月別アーカイブ: 2014年6月

ランジ千本

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ジメジメと梅雨まっただ中ですが、こういう時はスカッとランジ課題ッス。

今回もおなじみ1000さん、ミケちゃんに加え、久々の48さんと瑞牆山。梅雨の中休みは意外に快適でした。

 

花畑リベンジ

まずは前回、ミケ氏が不発におわった「花畑 初段」の回収に向かう。合い言葉はもちろん「3トライ以内でフィニッシュ!」である。彼のモチベーションを高めるためにも達成した暁にはビール、それもエビスかプレミアムモルツをゴチる事を約束。

すると前回の脆弱腹筋はどこへやら、初手から足ブラ、トウフック、そして気合い一発の寄せまでを順調に繋げてくる。一瞬トウフックが外れそうになるも、すかさず修正し気迫のRP。見事なワントライゲット。個人的にはトウフック脱落からの起死回生ムーブが見たかったけど、ビールゲットおめでとうございます。

 

 
その後は「ラフレシア 二段」

前回は初手しか触らなかったので、初手からトップアウトまでを解析。初手でヒールが切れるとアウトかと思いきや、反動を吸収し耐えられる事が判明。足ブラになるが拾いなおしてゴニョゴニョしてランジ、上部までつなぐ。ここだけでも一級くらいはあるんじゃ無いだろうか。とは言え初手を耐えて足を拾い直したら登れそう。後は初手。とにかく初手だ。

/Face
そしてこの課題、「スラッシュフェイス」。まだ指の状態が万全ではないのでランジだけトライ。”だけ”とは言えフォームの微調整を試しながらの千本ノック。小一時間ほど飛びまくって本日のワークアウトはエンド。やっぱ指がもうちょっと持てないと厳しい。

エレスアクベ
ムーブわからん。2トライしてサクッと移動。

美しき日
GWに触った時はスタートから非常に厳しかったが、今日は好感触。もうちょっと時間があれば初手は止まったはず。しかしそっからが本当の核心なのは誰もが知るところ…

 

指人形 初段

さて本日の主題、フンワリ系ランジのテストピース(当社比)「指人形 初段」。前回、リップを一瞬保持したのにも関わらず滑って敗退という、実に”らしい”負けっぷりを晒したので一発入魂の構え。ちなみにランジだけではなくムーブの多彩さもこの課題の魅力。1000さん、ミケちゃんも前回惜しいところまで進んでいるので期待がかかる。

そして運命の(本日)ワントライ目。

スタートのマントルで右手の返りがやや甘いが許容範囲と手を進める。体幹トレのようなムーブ、ブラインドの踏み替え、柔軟性と斜腹筋が要求される足上げ、その他もろもろをスムースにこなし、ついに発射体勢に入る。右足が僅かにズレているがこれも許容範囲、飛べない位置ではないと肚をくくる。そして軽く息を吐いて、離陸。フワリと止まる。

 

 
「一発入魂とか言いつつマシンガントライになるんでしょ、どーせ」というおおよその予想を覆し、値千金のワントライでした。

その後、皆のトライを眺めつつ「エンドロール」。程なくしてミケちゃんがRP。1000さんはリップに触るも前回の僕同様、指が抜けてRPならず。48さんは完全に発射体勢に入っているのにも関わらず、「怖くて飛べないYO!」を連発。ホンットにあとちょっと飛べばOKなんですが、意外な弱点を見せていただきました。

その後、ヨレヨレで「黒い森 初段」をちょっと触って撤収。次回登れそうな感じ。
シーズンは終了目前だけど、大小さまざまな成果を得る事が出来て感無量。10月までしっかり仕上げて秋には二段収穫祭を開催致します。(予定は予告なく変更される事があります)

好きな課題が、できました。

 
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梅雨ですが、モチベーションMAXでお届けしております。

前回、瑞牆山と倶利伽藍のエントリーをポストした際「色々書きたい事が有るんだぜ」的な事を書いていましたが、改めて申し上げると「どうしても登りたい課題に出会ってしまった」てな具合です。

果たして意中の課題とは「スラッシュフェイス二段」なんですが、youtubeで画像を探してると発表当時は三段だったのか?という手強いヤツです。

動画だと傾斜の様子がイマイチ分かりませんが、冒頭の写真の如く135度は有りそうな被りっぷり。そして極めつけは足ブラからカンテにトウフックを繋ぐスーパーお洒落ムーブ。更に足ブラの前はエアリーな横ランジと、盛り過ぎなんじゃねえのこの課題って位の内容。もちろんカンテまでのホールドは男気あふれるカチ100%。

 

種まき

というわけで1000さんとミケちゃんと記念受験気分で種まき。スタートからバラしにかかるも、前述のランジで早くも絶望。とりあえずランジを止めた事にして足ブラから左手寄せを試みるがまたしても絶望。もはや苦笑いしかできないが、せめてお洒落ムーブだけはとトウフック。腹筋が辛いがなんとかトウフックをひっかけ、カンテからポッケ、上部までのシークエンスはすぐに完成。

トウフック記念写真大会ではしゃぎまくった後、もう一度左手寄せにトライ。するとキャンパシングライクに引きつけMAXで寄せると成功。何度か繰り返すと8割くらいに成功率がUP。これはイケルんじゃないかと寄せから上部までトライ。すると意外にも繋がる。

絶望から一転、機運が高まるがやはり横ランジが最大の核心でまったく飛べない。そもそも左手中指の腱鞘炎が不安なので無理をせずここで終了。一定の成果を見いだしたので次回に望みを繋ぐ事にしました。

 

キャンパシング

二段を登るにあたって、自分に不足している要素は何か。もちろん多数思いつくわけですが、まずは今まで避けていたキャンパシングと向き合います。「指」「引きつけ」「足ブラ」の強化を先送りにはできないと。そう感じていた矢先、「スラッシュフェイス」はドンピシャの要求を投げてくれた気がします。

「初めての二段なら他に登りやすい課題があるだろ」と言われそうですが、グレードは抜きにして「スラッシュフェイス」のラインは魅力的です。おそらく、グレードが上がるってことは素晴らしい課題に出会える可能性が高まるってことなんだと思います。それも飛躍的に。

奇しくも最新号のR&Sはキャンパ特集。そんなに俺を応援してくれるのか!

倶利伽藍

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記念すべき十本目の初段、「倶利伽藍」
今回の瑞牆は倶利伽藍以外にも色々と書きたい事があるのですが、まとまらないのでとりあえず倶利伽藍のご報告。

 

 

昨年秋シーズンに触って以来、およそ10ヶ月。瑞牆山に来るたびに少しだけトライしては敗退という非常にしょっぱい関係の倶利伽藍さんでしたが、この度ゴールインとなりました。

ていうかね、初トライの段階で上部に到達してたのですが、最後の左手カチが捉えられずフォール。

もちろんその時は「こりゃイケるぜ!」と色めきだったのですが、ご存知の通りスタートから二手目迄がとってもパワフル。そして上部では申し訳程度の豆粒ポッケとピンポイントなカチへのデッド。部分トライはできないのでグランドアップでトライしてると、あっと言う間に疲弊。二手目が止まらなくなって敗退って感じで今に至っておりました。

そんな訳で今回も打つなら3本まで、それでダメなら打っても無駄と肚をくくってのトライ。もっとも、既に二段を激打ちしていたので覚悟というより諦めに近いってのが本音。更に暴露するとミケちゃんが打つから付いてきただけという超受動的姿勢。

 

一撃必中

ところがですね、スタートしてみると意外にも好感触。前述の二段激打ちのお相手「スラッシュフェイス」「ラフレシア」とは全く性格が違うためか体幹が予想外にフレッシュ。初手、二手と決して楽じゃ無いムーブをこなして立ち上がる。

「これはもしや!」とスケベ心が急上昇するが、「待て!いつも一本目は調子いいじゃないか」と僕の中のクレバーガイがいさめるので平静を装いつつ豆粒ポッケへ。

すると普段はよそよそしい豆粒が本日はマンザラじゃない感じ。右足も(いつもよりは)乗れている。迷うと間違いなくいつものパターンに陥ると判断し決死のデッド、バッチリ止める。後は慎重にというより、ガサゴソとセンスのかけらも感じさせないトップアウトで、ザ☆完登!!

 

センスの男、ミケ

まさかの一本目RPでホクホク状態のまま、ミケちゃんのガンバ係にジョブチェンジ。この手の課題は彼の独壇場だが、スタートにやや苦戦。しかしスタートのコツをつかむとスルスルと上部へ。豆粒ポッケを押さえて左カチへ挑む。

我々は特に根拠もないのに「右足めっちゃ乗れてるから!」のスーパーポジティブワードを連発。するとハイセンスなデッドを一斬、左手を見事に捉えて一気にトップアウト。この男、計り知れず。

あまりのハイセンスっぷりにただ舌を巻くだけ。つーか先に完登されてたら焦ってアタシャ完登できなかった気がするよ。

なんにせよ、長ーいお付き合いの末、めでたく決着がつきました。それではまた。