モモンガキッド 5.11b

年末以来、およそ4ヶ月ぶりの聖人岩に行ってきました。都内の桜は完全に散ってしまたけど、越生は今まさに満開。バスから外を眺めるとソメイヨシノや垂れ桜が立ち並んで、花見気分MAX。

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本日のタクティクス

今日の目当ては「ウェーブ5.12a」。前回のトライから久しく時間が経ってるので、とりあえず「モモンガキッド5.11b」をサクっと登ってから入念にムーブを確認しようという構え。何事も慎重に万難を排すべし。ちなみに「ウェーブ」は「モモンガ」の核心を超え、お隣の「合掌」に合流する所謂繋げものである。

モモンガのグレードは5.11bと、12クライマーにとっては程よいアップである。しかも上述の通りウェーブの前半を確認できるため一挙両得。我ながら緻密なタクティクス(戦略)である。後は実行に移すのみ、いざモモンガへ。

スタートから始まる顕著なクラックを辿り数手の核心を突破する。核心後、フレークにドロップニーをねじ込みレストをするのがこのルートの洒落たところ。お洒落ムーブは押さえとかないとね!とレストしてみるが、、、まったく休めねー。あーでもないこーでもないといじくり倒してると逆によれてテンショ〜ン。レストしようとして逆に疲れるこのパターン。人はどうして同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。

とりあえず上部のガバを確認する。一見ガバ穴だらけだが、実はデコイも多く悩ましい。確実なガバを探し当ててロワーダウン。次に備える。

ムーブへの不安は特にないので軽くレストして2try目に突入する。スタートからの高強度ムーブをこなし核心を抜ける。そしてレスト。なんだけど、やっぱレストできないー。そもそもドロップニーとニーバーによるお洒落レストとか、お洒落スキル高すぎなんだよっ、ぐぬぬ、、、。となったところで本日二発目の無駄玉。トホー。この時点で本日のターゲットは「ウェーブ」ではなく「モモンガキッド」に自動的に変更。相性の悪いレストの事は忘れて他のムーブを探る。するとレイバックがジャストフィット。抜群の安定感でクリップもレストもこれ以上無くイージー。やはり合わないムーブには拘らず柔軟な発想で解決するのが良いのだ。

とりあえずレストってことでボルダーを触りに行く。130-140度のどっかぶりに7級から二段までが数本。どれも面白そう。「Thulala初段」のムーブを解析しようと試みるが一人だとちょっと手に余る印象。恐らくフェース中央のピンチを取りに行くと思われるが、そこに至るムーブが謎。本気で取り組むとレストにならないのでワイフの7級トライを冷やかして終了。再びモモンガへ。

三度目の正直とすべく、精神統一して取り付く。ヨレが気になるが出来る限りリラックスしてムーブをこなして行く。そして核心を超えレイバック。少し手順を間違えたが予想通りの安定感。危なげ無くクリップをこなす。ローカルクライマーの山屋さんっぽい声援に押されながら、精査しておいたガバ帯を抜け終了点へ到達。無事レッドポイント。

回収しながら「ウェーブ」のトラバースムーブを解析。親の仇みたいな激痛ポッケを使わない方法をさぐる。先ほどの山屋さんにヒントを頂き、探ってみるとそれらしいムーブを発見。当初の目標には遠く及ばなかったが、次回へのポジティブな材料を得た。

外岩むずい

やっぱ外岩、正確には外リードは難しい。ボルダーはジムだろうが外だろうが、同じ精神状態で登れる一方で、リードに関してはそれが出来ない。今回も早々にレストを見切るべきだったが、柔軟に対応できなかったのは経験不足が原因だろう。まだまだ岩に呑まれてるなー。んー。

色々と反省すべき事や学ばねばならぬ事があるようです。そういえば二度目のフォールで山屋さんが「あそこまで言ったら強引にジャミングで突破できるよ!」と教えてくれた。ジャミング、噂には聞いていたがまさか本当に使い手が存在するとは…だれかクラック教えてくんねーかな。

 


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