本格的な梅雨が到来する前に甲府幕岩へと足を運んだ。ギリギリ間に合ったのか、間に合わなかったのか…いずれにせよ居心地のよい岩場だと再確認した。
小森川林道
今回は北杜方面から岩下十王を経由して小森川林道からアプローチ。甲斐方面から太刀岡を経由する観音峠は現在閉鎖中。およそ1年半ぶりだがケミトックスの案内板に助けられ迷わず到着。
キルト 5.11b/c MOS
本日も最近のテーマである「11台のOSトライを2-3本」に基づいてオブザベーションを開始。出だしが悪そうだが上部カンテは快適そうである。カンテに出れば勝ちだろうと踏んでいるとS兄貴から「トポにはカンテなしって書いてあるよ」とまさかの一言。
あれだけ顕著なカンテを限定するとは…
「いや、僕は美しいラインを登りたいだけで、グレードとか数字はおまけなんで…!」とか言いつつ限定を無視して自由かつ合理的なラインで登ろうと決意。
とりあえずスタートするとやはり出だし核心。ホールドが上手く探れずクライムダウン。取りつきに足が届かずややテンションが入ったが(1ピン目なのでロープが張り気味だった)ま、ご愛嬌ってことで。
仕切りなおして下部を突破してテラスへあがる。上部へと進み遠慮なくカンテを鷲掴み…と思って見上げれば終了点は目前。やや葛藤があったが結局限定に従いカンテを使わず完登。うーむ、より難しいラインで登ったはずなのに負けた気がするのは何故なんだぜ。
アフリカ象が好き TO
次なる一本は看板ルートのひとつ、すっぱりしたカンテライン。当初は「初夏 5.11d」をトライするつもりだったが全長が長い割に主要部が短い(前半部は平凡なスラブ?)ので鞍替え。
S兄貴が途中までドローをセットして一旦下降、バトンタッチ。可能な限りOSトライをしたかったので先行者にムーブを見ないでいたら、想像以上に出だしが極悪。A0クリップで取り合えず突破。右カンテを辿り中間部レスト地点まで。
上部はカンテ右に出れば5.12a、左ダイレクトラインなら5.12bという設定。だが右はランナウトと苔がヤバい。一方左は素直なラインかつジムナスティックなムーブ。取り合えずトップアウトして太郎君にチェンジ。
雨粒を感じ始めるが太郎トライスタート。我々が苦戦した序盤を抜群の安定感で突破すると着実に中間部までロープをのばし、現場でムーブを錬る。なんども試行錯誤を繰り返した末、圧巻のFlash。いや〜、恐れいった。非常にいいトライを見せてもらった。
その後、断続的に雨が強まる中トライを続行するが残念ながら繋がらず。次回に持ち越しとなった。
てるやまもみじ 5.10a/b
雨が心配だがもう一本くらいは登っておきたいので奥壁見学をかねて「てるやまもみじ」をトライ。比較的繊細なスラブフェイスだった。「HIVE 5.10a」とは真逆のタイプ。
更にもう一本と欲張ろうとするといよいよ雨は本降りに。急いで回収。
お天気は微妙だったけどなんだかんだで16時前まで登れて充実した一日だった。