忍者返し 1級 RP
このエントリーのタイムスタンプはレッドポイント時のもので、投稿時のものではない。もう一年以上前の出来事だけど、割とよく覚えている。
夏になる寸前の、御岳に行くにはコンディションがいいとは言えない日曜だった。加えてジムで登った疲労が抜けず、全身が筋肉痛。さらにクライミングパンツの代わりに何故か海パンを持ってきてしまい、ストレッチの全くないズボンで登る事となった。
そんな訳で正直なところ、この日登れるとは全く考えていなかった。
前回トライでは核心の飛ばしをキメられたのは僅かに2回。上部のクラックにすら触る事が出来ず、数トライでヨレてスタートすら安定しなくなった。そこに前述したようなバッドコンディションの三重苦。モチベーションも上がらない。
ところが2try目で飛ばしがキマる。そのままクラック手前まで進む。思ったよりクラックは遠くない。手を出せば届きそう。
しかし、「クラックの下の方を中継して上を取りに行く」という事前情報が頭をよぎり、クラック下部に手を出す。ところが持てない。どこ持つんだよーと焦ってるとヨレてフォール。
しばしレスト。これ、いけるんじゃないの?といい予感がしてくる。
そして3try目。若干ヨレているが飛ばしがキマり、クラック下までスムーズに進む。左のサイドガバに全く不安がない。足も異様に安定している。これはクラック上部に届くだろ、と確信して右手を出す。あっさり止まる。
そっから先は考えてなかったが、ここで落ちるわけにはいかないとばかりに左手を薄カチに伸ばす。こいつは事前情報通り、良くはないが保持できる。ところが足が悪くて、安定したフットホールドが見つからない。なんとかごまかしつつ左足をあげる。下の方からガンバコールが聞こえる。そしてクラックの更に上部にあるガバを取る。
マントルを震えながら返して、終わったー。
今にして思えばバッドコンディション故に課題を楽しめてなかったなーとか思う所もあるんだけど、この時は本当に嬉しかった。ああ、やっと1級クライマーって言って良いんだ、という感慨に浸った。
weblogging
このエントリを書いてる時点では忍者クライマー返しを触り始めた所。
この間、クライミングに関する記録はtwitter/FBを中心に流していたが、文字通り流れてゆき、そして留まらない。いや、厳密には残っているんだけど、記録としての利便性とか実効性に欠けると強く感じるようになってしまった。
いつ、何をどう登って、どう感じたのか。
今はまだ思い出せるけど、もっと長く確実に残すにはブログなんだと思う。
と言う訳でちょっとずつだけどクライミングにまつわるノートを書いて行きます。
とりあえず、もっと鮮明に思い出す為にもう一回忍者登ろうかな。