おなじみ、ヤマーン!メンバーとスーパークリエイター・ムタさん(本人曰くハイパーマルチフリーター)という異色のパティーにてアイスクライミング。
メンバー的にお気楽スポットがマストなのでマップと睨めっこ。すると甲斐駒の麓にアプローチの良さそうな滝を発見。ネットで検索してみると割とメジャーな氷瀑らしい。日向山南面にただずむ「錦滝」だった。
当日は二月半ばにしては最高気温15°と小春日和。氷結が心配だがとにかく好天。アプローチの林道も雪が少ない。駐車位置から一時間弱で錦滝に到着すると、F1はしっかり氷結しておりコンディションも良好。しかし今回の目当てはF2。取り付きまで上がると、抜群の日当り。当然氷結はゆるそうだが、中間部までは比較的硬そう。
装備を整えトップロープを張るためリードで登る。実は初リード(疑似リードは経験アリ)だ。慎重に間隔を詰めてスクリューを打っていくと、6本を使い切り一旦ロワーダウンして回収。再び登り返して前進。残り1/3くらいから氷結が極端に甘くなり、スクリューはスカスカ。階段状になっているため落ちる心配はほぼ無いが、緊張する。
[photo by YAMAAN!]
落ち口に到達すると氷は一段と緩い。というか既に一部融解している。左の草付きへ逃げるが、岩盤の上に泥が堆積しているだけなので緊張を強いられる。想定よりも時間(とメンタル)を消耗したが、無事トップアウトを果たしトップロープを張ってロワーダウン。
その後、ヤマーンチームに続いてムタさんの人生初アイスクライミング、ちなみにボルダーとかリードの経験もなし。掛け値なしのバージントライである。意外と、いや、初めてとは思えない安定感で高度を稼いでいく。話題のNorrønaブランドのハードシェルが眩しい(借り物)。順調に落ち口直下まで前進するが流石にパンプに耐えきれずテンション。ロワーダウンしてカップ麺を食すと、「こんな旨いカップ麺ははじめてっ」とスーパークリエイターにしては凡庸な感想を口にしていた。
ひとしきり登った後は日向山山頂に向かう予定だったが時間的に中止。ラッセル大会およびシリセード大会で幕を閉じたのであった。