増水の逆川

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猛暑に堪え兼ね、台風11号が通過した翌日、奥多摩は川苔谷逆川を遡行してきた。
メンツはZK夫妻とsig君。

日原街道から見下ろす日原川の水量はハンパなく「これ、支流とは言えどこまで遡行可能なんだろう」ってな案配。川乗橋バス停で下車、川苔谷本流を覗き込むと奥多摩とは思えない様相。谷川で見た湯檜曽川本谷の如くうねる白泡。

とりあえず入渓地点まで上がり、遡行開始。なんだけど、本流の徒渉がシビア。流されることは許されない状況、既に核心である。やや上流まで進み、比較的穏やかな瀞から徒渉。ようやく逆川に入った頃には既に小一時間が経過。

前半のハイライトと言えるF1-F3も圧倒的水量に阻まれ容易には進めない。7m滝に至っては前衛滝の突破すら困難なうえ、滝壺は完全に洗濯機状態。トポでは右壁が登攀可能と記されているが諦めて巻く。F3を抜けた時点で入渓からおよそ2時間。まだ全行程に10分の1くらいなんですが…この時点で敗退が確定。

 
IMG_3125[中間部ゴルジュ]

 

その後、ゴーロ地帯を抜ける。何でもない小滝も水量が故に楽しい。中間部のゴルジュをへつり、ザブザブの釜から2m、7m滝を抜ける。いずれも面白い突破だった。小ゴルジュを抜けた所で仕事道と出会い遡行終了。トポにある木橋は崩壊していたがトレースは明瞭、小一時間で林道に到着。

 

IMG_3133[ゴルジュ内の釜、滝を突破する]

 

シーズン初回から予想外にハードな遡行となったが、増水による影響を実際に知る貴重な経験になりました。ちなみに逆川は1級上ですが、緊張感に関しては2級の海沢より強く感じたかな。やっぱ水量多いと良くも悪くも濃密な遡行になるようです。


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