カテゴリー別アーカイブ: ボルダリング

瑞牆三面六臂

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有笠山から戻って翌朝には瑞牆。末弟・ソーメイとUEChang a.k.a スラビスタという年齢差28歳のパティー編成である。天気予報では午前中が小雨となっていたが、中央道では遠慮なく雨が降り注ぐ。こりゃー今日はまったりだなーということで、

境川でゆっくりメシ

高嶺の湯で朝風呂するか

開店11時じゃあ朝風呂じゃないだろ

瑞牆の途中にある「岩屋堂」で観光するか

発見できず。案内増やしてくれ

植樹祭でまったりするか

雨降っててまったりできない

モツランドなら登れるかも

寒いから不動沢駐車場でマショマロパーティー

焼きマシュマロ旨い。新食感。

コーヒーにも合う。

重役出勤でモツランド

 

プラチナム 5.11c RP

IMG_3507[レーザーズエッジを登るスタビスタ]

 
というわけで昼頃にモツランド。あんなに雨が降ったというのに「ミルクミルク」も「レーザーズエッジ」も「プラチナム」もコンディションは申し分なし。というわけで塩漬け状態の「プラチナム 5.11c」にトライ。アッサリRP。

続いてスラビスタが「レーザーズエッジ 5.10d」にOSトライ。間違いなくOSだと思っていたら頭上のカンテガバを華麗にスルー、まさかのテンション。やはりロープをつけると違ってくるのか。ボルダーだと探れるホールドを容易く見落としてしまう、クライミングとは実に奥が深いアクティビティである。

 

姐御岩

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まだ時間が早かったので、一回だけ「金のわらじ」をトライ。思ったよりコンディションいいじゃない、とかいいながらハング下で二度三度と足がスリップ。やっぱ雨後はだめみたい(あたりまえだ)。しかし悔しさだけは普段通り。全力で「っくそー」と叫ぶ。

スラビスタも「ぞうりむし 5.11a」に2tensionと迫るが日が暮れて来たので撤収。「このルート面白いわー。リードもいいなー」と久々のリードを堪能したっぽい。

夜は植樹祭で干物パーティ。赤魚にホッケと烏賊。時々ソーセージ。

 

IMG_3528[干物は炭火で焼くに限る]

 

阿修羅

IMG_3538[kids限定課題]

 

翌日はゆっくり9時半から始動。皇帝岩で「ゔぉっく」の慢性疾患ぶりを確認して山形県エリアへ上がる。手頃なボルダーをソーメイと掃除しながら彼のトライを見守る。

ソーメイのレストの合間に阿修羅とファーストコンタクト。出だしのムーブがキツく、右手のポッケも痛い。体が重いこともあってモチベーションが上がらないが、何度かムーブを起こしていると徐々に好感触を得る。スラビスタからの助言で右手にテーピングを施し痛み対策もバッチリ。

すると、クラックマッチを一発で決め、そのまま上部クラック取りも成功。しかしそこから先を全く考えておらず手詰まりフォール。

 

ashura

 

その後は上部クラックまでは確実に到達、足位置を修正してポッケに迫る。だが、日当たりが良くなりクラックがヌメり始める。と思っていたら、ポッケ取りで左手がすっぽ抜けて盛大にフォール。マット外まで吹っ飛んだが、傾斜が衝撃を逃がしてくれて無傷。それにしても吹っ飛んだ。

スラビスタが「もう登れるじゃん、打ちなよ!」と言ってくれるが、腹が減ったので移動。

IMG_3542[謎のレスト体勢]

 

裂けた青空

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午後の部は「裂けた青空」へ。ちょうど一年ぶりの邂逅。久しぶりすぎてスタートでいきなり躓くが、最近触ったばかりのスラビスタのムーブをパクってスタート。相変わらずバランシーかつ緊張感高め。

手首が痛いのであまりカンテ沿いに行きたくないね〜と話しているとナイスなムーブを発見。体勢的にも緊張感が和らぐ。なんとなくカンテから逃げている感もするが、これはこれで面白いムーブだ。

カンテの角度が変わる部分まで到達するが、見上げると上部リップはまだ遥か彼方。アレを取りに行くにはもう少しメンタルを削る必要がありそう。

 

IMG_3593[最高点を更新したがまだ遠い]

 

おにぎりプロジェクト

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一方、ソーメイは岩小屋の隣のボルダーを掃除。彼の身長だと立派なハイボルダーである。「これ、僕が登れたら名前つけれるね!」と嬉々としているが黒本に10級として記載されていることは内緒である。

中央部から右上、スラブを抜けるラインでトライを始めるが、本格的に掃除が必要そうなので左にトラバースして直上するラインに変更。初手をハイステップで抜け、踏み替えてトラバースに入る。踏み替えに苦戦しているところ、足送りに変更するとピシャリとフィット。

 

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直上パートに入りフルリーチで左手を出すがその後も遠い。一緒にムーブを考え、左手送りを提案するが、「いいアイデアが浮かんだ!」と却下。閃きの右手デッドでガバをキャッチ。そのままトップアウトしてバラし完了。やるじゃないか。

そして繋げトライ。しかしヨレで初手が出せず。時間もないので次回に持ち越しとなった。黒本に掲載されてるとはいえこのラインは未登と思われるの是非初登してほしいもんだ。

 

IMG_3565[おにぎりプロジェクト(右抜け)]

 

小川山トリコロール

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長い充電期間を経て、ついにボルダーシーズンが開幕。最高のフリクションで存分に指皮を削ろうと目指した先は小川山。久方ぶりのクラッシュパッドを背負いこみ、夜明けに集うはあの三人。コバ、ミケ、俺氏でいざ行かん廻り目平。

 

634、現る

快調に中央道をひた走り、須玉のセブンイレブンに到着すると、おや?見た顔が。

近年、飛ぶ鳥を落とす勢いで難課題を完登している634君である。聞けば小川山に行くとのこと、現地でセッションできるといいねーなどと談笑しつつお買い物。

しかし、我々は気づいてしまった。彼らの男女比に。その比率たるや驚愕の3:2。対する我々は純度120%のオッサントリオである。これが格差社会って奴なのだろうか…コバ号の車内はさながらお通夜の如くであった。

 

変人 一級 RP

634君からプレゼントされた予期せぬプレッシャー(予期プレ)にもめげず、石楠花エリアに向かう。とりあえず「変人 一級」のガバでアップ。

その後、トポにある通りSDでトライ。顕著なアンダーホールドからスタートするが、あまりの簡単さに一同釈然とせず。今一度トポを見直し、左端のダブルポッケからスタートを試みる。すると一転して意味不明、スタート不可に陥る。

「さっきのでいいんじゃね?」「や、でも何かいい手がある気もする」つーかんじでゴニョゴニョすること数十分。伝家の宝刀トウフックでスタートを解決、さっくりRPをキメる。トウフックでシットスタートを攻略する、個人的には強烈にツボるフェチ課題であった。初登したクライマー氏とは朝までトウフックについて語り合いたいものだ。

 

 

神の瞳 初段 2撃

首尾よく変態変人になったところで続きまして「神の瞳 初段」。既にトライを見てしまっているのでFlash狙いだ。既登のコバちゃんから恥も外聞も捨て根掘り葉掘りヒアリング。

そして1try目。順調に手を進めるが足位置が低く、リップ取りを外す。あえなくフォール、ミケちゃんとバトンタッチ。私のミスった足を確実に捉えてヒラリとリップをパーミング。危なげなくマントルを返して文句なしにFlash達成。この男、底知れず。

634君につづいてミケちゃんからもプレッシャーに晒されるなか、慎重にRP。2撃というよりFlashを逃したというほうが近い。エイハブのほうが苦労した記憶がある。ま、強くなったってことでいいんじゃないすかね。

 

 

達筆 三級 RP

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石楠花エリアでもう少し手ごたえのある初段ってことで「一筆 初段」を打ちに移動。しかし、スタートはできるが初手が取れず。手ごたえアリどころか手強すぎ。達筆に鞍替えするが、これも3Qにしては悪い。なんとか完登するがやばかった。

 

ベヒーモス 一級 RP

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最後にファンタジー岩。前回、と言っても一年以上前にマントル敗退した「モルボル 初段」を回収する構え。しかし、今回もリップのスローパーのホールディングがままならない。

一体この一年何をやってたのかと自分を責めるが、そういえばこういうホールドに嫌気がさして、石灰岩やら凝灰岩やら、どっかぶりリードに向かったんだと独り納得。

ミケ・コバ両氏からアドバイスをもらい、なんとなく保持れそうな気配になってきたが、お隣の「モルヒネ」とか「ベヒーモス」が気になって浮気。

ミケちゃんがビシバシとパワフルなパーミングを繰り出し「ベヒーモス 一級」をRP。つづいてこちらはソロ〜リ手を出してRP。いい課題だった。モルボルの回収は、派生ラインだがムーブが面白い「モルヒネ」に託そうかな!

 

 

帰りは安定の境川。この日は、肉の日ってことで豚汁がサービス。最後の最後で予期せぬプレゼントを頂戴し、シーズンインとしては十分な成果を噛みしめましたとさ〜。

三種の神器

例年より梅雨入りが遅れてるそうですが、瑞牆の森は湿気ムンムンかつヌメヌメフリクション。そんなバッドコンディションにもかかわらず、大面岩下は「べしみ 二段」を触りに行ってきました。パーティーは1000氏、ino氏、そして UEchanga a.k.a スラビスタ。

 

アプローチ核心など存在しない

パーティから投げかけられる 「べしみまで歩いてどれくらいなの?」という質問を

  • 「迷わなかったらすぐ着く」
  • 「百鬼夜行いくよりブッシュ少ないから楽勝」
  • 「トポで見るより中間部以降は距離感詰まってる」
  • 「基本水平移動だから登り少ない」

などど、のらりくらりとかわしながら、雷帝、Rise、青い日、など錚々たる課題を愛でながらべしみに到着。結局50分くらいのハイクアップとなった。うむ、近いもんだ。

 

満員御礼

べしみに着くと、既に6−7人がトライ。この立地にしてこの賑わいっぷりは驚愕である。とりあえず周辺のシケシケな4Qでアップしてるとチバトレさん登場。あいかわらず爽やかで強々。とにかく岩が湿ってるのでアップも早々にべしみに移動。

厳しいと聞いていた一手目を触ってみると距離感は十分。だが止まらない。やってれば止まるだろうと繰り返すが待てども暮らせど止まらない。早々に1000氏は一手目を止め、ino氏もそれに続く。

若干焦りを感じつつ、一旦流れを変えようとUEchangと「右翼」「左翼」に遊びにいく。トポにも書かれているとおり良い課題。個人的にはカンテを使う「右翼」の方が面白いかも。しかし快適な左翼も捨て難い。

政治的アティチュードを明確にしないまま、べしみにカムバック。程なくして初手を止める。ヒールが外れないように意識するのと、スタート時に岩に入りすぎないようにするのがコツかな。

ino氏は既に上部のバラシにかかっているので急いで合流。中間部のマッチ、スメア、ドロップニーなどキーとなるムーブやホールドを洗い出し、とりあえずできないムーブは無くなったあたりでタイムアップ。結局10時から17時までずっとべしみ。みんな変態すねー(賞賛

 

玉 2級 RP

1000氏がスラビスタの登りを見たいとのことで〆の皇帝岩。日が長いとはいえ既に6時過ぎ、ホールドが見えずらい上に恐怖核心なこの課題をあさり完登。さすがスラビスタ。続いて僕も完登。久しぶりにオゾンQCの性能を引き出して登れた。めでたく二人揃って三種の神器コンプリート。皇位継承権っすな。

ino氏、1000氏は股関節の硬さからか壁に入れず。

  • 「壁だと思うからダメなのかも」
  • 「岩と一つになる感覚」
  • 「壁に入るっていうより、岩になるっていうか」

と謎の禅問答を繰り返した末、とっぷりと日が暮れたところで本日のクライミングは終了。
定番境川でサンマを食って帰りましたとさ。

メガネ男子

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およそ一年ぶりに裏御岳。台風の影響で未明から雨だった割にはアスファルトは乾いてる。澤ノ井酒造さんの前を通り過ぎながら、こりゃあコンディションは上々だなっとほくそ笑んだ。午後二時過ぎ、護岸岩に到着。なんたる重役出勤。

しかし、林道から降りて行くに従い、見えてきたのはどんよりアンニュイな護岸岩。ビショビショとまでは言わないが、明らかにモイスチャー。一瞬、御岳へ転戦が頭をよぎるが重役出勤過ぎるので却下。ホールドの掃除とチョークアップで何とか登れるように整備していく。

掃除とストレッチを終えるとアップがてらムーブのチェック。なにせ一年ぶり、序盤の遠いデッドができなかったらどうしようかとムーブを起こすが、2tryくらいでサクッと止まった。

これは期待大と、やおらスタートから繋げようとするとスタートでスッポ抜け。盛大に尻餅を付く。「フリクション、なにそれ美味しいの?」と言わんばかりの抜けっぷり。再び転戦が頭をよぎるが、こんな時はチャートに良く効くおまじない「奥多摩の沢よりは湿ってない、むしろドライじゃん!」で気を取り直す。

その後、昨年の最高到達点「リップまで後一手」に迫るが、デジャヴの如く落る。右手の甘い最終ホールドが保持できず、リップに繋げられないのだ。

「ここは一つ肚をくくってリスキーなデッドでリップを取るか」とリスキーデッドを放つが、やはりフォール。しかもギリギリの着地点、あと数センチずれていたら沢ポチャである。そうなっては「奥多摩の沢より〜」とか言ってられない。早々に戦略を変更する。しかし、解決の糸口が見つからないまま、トライ数は重なっていった。

「この一年、お前は何をやってたんだ」という不甲斐なさと「いや、一年前はこんなマシンガントライはできなかったはず、やっぱ成長してるかも」という想いが交錯する中、ふと手順を修正、右手の飛ばしをクロスに変更した。すると、なにやら良い予感。更にフットホールドと下半身の使い方で右手最終ホールドが劇的に改善。これならリスキーなリップ取りもこなせると踏んだ。

レストを挟んで繋げトライ。余裕をもってリップに迫るがミートせずフォール。それでもこの時点で完登を確信した。

 

めがね 初段 RP

更にレストを挟んで最終トライ、デッドがややズレたが右手の寄せで修正、クロスへ繋ぐ。足を運んで右手最終ホールドへ。またしてもズレたが、スイートスポットを持ち直す。そしてリップへ。今度は外さなかった。マントルを返し、ここ最近登ったボルダーの中では最も充実した一本を反芻した。

 

 
自分の成長を客観的に知る事は非常に難しい。しかし、以前はハードに感じたムーブを何度も出し、結露したホールドを繋ぎ、ランディングの悪さにも負けず、スポッターも居ない状況で完登できた事は万感の想いだった。

雨雲の到来で駅からの帰路は土砂降り。ずぶ濡れで家に着いた。「あと一本早い電車にのれば…」というワイフに対して僕はきっぱりと言い切った、「ま、奥多摩の沢に行ったと思えばこんなもんでしょ!」

鶸萌黄

瑞牆オープン前の前哨戦という事でハットエリアに行ってきた。前日が二子だった事もあり、家族連れの完全ゆるふわクライミング。コッフェルをバックパックにぶち込み、「岩場のラーメンは中華三昧一択だよね!カップラーメンとか邪道だぜ!」などとのたまう始末。

でもって往路の運転はUE様の快適なドライビングに身を任せ、むにゃむにゃとまぶたをこすれば、あららそこは須玉のローソン。万に一つゲートが開いてるなら大面岩下に突入せんと黒森からアプローチを試みるが当然の閉鎖。おとなしくみずがき山荘へ。

登山道から見える範囲にボルダーが点在し、アプローチも近い。まずは「ハイボー」と紹介されているボルダーで遊ぶ。トポには「左のカンテで抜ける」とか書かれているが、左のカンテは悪い上に苔だらけ。しかも写真は右のカンテで抜けている。だが訓練された百岩読者である我々にとってこの程度の情報撹乱は序の口。

のっけからトポは無視して、右下部からSDスタートを試みる。既に登られてそうだが、ダイナミックにランジでテラスに飛びつける好課題になった。もちろんスタティックに登る事も可能だが、是非ランジで登っていただきたい。

 

 

鶸萌黄(ひわもえぎ) V0

 

IMG_1921鶸萌黄(ひわもえぎ) FA

 

その後、突如として掃除大会が開幕。ハイボーのスラブに張りついた苔を丁寧に取り除く。すると良さそうなスラブが出現。初登権を掃除大会主催者のワイフに譲る。快適なカンテと明確なフットホールドを辿るとドガバのお出迎え、そのまま何の不安も無くリップまで。多分ノーハンドでも登れるだろう。グレードはこのエリアの慣習に習うならV0と思われる。課題名は「鶸萌黄(ひわもえぎ)」

全く想定になかった開拓を堪能した後、周辺のボルダーを触っていると、これまた予想外の雨。ハング下で雨宿り&中華三昧。

結局雨は止む事は無く、濡れながら残りのボルダーを散策。最後に雨の影響を受けないチムニーで遊び、撤収。たかねの湯に浸かって返りました。しかし開拓は楽しい。これからのエンジョイクライミングの第一選択肢になるかも。

 

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Daemon / Granite

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二週続けて「なまはげ」。もちろん秋田のじゃなくて山梨の。

 

パスウェイ 初段 RP

まずはアプローチ開始直後に表れるパスウェイ。初段でアップと言いたいところだが、周辺のボルダーやらSD3Qを触って遊ぶ。

そしてパスウェイ。前回あまり好印象を持てなかったので実は消極的。しかし、指皮のコンディションが良いのかカンテを保持する右手が劇的に良い。「あ、浅く持った方が効くやつなのね」とか言いつつヌルりとスタート。前回あれだけ苦労したスタートと同じとは思えない。そのまま初手を放つが、ミートせずフォール。デッドのイメージを固めて再トライに望む。

コツ系ムーブはコツを掴むと実に快適、ヌルっとスタートからスパッとデッド、ピシャリと止まる。そのまま手を進めてマントルを返し完登。やや苦手意識を感じていただけに登れてしまうと一転、「何度でも登りたい名課題」に感じる。いや〜、現金なもんですな。その後、「カメラ回してなかったので」というブザマなエキスキューズを入れつつ、再登。うむ、すばらしい課題だった。是非もう一度、いや何度でも登りたい。

 

 

悪い子はいねぇがぁ〜

 
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そしてもう一つの宿題、「なまはげ 初段」。結論から先に述べると、またしても鬼退治ならず。多分、良い子じゃないと登れないのだ。その左証に、ミケ&イノはあっさり完登(イノ氏は再登)。今回も後一手、いや最後の一手を掴みつつも指のかかりが浅く、無念のフォール。どんだけマントルセンスないんだよって話。

 

ウーマンフロムトーキョー

 
ミケちゃんが打ちたいというので、またしてもマントル課題。あまり登られていない雰囲気だが、ここは彼の気持ちを尊重して他二名も友情の接待トライ。しかし、極悪スタートから初手を取りにいけず3-4トライを出した後、驚愕の一言を放つ。「あんまり…もういいかな」

 

Mr Boo

 
野外劇場ハング(勝手に呼んでるだけ)裏にあるルーフ課題。全くムーブが解決できない。二手目からトウフックをかけマッチに進むがそこから謎。そもそもトウフックじゃないかも。

 

オフスプリング 3Q RP

野外劇場ハングのアンダートラバース課題。マントル直前までアンダーホールドを掴み逆層スラブをトラバースする。前回見た時に一目惚れ。スリップで惜しくもOSならずだったが、その後RP。マントルが怖かったがヒールをかけるとあっさり返せた。

 

 

ミケちゃんは流石のOS。ino氏は苦手系と見え危うくはまりかけたあげく、チョークバックなしでマントルに突入。「手が滑ってきた〜」と焦りながらも無事完登。念のため断っておくが、我々は当然「inoパイセン、俺のチョークバック使ってください」と申し出たのだ。

 

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その後「ナナメクラック」に移動するがまさかの雪。結局回収ならず。

 

たきちハング

 
降りてくると雪も止んで、ヨレた体でレッツどっかぶり。「Mr Boo」よりムーブ解析の進捗は良いが、とんでもなく粒子が粗い。ルーフのスタートをあれやこれやと探り、フリクション系マントルで指皮を削りまくって終了。

 

摩擦係数

帰りの車中ではino氏が婚活ブログを始めようかなと言うのでみんなでブログタイトルの大喜利。多数の候補(下ネタ含む)の中から珠玉の一本を選ぶのは難しく、結論は持ち越し。そのうち公開されたら摂ブログから大量のトラックバックを飛ばそうと存じます。

 

とある岩場の登攀目録

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未公開エリアって奴に行ってきました。未公開と言っても有名な観光地で、写真を見れば分かる人にはわかるレベル。お天気も良く、駐車場のニャンコも非常にフレンドリー。売店のおっちゃんもウェルカムな雰囲気いっぱいでした(後述)。

 

IMG_1612[見たこともないような柔和な表情の1000氏]

 

巨岩群

 
とりあえずエリア最上部までボルダーを散策しながらハイクアップ。川沿いのトラバースが悪いが、概ねトレースは整備されていて快適に歩ける。そして、巨岩群。瑞牆、小川山を凌駕するスケールも多数。ボルダーの対象としては大きすぎるが、このエリアのポテンシャルに圧倒される。

 

IMG_1635[絵に描いたようなクラック]

 

IMG_1655[野外劇場みたいな大ハング]

 

ナルコレプシー 初段 RP

 
そしてエリア最上部「ナルコレプシー 初段」に到着。想像以上の強傾斜、おそらく130度強だろう。いわゆるトラバース課題だがリップを使わず中間部を抜ける魅力的なライン。これだけの強傾斜にもかかわらずポジティブなホールドがつながり、しかも初段に収るってのは稀有な存在だ。

早速ムーブを探りたい欲求に駆られるが、腰痛休養中のミケちゃんから「FLで」とオーダーが出てるのでぐっとこらえる。アップは下流の7mボルダーのカンテ。ムーブが面白いけど、トップアウトは腐ったような木の根。実際に腐ってそうなのでトップアウトは割愛。整備してトップアウトできるようにすれば5〜6Qの好課題になりそう。

ナルコに戻ると既に1000氏はアップでお触り終了。シレっと1000氏のムーブをパクる気全開でオブザベーションを開始。どうやら核心は中間部のようだが、現場処理に賭けてスタート。少し嫌らしいスタートから右上し、クライムダウン気味に核心へ。やや遠いカチを気合一発で取るが、そっからスタック。次の一手を出すべく、遥か頭上の足位置をコネコネしてるとあっという間に消耗、フォール。

やはりFLはムズイ。

その後1000氏と仲良くムーブ探り。中間部の一手を解決すべく、あの手この手を検討。そして遂にシャレオツなトウフックムーブを発見する。さらにスタートをより理想的な左クラックからのマッチスタートに修正し、ピースは揃った。

そして繋げトライ二回目。安定して中間部に行くが指が滑ってフォール。どうも指皮と前腕がダレてる気がするがレスト。トイレに行って戻ると1000氏が完登。

流れに乗っかるように三回目のスタート。中間部まで進み、核心部に到達。頭上でヒール&トウをコネくり回して全く足が切れることなく突破、マントルへ突入する。マントルはガバ帯、楽勝の筈が前腕がパンプ。ここで弱気になっては登れるものも登れないと強引にデッドを放つ。更にモチャモチャとホールドをつないで完登。そういえば年内初の初段、いい課題だった。

 

 

ナナメクラック

 

crack

 

「ナルコ」で充実した後は、再びボルダー散策しながら来た道を戻る。すると2Qと言われる端正なクラック課題、その名も「ナナメクラック」に遭遇。このラインを見てスルーはないだろ、と1000氏、Ino氏の反応を伺う間もなくトライ。しかし粒子の粗いクラックと既にヨレ始めている体幹が故かフォール。そしてお約束の展開、「OSトライより高度が上がらない展開」に陥る。ま、次来た時のお楽しみに取っておくかなーと思っていたらIno氏がFLトライ。マントルが以外に悪く、木を使って抜けたが流石。

 

なまはげ

 
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そしてマントル課題の「なまはげ 初段」、完全に苦手系。一方、1000氏は間違いなく得意系。彼のムーブを参考しようと思ってるとまさかのFL。「え、なんなの?実はめっちゃ簡単なんじゃね?」と後に続くが、全く手が止まらない。そうこうしてるとIno氏もあっさりRP、居残りが確定する。その後、あと一手まで迫るが完登ならず。残念。

 

パスウェイ

 
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〆は「パスウェイ 初段」、指皮が完全になくなりスタートがやっとだったが、ここでも1000氏は見事にRP。いやー今回は勉強させていただきました。

 

とある岩場

 
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というわけで初シークレットエリアは1000氏の力量に圧倒されつつ、最高のグラナイトトライブができました。帰り際に売店のおじさんに挨拶して帰ると、前述したように非常にウェルカムな雰囲気でした。「観光シーズンまでは登れますか?」と質問したところ「いつでも登りに来ていいよ!」ってな感じでした。とはいえ、昨今のクライミングを取り巻く事情や(過剰反応とも思える)自粛行動やら、何よりこのエリアを大切にしているローカルクライマーのことを考えると、この場で「いつでも登りに行っていいよ!」とは言えないんだけど。

付け加えておくと「観光客とクライマーは行き先が違うからね」「渓谷から見える大岩壁を登るわけじゃないでしょ」とおじさんは言ってたので、仮にもし「公開」するとして、自治体との調整は慎重にやる必要があるだろうな。

Granitism

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近年、加熱の一途をたどる花崗岩至上主義ですが(当社比)、春が来るまで瑞牆・小川山は冬眠中。気合いが入ってれば雪なんて関係ないそうですが、アイスクライミングとか雪山とかスキーも楽しい。ふと気づけば指皮は滑らか。オフィスの指紋認証も一撃で開錠。日常生活では理想的な指皮でございますが、花崗岩エバンジェリスト(自称)としては憂慮すべき事態。

つーわけで冬場の花崗岩オアシス、笠間に行ってきました。お相手はミケコバ。実は小生、笠間は初めて。とんだ花崗岩エバンジェリスト()もいたもんだ。

東北道をひた走るコバフォレスタ号の中では、笠間の何たるかを両先輩から拝聴。予習しておいた心霊情報の答え合わせを行う。SAでご飯を食べて、2番乗りくらいに駐車場に到着。エリアに向かう。

コバちゃんが「石器人スラブ 初段」を打つというのでアップもなしにやってみる。すると2,3try目で上部に到達。スタートホールドに右足が乗り、あとはリップを取るだけってところでフォール。ミケコバからは「絶対いけるよ!」と熱い応援を頂戴するが、次第に高度が下がり、ついでにモチベーションも下がってきたところで移動。「自分、基本ドMなんで、サクっと登れる課題はどうにも….サーセン」と意味不明の言い訳を残す。

 

 

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お次は「シンプル&ディープ 初段」。初手がなかなか取れず、マントルも悪そう。お隣の「エモーション」を触ったり、「石器人スラブ」に出戻ったりと、フラフラと浮ついているとミケちゃんが「シンプル&ディープ 初段」をRP。やはり強い。真の花崗岩エバンジェリストの登りを堪能させていただいた。

 

 

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んで、カンテでも遊んでみるかーってことで「ハートビートカンテ」に移動。地上数メートルの岩棚の上に起立するカンテを右上する、「裂けた青空」みたいなカンテだ。おもむろにスタートすると足が抜けてスリップ。大爆笑だったが、狭い岩棚の上でコバちゃんにドロップキックを見舞うところだった。その後もビビリながらムーブを探り、ようやく固まってきた頃にまたしてもスリップ。笑いを耐えられなくなって移動。

しかしカンテで削りまくった指皮は既に終了。早々に「ラブタッチ」を敗退。記念受験に「うるま」に移動。恒例の「ゔぉっく病」確実とみられていたが、指皮が痛くて「ゔぉっく病」すら発病せず。

 

 

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というわけで、初笠間は清々しいほどの「坊主ー成果なし」にて終了。この感じ、この展開、どこかで見たことあんなーと思ったら「北山公園」でした。花崗岩エバンジェリストとして坊主ってどうよ、な話ではありますが、花崗岩を“楽しむ”エバンジェリストを目指したいと思います。

Rip And Cheat

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本日も湯河原幕岩。本当は笠間に行きたかったが、雨の影響を鑑みてリスク回避の傾向。

幕山公園でミケちゃんとストレッチをしながら、634君が細Eさんを駅まで迎えにいくのを待機。いい感じにほぐれたところで合流。みんなで正面壁エリアへアプローチ。634君は「スパイダーキッド」を狙いにいったので、ボルダー組(ミケ、1,000、細E、アンジェラ、ぼく)は亀岩でアップ。

 

 

ヒールマン 1級

 
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湯河原には珍しいスッキリした大きなボルダー。リップラインが美しい。左から右へリップを抜けるラインが「ヒールマン 1Q」である。しかし、「あー、またリップトラバースですかー。ちょっと食傷気味」とか言ってるとミケちゃんから「最近わがままばっかじゃないすか!」と痛烈な批判が。猛省したいと存じます。

ミケちゃんと細Eさんが、のっけからヒールマンをばらしにかかるのを横目に、7Qとか8Qとか9Qで遊ぶ。気がつくとヒールマン組が核心まで手を進めているのでシレっと合流。ムーブドロボーとは私の事でございます。しかしみんなが苦戦している核心はどうやら恐怖核心。甘いリップに「怖えー」といって降りてくる展開だ。ここは一つ肝の据わった登りってやつを見せてやるかとファーストコンタクト。

 

 
快適にリップを辿り、いざ核心へ。

 
……

……

……確かに甘い。

 
しかも落ちそうな場所には大岩。

 

 
いや、やってやれない事はないんだけど、このまま一撃してしまってはミケ、細Eの両氏に申し訳が立たない。そう、大人の配慮ってやつだ。ゆったりとマットに降り立つと「うむ、進展があれば呼んでくれたまえよ」と言い残し2Qに転戦。

ほどなくして遂にミケちゃんがRP。どうやら、甘いリップをヒール寄せて固めるのが正解らしい。ハイエナのように再び「ヒールマン」に戻ると、おもむろにスタート。快適にリップを進め、核心の甘いホールドをヒールを寄せてしっかり保持。めでたくRP。

 
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再び2Qに戻り、お次は1,000氏のムーブをハイエナする。1,000氏はサクっとRPしたが、スメアが効く靴じゃないとSDが厳しそう。スカベンジャーは諦めて細Eのガンバ係にチェンジ。苦手な恐怖核心に果敢に挑む細Eさんであったが、時間切れでサンセットへ移動。

 
 

サンセットダディ 1級

 
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あいかわらず不案内なトポに翻弄されつつ、ルートミスしながらなんとかサンセットへ到達。

トポには「正面壁左端からフィックスロープをたどってニューエリアへ」とか書いてあるんだけど、正面壁下部の左端からはニューエリアへは行けないのだ。初めて行く場合は、正面壁にいるクライマーにニューエリアへの踏み跡を尋ねる事を強くおすすめします。ちなみにアプローチはフィックスロープでルンゼを詰める楽しいハイクです。

 
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到着すると、目を奪われたのはサンセットボルダーではなくてイノキ岩のスラブ。非常に美しい。近いうちに必ず登ろうと心に決めて「ファンタジスタ 二段」を記念受験。

しかし当然ファンタ仲間だと思っていたミケちゃん、1,000さんがよもやのダディ宣言。一人寂しくファンタジスタを触る事に。いや、そもそも孤高の存在なのだよ、ファンタジスタとは。

だが、プアなホールドにハードなムーブ。加えてデンジャーなランディングと三重苦に早くも意気消沈。対照的に隣のダディ組は和気あいあいとセッション。それでも何となくムーブがわかってきた頃、ミケちゃんが「サンセットダディ 1Q」をRP。

ミケちゃんをファンタジスタに取り込み、ムーブ解析を進めてると今度は1,000さんがRP。「この流れ、次は俺だな」という<ファンタジスタ的>閃きに導かれ、またしてもシレっと転戦。

初手がやや悪く、いくつかのムーブがありそう。探ってみると、地ジャンでサイファーが超絶気持ちよい事を発見。「このムーブこそあるべき姿ではないか」と力説するがミケちゃんに「ちゃんとスタートしてください」と至極真っ当な意見を頂戴した結果、しっかりスタートを固めてサイファーっぽく初手どり。特に気持ちよくないが、二手目からはポジティブなホールドに導かれそのままRP。

 

 
セッション効果っていうかムーブドロボー甚だしいが、そんな日もあっていいだろう。細Eさんもムーブは固まり後一歩だったがヨレでRPならず。惜しくも宿題となった。しかしこのアプローチをこなして再びトライするかどうか、ダディ愛が問われるところだ。

結構良い時間になったので、貝殻岩に移動して634君と合流。日没までWプロジェクト時々サブウェイで今日のワークアウトは終了。WPは「ゔぉっく病」が確定しました。

Beauty / Beast

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登り初めは湯河原。なんと一年ぶりの湯河原ボルダー。お相手はミケちゃん、マキさん。

8:55に湯河原駅に着くや否や、バス停へとダッシュ。そう、バスの発車時刻は9:00なのだ。ちなみに電車で湯河原行ったの初めてだったけど、時間帯的にクラッシュパッド持って高校生に混じるとか高度な羞恥プレイでした。本当にありがとうございました。

んで、当初は「サブウェイ」でもやるかなーって案配だったけど、ミケちゃんの「Wプロジェクト」へのモチベーションの高さに感化され合流。一年前は離陸もままならなかったスタートは、ミケちゃんをして「野獣にならないとれない」と言わしめるハードムーブ。「ま、去年よりは腰浮くんじゃないの?」という達観したアティチュードでスタートポジションへ。

 

 

すると、なんということでしょう。フワリとRI☆RI☆KUであります。

 

 

ハードだと思っていたアンダー保持と足のツッパリが、いつのまにか「まあ〜これくらいの強度なら」に変貌。とは言えいざ左手で初手のポッケを取りにいこうとするとミートせずフォール。やはり初手取りが核心だ。ビースト・ミケも雄叫びをあげつつ初手を取りにいくがどうも止まらない。

そこで初手取りは一旦リスケして、二手目以降を探る。だが三手目のスローパーも良くない。やや遠く、足が切れる。こりゃあ先が長そうだなーと思っているとビースト・ミケが上部パートのお手本を披露。や、もうね、ビューティー・ミケですよ、ホント。圧倒的完成度の上部パートをみて「そっか、足が残らないなら切ればいいじゃない」と開き直るとあっさり上部が完成。あとは初手を止めるだけとなった。

合間合間に「サブウェイ」のバラしを進めたり、「十朗」を触ったりしながら、延々と初手トライ。しかし止まらない。そういえば瑞牆でミケちゃんと敗退した「ゔぉっく」もこんな展開だった気がする。あの日も、よく晴れた日だった。

幾度のトライの末、止まりそうで止まらない初手に対して「これいける課題な気がするんだよなー」と言った僕に、ミケちゃんはポツリと呟いた。
「それ、ゔぉっく病じゃないすかね」

同病を患う我々は、マキさんのマントルトライに見当違いなアドバイスをひとしきり放言したあと、16時のバスに遅れまいとダッシュしたのでした。