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秋の大収穫祭 ボルドー5.12a

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待ちに待ったシーズン到来ですが、種も蒔いてないのに大収穫がありました。全面的にスーパー・ハーベストクライマー、つよぽんパイセンのお力添えがあってこそですが、とにかく幸先いいのでご報告。ちなみに上の写真はベニテングタケ。スーパーキノコみたいだけど毒キノコです。

 

志賀ランド

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カサメリ沢を渡って普段とは逆方向の左手下流へ向かう。初めて訪れるが、ここも魅力的な岩が豊富。5分とかからず、本日のお目当て「ボルドー5.12a」に到着。予想より傾斜が強く、登攀意欲が一気に上昇する。

つよぽんパイセンが「何はともあれ前情報なしにOSトライすべし」と猛烈に推すので言われるがまま突撃。もちろんマスタースタイルである。スタートから第一バンドまでは快適なガバが続くが、第二バンドへ直上するあたりから一気にホールドが細かくなる。あれやこれやとムーブを試みるが謎が解けず、粘りに粘ってテンション。OSトライは幕を閉じた。

その後、それっぽいムーブを探り当てるがどうも厳しすぎる。とうとうパイセンに教えを請うと、「今のムーブで登る人もいるよ」と前置きしつつ神ムーブを伝授。目から鱗なシンプルムーブだった。これは初見では見つけらんないっす。少なくとも今の実力では。

その後はテンション入れながらムーブとホールド探し。なんとか第二核心まで進む。しかしここでも謎多きムーブに四苦八苦。カンテを抱え込んでみたりカチを刻んでみたりヒールフックしてみたり。どうやらカンテが正解のようだが最終カチが遠い。つよぽんパイセンも固まっていないとのことでバトンタッチ。

 

更なる神ムーブ

「まだ固まってないけどRP狙いでいくよ」と宣言してパイセンがトライ開始。宣言どおり圧倒的安定感と気迫で一気に第二核心直下へ。しっかりレストしていざ突撃。最終カチを捉えた、と思ったが惜しくもフォール。RPをほぼ確信していただけに非常に惜しい。だがまた本日一便目。じっくりと第二核心を錬る。

そして、最後の鍵となるムーブをカンテに見いだす。ちなみにこのムーブの有効性は身長によって大きく左右されるだろう。幸い我々は身長、リーチともにほぼ同じ。またしても神ムーブを授かる。

 

ボルドー 5.12a RP

そして2try目。リラックスして第一バンドまで上がる。軽くシェイクを挟んで第一核心の薄ピンチを保持。ゆったりとタメを作ってスローパー、カチへとムーブを繋ぎ、よどみなく第二バンドに到達し3ピン目をクリップ。パンプは感じない。呼吸も一定のリズムを刻んでいる。悪くない流れだ。

軽くレストを入れ、流れを断たないように第三バンドへ上がる。4ピン目をクリップし、ほぼパーフェクトで第二核心直下へ達する。一瞬、この流れのまま行こうかと考えがよぎるが焦らずレストを挟む。

左カンテで十分にレストした後、いよいよ核心に挑む。甘いカンテを保持して体を上げる。カンテをはたきながら抱え込み、更に体をあげる。そのまま一気に最終カチを取る予定が距離が足りない。思わず薄カチを刻み、もう一度カンテをはたいた。しかし刻んだカチが仇となり、バランスが崩れ手が出ない。

完全に硬直していると、つよぽんパイセンが「届くよー!」とPUSH。2try目の高度としては既に上出来。落ちてもいいからムーブを出そうと左手をビクトリーカチへ放った。フリクションが良かったのか、カンテとのバランスが良かったのか。果たして左手は不思議なほどビタリと止まった。

パイセンの「まじで !? 2撃じゃん !!」に祝福されながら必死の形相で乗っ越し。イージーなはずのムーブを吠えながらこなして終了点へ。

 

 
ワンデイで登れたら快挙と思っていたカサメリの5.12aがまさかの2撃という事態にしばし呆然。パイセンアドバイスがなければ2,3日は費やしただろう。花崗岩マジックの効いた良ルートでした。

その後、つよぽんパイセンは「プレッシャーだよ〜」と言いつつ危なげなくRP。二人で気分良く志賀ランドを後にした。

 

漁師の娘 5.11c RP

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予想外に早くボルドーが登れたので、次なるターゲットに「漁師の娘」をトライ。悪そうな印象を抱いていたが、改めてオブザベーションしてみると意外とポジティブな雰囲気。早速マスタートライを開始。

予想通り快適なホールドが続き、核心へ。やや遠いカチを捉え、右手を寄せる。あわやOSと期待したが寄せた右手が甘く、躊躇してるうちにパンプ。残念ながらワンテンとなった。

核心のムーブを修正して、つよぽんパイセンとバトンタッチ。ここでもリーチが同じ利点を生かしてムーブを共有、サクサクと高度を稼ぐパイセン。しかし柔軟性は個人差が大きかったか、やや股裂き状態。それでもアッサリと核心をマッチして突破。見事に一撃。続いて僕も2撃でRP。

 

 
リーチによって大きくグレードが異なり、身長170cm以上なら非常に登りやすい5.11cになるだろうと意見が一致する。

 

朱雀 5.11a ワンテン

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〆にヤバそうなスラブで始まる朱雀にトライ。案の定出だしがバランシーかつメンタル削り系。それっぽいムーブは発見したがヨレと湿度上昇のためワンテンで撤収となった。

最後の最後でスラブにはじかれるってところが花崗岩っぽいというかカサメリっぽい展開ですが、あまりある成果にホックホクの一日になりました。シーズン始まったばかりでこんな大収穫があるとどっかに大穴が待ち受けてるんじゃないかと不安になりますが、この調子でガッツリ登ってやろうと思います。

Colosseo

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前回、南西面のオランジュ岩でサンサンと照りつける太陽の下、ギャラクシアンのスラブにかじりつきながら僕は悟った。瑞牆と言えど夏は暑い。標高が高いとはいえ日照条件を無視するのは無謀である。この夏を我々はどう過ごすのか。快適な岩場、言葉にするのは簡単だが、現実には希有な物件だ。しかしコロッセオ、あそこなら涼しいはずだ!(行ったことないけど)そこに行けばきっと出会える!そう信じて我々は向かった。

二週間後、梅雨前線が南下するのを見届けて訪れたカサメリは、すでに真夏の様相を呈していた。

しっとり感抜群のコセロックでアップ。Mサカ氏と取り付いた「ネコのヒゲ 5.10b」でまさかのドハマり。コンディションが原因なのかまったく5.10bとは思えない。とりあえずトップアウトしてスズメ&634ペアがアップしている「白虎 5.10c」に合流。フリクション故か、いつより悪く感じるがやはり面白い。

IMG_2617[白虎を攀じるスズメちゃん]

 

コロッセオ

その後、日が高くなるのを避けるように北面のコロッセオに移動。「真実の口 5.10d」を偵察にいくと先客が居たので「オスティカ・アンティカ 5.11a」に鞍替え。

快適なトラバースパートを抜け核心部のイメージ通り突破するが、最後のクリップでフォール。マスターでなければオンサイトできた可能性は高いが実力不足でした。

 

コセ・ド・ドン

634君とMサカ氏がNDDを撃つ側でスズメちゃんと「コセ・ド・ドン 5.11c」に取り付く。長い系5.11cってことは上手くすれば一撃、最悪でも3tryだろうとタカをくくっていると極悪。核心部は甘いスローパーと乏しいフットホールドに加え、絶妙なクリップ配置で怖さMAX。

NDD、トップガンのギャラリーをしつつ、結局トップアウトに3tryもかかってしまいレッドポイントは次回となった。(しかし次回ちゃんとトライするかは全く謎)

 

オスティカ・アンティカ 5.11a RP

Mサカ&634ペアは我々が「コセ・ド・ドン 5.11c」にやられっぱなしになっている間もひたすらNDD。私とてNDDに興味がないわけではないが(むしろ興味津々)ここはグッと堪えて「オスティカ・アンティカ 5.11a」のレッドポイントに向かう。

前述の快適トラバースから核心部をスムーズに突破、最終クリップを掛ける。パンプでギリギリだが、次のムーブを出そうとフト足下をみた。するとシューズのベロクロが外れている。一瞬、心が折れそうになるが踏めないほどのホールドはないはず。気持ちを切り替えて苦し紛れの一手を耐え、続く一手も止めると漸くガバのお出迎え。強烈にタタラを踏みながら終了点にクリップ。めでたくレッドポイントを修めた。

ムーブが多彩でホールドも明確。やはりこの手のルートは楽しい。もう少しコンスタントに11が登れるようになりたいがそろそろ本気で打ち込む12も探したいところ。

帰りの車の中では疲れてるはずなのに、バカっ話で誰一人寝落ちすることなく帰京。みなさん本当にありがとうございました。

灼熱のギャラクシアン

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12時間ごとに言ってることがコロコロ変わる各種天気ヨホーを総合的にアナライズした結果、

瑞牆山
 ↓
中止
 ↓
沢はまだ寒いか?
 ↓
榛名黒岩どうでしょう
 ↓
30度だと!?
 ↓
瑞牆晴れてきたー

と、壮絶な堂々巡りの結果、一周して瑞牆山カサメリ沢に落着。先週に引き続いてセニョールタローと同じ山岳会のN氏。

 

きのこ 敗退

モツランドでアップがてら「きのこ 5.11d」を触る。どう見てもマントル課題なラインにリードクライミングとしてやる意味を見いだすのは難しい(個人的感想です)。

タロー君と盛大に指皮を消耗したあげく、早々に上部へ移動。前回登ったレイバック課題「白虎」を皆でトライ。3度目となると非常に快適。何度登っても楽しい。

IMG_2533[ミルクミルクでアップ]

 

ギャラクシアン 敗退

そしてピーカンのオランジュ岩に移動、ギャラクシアンを初トライ。序盤の前傾壁部分は明快なガバホールドの連続で非常に快適。思わず「これ、ほんとに5.12aあるんでしょうか」とか言ってしまうレベル。

しかし、中間部のラッペルステーションから事態は急変、いきなりホールドが乏しくなりパワー&バランシーなフェイスが出現。もれなく恐怖感付きだ。

更に雲ひとつない晴天から容赦なく太陽が照りつけ、指皮もシューズラバーもダレダレ。結局中間部でタロー君にバトンタッチ。

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珍しく(というか初めて)上裸で挑んだタロー君も快適な前傾壁部分を抜けたところで苦戦。灼熱の太陽が照りつける中、雄大な甲斐駒をバックに1ピンだけ前進してロワーダウン。気温が高すぎるので涼を求めて日陰の課題へ移動。

 

ボトレイアン 5.11a RP

日陰かつ簡単そうな見た目ってことで取り付くが、いきなりテンション。下から見るとポジティブな印象なのに実際に触ってみるとどれもビミョーなホールド。核心部もムーブを見つけるのに一苦労。

タロー君のあわやFLトライを見届けた後、2try目でなんとかRP。帰宅後、トポで確認したら「見た目は簡単そうだが決して侮れない」とか書いてある。まったくだよ!

 

ギャラクシアン 回収

IMG_2571[快適な下部]
 

ボトレイアンから戻ってくると既に4時半。急いでギャラクシアンの解析&ハングドッグ撮影。しかし既に指皮が売り切れているタロー君は前回以上の高度を稼げず、回収便に移行。あの手この手を駆使してなんとか回収を完遂。さすがアルパインクライマー。

IMG_2605[無慈悲な上部]

 
オランジュ、コートダジュール周辺の岩場は方角的に10月以降がよろしいようで。つーわけで次回はコロッセオかな。

青龍、白虎

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瑞牆山カサメリ沢コセロックの「青龍 5.10b」「白虎 5.10c」を登った。20m前後の快適なラインで、どちらとも左に体を開くレイバッック。左右逆のレイバックならもっと美しい2本となるが、さすがにそんな出来すぎたラインはないだろう。個人的にはスタート核心の「白虎」が登りやすかった。

それから、青龍5本目のボルトが緩んでいたので増締めしておきました。最近はモンキースパナを常に携帯しております。

 

IMG_2473[顕著なフレークが面白い]

 

 

プラチナムとポパイ

ワイフの「トラバント 5.9」解析をビレイした後、前回未回収のプラチナムへ移動。しかし、モツランドは湿度1000%。同じエリアでこれほどコンディションが違うのかっつーくらいのシミったれ模様。

とりあえずドロー設置とムーブ確認でプラチナムに取り付くがヌメる。極めつけはマントル。リップは日が当たってるはずなのに何故だ。

せっかくなのでポパイ偵察で継続。しかしこれは大きな戦略ミスとなった。どっかぶりを下部から真っ向勝負で抜け、上部の(一見)易しそうな部分に入るが、なんかボルトがゆるゆる。前述のスパナはあいにく地上だ。びびりながら次のボルトに到着するもこれも緩い。激しく後悔しながら終了点へ。その後、回収にも苦労させられヨレヨレ。

帰りの時間を気にしながらレストして2try目。ヌメりとヨレに耐えながら、なんとか最終クリップに到達。気力を振り絞って最後のシークエンスをこなし、気合いでリップをはたいた。

止まったと、そう思ったんですよ。

これが5月のフリクションなら、、、、いや、言うまい。

その後、最後のホールドを探るとカンテを回り込んだところにガバが。また、このパターン。次行った時はポパイと一緒に頂いてやるぜ(増締めも忘れません)

三種の神器

例年より梅雨入りが遅れてるそうですが、瑞牆の森は湿気ムンムンかつヌメヌメフリクション。そんなバッドコンディションにもかかわらず、大面岩下は「べしみ 二段」を触りに行ってきました。パーティーは1000氏、ino氏、そして UEchanga a.k.a スラビスタ。

 

アプローチ核心など存在しない

パーティから投げかけられる 「べしみまで歩いてどれくらいなの?」という質問を

  • 「迷わなかったらすぐ着く」
  • 「百鬼夜行いくよりブッシュ少ないから楽勝」
  • 「トポで見るより中間部以降は距離感詰まってる」
  • 「基本水平移動だから登り少ない」

などど、のらりくらりとかわしながら、雷帝、Rise、青い日、など錚々たる課題を愛でながらべしみに到着。結局50分くらいのハイクアップとなった。うむ、近いもんだ。

 

満員御礼

べしみに着くと、既に6−7人がトライ。この立地にしてこの賑わいっぷりは驚愕である。とりあえず周辺のシケシケな4Qでアップしてるとチバトレさん登場。あいかわらず爽やかで強々。とにかく岩が湿ってるのでアップも早々にべしみに移動。

厳しいと聞いていた一手目を触ってみると距離感は十分。だが止まらない。やってれば止まるだろうと繰り返すが待てども暮らせど止まらない。早々に1000氏は一手目を止め、ino氏もそれに続く。

若干焦りを感じつつ、一旦流れを変えようとUEchangと「右翼」「左翼」に遊びにいく。トポにも書かれているとおり良い課題。個人的にはカンテを使う「右翼」の方が面白いかも。しかし快適な左翼も捨て難い。

政治的アティチュードを明確にしないまま、べしみにカムバック。程なくして初手を止める。ヒールが外れないように意識するのと、スタート時に岩に入りすぎないようにするのがコツかな。

ino氏は既に上部のバラシにかかっているので急いで合流。中間部のマッチ、スメア、ドロップニーなどキーとなるムーブやホールドを洗い出し、とりあえずできないムーブは無くなったあたりでタイムアップ。結局10時から17時までずっとべしみ。みんな変態すねー(賞賛

 

玉 2級 RP

1000氏がスラビスタの登りを見たいとのことで〆の皇帝岩。日が長いとはいえ既に6時過ぎ、ホールドが見えずらい上に恐怖核心なこの課題をあさり完登。さすがスラビスタ。続いて僕も完登。久しぶりにオゾンQCの性能を引き出して登れた。めでたく二人揃って三種の神器コンプリート。皇位継承権っすな。

ino氏、1000氏は股関節の硬さからか壁に入れず。

  • 「壁だと思うからダメなのかも」
  • 「岩と一つになる感覚」
  • 「壁に入るっていうより、岩になるっていうか」

と謎の禅問答を繰り返した末、とっぷりと日が暮れたところで本日のクライミングは終了。
定番境川でサンマを食って帰りましたとさ。

絶景スラブとクラックの謎

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たまには趣向を変えてスラブとクラック(!?)だけのワンデイを過ごしてきました。

 

亀甲めぐり

 

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クライマーにとっての新たな聖典「瑞牆 クライミングガイド」の下巻最後の方に掲載されているルート。写真から伝わる開放感がハンパない雰囲気で、これは夏前に登るのが吉と即決。今回のメインターゲットとした。

トポ掲載通り出だし核心だけどそこは簡単。
その後、露出感抜群のスラブをダイクに沿ってトラバース。

—-絶景!
なんだけど緊張感も抜群。
しかもスラブスキルが低すぎて超絶苦戦。

緊張感と日差しから手汗で滑り、次のクリップがやたらに遠く見える。だが、ここへは景色を眺めにきたのだ。従ってPASSも装備しているし、もちろんカメラも携帯している(落し止め付き)。僕は速やかにテンション撮影の準備に入った。

 
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終了点から眺めた八ヶ岳と南アルプスは美しかった。

 

十六夜

 
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降りてくると十六夜でUEchangとノブタソに合流。ちょっとだけセッション。スタートにコツが必要で面白い。両足マッチまで進んだところで離脱。

 

私も三倉に連れてって

 

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さて本日のもう一つのテーマ、クラック。ねじねじの岩場にあるOWに挟まってみる。しかし、、何もできない。ワイフと「意味わかんねー」「上手い人どうやってんだー」と盛大に敗退。助けてクラックマスター。

 

チョーサイコールーフ下部

最後に本気出しとこうかと「チョーサイコールーフ下部 5.11c」に取り付く。しかし、西日がこれでもかと照りつけ、全くホールドが持てない。取り合えずムーブはバラしたが、次くるのは秋以降になりそう。

オリーブ男子

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GWに引き続き、カサメリ沢。前回触った「プラチナム」と「ポパイ」の為に。ちなみに最初に断っておきますが浮気性の為にどちらも触っておりません。(ッエ

 

レーザーズエッジ 5.10d MOS

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今回は久しぶりのドラパイセンとMサカ氏とSザキ氏。小クジラでアップしてからのモツランド。浮気(めんたいこ 5.11b)のため放置プレイとなっていた「レーザーズエッジ 5.10d」にトライ。(百岩では10c/dと記載されているが最近刊行された瑞牆リードトポでは10d)

もちろんマスタートライだが、あわよくばオリーブまで頂いてやるぜと鼻息MAX。総数14本のドローをぶら下げて取り付く。いささか重さを感じつつも無事完登。そして「オリーブ」を見上げた。

 

浮気相手は「オリーブ」

全長25mのオリーブはトポの通り被ったラインにガバが散見。これはイケそうと、ビレイヤーのドラパイセンに「オリーブ、頂いちゃいます」と告げおもむろにスタート。サクッとオリーブを頂戴した後、ポパイに転戦する構えだ。もちろんそんな甘い考えが通用するはずがない事は冒頭で述べた通り。

ガバを丁寧に辿り、パンプを抑えつつ高度を稼いでゆく。しかし慎重になりすぎたか核心部に至る頃には割とギリギリ。クライムダウンするがレストポイントを見失い、消耗したまま核心部へ。するとこれまたトポの通り、ビクトリーガバが遥か彼方。「こんなの届かねーよ、ここでランジとかマジすかー」となってフォール。セルフが取れない程のパンプは久しぶりだった。

その後トップアウト、レストポイントの再確認と核心ムーブを確認してロワーダウン。核心ムーブがいまいち悪い。

Sザキ氏に「めんたいこ 5.11b」のムーブを押し売りした後、昼寝。ドラパイセンは「最近登ってないから5.10cがやっとだよー」とか言ってたがあっさり一撃。
IMG_2229[参考にならないアドバイス失礼しました]
そして2try目。ムーブに不安が残るが中間部の大レストを挟めば突破できると踏んで取り付く。ビレイをしてくれるワイフには「昼寝してるんじゃないかってくらい休むのでよろしく」とおよそ本気トライらしからぬエクスキューズを入れてスタート。

レーザーズエッジを抜け、終了点から右へトラバース。やや脆いが広々としたテラスで休む。たっぷり休んだところで「さて戻ろうかな」と来た道を戻ろうとするが、なにやら悪い。「これ、行くのはいいけど戻るの辛いんじゃね」と思いながらも何とか戻って再開。

案の定、核心へ到達するがヨレ気味。予定通りハイステップとガストンで突破し、遠いガバを取るためキョンに入ろうとするが体が入らない。「やっぱこのムーブじゃあ辛いかー」と敢えなくテンション。

若干途方に暮れつつ、ふと見上げると良さげなポッケを発見。「あの1try目はどこ見てたんだよ」と小一時間問い詰めたくなるが、ポッケ一つで万事解決するほどでもなく、3try目の疲労度を考えるといよいよ厳しい。「こりゃあ仕切り直して後日フレッシュな状態でトライかな」という諦めが漂いはじめた時、見つけてしまった。

最高にイカしたムーブを。

詳細は伏せるが、それは外岩で出したことのないムーブだった。いや、インドアでもここまで顕著なアレは滅多にないだろう。不安定かつパワフルだったムーブが、絶妙なバランスと手順で一転、スムーズに上部まで繋がりクリップに不安もない。まさにピースがはまったと確信した。

ロワーダウンしながら「このルート、チョー楽しいー!」を連呼、「たらこ 5.11d」を打つドラパイセンとMサカ氏を観戦しながらレストに入った。
IMG_2248[登ってないとの事だったが、「たらこ5.11d」にワンテンまで迫るパイセン]

 

オリーブ 5.11c RP

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そして迎えた、3try目。決して小さくない疲労を感じながらレーザーズエッジを抜ける。今度のレストポイントは終了点。改めて立ってみるとテラスより休める気がする。あの2try目は(以下略

そしてハングへ突入。連続するガバを抜け核心へ、前腕のパンプから逃げるように高度を稼ぐ。既にハイステップが厳しいがガストンへ繋ぎ、そして例のアレに。ピシャリとハマったアレはサイコーにフィールソーグッドだった。だがここで「慎重にレスト」とかしちゃうと恐らく1try目の二の舞。軽くシェイクしてポッケへ、そのまま気合いとともにガバを押さえた。しかしまだ安心はできない。もはやヨレ切っている体をギリギリの所でコントロールして遂に終了点へ。

思っていたより展望が開けなかったので、終了点のハングを乗っこして完登とした。(特に視界は変わらなかったけど)

 

浮気から始まる本気について

IMG_2240[本日の勝負Tシャツ]
というわけで二週連続、浮気からの本気は見事成就。素晴らしいクライミングで花崗岩グレードを更新させていただきました。

5.11cというグレードに対しては2tryで登れるのが理想的ですが、体力的限界に近い3try目で登った事により、結果的に極めて充実度の高い登攀になりました。そして、何度も言うけど「例のアレ」。ホントーに吃驚するぐらいハマッた。事前情報無しで是非探っていただきたい。(体のサイズが合わない場合はご了承ください)

そして次回こそはポパイ、、、なんだけど「チョーサイコールーフ」という魅力的な課題があってですね…

 

Granite Week

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一般的にG.W.って言えばやっぱ「Golden Week」なんだけど、でもね、いつのころからかゴールデンウィークと表記される事は減り、G.W.と表記される事が増えた。これはですね、やっぱ言わなきゃだめなんだと。我々はそういう時代に生きてるんだと。つーわけで声を大にして花崗岩週間を満喫してきました。もちろん定番の瑞牆山で。

 

チョーナンスラブ

 
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今年も家族サービス的なキャンプ&ゆるふわクライミング。しかし、ひと味違うのが「開拓」であります。基本的にクライミングに興味薄なマイソン達ですが、岩の掃除をするのはまんざらではない様子。スラブの苔をきれいに落とし、掃除のついでに初登。実に渋い趣味である。

 

ジュゴン偵察

 
もちろん「ゆるふわ」とは言え恒例のSlashFaceは欠かさず。しかし右足首の微痛が気になったので適当に撤退。その後KZさんに地図まで書いてもらった小クジラ岩に移動。ジュゴンを触るが、いまいち謎。そもそものスタートも良くわからず、これまた適当に撤退。そのまま「たかねの湯」へ。

ところで瑞牆だと「たかねの湯」あるいは「増富の湯」が入浴候補となるが、「増富の湯」の渋さも個人的には嫌いではない。ただ食堂の営業時間が短いとか、休憩室も同時に閉鎖するとかもうちょっと、その、営業努力をですね…

 

めんたいこ 5.11b RP

 
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翌日はカサメリ沢でリード。フリクション抜群の「たぬき 5.10a」で快適にアップ。その後、「レーザーズエッジ 5.10c/d」に移動。順番を待ちの間、周辺のラインを物色してると「めんたいこ 5.11b」が快適そうな気配。瞬時に浮気を決意する。

MOSトライで核心部でテンション。その後、あっさり上部に抜ける。おそらく粘ればMOSしたと思われるが、その後丁寧にムーブを確認して2try目で気持ちよくRP。

 

 
「ワニワニワニ 5.11b」と比較して随分甘い気がするが、あまりに快適だったのでUEchangに強引に進める。しかし「十六夜 初段」の為に温存している彼の意思は固く、2tryで放棄。その後回収のため、再び登って「プラチナム 5.11c」に移動。

 

プラチナム

 
三ツ星ルートとして紹介されている「プラチナム 5.11c」だが、個人的にはそのまま上部に抜ける「ポパイ 5.11d」に興味津々。1ピン目が常軌を逸した高さにあるが、なんて事は無く右から回り込めば問題なし。オブザベーションで想定した通りのカチカチルートで、保持力よりも持久力が重要な印象。2try出してカンテガバを取りにいく所でフォール。

一応、ムーブは固まったので、次回はサクっとRPしてポパイにトライしたいっすな!

鶸萌黄

瑞牆オープン前の前哨戦という事でハットエリアに行ってきた。前日が二子だった事もあり、家族連れの完全ゆるふわクライミング。コッフェルをバックパックにぶち込み、「岩場のラーメンは中華三昧一択だよね!カップラーメンとか邪道だぜ!」などとのたまう始末。

でもって往路の運転はUE様の快適なドライビングに身を任せ、むにゃむにゃとまぶたをこすれば、あららそこは須玉のローソン。万に一つゲートが開いてるなら大面岩下に突入せんと黒森からアプローチを試みるが当然の閉鎖。おとなしくみずがき山荘へ。

登山道から見える範囲にボルダーが点在し、アプローチも近い。まずは「ハイボー」と紹介されているボルダーで遊ぶ。トポには「左のカンテで抜ける」とか書かれているが、左のカンテは悪い上に苔だらけ。しかも写真は右のカンテで抜けている。だが訓練された百岩読者である我々にとってこの程度の情報撹乱は序の口。

のっけからトポは無視して、右下部からSDスタートを試みる。既に登られてそうだが、ダイナミックにランジでテラスに飛びつける好課題になった。もちろんスタティックに登る事も可能だが、是非ランジで登っていただきたい。

 

 

鶸萌黄(ひわもえぎ) V0

 

IMG_1921鶸萌黄(ひわもえぎ) FA

 

その後、突如として掃除大会が開幕。ハイボーのスラブに張りついた苔を丁寧に取り除く。すると良さそうなスラブが出現。初登権を掃除大会主催者のワイフに譲る。快適なカンテと明確なフットホールドを辿るとドガバのお出迎え、そのまま何の不安も無くリップまで。多分ノーハンドでも登れるだろう。グレードはこのエリアの慣習に習うならV0と思われる。課題名は「鶸萌黄(ひわもえぎ)」

全く想定になかった開拓を堪能した後、周辺のボルダーを触っていると、これまた予想外の雨。ハング下で雨宿り&中華三昧。

結局雨は止む事は無く、濡れながら残りのボルダーを散策。最後に雨の影響を受けないチムニーで遊び、撤収。たかねの湯に浸かって返りました。しかし開拓は楽しい。これからのエンジョイクライミングの第一選択肢になるかも。

 

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Frequent / Caimans

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土曜日は神戸で結婚式に出席したあと、ネカフェでビバーグ。
始発の新幹線に飛び乗り、東京に戻ってきたら、土産の買い忘れが発覚。
関係者各位には深くお詫び申し上げます。

日曜は二日酔いの為、強制レスト。

三連休最終日となる月曜はアルコールをデトックスするために瑞牆。
須玉のローソンに寄ると江戸でご一緒させていただいている”若い頃はやんちゃだったんだぜ的ナイスミドル”のSさんと奥様に遭遇。相変わらずイケメン。

 

ワニワニワニ5.11b

 
そして久しぶりにカサメリ沢。ほぼ一年ぶりに「ワニワニワニ5.11b」にドラさんとトライ。この一年、二桁を超える初段を登り、ジムとは言え5.12bにも成功した。ワニ捕獲には十分すぎる成果を出していると自負していた。この時までは。

ところが1クリップ目で超絶パンプ。2クリップ目であっさりテンショーン。実に不甲斐ない。

とりあえずバラすがいいイメージを持てない。
「2トライ目やれば印象変わるかも」と根拠の無い自信をもとに再トライ。すると、いい感じで最終クリップまで前進。やっぱ1トライ目は緊張してたんだよ!とか思いつつも核心のデッドでフォール。そういえば一年前も同じ展開だった気がするぜ。つくづくショッパイ。

今一度核心ムーブを確認して次に備える。

色々とプレッシャーや雑念が湧いてくるが、単純に課題を楽しもうと意識を切り替えて3トライ目。核心まではほぼイメージ通りに進む。そしてデッドへ、僅かにホールドが近く感じる。意を決して手を出す、止まった。

終わってみればなんて事の無い感じだが、登れなかった場合の落胆度を考えるとゾッとする、そんなクライミングでした。ドラさんもめでたくRP。

その後、「あみだくじ5.11c」を軽く触って一足先に撤収。

 

恒例のヴォックトライ

 
というわけでワニ捕獲後はキッズボルダークリニック。
皇帝岩に向かうと江戸のスタッフさんが。今日は江戸の人に良く会う。

 
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ヴォックのガバホールドにぶら下がるのが彼の流儀。
レストせずに撃打ち。

 

フリークエントフライヤーズ

 
そして、本日最後の大物。春先からちょっとずつ触っていたが、そろそろ収穫の予感。

既に核心までは解決済み。下部は比較的順調に解決したが、その後遅々として進まず。なにせ核心の足上げがハンパない。頼り気のないフットホールドに深々とぶち込まれたアンダーポケット、異常に窮屈な足位置、そして高さ。ここでのフォールがどんな結果を招くか、想像すらしたくない。

ちなみに、ラインは当然の直登ライン。左の「鏡 6級」のポッケとかフレークは一切使用しないのだ。

さて、本日は試した事の無い「右足上げ」をテスト。以前左足を上げた際、全く乗りこめず異なる解決策を必要としていた。いつも通りスルスルっと足上げ位置まで這い上がり、甘い左足に怯えながら、脇腹がよじれるんじゃ無いかってくらい粘って、足を、、、足を、、あがんね。

どう考えても無理目な高さと一旦降りる。ワイフに足位置を確認すると、「あとほんの数センチ、気合いで押し切れ」と野次アドバイスが。さらに、セッションしていたお兄さんから「アンダーポッケをピンチすれば指の負担が軽減する」と情報をゲット。渋々もう一度だけトライ。

最早通勤コースかってくらいマンネリ化した下部を抜け(このパートは自動化しても楽しくない)、いざ足上げ体勢へ。アンダーポッケをピンチする。すると指への負担が減るだけではなく、僅かだが胸元にクリアランスが生まれた。これなら足があがるかも、、、あがる、、あがった!

 
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上がってしまうと右足は抜群の安定感を発揮、更に左足スメアが絶妙に効いてくる。地味だが実に爽快な立ち込みから、ついに上部へ到達。しかし、本当の地獄はそこからだった。

上部のスローパーは甘いとはいえ特段悪い訳ではない。しかし、既にリードを6本以上登った後。体力は限界に近づいていた。特に足の踏ん張りが効かず、ハイステップで最後のガバを取りに行きたいが足が上がらない。降りようかと思ったが、先ほどの足上げが可愛く思えるほどの高さ。そして「ここで降りたら多分もうトライしないだろうな」という予感。

数回チョークアップした後、意を決してスローパーを押さえ込み、ガバへ。ぎりぎりのRP。

明らかに苦手系の課題を奮闘の末登れたのはホント嬉しい。
登れちゃうと「素晴らしい課題だった」とか「もう一回登ってもいいかも」とか思えちゃうからゲンキンなもんですね。