甲信方面のクライミングシーズンが終わりますれば、伊豆方面の御開帳。
「そうだ、伊豆(城山、城ヶ崎に限る)に行こう!」は我々の業界に於いて常套句にして風物詩。つっても城ヶ崎は一回しか行った事ないんだけどな。
ツヨポン氏と訪れた二間バンドは9月のカサメリのように暖かく、サンサンと陽光に満ちあふれていた。
ドロンパ 5.12a RP
前日までは「かさぶた 5.12c」を触る予定だったが、なんとなく「ドロンパ 5.12a」に魅かれオブザベーション開始。カンテ挟み込み系のボルダリーな感じ。ボルトは5-6本だが全長は短い。なんとなく得意系に思え、「これ2撃できそうすねえ…」と強気の発言が飛び出す。
そしてMOSトライ。カンテ一本目のドローが遠いが気合いでセット。右下のテラスを踏んでガバポッケを取り、完全にカンテに体を移す。カンテを挟み込んで前進していく。下から見ると全てガバに見えていたが、実際は甘いポッケという定番の展開にも怯まず進んでいく。
こいつぁMOSもありえるんじゃねえかとスケベ心がチラついた頃、待ってましたとばかりにバランスの悪いクリップ&核心が出現。良く覚えてないけどその辺でフォール。
軽くムーブを探ってトップアウト。グラウンドアップに拘りたい気持ちもあったが、ひとまずムーブを固めすぎない方向で妥協。
ツヨポン氏の「かさぶた」ビレイ後、2try目に挑む。
と、ここでHIANGLE woman を投入。最近とんと出番がなかった看板娘ですが、そろそろ本腰を入れて育てなければならない。カンテ右側の連続ヒールフックとも相性よさげ。
すると抜群のヒールで順調にカンテ上部に到達。ところが最後の一手が出せずフォール。やはり感覚でこなしたムーブは定着が悪い。「さっきどうやったんだっけ」状態でもう一度確認。グラウンドアップとはなんだったのか。
もう一度「かさぶた」ビレイに戻った後、三度目の正直。
ムーブに体が慣れてしまいクリップを飛ばしそうになるが、修正して核心へ。さすがにヨレているので気を吐きながらテラスに抜ける。無事RP。
ちなみに、右下テラスを使う範囲はクライマーの判断に委ねられるだろう。個人的にはカンテ二本目クリップ直下までが自然な流れだった。
かさぶた 5.12c 敗退
最後に「かさぶた」を触ってみる。12aを3tryした後にやるもんじゃないが、ツヨポンムーブを見てると自分も出来そうな気がする不思議。
すると2,3手も進んだあたりで、「え、甘っ…つーか遠っ!!」と面喰らう。 なんとか突破するが、その後も遠い、悪い、キツイ(傾斜が)の三重苦。見るとやるでは全然違いますな。核心手前で敗退。
長いヤツ
ドロンパをワンデイ出来たのは嬉しいが、レストポイントもない短いルートだったのでルートを登った感が少ない。というわけで今度は「イエスタデイワンスモア」とか長〜いヤツを登りたい。もちろんグラウンドアップでな。
んで、今シーズンこそは南壁のマルチピッチを…求むパートナー!