月別アーカイブ: 2014年4月

The Daily Life.

花崗岩至上主義

花崗岩っていうより瑞牆、それも瑞牆ボルダーに対する狂おしい何かが私の中に巻き起こっててですね、このリビドーともアガペーともつかない感情は御岳のチャートでは到底癒されないのであります。

そんな訳で世はまさに花崗岩至上主義。その情熱たるや、前前々日からハンドクリームで指皮のスキンケアを行う程の意識の高さ。前シーズン以来、久しく触っていない花崗岩を全力で握りこむために入念な準備は欠かせない。

もちろんボディケアだけではなくギアも万端。ソリューションもリソールから戻り、新たな戦力「ロックピラー オゾンQC」も投入。もちろんミウラーとJET7も忘れません。家族から「どんだけ靴持ってくんだよ。フリマでもやんのかよ?」と揶揄されても意に介さず。万全の体勢で花崗岩シーズンの開幕を迎えようって構えだったけど、張り切りすぎてちょっと寝不足。

 

皇帝岩

8:00に到着すると、予想より気温は高く快適。ちなみに車内では快眠。今回はマイファミリー&ウエちゃんの5人ツアーなので途中で運転交代。ウエちゃんの快適な運転のおかげで寝不足がすこし改善。

とりあえずロイヤルポッケ5Qを登る。やはり一発目は体が重い。ウエちゃんは本日が外岩デビューにも関わらず、あっさりFlash。恐ろしいセンスである。7Q-6Qあたりでアップし、マットが潤沢にあるので「鏡6Q」を登る。時折、ちびっ子のスポッターをしてまったり。

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湯河原でムーブを教わったクライマーさんが「フリークエントフライヤーズ 初段」をトライしているので混ざる。地味な印象にイマイチ興味が湧かなかったがトライしてみるとその面白さに開眼。スタートから甘い左スローパーまでなんとか進む。倶利伽藍を彷彿とさせる(登ってないけどね)甘いホールドと微妙なバランスが面白い。核心ムーブが解決しなかったが時間の都合もあり、次回のお楽しみとした。

 

日々の暮らし

午後からは本日の最重要事項「日々の暮らし 1級」。年末に触って好感触を得ていたので非常に楽しみな課題。湯河原の「パイプライン」同様、右足ヒールと振られを抑える体幹、バランスがキーポイント。最後にダイノで大穴を取るムーブも魅力的(人によってムーブが結構違うみたい)。ちなみにSDスタートとなっているが、黒本によると必ずしもお尻を地面に付ける必要は無いらしい。ニュアンスとしては「Low Start」の方が近いのかな。

久しぶりなのでヒールの感触とダイノを再確認して、アタック開始。

1try目、いきなり大穴まで到達するが、焦ってフォール。とてももったいない。
2try目、トウフックを怠った為に体が振られてフォール。
満を持して3try目。ヒールフックとトラバースを抜群の安定感でこなし、軽く溜めを作ってダイノ。大穴のホールディングが少し浅くなったが落ち着いて持ち直す。やや強引に上部のガバポッケを取ろうとしたら足が切れる。しかし落ちる要素は最早無い。足切れは想定外だったけど、画的にはダイナミックで良いんじゃないすかねっ。

 

日々シリーズ

「日々の暮らし」を首尾よく完登したので、次なるターゲットは当然「普通の日 初段」。「日々シリーズ」コンプリートに向けて一歩駒を進める。おおよそムーブの検討はついているが、核心までのリップトラバースでヒールの精度が悪い。テキトーなムーブで突破できるグレードではないし、より精度が高い方が課題を楽しめるのでじっくりムーブを考える。名無しのスラブ4Qで遊びながら少しずつムーブを固めていく。この手の微調整作業は最高に楽しい。

IMGA0073最終的に左手の寄せを一手刻む事によりヒールの掛替えが安定し、核心までのスムーズなシーケンスが完成。核心のヒールマントルからの左手出しもジワジワと好感触になってくるが、僅かに左股関節に違和感を感じたので、次回に持ち越す事に。今年の目標は怪我をしない事ですから。とはいえ、これまた楽しみな宿題が出来た。ちなみにシューズセレクトはヒールを使う左足が「ミウラー」、かぶった壁面をエッジングする右足は「ソリューション」。

名無しのスラブ4Qはウエちゃん、ワイフともに完登してグレード更新。おめでとうございます。

 

大黒岩

最後は「森の人6Q」、瑞牆きってのハイボルダーで本日の〆。千里眼の前を通るとTwallメイトのこばちゃんに遭遇。会うなり「大黒岩とか登る人、見た事ないんだけど、そんな変態どこにいるんだろうね」と言われたので「もし俺があそこから落ちても、馬鹿な変態がいた事を忘れないでくれ」とだけ伝えて大黒岩へ。

ウエちゃんとワイフにムーブの説明を行うが、ワイフ完全に戦意喪失。一方、ウエちゃんは果敢にトライした末、見事Flash。外岩デビューのはずなんですが、どんなメンタルしてるんでしょうか。案内した手前自分も登らないわけにはいかないので、全力でミシンを踏みながら無事生還。抜群の充実感でした。もう登らないけどなっ!

 

12km、80分

ビジターセンターで恒例のアイス&カレーパンを食し、増富温泉で汗を流して帰路に。NEXCOを見ると渋滞予想どおり上野原ー小仏トンネルで渋滞。

とりあえず、進むと相模原ICの手前で「12km、80分」の表示。そして車列は完全に停止。滅多な事で高速を降りないがGoogleMapを見ると下道はオールグリーン。意を決して下に降りる。するとこの選択が大当たり。高尾山ICまで下道を進み、八王子JCTを経由して中央道に復帰までおよそ40分。所用時間50%OFFと渋滞を神回避したのでした。

 

花崗岩ボルダリングとシューズ

今回は「ミウラー」「オゾンQC」「ソリューション」「JET7」の4足と花崗岩の相性を確認すべく、同じ課題を履き替えて登ってみたりと色々試してみたので以下備忘録。フリマの時に役立つかもね!

ミウラー
なんでもこなせる。エッジもスメアもヒールもいい。これまではリード用の印象が強かったが、ボルダーでも遺憾なく威力を発揮。ただラバーが痛んできたのでリソールが必要。今回は「日々の暮らし」「普通の日」での使用感が良かった。あ、トウフックは苦手かも。

オゾンQC
固くてエッジング最強。ヒールは今回試さなかった。スラブ、垂壁全般での使用感が良く、多分花崗岩の第一選択肢になりそう。「フリークエントフライヤーズ」「森の人」「スラブ4Q」での使用感が良かった。リードでも早く試したい。

ソリューション
やはり強傾斜での足残りがいい。以前はヒール課題でも多用していたが、外岩に関してはミウラーのヒールの方が感覚がダイレクトで出番が減った。今回は「普通の日」の右足で。

JET7
今回は出番なし。もっと強傾斜の課題を打てるようになったら使うのかな?ジムと御岳で大活躍中。

ON SIGHT 5.11D


BaseCampの「シャレオツ5.11d」でオンサイトグレード更新しました。更にもう一本、5.11dにトライしたがホールドを一手間違えたのでオンサイトならず。とりあえずBaseCampの11台は問題なく登れるんじゃないでしょうか。

で、上記の「シャレオツ5.11d」は「オシャンティ5.12a」に分岐するんだけど本命は当然こちらであります。「シャレオツ5.11d」を登っておけば「オシャンティ5.12a」の前哨戦が出来るし、グレード更新のおまけもついてまさに一石二鳥。と思ったんだけど5.12aはやっぱり甘くなかった。

核心までのムーブ強度を見ると、両者の隔たりは小さい。ところが核心となると「オシャンティ5.12a」が強烈に悪くなる。この一手によって、両者の差は歴然となり、最終的なグレーディングに帰結している。

しかし、だとしても11dと12aのギャップは大きすぎる(と思う)。恐らく11台はやや甘めのグレーディングになっているため、結果として11dと12aの落差が激しくなってるんじゃないだろうか。ま、12台はまだ一本しか登れてないからエビデンス不足ですが。

モモンガキッド 5.11b

年末以来、およそ4ヶ月ぶりの聖人岩に行ってきました。都内の桜は完全に散ってしまたけど、越生は今まさに満開。バスから外を眺めるとソメイヨシノや垂れ桜が立ち並んで、花見気分MAX。

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本日のタクティクス

今日の目当ては「ウェーブ5.12a」。前回のトライから久しく時間が経ってるので、とりあえず「モモンガキッド5.11b」をサクっと登ってから入念にムーブを確認しようという構え。何事も慎重に万難を排すべし。ちなみに「ウェーブ」は「モモンガ」の核心を超え、お隣の「合掌」に合流する所謂繋げものである。

モモンガのグレードは5.11bと、12クライマーにとっては程よいアップである。しかも上述の通りウェーブの前半を確認できるため一挙両得。我ながら緻密なタクティクス(戦略)である。後は実行に移すのみ、いざモモンガへ。

スタートから始まる顕著なクラックを辿り数手の核心を突破する。核心後、フレークにドロップニーをねじ込みレストをするのがこのルートの洒落たところ。お洒落ムーブは押さえとかないとね!とレストしてみるが、、、まったく休めねー。あーでもないこーでもないといじくり倒してると逆によれてテンショ〜ン。レストしようとして逆に疲れるこのパターン。人はどうして同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。

とりあえず上部のガバを確認する。一見ガバ穴だらけだが、実はデコイも多く悩ましい。確実なガバを探し当ててロワーダウン。次に備える。

ムーブへの不安は特にないので軽くレストして2try目に突入する。スタートからの高強度ムーブをこなし核心を抜ける。そしてレスト。なんだけど、やっぱレストできないー。そもそもドロップニーとニーバーによるお洒落レストとか、お洒落スキル高すぎなんだよっ、ぐぬぬ、、、。となったところで本日二発目の無駄玉。トホー。この時点で本日のターゲットは「ウェーブ」ではなく「モモンガキッド」に自動的に変更。相性の悪いレストの事は忘れて他のムーブを探る。するとレイバックがジャストフィット。抜群の安定感でクリップもレストもこれ以上無くイージー。やはり合わないムーブには拘らず柔軟な発想で解決するのが良いのだ。

とりあえずレストってことでボルダーを触りに行く。130-140度のどっかぶりに7級から二段までが数本。どれも面白そう。「Thulala初段」のムーブを解析しようと試みるが一人だとちょっと手に余る印象。恐らくフェース中央のピンチを取りに行くと思われるが、そこに至るムーブが謎。本気で取り組むとレストにならないのでワイフの7級トライを冷やかして終了。再びモモンガへ。

三度目の正直とすべく、精神統一して取り付く。ヨレが気になるが出来る限りリラックスしてムーブをこなして行く。そして核心を超えレイバック。少し手順を間違えたが予想通りの安定感。危なげ無くクリップをこなす。ローカルクライマーの山屋さんっぽい声援に押されながら、精査しておいたガバ帯を抜け終了点へ到達。無事レッドポイント。

回収しながら「ウェーブ」のトラバースムーブを解析。親の仇みたいな激痛ポッケを使わない方法をさぐる。先ほどの山屋さんにヒントを頂き、探ってみるとそれらしいムーブを発見。当初の目標には遠く及ばなかったが、次回へのポジティブな材料を得た。

外岩むずい

やっぱ外岩、正確には外リードは難しい。ボルダーはジムだろうが外だろうが、同じ精神状態で登れる一方で、リードに関してはそれが出来ない。今回も早々にレストを見切るべきだったが、柔軟に対応できなかったのは経験不足が原因だろう。まだまだ岩に呑まれてるなー。んー。

色々と反省すべき事や学ばねばならぬ事があるようです。そういえば二度目のフォールで山屋さんが「あそこまで言ったら強引にジャミングで突破できるよ!」と教えてくれた。ジャミング、噂には聞いていたがまさか本当に使い手が存在するとは…だれかクラック教えてくんねーかな。

 

御岳遠征

「遠征」とは本来、軍隊が遠くに出かけて敵をやっつける事だそうです。えーと例えば十字軍とか。つーわけで、今回は「御岳遠征」なんですが、我々はやっつけられる側で、関西から4人の刺客を迎えたのであります。

 

暗雲立ちこめる 2Days

今回のプランは「土日で満喫、春の御岳二日間の旅(宿泊先はA-yard」なんだけど、週中あたりから微妙な天気予報がチラホラ。予報内容も安定せず降るのか晴れるのか判然とせず。なるようになるだろと土曜を迎えると、出ました!快晴!!

意気揚々と中央線は中野駅に向かうと電車が大幅にダイヤ乱れ…世の中は甘くないようだ。御岳でヒゲさん、姐さん、黒さん、うのっちと合流したのは11時半を回った頃でした。

挨拶も早々にデッドエンドに向かう。途中でデラシネでアップ。

「イギリス人のトラバース」を皆で打つが、相変わらずのツルツルっぷり。北山公園や瓢のフリクションの良い岩に慣れた関西クライマーは予想通り苦戦。つっても僕も登れなかったんですがね。

 

デッドエンド フラッシュ

「イギリス人」をスルーしてヒゲさんにデッドエンドのラインを教える。ヒゲ氏がデッドエンドで苦戦してる間に「勅使河原 1D」でもバラそうと画策していると、なんと1try目でポッケ取りに成功。予想外の展開だがそのまま次のムーブを指示、一気にリップまで辿り着く。こうなったらもう登りきるしかないが、ヒゲさんの「一回降りようかなオーラ」がハンパなく伝わってくる。ここで降ろしてはなるまいと「上にガバあるから!」「絶対大丈夫」「とにかくガンバ」と笑いを堪えつつ、声援を送る。そして見事完登。いやーすばらしかった。

その後、他のメンバーにデッドエンドのラインを説明しつつ、テッシー。二個目のポッケがとれそうでとれず苦戦。しかし、以前より背筋の負荷を強く感じなくなったし、外傾カチの保持も良くなっている。続けていれば攻略できそうな気配だが時間が来たので忍者へ移動。

恒例の忍クラトライを開始するが、テッシーでよれて全然進まない。ヒゲさんはここでも「忍者返し」を1try目でクラックまで進むが、カチを上手く保持できずフォール。非常に惜しいが、強さに驚くばかり。指皮が痛むのでマミ岩で茶を濁してこの日は撤収。

A-yardの下にあるトンカツ居酒屋でビールと澤の井のみまくって、就寝。

 

スラックライン、そして雨

目が覚めると前日の酒が澱の様に溜まっているが、スラックラインで酔い覚まし。説明書と格闘しながらなんとか張る。しかし、乗れない。笑えるほど膝が揺れる。皆で爆笑しながらスラックラインに興じていると雨が。すぐ止むものと雨宿りするがほどなく本降りに。30分足らずで敗退を決定、品川ロッキーへ移動。

 

御岳→品川ロッキー

東京の端から端のような移動を経て品川ロッキー。帰りの新幹線を考えると合理的な判断だと思う。緑ーオレンジ辺りをセッション。うのっちと紺色を共にゲット。夜に用事があるので17時に皆とバイバイ。

 

雨が残念だったけど楽しかった。やっぱ泊まりでクライミングは良い。今度は瓢か鳳来辺りで合宿したい。

阿弥陀岳 中央稜

日曜は積雪シーズンの締めに阿弥陀岳中央稜。詳しいレポートは「お気楽山岳ポータル YAMAAN!(ヤマーン)」に寄稿したので是非一読くださいな。

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一応バリエーションルートの範疇に入る「阿弥陀岳中央稜」なんだけど、非常に登りやすいルートでした。登攀要素がないのは承知の上での山行だったが、下山後の一言は「うーん、やっぱ登攀したかったなあ」である。今更だけど第一岩峰の左上ダイレクトが心残り。雪が残っているうちに北稜でも行こうかと真剣に悩んでいる。タイミング的に北稜が間に合わなかった場合、GWに谷川岳というのも良さそう。

 

滑落停止

阿弥陀下山時にグリセードから転倒、滑落に陥り、人生初となる渾身のピッケル制動を炸裂。森林限界でのアクシデントではなく、樹林帯だったので難を逃れたが色々と学ぶ事が出来た。以下備忘録。

      • グリセードからのアクシデントだが、斜面と雪質の評価が甘かった。加えてヨレた膝が対応できなかった。慎重な行動が大切。
  • サミテック52cmだとグリセードにはちょっと短い。分かってた事だけどトレッキングポールの方がコントロールしやすい。しかしポールでは滑落停止できない。
  • 滑落開始直後に頭上でピックを雪面に刺したが止まらず、滑落停止姿勢で漸くストップ。本に書いてある通りで止まった。
  • 雪訓のおかで体勢を作れたが、練習無しでは止まらなかっただろう。何事も練習ですね。

と言う訳で安全に楽しんで行きます。