カテゴリー別アーカイブ: ボルダリング

サーキットの狼

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兼ねてから温めていた計画をついに実行に移す時がきた。そう、ボルダーサーキットである。

「アルパインクライミング考 (横山 勝丘 著 )」で紹介されていたボルダーサーキットについて、S兄貴と盛り上がったのは去年の暮れ。当初はマルチピッチトレーニングの一環くらいの位置付けだった。

しかし、色々と準備を進めていくうちに「ひょっとして我々はとんでもなく楽しいことをやろうとしているのではないのか?」と期待値は上がった。

その後、課題を選定しタクティクスを考えたり妄想を膨らませていると、「初見の課題に対して体力と精神力と集中力を全力でぶちこんで、踏破ならぬ登破を成し遂げたい!」というモチベーションがフツフツと沸き上がり、もはやトレーニングの一環ではなくサーキットそれ自体が目的となった。

そしてGW目前の週末、例年より新緑の早い瑞牆にS兄貴とHSyungと共に降り立った。初見という条件を満たすためハットエリアを舞台にV1からV5までの20課題を厳選し、ボルダーサーキットがここに開幕した。

 

オロチ V5 FL

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序盤戦は「オロチ V5」周辺のボルダー。去年ちょろっとだけ訪れこの辺りは確認済み。

とりあえず「みのりんカンテ V1」「みのりん凹状 V1」「ミズガキハイ V2」などでアップして本日の第一核心「オロチ」へ向かう。S兄貴とHSyungが目を丸くして「え?これじゃないよね!?そうだよね?」という表情を向けているが気づかないふりだ。

「ま、ハイボールは早いうちに打った方がいいから」と彼らの目を見ないでセッション開始。

顕著なポッケとカンテ際のスローパを確認して気合いをいれる。サクッとフラッシュ。上部の緊張感も程よい。S兄貴とHSyungも無事RP、幸先のよいスタートとなった。

正直なところ、早々に敗退課題を出したらどうしようとか思っていたけど心配無用。みんな強かった。

そして「マッドステップ V2」「ホワイトシャーク V3」を程よい緊張感で登り、「ガビンアレート V3」でジムナスティックに遊ぶ。どれも面白い課題だった。

 

IMG_4902[スラブの苔は気にしないのがマナー]

 

穴くまじろう V5 RP

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中盤戦は林道上部に移動。一本手前の踏み跡から入ったため迷う。30分ほどの岩探しを経てS兄貴が穴くまじろう岩を発見。

「段々フェイス V2」のポジティブなカチでフェイスクライミングを楽しみ、胎内くぐり&枯葉ラッセルで「穴くまじろう V5」へ抜ける。見事なポッケホールドと強傾斜に惚れ惚れ。

初手とリップ取りを失敗するが、3トライくらいでRP。非常にいいラインだった。トポにあるように背面の傾斜がなければ見栄えのいい世界的課題だったかもなー。

その後 「森とら V3」が狭すぎるのでリップトラバースに過大解釈し、「スティープファンタジー V4」は地面から三角カチに手が届いたのでそのまま抜ける。この二つ、トポに明確な記載はないが前者はクラックのみ、後者は薄カチスタートと思われる。…ヤバイくないすか?

 

IMG_4930[カチが悪い]

 

そんごくう V5 OS

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さらに上部に上がって「クリスタルキング V4」、マントル部が苔むしているが気にしない。余裕があれば「ダイアモンド 凹角 V6」「山ガール V7」を冷やかしたいところだったが時間が押しているのでスルー。

「ちょはっかい V2」を快適に登り、予定にはなかったが隣の「そんごくう V5」に心惹かれサクッとオンサイト。ガンダーラ岩は魅力的なラインが豊富なのでまた来たいと思う。

 

山のアナアナ V3 OS

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そしてサーキットも終盤戦へ。尾根を越えるとハイボールなスラブが目に入る。「山のアナアナ V3」である。程よい高さと美しいスラブにヒャッハーしているとS兄貴、HSyungの両氏からドン引きされる。

丁寧に足を拾ってリップへ上がるとのっぺり。慎重にマントルを返す。S兄貴とHSyungもきっちりRP。やはり終盤こそスラブ、それもハイボールが面白い。

踏み跡を下りながら「マントル練習 V1」「マントル入門 V1」で基本をおさらい。マントルは重要な技術です。

 

穴課長 V4 OS

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空模様が怪しくなってきたあたりで最後の核心「穴課長 V4」にトライ。最後の穴が遠く、これまたマントル核心だったがしっかり完登。おまけで「ケロモリスラブ V2」「スラブ右 V1」を登り、全20課題をコンプリート。

ほぼレストを入れないまま、7時間半に及ぶボルダーサーキットは幕を閉じた。

 

 

本気のエンクラ

冒頭で紹介した「アルパインクライミング考」の受け売りだが、クライミングはちょっとした工夫や視点を変えることによって楽しみ方は無限に広がる。

つい最近までボルダリングではエンジョイクライミングは成立しないというスタンスだった。限界グレードに挑戦する以外に高い充実感を得る術はないと考えていたのだ。しかし、今回の経験を経て入念な計画とタクティクスがあれば限界グレードや高負荷のムーブがなくとも非常に充実することがわかった。

そう、エンクラも本気でやれば最高に楽しいのだ。

また一つ新たなクライミングの楽しさに目覚めた気がする。なによりもそいつが嬉しい。(そろそろ限界グレードも打ち込むけどね)

笠間トリッキー

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最近、自分の中で強傾斜よりスラブ〜薄被りのテクニカル&トリッキーなラインに強く心惹かれております。

そんな訳で今回は和尚くんと笠間。関東有数の心霊スポットたる彼の地ではこれ以上ない強力な助っ人であります。

 

ホップ岩

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前回から1年以上経過しているのでアプローチに不安を抱えつつ車道を下りていくとボルダーを発見。トポと照らし合わせてホップ岩と判明。本当は扇岩に向かいたかったのは内緒だ。

「素直 7級」「ヨイショ 9級」「罠 6級」と簡単だが面白い課題でアップ。花崗岩デビューの和尚くんは足置きの繊細さに驚愕している。いい反応だ。

さらに「ホップ・マントル 6級」「タンコブ 4級」へ。もちろんOS狙いだったが結果2撃。どちらも良い課題だった。

 

ワシントン岩

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笠間っぽい課題をやりたいってことで「ワシントン倶楽部 2級」を触る。スタート、足上げ、リップまではスムーズに進むが抜けられる気配が皆無。

基本的にヨレない課題だから何度でもトライできるが、和尚くんとペチペチとスローパーを叩いては落ちるの繰り返し。時間だけは着々と過ぎていく。

結局ペチペチ輪廻から解脱できないまま移動。

 

石器人岩

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前回宿題になっていた「石器人スラブ中央 初段」を回収すべく気合をいれる。トリッキーなスラブムーブを期待して胸が高鳴る。

足順を思い出すようにトライを繰り返し、少しづつ高度を上げて行く。何度かフォールを繰り返しついにリップ直下まで到達。

と、ここで気がついてしまったがこの課題、トリッキーでもテクニカルでもないのでは…。

細かいエッジに爪を立てるように保持して足を上げ、リップに手を伸ばす。ただそれだけの課題に思える。もちろん丁寧な足置きは必須だが、意外性のある足位置はない。そんなことよりとにかく保持力がモノを言う。少なくとも僕はそう感じた。

居合わせた親切なお姉さんが「コーヒーでもいかが?」と仰るので、コーヒーブレイクの前に1トライを試みる。何度か足を滑らせるがエッジを渾身の指力で保持しリップへ。足が切れるも意地の完登。

後日、左に逃げると2級という情報を得るが断じて「逃げた」つもりはないので気にしないことにした。

お姉さんの煎れてくれたコーヒーは香り高く、美味しかった。本当にごちそうさまでした。

 

ラブ岩

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首尾よく宿題を終わらせ、笠間を代表する課題「ラブタッチ 3級」へと斜面を登る。

まずは和尚くんがスタート。

左カンテとスメアでおもむろに右カンテをはたきに行くが足が抜けてフォール。まだまだ足修行が足りないようだ。いっちょお手本を見せてやるかと俺氏スタート。

だが、バランスが悪い。おかしい、そんなはずは…と右カンテを叩きに行くが同じく足抜けフォール。何一つお手本とはならなかった。

その後二人で止まらない初手をペチペチ。お互い口に出さないが「これ、さっきと同じ展開なんじゃね…」と不安を抱きはじめる。「ひょっとするとラインが間違ってるかも」と見え見えのエクスキューズを入れてYoutubeで確認。もちろんムーブではなくあくまでラインの確認である。

すると、一気に両カンテをハグするようなムーブが飛び込んできた。そのインパクトたるや凄まじく、初登ムーブだとか地ジャンだとかはどうでもよく、ただ純粋に「ラブタッチというからにはこのムーブしかありえない。私もこのムーブで登りたい!」と思わざるをえなかった。

そして、幾度かの熱い抱擁の末、遂に完登。

カンテを止めた後の足位置も非常に笠間的。充実の一本となった。

え、ライン? 正しかったみたいだよ。

 

ベンチ岩

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やや寒くなったので日当たり良好なベンチ岩に移動。穏やかな日差しのもと、「ベンチ岩 10級」「ベンチ岩SD 2級」を登る。「ワシントン倶楽部」と同じグレードとは思えない課題だが被った面白いラインだった。

 

ヒップ岩

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〆は当然のハイボールである。

「アンクラ・スラブ 7級」を登り、「フィスト・クラック 6級」に取り付く。ハンドジャムはバチ効きだが、いかんせん抜けが恐ろしく思い切れない。

和尚くんもハンドジャムに果敢にトライ、初めは意味不明という雰囲気だったが極まると「なんだこりゃ、片手が離せる!」と歓喜。

ジャミングで遊んでいると撤収時間が来てしまったので抜けは諦めて「チョックマン 6級」でチムニークライミングを堪能して終了。

終わってみるとスラブ、垂壁、強傾斜、クラック、チムニー、ハイボールと多彩なクライミングが楽しめた一日だった。笠間、また来たいぜ。

 

 

桜とボルダーと先輩風

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百戦錬磨のアルパインクライマー・タロー氏がボルダリングに興味を抱き始めた。昨今のクライミングキャリアパスの流れに全力で逆らっているのは流石としか言いようがない。

というわけで週末は時間的制約からご近所、聖人岩。氏曰く「とりあえず1級か初段を宿題に…」とのこと。

私と言えば「こいつぁ、先輩風を吹かせる千載一遇のチャンス。ボルダリストの底力をアルパインクライマーに見せつけてやるぜ」とばかりに桜が咲き乱れる越生の田園でほくそ笑んだ。

 

柚子 1級/初段 RP

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およそ一年ぶりに触れる石灰岩はやはり厳しい。久しく忘れていた尖ったエッジとスパイクのようなコルネ、乏しいフリクションにゆっくりと感覚をならしてゆく。

一通りアップを済ませて本日のターゲット「柚子 1級/初段」に取りつく。

しかしラインが判然としない。スタート位置から手を伸ばせば7級ラインに合流出来てしまうが、あまりにも簡単になるので却下。スタート後直上し、リップで7級と合流するラインに落ち着く。

タロー君がどう考えても手首に悪そうなアンダーカチに執心しているのを横目に、豪快なランジムーブを提案。検討の末に採用を勝ち取り、先輩風を吹かせることに成功する。

だが、そう簡単にランジは止まらない。どうにも出にくい体勢から、甘いホールドとイマイチ踏み切れないスメアに耐えて飛び出す。振られも尋常ではなく落ちる度に指皮がざっくりと削られていく。

やってればそのうち止まるだろうと繋げトライを2回出すが2回ともリップを捉えてフォール。指皮の消耗も激しく、やや消極的になっているとタロー君が繋げトライ開始。

スムーズな足送りから上部のサイドカチまで淀みなくムーブを繋ぐ。ランジ体勢に入り、不安と気合いがヒシヒシと伝わってくる。次の瞬間、リップを鷲掴みにすると同時に吠えながら気合いのトップアウト。

まじか…吹かした筈の先輩風は一瞬にしてかき消されてしまった。

こうなっては最早あとには引けない。気持ちを入れなおして三度目の正直でリップを止めて完登。

それにしてもこの男、底が知れない。

 

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クールダウン

首尾よく成果を得たあとはゆったりリード。数年来宿題となっている「ウェーブ 5.12a」を冷やかすが、中途半端な気持ちで触るもんじゃないと痛感。タロー君も長年宿題となっている「貂が見ていた」をトライするが二人してヨレを痛感するばかり。

最後に「ダイエットシェイク」から「鯖唐」に抜ける自由なラインを上って終了。

帰路も満開の桜を愛でながら最高のドライブ日和を楽しみましたとさ。

 

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梅酒ロック、ダブルで。

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2016年になったと思ったら早くも2月が到来。そういえばまだ1回もボルダー行ってないんだぜ。

先日、「普段はリードなの?ボルダーなの?」って聞かれたんだけど、「もちろん、メインはボルダーです!」と即答。

だがクラッシュパッドを背負うのは実に2ヶ月ぶり。言ってることとやってることが大きく乖離してきた感が…や、でもいいんです。山と岩と雪は全部繋がっている、はず。

 

梅まつり

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というわけで1000氏&アンジーと湯河原幕岩。

自宅でカレーを食ったのにもかかわらず小田原港で刺身定食を完食し「梅まつり」初日の現場へ向かう。ちなみに体重は安定の厳冬季仕様である。

まずはアップで米粒岩。梅見のお客さんと歓談しながらボチボチ温める。

カンテ完全限定の米蔵を冷やかしていたつもりが、それっぽいムーブが出てきてやや前のめり。「これ、最後のトライなんで」を4,5回…いや6,7回リピートしてようやく貝殻岩へ移動。

 

Wプロジェクト 二段 RP

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初めて触ったのは2年前、離陸すら出来なかったのを覚えている。

しかし昨年1月、まったく期待していなかったが、アッサリ離陸に成功。調子にのって意気揚々とムーブをバラす。だが肝心の初手は止まることはなく、わずか2回で2015年の湯河原ボルダーは終了。

そしてこの日、決して期待値が低いわけではないのだが、「まーやってれば何かの間違いで指入っちゃうんじゃないの」という達観したアティチュードで向かう。

明鏡止水、いや、則天去私ってやつだ。

だがしかし、昨年ばらしたムーブの確認でつまづく。何やら色々とバランスが悪い。前回残した足もバンバン切れる。しかも久々の外ボルダーで指皮の消耗が激しく、早々に痛くなってくる。ざっくりムーブ確認を終え、繋げトライに入る。

 

 

1回目、ボディテンション100%から初手を出すがポッケを外す。まあ一発目はそんなもんだろう。

2回目、アンダーのホールディングを微修正し、初手を出すがミートせず。

3回目、足位置を変えるが離陸がきつくなり逆効果。徐々にヨレ始める。

4回目、ボディテンション120%から初手を出すがポッケを外す。やはり厳しい。

5回目、ボディテンション150%から、以下同文。

 

 

この時点で「なんか前回と同じ展開だわー。どーにもならんわー」と諦念モードまっしぐら。隣でサブウェイを打つアンジェラも同じような雰囲気を醸しており同病相憐れむ状況。

挙句、「フルロックがだめなら、ロード&リリースの脱力ムーブがあるじゃない」とヤケクソとも取れるムーブ変更を提案。駄目元でスタートから初手を放つ。

 
すると、おや?

 
過去最高に余裕のある離陸となり、滞空時間も長く感じるムーブ。何よりもフルフロックにならないのでヨレが少ない。

「こいつは間違っちゃうんじゃないの〜」とか言いつつ何度か感触を確かめ、ムーブ確認用にカメラセット。さらに溜めを大きく作りムーブを探るつもりで初手を放つ。

 
すると、あれ?

 
かろうじて指先がかかるじゃないか。ガリガリと指を削りながら持ち直す。周囲の「え?何?止まったの?」的などよめきを受けつつ足をあげて一気にリップを叩く。さっきまで足が切れ切れだったパートもトゥフックを決めホールドを繋いでいく。そして遂にマントル体勢へ。

私のヘタレマントルっぷりを誰よりも良く知る1000氏の「ぁあぁ、慎重にっっ」の声援に押されてマントルを返し、トップアウト。

狐につままれたような気分でハイタッチを交わした。

 

 

所感

まだ先は長いだろうと思っていた矢先に、まさかの完登。正直なところ現実見が薄い。初手の負荷がこれまでで最も少なく、冗談抜きでカカトが擦ってたのではないかと疑いもした。

こんなとき最も役に立つはずのカメラも「まだ登れはしないだろう」って理由からテキトーなアングルになっており、足元が見切れているのが痛い。ただし、フレームインしてたとしても体の陰に隠れて検証できない気もする。もう一度再現できればスッキリするんだが…

ちなみに離陸〜初手ムーブのヒントは、瑞牆ボルダーの竜王から着想を得ている。

一見、フルパワーが正解に思えて実際は力の入れ方と方向、タイミングこそが鍵だった。多分、あらゆるムーブがそうであるように。

 

阿修羅

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シーズン最後の瑞牆は最低気温マイナス5度/最高気温6度。最後を飾るに相応しい冷え込みっぷり。

車内ではR&Sに掲載された「千日の瑠璃」と倉上氏のことでINO氏と盛り上がる。互いに「おれも男泣きするようなクライミングがしたい!」と熱量を溜め、寒さ対策とした。

 

アップ核心

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しかし皇帝岩に着くとまだ日陰。日向を求めて花畑エリアまで下る。

一向にクライミングシューズに履き替える気にならないが、この程度の寒さで萎えてるようでは男泣きはできない。意を決して履き替える。

すると面白いほどスメアが効きスラブが楽しい。「花畑」向かいのスラブを数本登り「ラフレシア」を冷やかす。以前中腰スタートしかできなかったスタートだが、ヒールからトウに変更すると完全SDが可能となった。とは言え皇帝が目当ての我々は早々に移動。

皇帝を打つが二手目の感触がイマイチ。ムーブが短いので体が冷えるのも早い。しばらく打って阿修羅へ移動。

 

阿修羅 初段 RP

正直に告白すると前回マントルで落ちて以来、あまり前向きではなく塩漬け確定かと思っていた。だが、そんなヘタレを再び奮い立たせてくれたのが前述した「男泣き」である。そこには「マントル返せばいいだけだから今更…」などとのたまうヘタレマントル野郎はいなかった。

上部のポッケにゴミが詰まってないことを確認して早速1try目。足上げまで順調に進むが上手くフットホールドを踏めずフォール。

 

そして、短いレストを挟んで2try目。

初手がやたらと伸びる。こんなに近かっただろうかと思っていると、マッチの右手がクラック上部に届きそうになる。あわてて手順を修正、足上げからアンダーポッケへ繋げる。

さて、ここからが本題。気合をいれて体幹を締める。そっと荷重を移動させ上部へ伸び上がり、ほぼ何もないスローパーを中継。ジワっと上部ポッケに到達した。

一気に緊張感が高まる中、手を進めてマントルに入る。前回はここで落ちた。実際には落ちずに木に挟まったわけだが、集中力を切らすまいと渾身のマントルを返し、登りきった。

完登できた嬉しさはもちろん、マントル落ちした課題に対し積極性を取り戻せたことがなによりだった。男泣きできるほどのカタルシスは訪れなかったけど、そいつはいつかきっとやってくるだろう。

 

背骨岩

その後、背骨岩の「背伸び運動 3Q」「スケルトン 5Q」を股関節の柔軟性全開で完登。簡単だが高さのある上部も楽しい。

皇帝岩

4時頃に皇帝岩に戻り、日が暮れるまで皇帝。二手目を足で立ち上がり取りに行くがあまり良い感触がない。結局、ランジで完全に引きつけるのが正解に近そう。ただし、ランジの溜めでは壁に入りすぎないほうが吉。

ジェラ&1000氏と合流して、すっかり日の早くなった瑞牆を後にした。

 

所感

IMG_3770[ラフレシアをご一緒させていただいたワンちゃん]

 
つーわけで、最後にご褒美をいただいた締めの瑞牆。涼しくなるのが早かったこともあり、9月の中頃から12月上旬までガッツリ登れたことにも感謝したいと思います。

看板課題にして室井氏最高傑作といわれる「阿修羅」がシーズンラストってのは出来過ぎな気もしますが、今後のクライミングスタイルを考える上で非常に示唆的に思えました。

春に戻ってくるときは「生命力」を触ろう。そして、「スラッシュフェイス」と2年越しの決着を。

癋見

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ヒールをスタートに置いた瞬間、これまでとは違う圧倒的な”何か”を感じた。

フリクションだけでここまで感触が良くなるのだろうか。相変わらず遠い初手だが、止まらないとはもう思えなかった。全てのホールドとシークエンスが密結合しているような、最高に”繋がっている感”が伝わってくる。

突き上げてくるムーブへの欲求を鎮め、やや間を置く。そして、迷いなく放った初手は、乾いた音を立てて止まった。

すかさずフットジャムをねじ込んで左手を送る。右手がややズレたが修正しないままドロップニーからサイドカチへ。そしてヒールフック。あまりに効きが良かったのか、ふくらはぎが軽く攣る。しかし呼吸を整えそのままシークエンスを繋ぐ。リップ直下のカチを気を吐きながら捉え、前回出せなかった一手をリップへ送った。

一瞬シェイクを挟んだあと、冷静にマントルを返し、スラブを小躍りしながら駆け上がった。

 

 

 

四度目の正直

 
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2014年の瑞牆ラストシーズンに偵察して以来、一年に渉って最重要課題であった「べしみ 二段」はシーズン終了間際、拍子抜けするくらいスムースにRPすることができた。

春に一度、秋に二度、着実にムーブの完成度を上げていった結果、最大の鬼門であった初手もほぼ完璧に決まり、11月初旬にリップ直下へ迫る。あいにくヨレ落ちを喫するが完登が近いことを確信する。

しかしその後、三週間に渡って天候と体調が整わず、ナーバスな日々を過ごした。

そして管理棟も営業を終了した11月末、四度目の週末に挑んだ。一段と冷え込みを増した瑞牆は抜けるような青空の下、最高のコンディションにあった。霜柱を踏みしめながらアプローチを上がると、ひとけのない大面岩下は凛として佇んでいた。

最高のコンディションの中で、このレベルの課題を完登できたことは感無量だった。おつきあいいただきました皆様、本当にありがとうございます。

そして限界を突破させてくれた課題と初登者に心から感謝と敬意を示したいと思います。

 

 

二段の壁

 
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首尾よくベシミを完登した後は「消費者 二段」「皇帝 二段」をセッション。どちらもハードな二段だが、「皇帝」のほうが可能性を感じた。二手目のムーブをもう少し洗練させたら振られを耐えられる可能性が高い。

年内は後一回行けるか行けないかだが、二段というグレードは着実に近づいてきている。それは超えられない壁ではなく、十分に楽しめる対象だ。

強くなることが全てではないが、より素晴らしい課題を登るために強くなりたい。そんな思いに対してご褒美を貰ったかのような、そんな日だった。

倶利伽羅竜王

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シャープなランジプロブレム、倶利伽羅岩の「竜王 一級」を登った。

パワー全開と決めつけていたスタートは実はテクニカルで、届くと思えなかったリップは絶妙の距離感と形状を擁していた。まさに、隠れた名課題ってやつだった。

「カラクリ 初段」から「倶利伽羅 初段」、そして「竜王 一級」を経て倶利伽羅岩の三課題はここにコンプリート。気がつけばカラクリの完登から2年が経っていた。

とまあ、さも狙いにいったような書きっぷりですが、実際には本命「ベシミ 二段」に全力で弾かれた上にエンクラな二日目に降って湧いた完登。いやー安定のマントルヘタレでした。

 

耐寒キャンプ

今回の主題は晩秋の瑞牆で鍋キャンプ。

メンバーはスラビスタとイズミとマイファミリー(チョーナンは合宿)。子連れで行くには過酷じゃないかと心配されるが、きりたんぽ鍋であったまればいいよ!と言い切る。

だが、きりたんぽはどこにも売っていなかった。自家製も考えたが、比内地鶏も手に入らないので鶏塩鍋に変更。前日は仕込み祭り。

 

胃痛と失意の敗退

当日はゆっくり現場入り。山腹にガスが漂いなんとなくモイスチャー。山形エリアの童子岩で遊んで大面岩下へ上がる。

到着すると見知った強強クライマーが大挙。潤沢なマットを前に宿願のベシミと相対するが、謎の胃痛が発生。ナベさんの完登をガンバしつつ小一時間ほど横になるが一向に収まらず。痛みに耐えながらトライするが胃液が逆流する。挙句にガスが降りてきてフリクションも下がる一方。まったくいいところなく下山。

 

銘酒・谷川岳

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凹んでもしょうがないので、鍋の準備を進める。炭火で焼き味噌きりたんぽを焼く予定だったが、フランスパンを焼いてチーズと一緒に喰らう。なにも登れてないのに旨えー。

そして、鶏鍋。サミットで仕入れたフツーの国産モモ肉がこれまたプリプリ。鍋もうまいが炭火焼も絶品、先日頂戴した純米大吟醸谷川岳との相性も抜群。

 

 
呑んで喰って、あれよあれよと酒と食材が尽き果て〆はラーメン。予想より暖かく無風だったため、ゆったり焚き火を楽しんでコーヒー飲んで就寝。

 

DAY.2

翌日もどんより。こりゃー今日もフリクションは悪いだろうなーと思って「スーパークーロワール 7Q」をやってみると、スメアがすっぽ抜けそう。イズミ君のクーロワールトライを眺めつつ「夜をまちながら 2Q」をだらだら打つ。

ホールドが痛い上にフリクションも悪く、どーにも高度が稼げないでいると「光合成」に弾かれたスラビスタがサクッと再登。「今日はなんか悪いね」的なことを言っちゃあいるが何ら不安要素のない登りっぷり。負けてらんねえと意地で上部のカチまで到達するがそっからカンテを使ってトップアウト。プスー。

今日は(も)ダメだーと思いながら移動し始めるとINOさん登場。我らの宿願、ベシミを完登しての凱旋である。チキショー羨ましい!とは言え、おめでとうございます。

 

竜王 一級 RP

イズミ君に大黒岩を見せて「え、アレ登るの?おちたら死ねるよ?馬鹿なの?」という定番のリアクションを頂戴して倶利伽藍岩に上がる。

スラビスタが「カラクリ 初段」打つ裏側で「竜王 一級」にトライ。相変わらずスタートが辛い。右手首に悪いなーと思ってるとINOさんが遅れて合流。

「これ、コツものって噂ですよ」
「こういうのなんでもコツで済ますの止めようよ」

とか言ってるとなんだか腰が浮き始める。

「やっぱ壁に入らないとね!」
「なんども言うように人は壁に入れないから」

と定番のやり取りをする頃にはほぼスタートは解決。壁に入ってから上に向かう、二段階右折的なムーブ(謎)が有効なようです。

ところが、そこからリップへのランジもこれまた悪い。フットホールドの向きが悪く、距離は足りているが一向に止まらない。それでも試行錯誤を重ねつつ飛んでいると遂に止まる。この瞬間は二日間でもっとも歓喜にあふれた瞬間だった。

思いもよらず射程圏内に入った上玉をINOさんと共に喜ぶ。するとINO氏、いきなり次のトライで完登。えっと、そんなドSな人でしたっけ?

こうなっては登らないわけにはいかない。気合いを入れていざトライ。スルっとスタートしてビシッとランジを止める、完璧である。あとはマントルを返すだけ、少しヒールがズレたがそのまま返そうと手首を返すと、あら?ヒールが抜けてフォール。先日の阿修羅に続き下手すぎるマントルが露呈。

その後、指皮が熱を持ち始めリップが止まらなくなる。大事なトライをフイにしてしまったことを悔いながら指皮が冷えるのを待った。しかし時間は残り僅か、指皮はまだ熱かったが少しでも冷まそうと上裸になる。更にハイアングルのヒールがまだ馴染んでいないと判断してネクソに履き替える。

そしてスタート。リップで指皮がダレるのを感じたが何とか止めてマントルへ。深くヒールを決めて突入。すると今度は深すぎて最後まで返ってくれない。心が折れそうになるが意地で返して遂に完登。いやー落ちなくてホントによかった。

 

 
というわけで、意外な上玉をゲット出来たのは望外の成果でしたが、ベシミを登れなかったは非常に痛かった。

天候不良で二回連続延期となったのをきっかけにコンディションを崩してしまったのが最大の敗因。ちょっとくらい外岩に行けなくてもフィジカル、メンタル共にキープし続けるスキルを磨こうと、安易に呑みに逃げるなと、そう痛感した二日間でした。

 
え?谷川岳?まだまだあるよ!一升瓶だからね!(呑むとは言ってない

 

阿修羅とチムニー、苦渋のマントル。

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阿修羅完登のために瑞牆に行きましたが、予想外のラインに開眼。けっして負け惜しみとかじゃないんだぜ。

 

穴契約社員 3Q リピート

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まずは童子岩でアップ。K子さんがターゲットとしている「穴契約社員」をリピート。ポケットがガビガビしてる故に嫌厭する人もいますが、個人的にはムーブが多彩でオススメ。

「あかね雲 3Q」ばかりが取り沙汰されるけど、私は「穴契約社員」の方が好きです。だからもうちょっと素敵な名前をつけてあげて欲しかった…

ちなみにK子さんはムーブ練習便みたいなノリでRP。一同驚愕。おめでとうございます。

 

阿修羅チムニーバージョン

ashura[誰もが完登を確信した瞬間]

 
634、マラJ君と阿修羅に移動。クラックのコンディションは抜群。こりゃあ頂きだなってほくそ笑みムーブ確認。本日1本目でクラック上部まで。

そして、2本目。初手からフットジャム、マッチ、クラック上部へと繋ぐ。足をあげてアンダー取り、左足を振られることなく解除して立ち上がり、フルリーチでポッケ取り。完璧な流れ。

少し緊張するクロスからマントルポッケを押さえ、更に右手を送る。足を考えていなかったが、もやっとしたリップを踏み、右手を送っていく。ややテンパっているがこのまま完登することを疑わなかった。

ところが右手がすっぽ抜け。背後の杉の木にガッツりボディージャム。もうそういうムーブでいいんじゃねーのつぅくらいのバチ効き。

スポッターの皆さんもまさかそこで落ちるとは思ってなかったようで、「その木、本当にあってよかったね」みたいな。狐につままれた表情というやつ。

その後、せっかくの杉の木を利用して、チムニー登りで上部まで。マントル返してトップアウト。「これはこれで面白いよ!」と634君を誘うがあっさりスルーされる。

 
chimney[阿修羅チムニーバージョン]

 

マントル確認して万全の体制。後はもう繋げるだけ。しかし、今度はポッケからのクロスムーブで落ちる。最後は180回転して634君にジャンピングハグ。なんだこりゃ。

集中力も低下してきてリスクが高まったところで終了。阿修羅を完登できなかったのは残念だったが、魅惑的なチムニーラインと出会えたことは非常に素晴らしいことだと







マントル下手すぎだろーーー!!
っくっそーーー!!

 

ブラックエンペラー 初段 RP

阿修羅の前で壮絶に散った後は皇帝岩。「十六夜」を冷やかしに行ってこれまた盛大に敗退したのは秘密だ。

マラJ君が「ブラックエンペラー」をトライしている隣で「皇帝」でも冷やかそうかと思っていると634君が「なんかいけそうな気がするんだけど」とか言ってトライ。

「んな簡単なわきゃねーだろ。二段登ったからって色気付きやがって(嫉妬)」と思っていると驚愕の一撃。まじかよー。さらに「フリークエントフライヤー」もあっさり完登。さすが「The Tow Monks 二段」を登った男は強かった。どこぞのヘタレマントル野郎とは一線を画す強さである。

マラJ君も無事完登する中、半端ないプレッシャーに晒されつつトライ。美味しくいただきました。

 

 

癋見と匠の技

rebeshimi

 

今シーズン初の大面岩下エリア。4ヶ月ぶりに「癋見 二段」を触りに行った。

いつものメンバーに加えて、今回はエド最強クライマーのKZ師匠が一緒だ。「大面下エリア案内しますよ!」とか言ってお誘いしたが、強々クライマーが「癋見」を登るところをシカト目に焼き付け、いいイメージを得たいってのが本音。渋滞が想定よりひどく、お待たせしてしまったが無事に合流してハイクアップ。

 

癋見 再会

前回、初手に苦戦したが今回は1回目から止まる。これは調子いいんじゃない?と沸き立つが、トラバースのフットジャムが抜けてカンテが止まらない。とりあえず上部までムーブを確認していくが、そうこうしてると初手の精度が低下。

INO氏の安定感抜群の初手を羨望の眼差しで見つめていると、ミケちゃんと1000氏も初手を止めフットジャムを練リ始める。KZ師は相変わらず少ないトライで確実に高度を上げてくる。焦っても仕方ないので、とりあえず初手は一旦棚上げ。フットジャムからカンテまでの精度向上に専念。息抜きにアンジェラとスラブ課題を設定して遊ぶ。

昼を過ぎた頃、まだムーブを練ってるのかなーとか思っていたKZ師が一気に核心を越えて、カンテマッチに迫る。「あ、これもう登っちゃうわ。なんすかこの爆発力」とか思ってると、マッチのムーブは固めていなかったようでフォール。非常に惜しいトライだった。

しかし、驚くべきはその後。てっきり後半パートをバラすのかと思いきや、オブザベーションのみ。その後、レストを挟んで圧巻のRP。匠のグラウンドアップにただもう感嘆。

撤収後、エリア入り口付近の「無名 初段」と「DKマントル 初段」もさっくり完登する師匠であった。

 

所感

とにかく初手の確度が低い。間違いなく5人の中でワーストである。一方、KZ/INO両氏は抜群の安定感で初手を止めていく。

両氏のムーブと助言から察するに、右足ヒールと左手保持への集中度が高い様子。自分のイメージでは「ぶら下がった状態からリキまず、大きな動きで初手を出す」であるが、彼らはヒールの掻き込みを効かせた、やや引きつけたムーブに見える。自分のムーブでは反動が大きくヒールが抜けがちである点からも、そちらが最適である可能性が高い。

ちなみに、初手を止めたテイでムーブを繋いでいくと1/5くらいの確度でカンテマッチまで到達できる。フットジャムの位置は奥に行き過ぎない程度。ジャムを効かせるよりヒールを安定させる方が重要と思われ。トップアウトはヨレていると厳しくなりそうだが、おそらく問題はない。

戦略として初手以降のムーブを限界まで洗練させ、あとは確率勝負で初手を止めれば完登できなくもないだろう。だが、それでいいのだろうか。数少ない強傾斜の二段である。できる限り全ムーブを練りこんで登りたい。秋シーズンはまだ一ヶ月以上ある。焦る必要はないのだ。

おれはまだ本気出してないだけ

IMG_3603

 

一泊二日で晩秋の小川山をエンジョイする予定がまさかの雨で予定変更。結果、有笠山リード&小川山ボルダーという贅沢な展開に。

 

Blast−off 探り便

初日の有笠山は「ルンルンしんすけ」を安定の1tension。まだまだ時間がかかりそうなので、得意の浮気心MAXで「Blast-off」を物欲しそうに見つめていると、ウッチパイセンから「だめだよ、浮気せずにルンルンしなきゃ!」と叱咤される始末。(ちなみにパイセンはルンルン2撃。強すぎるだろ)

だが、チカマ隊長とトモコさんのムーブを見てると「我慢?なにそれ、美味しいの?」状態に。パイセンが昼寝してる間に知れっと浮気を敢行。起きる前に登ればバレないのだ。

するとこれがもー最高に面白い。隊長のいうとおり、ジムナスティックなムーブが波状攻撃かっつーくらいに来襲。ヒールやらトウをフックしまくりこねくり回しハングとがっぷり四つで抜けていく。初めて見た時は「ジムっぽいルートはジムで登ればいいじゃん」的な発言をしておりましたが敢えて言おう、「ジムサイコー!!」だと。ボルトが錆びてるのが玉に傷だが、最高のルートと出会ってしまった。

核心部でハングドッグしているとウッチパイセン起床。浮気現場を抑えられたが、こういう時は言っておかなきゃね。「浮気じゃないんだ、本気なんだ」と。

 

ギガント 初段 RP

翌日、眠い目をこすって国分寺で634号でけーこさんとともにピックアップ。小川山で1000/アンジェラ/INOパーティと合流。

「バルカン 二段」を1000&INO両氏が解析する裏側で「ギガント 初段」をエンクラ。人気課題だけあって、人が多く集中しずらいけどRP。面白い課題だった。その後、少しだけバルカンを触って、朱雀門に移動。

 


[誰も居なくなったので再登してみた]

 

朱雀門

suzakumon[正面からだと垂壁に見える]

 

ランジの二段と聞いて消極的だったが、飛んでいるとガバに届き始める。これはワンデイもあるかもと沸き立つがそこから進まない。明確なガバにがっつり手がかかってるのに振らては落ちる。振られもそんなに大きいわけでもないのに、なんだろな〜。面白いもんだ。

 
IMG_3619[横から見ると被ってる]

 

駐車場に戻ると「The Two Monks 二段」を登った634くんが安堵の表情で迎えてくれた。本当におめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

 

破廉恥クライマーのススメ

最近、身の回りの二段完登の報せが珍しくなくなりつつあります。ここは俺も稼ぎにいくかと、勢い「みんな登れてるから飛沫やってみようかな」と発言すると大炎上。

「そんなケーハクなトライでいいのか」
「スラッシュフェイスはどうしたんだよ」
「あんた、変わっちまったな…」

全く、耳が痛い限りでございます。
や、でもあれだよ、まだシーズンインしたばかりだからライトな課題からですね…(飛沫はライトじゃないだろ)

そんなこんなで東京に戻るとタローくんから「ルンルンしんすけ 5.12b」のRP報告がっっ。まじかー。つよいなーー。すげーよ






あ、あしたから本気出してやるぜ!