースから一転してどっかぶりのランジ課題。

とりあえずスタンドで初手を何度か飛ぶ。飛距離は十分、指皮の消費を度外視して何回かやれば初手は止まりそう。その後は基本的に悪くなさそうなのでテンポよく行けば登れる予感。ってことで本日はここまで。ZAKI氏はまさかのマシンガントライでめっちゃ飛んでた。

 

ナルコレプシー

最上部まで上がってナルコレプシー。

既に登っている僕とINO氏はナルコ左面にあるのっぺりしたリップでマントル特訓。くそワリーんだが。左側に墜落時にヒットしそうな岩があるので右抜けを試みていたがどうにも解決不可能。

そうこうしているとZAKI氏がさっくりナルコをRPして参戦。マットを追加して件の岩を覆って左抜けを慣行。おや、なんかありそうな雰囲気…

ひょっとするかもと左抜けをトライしてみるといい感じに腰が上がってくる。あとはpushで返し切れば…と言いたいところだが上部が微妙に起きているのでバランスが悪く奮闘しているとヒールが抜けてフォール。なんどかやってみるが結局返しきれず移動。

ところで今まで気がつかなかったがナルコ周辺から古い時代の石垣が点在しており、そのまま谷筋を詰める形で続いている。100m上部にいくと過去に整地されたであろう台地がある。建造物のあとは見つけられなかったが興味がわく。

 

古え人 一級 RP

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良い時間になってきたので下山しつつ、これだけは登っておきたかった「古え人 1級」にトライ。前回マントルの悪さと日差しにやられて敗退したのは酸っぱい思い出、被ったカンテをフック系の足技で登るお洒落な課題だ。

一発目から核心の初手が止まるが、思ったより身体がヨレてることに気がつく。何度目かでマントルまで進むがやはり悪い。前回作ったマントルムーブをもう一度おさらいする。

INO氏と情報交換をしながら大切にトライを重ねていくとINO氏が鮮やかにマントルを返して一抜け。驚くほどスムースなマントルだった。どうやら手は送らずに返した方が良いとのこと。更に二手目の足位置を盤石な位置に最適化し時が来るのを待った。そして短いレストを挟んでトライ。初手取りは足下眼力ムーブ。二手目を最適化した足位置から的確に寄せ、リップに繋ぐ。更にリップを進めヒールを上げた。するとそのままマントルが返って後はバランスを取るだけとなった。

こんな最適なマントルがあったとは気がつくのが遅せえなーと思いつつ、良い課題が登れて嬉しかった。

最後はパスウェイを冷やかして撤収。次は48やって見たいぜ。

 

コンディショニング 2016秋

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秋というか既に冬なんだけど今シーズンのメモ

スペック

170cm 60.0±0.5kg

途中経過(9−11月)は初段 x 4本、5.12a x 1本という結果。9月が台風の影響で有効に使えなかったこともあり前年に比べて物足りない印象。自分的難易度は以下。

初段

易しいけど怖い x1
普通 x2
やや難しい x1

5.12a

普通 x1

食事と睡眠

普段の過ごし方も岩場の過ごし方も前年と大差なし。睡眠に関しては以前よりも早く寝入れるようになった。睡眠導入呼吸法みたいなヤツが一段と定着してきたかと。

ジムトレ

9月下旬にパスが切れてから週0.5くらいのペース。ソーメイと行くことも多く、体感的にはほとんどジムトレしていない。

ジムへ行かないと「大きな筋肉が落ちる」という意見を散見するが今のところ影響は感じない。二日前に久々にガッツリ登ったが、若草9,10,Iを登ることが出来た。ランジ課題のIが登れたことからも前述の筋力低下は感じなかった。ダブルダイノもほぼ3ヶ月ぶりだが4連続、3連続がこなせてるので維持出来ているという認識。

上記の筋力維持を可能にしているのは2日に1度のペースでおこなう懸垂10回と思ってる。筋肥大を目的とするのではなく、背筋を意識したフォームと、コーディネーションの確認を目的としている。

一方、ジムに行かないことで低下したと感じる部分もある。強傾斜壁でのリズムや呼吸、脱力などがそれにあたる。自分にとってジムっていうのはコーディネーションや神経系の維持に有効なんじゃないかと。

筋肉疲労と体重増加

筋肉疲労による体重増加はあまり話題に上がらないが、個人的には最も強く影響を受けている気がする。とくに大腿部周りの筋肉痛が酷いとき少し遅れて1kgほど体重増加が見られる。

いわゆる「筋繊維回復による浮腫」が主要因と推測されるが大腿部は大きな筋肉なので特に顕著。部位的にヒールフックを多用した場合や、下山で駆け下りた場合、これらの症状が発生する。

がっつり登ったときにかぎって呑んでるからだろ、というツッコミに対しては「呑まずに登って何が楽しいんだ?」と返したいと思います。

年末に向けて

「限られた時間」「消費者」に関してはシーズン終了のお知らせなんで来期に持ち越し。つーかハードボルダーはモチベーション的にひと月が限界です。シーズンの残りは自由なラインを登ったりマルチピッチに行きたい。

最近テーマになりつつある「自由な発想で登る」に関してですが、MTB界隈ではFreeRideという概念があり、「タイムを競うのではなく、取り回しの良いマシンで幅広くトレイルを楽しむ」みたいなスタイルがあります。

クライミングに置き換えると「グレードを追わず、身軽な装備で色んな岩を楽しむ」とでも言い換えればいいんじゃないかと思いますが、奇しくもFreeClimbingとFreeRideは共にFreeがPrefixされています。

FreeClimbingのFreeはAidからの解放を意味していたはずですが、現代において解放を望むものは何だろうか。