小春日和は「俊足」で

天気予報が連休中の厳しい寒気を伝えていた。どうやら三連休は極寒の様だ。御岳に繰り出そうものなら凍てついたチャートに苦しむ事は必至、場合によっては早々に河辺のスーパ-銭湯&はなの舞というデブ敗退もあり得る。ようやく体重が戻り始めているというのに、このパターンに陥ってはならない。熟考の末に我々が出した結論は、温泉と海の幸、真冬の桃源郷「湯河原幕岩」であった。

 

HIGHWAY/SUBWAY

翌朝、安定の寝坊により7時に都内を出発するが、東名がどこまでも快適。夏場の渋滞からは想像できないほど快調なドライブを堪能していると、厚木分岐を定刻通りにスルー。大井松田で降りて下道から小田原東で合流(とはいえ20分ロスくらい)。道草、それは人生のアクセントである。

幕山公園目前のいつものセブンイレブンに到着。朝市とかやってるのでニンニクを購入。青森産なのはなぜなんだぜ。

9:30くらいに最上部の駐車場に付くと満車。登山者、クライマー共に賑わっている印象。

見上げると山肌は葉を落とした梅林に覆われ、岩が近く感じる。日当りがよく真冬にも関わらずアプローチで軽く汗ばむ。こころなしか体も軽い。まさしくそこは桃源郷であった。あとは成果さえ出れば…

米粒岩

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俊足」クライマーのスポットをしながらストレッチ&アップ。一応上履きを持ってきているが、「俊足」のほうがフリクションが良いらしい。プロフェッショナルのこだわりである。

アップ6Q、スラブ4Qなどで体をほぐし、前回senkatz先生が登っていた米蔵を触る。

DSCF3082左のカチガバを限定するか否かでモヤモヤするが、とりあえず完登。やはり限定が妥当と思われる。帰りにもう一度触るつもりで貝殻へ移動。

パイプライン

今日の本命は「パイプライン初段」である。前回触った時はヒールが安定しなかったが、今回はいきなりパー練で成功。先月完登した「花畑」で「トウフックからの片手解除」というムーブがあり、このときも解除に苦戦したが最終的に「ソっと解除」することで解決。振られを最小限に出来る事に気付いた。このムーブは「パイプライン」でも効果がありそうだったので試してみるとバッチリ。もはや完登は時間の問題かと思われた。

しかし、である。実はスタートを勘違いしていたためスタートのムーブを探る事に。トウフックが良いとの情報は得ていたが自分のポジションが定まらない。とりあえずな足を探しスタートするが、いい加減なスタートだと初手の寄せが精度悪く二手目のデッドでパワーを使いすぎる。

比較的優良なトウフックを探し当てたが、なんと今度はヒールの精度が下がってしまった。仕方ないのでもう一度ヒールを探す。だが色々と試すもあのパーフェクトな安定感は戻ってこない。完全にヒール迷子に陥る。完成度をあげようとしたら逆にバランスが狂った典型例である。一旦気持ちを切り替える事にして、昼食&昼寝。

だが、長レストを挟んでもヒールは戻ってこず。遂に太陽が山陰に隠れてしまい、一気に気温が下がる。フリクションが良くなるので粘るのも一計だが、今回は子連れなので次回に持ち越し。最後に米蔵をもう一度触るが、午前中に持てたカチが保持できない。ヨレですね、って事で閉店。

 

温泉&海の幸

トイレ前に案内用紙があった「こごめの湯」でまったり。案内用紙が割引券になってて900円で入れる。ちなみに貴重品ロッカーの100円は帰ってきません。(キリッ

ディナーは海岸沿いに並ぶ海鮮料理屋に行くぜ!と考えていると俊足クライマーからカレーライスの提案が。「地元の商店を積極的に云々…」みたいな説明でなんとか納得を得て煮魚定食。激スムーズな東名を経て帰りましたとさ。

 

ちょっと「エンクラ癖」

リードの調子が良く、「最高にハイってやつだぜ!」と息巻いていたらボルダーの調子が下降気味。背筋の張りが抜けなかったり肉体的な問題を自覚しているが、それ以上に集中力とかメンタルに大きな問題を感じる。モチベーションが低いのではなく、課題に対して「入っていけない」感じだ。

「エンクラ癖」とでも呼べばいいだろうか。終止ゆる〜い感じで緊張感不足。もっと力を振り絞って登らねばならない。エンクラもいいんだけど、密度の濃いクライミングをやんないと結局満足しないって事を再確認した。

 

ジムリハビリ

蛇足だがジムに関しても備忘録しておく。
秋から外岩三昧だったので、相対的にジムボルダリングの回数減。それに伴い、遠いホールドへのダイナミックムーブ力が低下。また、限界ギリギリのムーブも出にくくなっている印象。外岩固有の着地への備えが無意識にムーブを制限しているのかもしれない。

こういう時はホームジムでオーバーホール。とりあえず中野グレードで8番(130度)まで回復することが出来た。 ジムでムーブを詰めるのはやはり楽しい。もうちょっと外岩とジムのバランスを意識してトレーニングを進めよう。そして、中野グレード9も触ってみないと。


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